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春めいてきた北陸へ(6)月岡の朝、あの並びは撮れるのか? [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

富山地鉄の電車は、約20の編成に組成され100 km余りの区間で幅広く運用される。
自分がしつこく追いかけ回しているのは、その中で前面2枚窓の「20形」というグループ。
いまでは、その「2枚窓ちてつ顔」も、いまや事実上2編成のみ。

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【2013年2月20日12時00分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 90.0 mm 露出 F8.0 1/200秒 +1/3段補正 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

昭和30年台中頃に製造された日本車輌“私鉄ロマンスカー”世代。
“同級生”の長野電鉄や名古屋鉄道(名鉄)の車両が、すべて引退した現在、
「ちてつ」の彼らにも、いつ最期のときが来たとしても...

という訳で、去年から毎月のように、富山を訪れ続けている。
昨日までは<非鉄>な話題が多かったが、ここから、拙ブログも“平常運転”。
毎度の写真が並ぶことになるが、どうか、お付き合いを。
……  ……

2013年3月6日(水) 晴れ

この日も4時50分起床。1日フリー切符(期間限定 1,900円)を窓口で買って、
5:51発、南富山経由岩峅寺ゆきの「30かぼちゃ」に乗り込む...と毎度の展開。
隣の1番ホームから3分前に出る寺田経由岩峅寺ゆきが、14722編成。
(事実上、14722編成の運用は固定されており、
この「2枚窓ちてつ顔」を見かけてもコーフンしなくなった。まぁ、撮るけど...)

月岡駅到着は6:16、先月来たときは、まだ夜の闇の中だったが、
3月ともなると夜明けも早くなるもの。山々の稜線がクッキリと見えていた。

0Y6C4877.JPG
【2013年3月6日6時29分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F7.1 1/500秒 +2/3段補正 ISO1600
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光 三脚使用

6:36 ここまで乗ってきた「30かぼちゃ」が岩峅寺から電鉄富山ゆきとして
帰って来ると、“いざ、勝負!!”

目の前のホームで「30かぼちゃ」が、「ちてつ顔」3連、10025編成と交換する。

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【2013年3月6日6時30分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 300.0 mm 露出 F5.6 1/250秒 +1/3段補正 ISO500
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光 三脚使用

ISO感度を上げてもシャッター速度は稼げない時間帯、
駅構内のホーム先端のすぐ横の位置に立って、少しでも電車の速度が遅いときに
撮りたい。とりあえず、山並みを背景にするけれど、ロケーションは二の次。

ちょっとピントが甘かった??

「同じ構図でリベンジ」と行きたいところだが、7時になると、眩しい朝の太陽。
この構図は完全な逆光となる。
そのまま“回れ右”して、カメラを月岡駅ホーム側に。

0Y6C9036.JPG
【2012年11月4日9時08分】 富山地鉄・稲荷町車両区
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 40.0 mm 露出 F16.0 1/500秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

そして、ここからが「勝負どころ」。
あの10025編成は「2枚窓ちてつ顔」の3連だが、実は3両編成はもう1本ある。
「60形」という大型1枚窓の“新顔”の2両編成に、朝の1往復だけ
前1両増結の上、運転される列車があるのだ(607レ~608レ)。
その増結車は、岩峅寺方に付くのだが、この増結用クハが2両在籍している。

上の写真は、昨年のイベント時に車両基地内で撮影した「増結クハの2両並び」、
右に居る「クハ173」が「2枚窓ちてつ顔」をしている。

つまり、順光となる月岡駅の岩峅寺側からカメラを構えると、確率50%で
7:22 に、あの顔の3両編成どうしが並んで停まることになるのだ。

でも、これがなかなかの“難敵”だった。
左側のホームにやってくる編成の増結クハが「クハ173」でなければダメ、
しかも、光の当たり方、停車位置、両列車の停まるタイミング、ホーム上の乗客の動き...
これだけ頻繁に通っていても本当に満足できる1枚は撮れていなかった。

いざ、その瞬間。
先にホームに入ってきたのは、岩峅寺から帰ってきた606レの10025編成。
そして、向こうから見えてきた607レは...

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【2013年3月6日7時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F9.0 1/320秒 +2/3段補正 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光 三脚使用

やった!! 久々にクハ173、あの顔でやって来た。
カメラポジションを微調整、夢中でシャッターを押し続けた。
苦節1年(笑)、ようやく、撮ることができた、このシーン。“ゲッツ!!”

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【2013年3月6日7時16分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F10.0 1/320秒 +2/3段補正 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WB太陽光

“後輩”14760系の電動車に後押しされて岩峅寺に向かっていく、
増結用制御車クハ173の側面が“ギラリ”。

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【2013年3月6日7時40分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 100.0 mm 露出 F10.0 1/800秒 +1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WB太陽光

折り返して戻ってくる、608レ(月岡 7:48)は撮影地の移動時間もないので、
数百メートル歩いた、次の踏切手前“いつもの場所”で後追い。

これでカメラを片付けて、8:32発の電鉄富山ゆきに乗り込むのが“いままでの自分”
でも、「あの顔」を愛する<変態鉄>には、ここから楽しい残業が。

もう1本の「2枚窓ちてつ顔」、2両編成の14722編成が次の岩峅寺ゆきとして
やって来るはず。本来、他形式と共通で全線でくまなく運用されるのだが、
1月に来たとき以来、なぜか、毎日、同じ列車に充当され続けているのだ。

撮らない手はないが、でも、同じ場所で撮り続けるのは...
とりあえず、月岡駅を通り過ぎて、開発方面に線路沿いを歩いてみた。

0Y6C5021.JPG
【2013年3月6日8時27分】 富山地鉄上滝不二越線・開発-月岡
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 85.0 mm 露出 F7.1 1/800秒 +2/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WB太陽光

月岡駅から5分とかからない所の農家の前、田園風景の向こうに雪を抱いた山並み。
サイドがちに岩峅寺ゆきを。でも、山並みは思ったほど目立たなかった。

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【2013年3月6日9時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-開発(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 120.0 mm 露出 F8.0 1/1250秒 +1/3段補正 ISO400
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WB太陽光

さらに開発方面に向かうと10分ほどで小さな踏切。
そのすぐ先には、白壁の門、屋敷林のある立派な農家。“富山らしい”情景の中、
走り去る14722編成を後追い。月岡駅に戻ると、大満足で電鉄富山ゆきに乗り込んだ。

……  ……

本日は、自宅でネット接続に利用している“フレッツ光”の機器故障の影響で
記事の更新が遅れました。
なお、皆さまのブログへもこれから順次訪問したいと思います。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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