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夏の、広島、倉敷へ(8)倉敷は“国鉄型の聖地”か?? [その他の鉄話]

「いつか撮りに行こうと思っている」というのは、<鉄>として、あるまじき発言...
だということは分かっている。まさに“いつまでも、あると思うな...”である。

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【2009年3月4日8時38分】 高山本線・富山駅

何も気に留めることもなかった、このシーン。
朝の富山駅で“当たり前”に見られていた光景である。後ろにチラッと見えているのは
北陸ローカルの419系“食パン電車”、こちらはすでに過去帳入り。
でも、それだけではない。国鉄時代を感じさせる跨線橋と“テルハ”が長く残っていた
富山駅の情景自体、新幹線工事に合わせる形で姿を消した。

速星貨物のDE10形も、いつまで、その姿が見られるのか...

数年前まで“当たり前”だったJR貨物の国鉄型ディーゼル機関車も、急速に置換えが
進められており、DE10型も後継機種の試作車が走り始めて...。

……  ……

2018年6月24日(日)晴れ

広島での撮影を終え、次はいよいよ水島臨海鉄道へ“転戦”。

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【2018年6月24日15時07分】 岡山県岡山市北区駅元町付近

広島バスセンターからの「サンサンライナー」は、岡山市内で渋滞に巻き込まれつつも
あまり遅れることもなく、15時過ぎに岡山駅西口に到着。予定では倉敷駅前のホテルに
チェックインして、あとはノンビリする予定だったのだが...

15時台に気になる列車が...

昨秋、「鉄道の日」関連で倉敷貨物ターミナルを訪れた際、臨鉄の方と話していて...。
そう、水島臨海の貨物列車は、西岡山(貨物駅)から倉敷を経て水島臨海鉄道線内へと
JR貨物のDE10型ディーゼル機関車牽引で入ってくる。まだ、JRの方から機関車の
置換えに関して具体的な話は無いとのことだったが、最近では機関車の老朽化のせいか
故障などのトラブルなども...、やはり、「早く撮っておかないといけない存在」に
なりつつあるのは、間違いないようで。

ネット上の情報では「倉敷 15:44発」の東水島ゆきの貨物列車の設定があって。
岡山 → 倉敷は、山陽本線の電車で20分ほど、倉敷駅のすぐ近く、撮影場所の選択の
余地はないものの、DE10型が牽く長大コンテナ列車を記録することだけは...

岡山駅 15:19発の伯備線経由の普通電車は、かなりの混雑。かろうじて通路側の席に
座ることができて。倉敷駅に着くと、すでに山陽下り副本線のホームにはDE10が牽く
コンテナ列車の姿が...

……  ……

「あそこしかない」、何度も撮りに訪れている水島臨海鉄道沿線、駅から最も近いのは
倉敷市駅の先にある歩道橋。

もう兎に角、大急ぎで。

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【2018年6月24日15時40分】 山陽本線・倉敷駅付近

ギリギリセーフ。何とか、撮ることだけはできて。

この写真の右隅、フェンスの向こうに水島臨海鉄道の単線の線路がのびていて、
DE10は、いまちょうど山陽本線の下り副本線から本線に転線したところ。
このすぐ先で...

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【2018年6月24日15時40分】 山陽本線・倉敷駅付近(後追い)

水島臨海鉄道の線路へと入っていく。そもそも、国有鉄道法と関連政令の中で、
国鉄線に接続して臨海部のコンビナートへ進出した工場向けの貨物輸送を主体とする
鉄道会社というのは国鉄が出資できる対象...と決められたことに端を発している。
全国にいくつかある“臨海鉄道”、<変態鉄>としては、ここを訪れるきっかけと
なったのは、キハだったことは間違いないのだが、こちらが、この路線の“本業”。

……  ……

そんな倉敷駅西側の歩道橋。拙ブログのヘビーな読者(← そんなの、居るんか??)なら
よくご存じの“特盛りキーマカレー事件”(→ こちら)のあった、あの歩道橋である。

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【2018年6月25日10時21分】 山陽本線・倉敷駅付近

最近、よくあるムダに高いフェンスに阻まれて...も無く、撮りたい放題の場所。

翌朝、その全景を撮ってみたので、ご覧いただきたい。
倉敷駅のすぐ西側にあたる位置、だからこの構図は午前中が順光なのだが...

左端の線路が水島臨海鉄道、架線が無い分、スッキリしている。
この広くなっているあたりに、いまの倉敷市駅に移る前の「社倉敷」駅があったとか
無かったのだとか...。
画面右側に見えているのが山陽本線、黄色い普通電車が走っているあたりに水臨への
渡り線が見えている。そして、右へ急カーブ、北に向かっていくのが伯備線の線路。

というわけで、お目当ての貨物は行ってしまったが、ここでやってくる列車にちょっと
撮っておこうかと。

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【2018年6月24日15時45分】 山陽本線・倉敷-西阿知(後追い)

倉敷駅を出発していくのは「快速 サンライナー」の117系。木目調の車内に茶色い
転換クロスシートが並ぶ車内、国鉄の近郊型電車の中では“最高傑作”といえる車両
だと、<変態鉄>は、勝手にそう思っている。末期色なのが残念なところ。
クリーム色に焦げ茶色の帯、オリジナルカラーに塗り戻してくれないものだろうか?

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【2018年6月24日15時47分】 山陽本線・西阿知-倉敷

山陽ローカルの主力は、115系の4両編成。こちらも末期色化、ベンチレータの撤去、
半自動ドアスイッチの取り付け等に伴う一部戸袋窓の閉鎖など、オリジナルの姿からは
大きく変わってはいるものの、国鉄型の面影は十分に残っている。

そして、こちら...

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【2018年6月24日15時53分】 山陽本線・西阿知-倉敷

やはり、115系なのだが...

JR西日本でも先頭車化改造車が多く登場しているが、時期を追うごとにその改造方法が
簡素化...というか、テキトーになってきているのである。

中間車の切妻の連結面に運転台を取り付けただけ...、何だか残念な顔つきなのである。
“キモカワイイ”ということだろうか、でも、自分は...う~ん。

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【2018年6月24日15時54分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

まさに、トコトコと。エンジン音も聞こえないくらい。ゆっくりゆっくりと倉敷市駅に
近づいてきたのが、MRT単行の水臨の列車である。

そういえば、この付近、数年前まではホテル街で、列車を撮ろうとするとハデハデな
看板が写り込んで困ったのだが...。いつの間にか、マンションに姿を変えていたみたい。
何度も来ていたのだが、気づかなかった。

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【2018年6月24日15時54分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

この時期、「撮りたい!!」と思っていたMRTが居たのだが、それでは無かった。
「ハズレ」、ここでカメラをバッグに仕舞って、ホテルに戻ることにした。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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