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冬枯れの夷隅へキハを追って(前編) [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

“公私”、会社員の自分にとって“公”の部分は仕事のことになる。
「公私共々」などと言ったりするが、まさにどちらもなかなかうまく行かないことが
続いていて。ここに書けないことも含めて、ドタバタと、イライラの連続。

ちょっとお疲れ気味の<変態鉄>なのである。またまたブログ活動の方も滞りがち。
細々と記事をアップするので背一杯になってきている。

でも、やはり<鉄>活動はしておきたいもので。今週末からは久々にヒコーキで出撃。
それまでに、この悪い流れを断ち切りたいと思っている。

さてさて。

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【2017年12月3日10時48分】 いすみ鉄道・上総中野-西畑

12月3日、前々日の小湊鐵道「里山トロッコ」に続いて、いすみ鉄道国鉄型キハを
撮りに、日曜日の朝、再び房総に向かったのだった。

……  ……

2017年12月3日(日)晴れ

いつも通り、シナガワグースを6:20発の京急リムジンバス、大多喜ゆき。

「朝の快速100Dは、上総東付近で撮ろうか」

そんなことを思いながら、順調な滑り出しだった。
でも、一変したのはちょうど羽田空港付近を通過中のこと。突如、運転手さんが
マイクをとって...

「アクアトンネル出口付近、乗用車3台が絡む事故が発生しています...」
首都高の事故なら一般道迂回もあろうが、アクアトンネルとなれば逃げ道もなく...

アクアトンネルは川崎側、浮島JCTから“海ほたる”までの10 km、その出口付近と
いうのに、すでに川崎浮島からノロノロになって...

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【2017年12月3日7時26分】 東京湾アクアライン(バスの車内から撮影)

トンネル内に反響するけたたましいエンジン音を立てて、猛スピードで路肩から
追い越していくバイクたちが恨めしかったのである。

「あぁ、せっかく早起きしたのに100Dは断念か...」と。そう思い始めた頃...

7 km過ぎ付近だっただろうか、ここからそれまでのノロノロがウソだったかのように
ビュンビュン加速して。一気に木更津金田を過ぎれば、大多喜オリブには8:10頃。

もう、撮影地の選択の余地は無く。

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【2017年12月3日8時31分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

毎度の「第一姫宮」。10分前を先行する第54Dでの試し撮りすらできず、
ぶっつけ本番。空は快晴。ちょうどキハ28の顔に光が回る時間帯で。

渡り板がギラリと輝いた瞬間をものにすることができた。

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【2017年12月3日8時32分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川(後追い)

すかさず振り向けば、もちろん完逆光。でも...

線路脇にはススキが多くて。ススキを撮るのはやはり逆光に限る。露光条件は
非常に難しいが、でも、とりあえず...

こういうシーンを美しく撮りたいのだが...嗚呼。

……  ……

このあと、「急行1号」からお昼まで、キハは上総中野側で運用されるようになる。
それを撮るために10時の、「急行1号」崩れのローカルに乗ることにした。

国鉄型キハの<乗り鉄>である。城見ヶ丘駅から乗っても良いのだが、それだと
急行料金が必要だから...ではなくて、「レストラン・キハ」の準備もあって、
「急行1号」は大多喜駅で“バカ停”するのである。

駅至近のスポットであれば、「撮ってから乗る」が可能であることも経験済み。
ただ、撮れる場所は猿稲踏切付近に限定されてしまうのだが...贅沢は言えない。
という訳で、歩いて9時の大多喜駅に。まだ観光客が集まり出すには少し早く、
いくぶん、ノンビリした時間が流れていて...

でも、大手門に面した検修庫のシャッターが開いていて。
定期検査だろうか、300型が休んでいた。

ということは...

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【2017年12月3日9時12分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅付近

旧国鉄木原線から転換されて以来、いすみ鉄道で活躍した206号車。古いタイプだけに
乗務できる運転士さんも限られてしまうのだそうで、すでに出番もなくなり...

それが、最新のキハ20 1303号車とのツーショット。

「だから、何なの!?」と言われてしまいそうだが、いすみ鉄道に頻繁に通っても、
この並びを青空の下で撮れる機会はなかなか無いものなのである。バスの車体技術や
部品を使って低コスト・軽量化をはかった200型と、イマドキのディーゼル動車。

車高の違いなどもよくわかる。

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【2017年12月3日9時13分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅付近

2日前に訪れた小湊鐵道沿線より、ちょっと季節が早く進んでいるのか?
秋の終わり...季節は確実に冬に向かっていることを実感するような、そんな大多喜駅。

さて、10時前にキハがやってくる。猿稲踏切のカブリツキでカーブを行くキハを
撮ったことはもう何度も。信号支柱や標識でスッキリ撮ることができない場所、
同じ撮り方ばかりでは...

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【2017年12月3日9時28分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-城見ヶ丘(後追い)

という訳で、試し撮りの第56D列車はインカーブの築堤上で。ここ実は結構、苦しい
姿勢での撮影である。でも...

350型はホンの少しキハより車体長が短め、しかも、キハは2両編成、ここだと
写すことはできるが、ちょっとカツカツになりそうな気がして...

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【2017年12月3日9時29分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅付近

いまの第56Dと大多喜駅で交換したのが、大多喜止まりの下り第57D列車。
上り第56D列車の発車を待って、入換作業が始まった。逆光ながら、その様子を
撮ることもできる。ホントは、ポイントが切り替えられる瞬間を狙ったのだが...

さて、お目当て、国鉄型キハの「急行1号」は、どう撮るべきか...
“マンネリ”感は強かったが、踏切を渡ったところのカブリツキで...いつもの場所。

いざ立ってみると、築堤のススキがちょっと気になって。

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【2017年12月3日9時53分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-デンタルサポート大多喜

“晩秋のローカル線”を装った写真に仕上げてみた。こういう列車を小さめに
配した構図、<変態鉄>は意外と苦手なのである。駅至近の踏切で撮った、
“お手頃写真”とは思えないような...、自分としてはほぼ狙い通りの1枚だが...。

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【2017年12月3日9時59分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

そう慌てなくても、大多喜駅に停車中のキハに乗り込むのは十分に余裕が...。
大多喜駅から普通列車に変わり、一見して<鉄>とわかる“同業者さん”だけでなく
外国人も含めて観光客の皆さんなども乗っており、車内はボックスシートが
ほぼ埋まるくらいの混雑度だった。

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【2017年12月3日10時00分】 いすみ鉄道・キハ52 125車内

キハの車内もクリスマスに向けて、吊革付近に装飾が施されており...

太陽が低いので窓から差し込む陽の光が...、やはり季節は冬なのだった。

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【2017年12月3日10時28分】 いすみ鉄道・上総中野駅

そんなキハに乗ってやって来たのは、もちろん、この山間の終着駅。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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