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小湊「里山トロッコ」乗車記(5=最終回)イルミネーション・キハ [小湊鐵道キハ200と鉄道情景]

かつて、鉄道誌には“撮影可能時間帯”という語が使われることがあった。
臨時列車時刻表などで「撮影可能時間帯に※※線を走行するのは...」のような感じ。

でも、デジカメの技術の進化。もう5年ほど前の機種を使っているが、それでも
ISO6400 とか5桁ISO値の高感度撮影でもブログに貼る程度のサイズにすれば
画像の荒れ、画質の低下はそれほど気にならないようになり。

自分が学生の頃には“夢のような話”だった、“深夜の走行写真”というのも、
いろいろな形で発表されるようになり。

ただ、<変態鉄>にとって“夜の<鉄>活動”というのは...

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【2017年12月1日19時00分】 小湊鐵道・上総山田駅

やはり、駅ホームでの“バルブ”なのである。

小湊鐵道の“冬の風物詩”といえば...

……  ……

2017年12月1日(金)曇り一時晴れ

「里山トロッコ4号」で15時ちょうどに上総牛久駅に到着。5分の接続で五井ゆき。
五井まで戻って、あとは高速バスで...ならば、フツーの<鉄>。

この列車を2つ目の光風台駅で降りて...。

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【2017年12月1日15時02分】 小湊鉄道・上総牛久駅

15時に上総牛久駅に戻った「里山トロッコ」編成、牛久駅は2面3線の配置、
上り列車、下り列車、そして牛久折返しの区間列車。通常ダイヤでも3本の線路に
すべて列車が入る瞬間があるので、到着した「里山トロッコ」編成はすぐに
五井機関区に回送しないと行けない訳で。

光風台駅で降りた後は、大急ぎで養老川鉄橋へ。

この時間帯、鉄橋を渡る列車のサイドは完全に影になる訳で。
“完逆光”になるのなら、河原に降りて鉄橋を見上げることでシルエットで行こうと
思っていたのだが、予想に反して、列車の“顔”だけに光が射す。

トップ光の真逆(?)の状況。

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【2017年12月1日15時47分】 小湊鐵道・光風台-上総山田(後追い)

“試し撮り”は無く、ぶっつけ本番。
漆黒の機関車がオレンジ色に輝いてくれて...、これはこれで“納得の1枚”。

続けてキハの上下列車がやってくる。予定を変更して引き続き撮影。

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【2017年12月1日15時52分】 小湊鐵道・光風台-上総山田

まずは下り第31列車。上総中野ゆきのキハ2連である。
ただ...、いつもの悪いクセ。シャッターを切るのが遅すぎた。嗚呼。

ここで“残業”することにしたのは夕方の陽の光に照らされて車両が美しく写るから
というのも、もちろんあったが、それ以上に...

次の上り列車は光風台駅 16:02発の第38列車。これが...

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【2017年12月1日16時03分】 小湊鐵道・光風台-上総山田(後追い)

小湊鐵道の冬の風物詩、イルミネーション列車が充当されている...というのを
知っていた。

とは言っても、「里山トロッコ4号」で里見駅で交換した列車がその編成だったから
というだけなのだが。

でも、ヘッドマーク付き編成を記録するのなら、エロい光が射す時間帯は避けるべき
だったと気づいたのは撮った後。これはこれで良い記録になった。
コンビニで一休み、後続の第40列車で1駅、上総山田駅へ。

……  ……

先ほど撮った「イルミネーション列車」、もちろん、昼間はフツーの蛍光灯照明。
でも、第38列車で16:20着、五井駅からの折返しは53分発の養老渓谷ゆき第35列車、
ここから車内はイルミネーションになる。それにしても、牛久までは通勤ラッシュ、
きらびやかな赤と青のイルミネーション照明の車内で、文庫本を開くサラリーマン、
何というか、あのシュールな車内が好きなのだが。

その第35列車は上総山田駅に17:08、すぐにやってくる。
イルミネーションが点灯しているのは、ヘッドマーク付きの下り方、1両だけ。
上総山田駅は、上り方、ホームの五井側の端に合わせて停車するので...

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【2017年12月1日17時08分】 小湊鐵道・上総山田駅

「やっぱり...」

嗚呼、予想通り、ハイビーム撃沈。できるだけ、サイド気味に構えることで
少しでもヘッドライトの光をかわそうと思ったが...

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【2017年12月1日17時54分】 小湊鐵道・上総山田駅

この列車が19時ちょうど、養老渓谷からの第46列車で戻ってくるまで撮り続ける
ことに決めたのだった。“本命”の上り列車のケツ打ち写真で。

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【2017年12月1日17時22分】 小湊鐵道・上総山田駅

まずは17:22発の第42列車。長時間露光(4秒)での撮影、三脚にセットしていても
気をつけて撮らないと手ブレしてしまうのである。

まぁ、試し撮りと言うことで。この時間帯、上り列車は50分毎。

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【2017年12月1日18時11分】 小湊鐵道・上総山田駅

18:11発の第44列車、先ほどの写真を見直しながら、構図もピントも合わせ直して。
次の、いよいよ、お目当ての第46列車もキハ2連、同じ位置に止まるのである。

これで、あとは列車の到着を待つばかり...

だったはずだが、ここでカメラ表面の結露が気になりだした。レンズ面が結露
していたら...、にわかに心配になってきたのである。でも、自分の周囲は真っ暗。

慎重に前面のプロテクトフィルターを外して、レンズ拭きで...

「あっ、しまった!!」と気づいたときは、時すでに遅し。

フィルターを外す際に、前玉を回転させることになる訳で。ピントもズレるし、
それほどでなくても手に力を入れて三脚上のEOSくんに触れた訳だから、その向きも
ホンのわずかでもあっても動いてしまった訳で。

「オレは、この2時間余り、いったい何をしていたんだ...」と。

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【2017年12月1日19時00分】 小湊鐵道・上総山田駅

そんな気持ちで、19:00発の第44列車を。
シャッターチャンスは1~2枚分。何とか写し止めたのが、このカット。

五井駅に向かっていくキハの姿を目で追ったら撮影終了。

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【2017年12月1日19時00分】 小湊鐵道・上総山田駅

次の列車は19:36発の第48列車、30分余りの待ち時間を上りホームのベンチで
過ごしたのだが、やはり、正直、落胆していたのである。

ちなみに、その原因となったカメラ表面の結露だが...

やはり、12月、夜になれば寒くなる訳で吐く息が白くなるくらい。
そう、ファインダーを覗き込んでいるときなど、カメラは自分の顔のすぐ前にある。
その息がかかって...ということだったみたい。あぁ...

19:51に五井駅。乗換は20:30発の小田急高速バス。
待ち時間の間にドラッグストアに。<鉄>活動とは無関係な日用品を買いに行った
だけなのだが...、20時過ぎ、横断歩道のところで信号待ちしていたところ、
「五井駅・市原市役所」ゆきを表示した小田急バスとすれ違ったので...

新宿からの下り便が1時間近く遅れたのだろうか、市役所前までは10分ほど、
そのまま折り返したとしても折返し便は遅れそうで。

予想通り!!

11分ほど遅れて20:41頃に五井駅に戻ってきたのだった。
やはり、下り便が遅れたので...という説明があった。ということは...

と、思ったのだが東関東道経由で必死の巻き返し。ウトウトしていたら...
ぬぁんと、発車からちょうど1時間、21:40には首都高で赤坂見附の交差点のところを
通過していて。21:50頃、バスタ新宿にはほとんど定刻で帰り着いたのだった。

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【2017年12月2日11時00分】 東京都世田谷区若林・小田急シティバス世田谷営業所前

そのバスを降りるときにケータイを忘れた...というのは以前の記事(→ こちら)で
ご紹介した通り。

まもなく冬期運休期間にはいる「里山トロッコ号」、また、来年、撮りに、
そして乗りに行きたいと思っている<変態鉄>だったのである。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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