さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(後半13)「最後の朝3」 [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]
日曜は朝一番で仕事なのである。「時間を気にせず、ゆっくり寝ること」が
いま、一番したいことかも知れない。
でも、来週は仕事と“出撃”と。眠れない日々がもうしばらく続くのである。
【2019年9月30日7時47分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅付近
そんなわけで...
いつの間にか、1ヶ月。最近では SNS などの発達で、東京に居ても富山地鉄の
いまの情報がリアルタイムで。残念ながら、10025-10026編成は“引退”後すぐ、
部品の取り外しが行われたみたいで...
無残な格好で稲荷町に留置されている写真がネット上に上がっていた。
2012年春から7年半にわたって追いかけた、10020形による上滝不二越線の朝の運用。
その最終日、富山地鉄10020形にとって最後の列車になったのが、
9月30日朝の上滝不二越線、第605~608列車の1往復だった。
本当に、本当の、最後のお別れを告げに...
もちろん、<変態鉄>が向かうのは月岡駅だったのである。
岩峅寺駅の近くとか、同じ月岡でも開発側とか...他にも撮影地はあるのだが、
どうしても最後はココで撮る...そう、かたく心に決めていたのであった。
でも、そんな簡単なことでも無くて...
…… ……
2019年9月29日(日)曇り
それは、すべて29日の夕方、稲荷町車両基地での撮影会の前の一言だった。
「10025号は、明日(30日)の第605列車に運用予定」との情報。
<変態鉄>は東京に戻って仕事。朝9時半のヒコーキで羽田に戻らないと...。
でも、最後の、これが本当に絶対に「最後の」、10020形にとって上滝線での
朝の3連運行となれば、それを撮らずに帰るわけには...
そうなれば、当然、「思い出の月岡」で撮りたいのは間違いなく。
10020形が充当される、下り第605列車は7:02発、折返し、第608列車は7:35発。
月岡駅で撮って後続電車で電鉄富山駅に戻っても空港バスには絶対に間に合わず。
ホテルに戻って...
地図サイトで調べれば、月岡駅から富山きときと空港までは道のりにして
ちょうど10 km、タクシーで15~20分、4,000円ほどという試算になって。
でも、月岡駅というのは田んぼの中の無人駅、周囲にタクシーが居るはず無く。
(ちなみに富山ではタクシーは営業所から乗るか、電話で呼ぶのが一般的。
いわゆる“流し”は、あまり行わないことになっている)
だから、市街地南部に営業所があるタクシー会社に次々に電話して...
でも、「月岡」と告げれば、「あぁ、遠いねぇ~、それはちょっと...」、
3社ほど断られて、もうダメかと思って。上滝駅近くにあるタクシー会社へ。
最初は渋い感じだったのだが、お願いしてみると「では、朝8時に月岡駅で,,,」
これで全てが決まったのである。朝早くにチェックアウトして。
ホッと一安心。もちろん、追加料金を...などということはあろう筈もなく。
つまり、トクしたのである。
さて...
…… ……
2019年9月30日(月)曇りのち晴れ
まだ人の少ない富山駅を抜ければ、左に聳えるのが電鉄富山駅。
【2019年9月30日5時50分】 富山地鉄・電鉄富山駅付近
上層階は地鉄ホテルである。新幹線ができて...
あいの風とやま線の高架化が済んだら、地上に残るのは地鉄電車だけになる。
利便性向上のためにも、地鉄電車の高架化...という噂は昔からあって。
「20形電車」同様、この見慣れた光景も、いつか過去のものになるかも知れず...
さて、そんな早朝の電鉄富山駅。
【2019年9月30日5時54分】 富山地鉄・電鉄富山駅
前日とは打って変わって、静まりかえっており。立山に向かう観光客も、平日と
あっては少なめで。改札を通れば、5:58発の第107列車、宇奈月温泉ゆき。
「60だいこん」の運用である。車内は疎らな乗客。
上滝不二越線に向かうにもかかわらず、この電車に乗ったのは、もちろん...
【2019年9月30日6時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
そう、最初の停車駅・稲荷町駅で降りて地下通路を急げば、上滝不二越線ホームから、
稲荷町車両基地で休んでいる電車たちを眺められるわけで。
いつも一番手前の、ホーム側の線路で休んでいるのが10025-10026編成だった。
通常通り、一番後ろにクハ175号車を増結した3両編成で。
このカット、拙ブログでは富山を訪れた記事では、ほぼ例外なく出てくるが...
たぶん、撮った回数は100回近くあるのではなかろうか、でも、これが最後だと
思うと...、ホーム上には他に2~3名の“同業者さん”。
ふと、振り向けば...
【2019年9月30日6時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
出庫して電鉄富山駅へと回送されていくのは、ダブルデッカーエキスプレス。
この電車が「上滝朝3」の第1便、第603~606列車に充当される。
このホームに入ってくるまで、あと10分。その間に...
【2019年9月30日6時07分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
アルプスエキスプレス車と並んでいるシーンも数え切れないほど撮ったけれど...
晩秋の朝6時、周囲は暗くて写真としてはイマイチだが、それでもコレが最後。
すでにパンタグラフは上がっているが...
【2019年9月30日6時08分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
そこに運転士さんと、ちょうど若い見習運転士さんが乗って2名乗務。
荷物を持って、ステップに足をかけ、運転室に乗り込めば、すぐに出発の準備。
方向幕が回されて...、その途中で出てきた「普通 五百石ゆき」。
【2019年9月30日6時13分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
第603列車が入ってくる時刻になって、モハ10025号車の前面には山吹色の
「普通 岩峅寺(南富山経由)」の丸看板がセットされて。
最後の出発準備が整ったのを見守ったら...
【2019年9月30日6時15分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
ダブルデッカーエキスプレスの第603列車が入線してきた。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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いま、一番したいことかも知れない。
でも、来週は仕事と“出撃”と。眠れない日々がもうしばらく続くのである。
【2019年9月30日7時47分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅付近
そんなわけで...
いつの間にか、1ヶ月。最近では SNS などの発達で、東京に居ても富山地鉄の
いまの情報がリアルタイムで。残念ながら、10025-10026編成は“引退”後すぐ、
部品の取り外しが行われたみたいで...
無残な格好で稲荷町に留置されている写真がネット上に上がっていた。
2012年春から7年半にわたって追いかけた、10020形による上滝不二越線の朝の運用。
その最終日、富山地鉄10020形にとって最後の列車になったのが、
9月30日朝の上滝不二越線、第605~608列車の1往復だった。
本当に、本当の、最後のお別れを告げに...
もちろん、<変態鉄>が向かうのは月岡駅だったのである。
岩峅寺駅の近くとか、同じ月岡でも開発側とか...他にも撮影地はあるのだが、
どうしても最後はココで撮る...そう、かたく心に決めていたのであった。
でも、そんな簡単なことでも無くて...
…… ……
2019年9月29日(日)曇り
それは、すべて29日の夕方、稲荷町車両基地での撮影会の前の一言だった。
「10025号は、明日(30日)の第605列車に運用予定」との情報。
<変態鉄>は東京に戻って仕事。朝9時半のヒコーキで羽田に戻らないと...。
でも、最後の、これが本当に絶対に「最後の」、10020形にとって上滝線での
朝の3連運行となれば、それを撮らずに帰るわけには...
そうなれば、当然、「思い出の月岡」で撮りたいのは間違いなく。
10020形が充当される、下り第605列車は7:02発、折返し、第608列車は7:35発。
月岡駅で撮って後続電車で電鉄富山駅に戻っても空港バスには絶対に間に合わず。
ホテルに戻って...
地図サイトで調べれば、月岡駅から富山きときと空港までは道のりにして
ちょうど10 km、タクシーで15~20分、4,000円ほどという試算になって。
でも、月岡駅というのは田んぼの中の無人駅、周囲にタクシーが居るはず無く。
(ちなみに富山ではタクシーは営業所から乗るか、電話で呼ぶのが一般的。
いわゆる“流し”は、あまり行わないことになっている)
だから、市街地南部に営業所があるタクシー会社に次々に電話して...
でも、「月岡」と告げれば、「あぁ、遠いねぇ~、それはちょっと...」、
3社ほど断られて、もうダメかと思って。上滝駅近くにあるタクシー会社へ。
最初は渋い感じだったのだが、お願いしてみると「では、朝8時に月岡駅で,,,」
これで全てが決まったのである。朝早くにチェックアウトして。
ホッと一安心。もちろん、追加料金を...などということはあろう筈もなく。
つまり、トクしたのである。
さて...
…… ……
2019年9月30日(月)曇りのち晴れ
まだ人の少ない富山駅を抜ければ、左に聳えるのが電鉄富山駅。
【2019年9月30日5時50分】 富山地鉄・電鉄富山駅付近
上層階は地鉄ホテルである。新幹線ができて...
あいの風とやま線の高架化が済んだら、地上に残るのは地鉄電車だけになる。
利便性向上のためにも、地鉄電車の高架化...という噂は昔からあって。
「20形電車」同様、この見慣れた光景も、いつか過去のものになるかも知れず...
さて、そんな早朝の電鉄富山駅。
【2019年9月30日5時54分】 富山地鉄・電鉄富山駅
前日とは打って変わって、静まりかえっており。立山に向かう観光客も、平日と
あっては少なめで。改札を通れば、5:58発の第107列車、宇奈月温泉ゆき。
「60だいこん」の運用である。車内は疎らな乗客。
上滝不二越線に向かうにもかかわらず、この電車に乗ったのは、もちろん...
【2019年9月30日6時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
そう、最初の停車駅・稲荷町駅で降りて地下通路を急げば、上滝不二越線ホームから、
稲荷町車両基地で休んでいる電車たちを眺められるわけで。
いつも一番手前の、ホーム側の線路で休んでいるのが10025-10026編成だった。
通常通り、一番後ろにクハ175号車を増結した3両編成で。
このカット、拙ブログでは富山を訪れた記事では、ほぼ例外なく出てくるが...
たぶん、撮った回数は100回近くあるのではなかろうか、でも、これが最後だと
思うと...、ホーム上には他に2~3名の“同業者さん”。
ふと、振り向けば...
【2019年9月30日6時03分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
出庫して電鉄富山駅へと回送されていくのは、ダブルデッカーエキスプレス。
この電車が「上滝朝3」の第1便、第603~606列車に充当される。
このホームに入ってくるまで、あと10分。その間に...
【2019年9月30日6時07分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
アルプスエキスプレス車と並んでいるシーンも数え切れないほど撮ったけれど...
晩秋の朝6時、周囲は暗くて写真としてはイマイチだが、それでもコレが最後。
すでにパンタグラフは上がっているが...
【2019年9月30日6時08分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
そこに運転士さんと、ちょうど若い見習運転士さんが乗って2名乗務。
荷物を持って、ステップに足をかけ、運転室に乗り込めば、すぐに出発の準備。
方向幕が回されて...、その途中で出てきた「普通 五百石ゆき」。
【2019年9月30日6時13分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
第603列車が入ってくる時刻になって、モハ10025号車の前面には山吹色の
「普通 岩峅寺(南富山経由)」の丸看板がセットされて。
最後の出発準備が整ったのを見守ったら...
【2019年9月30日6時15分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅
ダブルデッカーエキスプレスの第603列車が入線してきた。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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