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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(後半12)夜の撮影会<後編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

11月に入っており。今年も<変態鉄>は仕事のスケジュールの関係で
「ちてつ電車フェスティバル」には“参戦”することができなくて。
その“前夜祭”、11月2日に14722編成のお別れイベントが開催されるとのこと。

そう、日付変わって“今日のこと”らしい。

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【2019年9月29日18時19分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

遠く、250 km(直線距離)離れた東京の街の片隅で、仕事をしながら
14722編成の最後の(?)晴れ舞台を想像している<変態鉄>なのである。

どうだろうか!? 発表によれば「12月頃まで」とされていた14722編成の運用時期、
11月中にアルペンルートと宇奈月からのトロッコ列車の運行が終了すれば、
地鉄電車も“冬ダイヤ”に移行する。それに伴う運用減で、ちょっと前倒しの形で
運用を離れるのだろうか!? できれば、もう一度、富山に14722編成を撮りに
行きたいと思っているのだが... 果たして?!

ということで、9月29日の、こちらは「10025号 LAST RUN」のイベント。
その最後は、稲荷町車両基地で14722編成も交えた撮影会だった。
すっかり、夜の帳が下りた車両基地で、照明灯に照らし出される電車たち...
……  ……

2019年9月29日(日)曇り

撮影会の終了は18時半、それまでに許された撮影タイムは僅か30分間。
三脚を置いて...、あっという間に30分なんて経ってしまうのである。

電車たちが所定の撮影位置に着いて、調整が終わったのは18:10過ぎ。
すでに残り時間は20分。兎に角、急いでカメラをセットして...

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【2019年9月29日18時11分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

最初の表示は3本とも「特急」。大型ヘッドマークは冬ダイヤ期間は省略される。
(それ以外にも、折返し時に運転士さんに余裕がなければ掲出省略...)

ということで、これは日常的にあり得たシーンなのである。

尤も、車庫内で3編成が同時にヘッドライトを灯して停車している...こと自体、
本来、あり得ないシーンなのだが...それを言うのは野暮。

10020形の後ろに、商業施設だろうか大きな電照看板のようなものが写り込んで...
白い車体の後ろに白く輝くものがあるのが気になって...
でも、周囲はホントに隙間のないほど、多くのカメラが。

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【2019年9月29日18時14分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

ということで、<変態鉄>にとって辛い姿勢ではあるが、三脚を1段下げて中腰に。
少しだけローアングルでの撮影。

こうやって正面からヘッドライトの強い光を浴びれば、フレアが発生して酷い状態に
なるのが、<変態鉄>の“バルブ”の常だったはずが、ミラーレスRPには、いままで
気づかなかっただけで、そんな“特技”もあったのか...

正面からヘッドライトが入射する構図でも画像が荒れないのである。
(レンズは、5D MarkⅢ時代から使っているもの)

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【2019年9月29日18時17分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

続いて方向幕が急行列車の表示に変えられて。

こうやって、14722編成と10025が並ぶと「同型車体」とはいえ個性...というか
違いが分かるもので。半世紀にわたる活躍の中で、少しずつ改造が加えられたり
また、補修の際に少しずつ違いが出てきたようで。

車体裾が丸くなっているのが10020形、車体裾がストレートなのが14722編成。
これは非常に有名なポイントで。オリジナルは丸みのある10025号車の車体裾。

それから、2つのヘッドライトの間、オデコのところのラインも2両で違って...。
10025号車の方がふっくらして見えるのである。

そして、いよいよ...

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【2019年9月29日18時25分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

遠くから来ている人は(自分もそうだが...)、新幹線やヒコーキの時間の関係で
少しずつ“離脱”して、自分のまわりにも少しずつ空きができてきて。

ということで、少しだけ左右に動ける状況になってきて。
ずっと、モハ10025号車の真っ正面、線路内に居たのだが、少し右に動いて。

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【2019年9月29日18時25分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

いよいよ、特急列車の大型ヘッドマーク登場である。
モハ14722「立山号」、モハ10025「うなづき号」、モハ14761「アルペン号」、
平成の頃までの地鉄電車の定番、名列車の愛称が並んで。

シンプルな「エリア特急 くろべ」のヘッドマークも良かったのだが...。

でも、この位置。排雪溝(?)、金網状の蓋で足下がグラグラして三脚が...

すぐに元の位置に“復帰”。

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【2019年9月29日18時27分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

それにしても...、この写真、すべて撮影時は「RAW」で保存している。このブログを
書くにあたって、それをJPEG形式にする作業(“現像”と呼ぶ)をしているのだが、
未だに現像でうまくいかないのが“色味”の調整。

プリセットされている、どのモードにしても不自然なのである。
(だから、撮ったときのままオート[雰囲気重視]設定にしてある)
構内の水銀灯(?)の照明...、その中で自然な色味を出すためには、どうするべきか。
これはちょっと研究しないといけないと思っている。(と、言い訳)

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【2019年9月29日18時30分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

そして最後に。そう、「令和」に入っての姿!?

モハ14722号車とモハ10025号車の前面には引退記念のヘッドマークが、
そして、モハ14761号車には「修学旅行」マーク。そして、その注目は方向幕。
「舌山」というのは黒部市の中心部から少し入ったところ、駅に農協倉庫や
貨物側線の跡が残っていて、駅舎も好ましい木造駅舎...だが、そう、新幹線の
黒部宇奈月温泉駅がすぐ目の前で。

増設駅として「新黒部」ができても、そちらは片面ホームの“停車場”、
そう、新幹線開業に合わせて夕方時間帯に「舌山折返し」が設定されて。
だから、いまの時代に、もし、地鉄に修学旅行臨時列車の設定があったとすれば
その電車は、たぶん「舌山ゆき」となり、学生たちは新黒部駅で新幹線に
乗り換えている筈なのである。ということで、「臨時 舌山ゆき」表示。

尤も、修学旅行臨時電車...の設定は久しく行われていないはずだが。

これが最後となったのだった。

……  ……

しばらくすると、ヘッドライトが消されて。

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【2019年9月29日18時32分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

「それでは、線路の外に出て下さい!!」
ヘッドライトと車内灯を消して終了...で良いところを、わざわざ、テールライト。

それが、また「おわり」という感じに思えて...

名残惜しかったのだが、職員の方の声に促されて...

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【2019年9月29日18時25分】 富山地鉄・稲荷町車両基地

担当のUさんから最後のご挨拶。そして、解散となったのだった。
普段は地鉄職員・関係者しか入れない場所での撮影会、終了後は早く出るように
促されていたのだが、ISO感度を上げて、素早く1枚。

あっという間だったような、長かったような...

そんな1日が終わったのだった。

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【2019年9月29日19時03分】 富山地鉄・電鉄富山駅

まもなくホームに入ってきたのは、上市からの第1054列車。これで電鉄富山駅には
19時に到着したのだった。ホテルに戻れば...

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現実に引き戻されるのである。この部屋、どう見てもツインルームである。
<変態鉄>は、どう思い出してもツインのシングルユースをお願いした記憶は無く。
前夜のチェックインが遅かったのもあって、説明も受けていないのだが...

「シングル素泊まりプラン」と差額があるのは間違いなくて...
翌朝のチェックアウトの時に...、それを恐れていたのである。

さぁ、シャワーを浴びたら...とはならず、<変態鉄>はケータイとパソコンと...
ここから、ちょっとした“格闘”が始まったのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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