新緑には間に合わなかったけれど...只見線キハ!!(4)会津宮下駅 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
法律の規定で、決算から3ヶ月以内に株主総会を行うことになっている。
日本中の大半の会社は3月決算、だから6月末は定時株主総会の集中週になる。
趣味程度であっても、いくつかの会社の株式を保有している<変態鉄>、
どうしても無理なとき以外は、できるだけ足を運ぶことにしている。
お土産品のようなものは廃止されているが、普段、TVのニュースくらいでしか視る
ことが無いような人たちが一般株主の質問に対応している姿、普段の自分の仕事と
無関係なことであるだけに、興味深いのである。ちなみに、火曜日は<変態鉄>が
保有する銘柄の中で、一番の“困りもの”の会社の株主総会である。
さてさて、引き続きブログの方は、5月末の只見線撮影記。初日は念願の
「蓋沼森林公園下俯瞰」で、(100点満点とはいかないまでも)リベンジを果たし。
2日目も天気予報は1日中「晴れ」。となれば...
…… ……
2019年5月30日(木)晴れ
“出撃先”での<変態鉄>の朝は早い。
【2019年5月30日5時33分】 只見線・会津若松駅
4時半には起床して前日の内に買っておいたパンで軽く朝食を済ませたら、
5時半の会津若松駅。広い駅前広場には清掃作業中の方がいらっしゃる程度で、
まだ人気も疎ら。実は、勇んで三脚を携え、朝一番のキハを“バルブ”するという
計画だった。いや、考えてみれば、この時期、6時前ではすでに明るくなっていて。
自動券売機できっぷを買って自動改札機に通して...、このあたりは東京と変わらぬ
光景だが、改札を抜け頭端式の磐越西線ホームの横をぬけて...
【2019年5月30日5時38分】 只見線・会津若松駅
向かい側、4番ホームで発車を待っているのは会津川口ゆき、只見線の一番列車
である。この日の編成は、会津川口方から キハ40 502 + キハ40 2086 の2連。
ちなみにキハ40形では500番台は寒冷地仕様、2000番台は暖地仕様だが、他区所の
車両で順次、置き換えられ(数年前からは小牛田からの転入車が主力)、いつしか
暖地用と寒冷地用が半々ずつ混ざり合うような姿になっている。
“バルブ”しようと新たな愛機の“RP”にレリーズスイッチのコードを差し込んで
気合いたっぷりでやって来たのに、撮ったのは単なるホーム上でのスナップ。
【2019年5月30日5時39分】 只見線・会津若松駅
余裕があるので反対側、列車後部にも回ってみて。
こちらの、キハ40 2086号車、検査標記は「平成28年3月」だが、最近、再塗装された
のだろうか、車体がキレイで。
車内は2両合わせても数名の乗客。もともとの会津若松の市街地は鶴ヶ城の周辺。
市役所も若松駅からは2 kmほど離れたところ。駅で言えば隣の七日町駅が最寄り。
会津若松駅自体、町の北のはずれに近い場所にあるので、只見線列車の場合、
地元の方は、七日町か西若松から乗ってくることが大半で若松駅発車時点では
車内は閑散としているのが“いつものこと”。
紺色のボックスシートがズラッと並んだ車内。垂直にそそり立つ堅い背ズリ。
お尻にスプリングがあたる堅いシートは、4人掛けだと苦痛だが、ボックスを
独り占め、靴を脱いで向かい側の席に足を投げ出して。
ボーッとしながら車窓を眺めている時間というのは、国鉄型キハで旅するときの
<変態鉄>にとって至福の時。<徒歩鉄>にとって撮影地への移動は列車になる
訳であり。この朝は、3度目の「只見川第1橋梁」。橋梁自体があるのは会津桧原と
会津西方の駅間だが、撮影地への最寄り駅は会津宮下駅である。
【2019年5月30日5時51分】 只見線・第423D列車(キハ40 502車内)
朝6時、最初の下り列車は第423D、会津若松駅を6:00発、会津宮下駅には7:29着。
ちょうど1時間半、その“至福の時”を味わったのである。
予想通り!! 七日町、西若松、と停まるごとに野球部だろうか大きなバッグを持った
高校生が大挙して乗り込んできて。先輩の座るボックスに挨拶に行ってから
車端部のロングシートに座るのが下級生...なのだろうか。会津坂下の高校に通う
生徒達はこの先、会津高田まで各駅ごとにまとまった乗車がある。
通学列車と言えば騒々しくて...、というイメージだったのは自分くらいの世代まで
だろうか。正直言って、旅先で乗り合わせたくない列車だったが...。
最近の高校生、友達といっしょに座っても一言も発することなく、視線は手元の
スマホにだけ集中していて。通学列車とはいえ、車内は静かなのである。
そんな会津坂下駅ではまとまった停車時間があって。向かい側のホームには
会津若松の高校に通うのだろうか、高校生たちが大勢、列車を待っている。
【2019年5月30日6時38分】 只見線・会津坂下駅
この駅で、そう、昨日、俯瞰で撮った4連キハの折返しと交換するのである。
残念ながら、車体側面は思いっきり逆光で真っ暗に見えてしまうのだが...
4連の通学列車の姿を記録して。
会津盆地、見渡す限りの水田地帯を駆け抜けてきたキハ、会津坂下駅を出ると車窓は
一変する。車窓には鬱蒼とした木々、座っていても傾いていると分かるくらいの
急勾配になって山間の区間へと分け入っていく。塔寺、坂本...と乗り降りする人も
いない小さな駅が続いて。
C11蒸気機関車が飾ってある会津柳津駅を過ぎれば、列車は只見川に沿って走る区間。
この後、終点の会津川口までずっとそれが続くのだが...。
会津西方駅を出たところでデッキに出てみた。そこで気づいたのは...
【2019年5月30日7時28分】 只見線・第423D列車(キハ40 502車内)
このステッカー。
「関係者以外は運転室に立ち入らないで...」は、どこにでもあるステッカーだが、
その下である“秋田鉄道管理局”。そう、分割民営化から30年以上が過ぎて。
でも、この車内には「国鉄」がしっかりと生きているのである。
他車ではどうなっているのか...、全列車車掌乗務、ワンマンには非対応の只見線
だが、走っている車両は大半が小牛田所属時代にワンマン化改造を受けており、
仕切り扉を撤去(使用中止の運賃箱を仕切り代用)しているので、残っている
可能性は低いのだが、これからは乗る度に確認してみたい。
【2019年5月30日7時29分】 只見線・会津宮下駅
会津宮下駅では5分ほどの停車時間。車掌さんにきっぷを渡したら、しばらくホームで。
【2019年5月30日7時30分】 只見線・会津宮下駅
この会津宮下駅も昭和40年台まで、まだC11蒸気機関車が現役だった頃には
機関車駐泊所が置かれており(現在は除雪モーターカーの寝床??)、構内には
転車台と思しき遺構も残っている。
そんなのを撮っていたら、向こうのホームには...
【2019年5月30日7時32分】 只見線・会津宮下駅
会津川口からの2番目の列車がキハ3連で到着である。
さぁ、あとは待合室で。8時過ぎにバスがやってくる。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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日本中の大半の会社は3月決算、だから6月末は定時株主総会の集中週になる。
趣味程度であっても、いくつかの会社の株式を保有している<変態鉄>、
どうしても無理なとき以外は、できるだけ足を運ぶことにしている。
お土産品のようなものは廃止されているが、普段、TVのニュースくらいでしか視る
ことが無いような人たちが一般株主の質問に対応している姿、普段の自分の仕事と
無関係なことであるだけに、興味深いのである。ちなみに、火曜日は<変態鉄>が
保有する銘柄の中で、一番の“困りもの”の会社の株主総会である。
さてさて、引き続きブログの方は、5月末の只見線撮影記。初日は念願の
「蓋沼森林公園下俯瞰」で、(100点満点とはいかないまでも)リベンジを果たし。
2日目も天気予報は1日中「晴れ」。となれば...
…… ……
2019年5月30日(木)晴れ
“出撃先”での<変態鉄>の朝は早い。
【2019年5月30日5時33分】 只見線・会津若松駅
4時半には起床して前日の内に買っておいたパンで軽く朝食を済ませたら、
5時半の会津若松駅。広い駅前広場には清掃作業中の方がいらっしゃる程度で、
まだ人気も疎ら。実は、勇んで三脚を携え、朝一番のキハを“バルブ”するという
計画だった。いや、考えてみれば、この時期、6時前ではすでに明るくなっていて。
自動券売機できっぷを買って自動改札機に通して...、このあたりは東京と変わらぬ
光景だが、改札を抜け頭端式の磐越西線ホームの横をぬけて...
【2019年5月30日5時38分】 只見線・会津若松駅
向かい側、4番ホームで発車を待っているのは会津川口ゆき、只見線の一番列車
である。この日の編成は、会津川口方から キハ40 502 + キハ40 2086 の2連。
ちなみにキハ40形では500番台は寒冷地仕様、2000番台は暖地仕様だが、他区所の
車両で順次、置き換えられ(数年前からは小牛田からの転入車が主力)、いつしか
暖地用と寒冷地用が半々ずつ混ざり合うような姿になっている。
“バルブ”しようと新たな愛機の“RP”にレリーズスイッチのコードを差し込んで
気合いたっぷりでやって来たのに、撮ったのは単なるホーム上でのスナップ。
【2019年5月30日5時39分】 只見線・会津若松駅
余裕があるので反対側、列車後部にも回ってみて。
こちらの、キハ40 2086号車、検査標記は「平成28年3月」だが、最近、再塗装された
のだろうか、車体がキレイで。
車内は2両合わせても数名の乗客。もともとの会津若松の市街地は鶴ヶ城の周辺。
市役所も若松駅からは2 kmほど離れたところ。駅で言えば隣の七日町駅が最寄り。
会津若松駅自体、町の北のはずれに近い場所にあるので、只見線列車の場合、
地元の方は、七日町か西若松から乗ってくることが大半で若松駅発車時点では
車内は閑散としているのが“いつものこと”。
紺色のボックスシートがズラッと並んだ車内。垂直にそそり立つ堅い背ズリ。
お尻にスプリングがあたる堅いシートは、4人掛けだと苦痛だが、ボックスを
独り占め、靴を脱いで向かい側の席に足を投げ出して。
ボーッとしながら車窓を眺めている時間というのは、国鉄型キハで旅するときの
<変態鉄>にとって至福の時。<徒歩鉄>にとって撮影地への移動は列車になる
訳であり。この朝は、3度目の「只見川第1橋梁」。橋梁自体があるのは会津桧原と
会津西方の駅間だが、撮影地への最寄り駅は会津宮下駅である。
【2019年5月30日5時51分】 只見線・第423D列車(キハ40 502車内)
朝6時、最初の下り列車は第423D、会津若松駅を6:00発、会津宮下駅には7:29着。
ちょうど1時間半、その“至福の時”を味わったのである。
予想通り!! 七日町、西若松、と停まるごとに野球部だろうか大きなバッグを持った
高校生が大挙して乗り込んできて。先輩の座るボックスに挨拶に行ってから
車端部のロングシートに座るのが下級生...なのだろうか。会津坂下の高校に通う
生徒達はこの先、会津高田まで各駅ごとにまとまった乗車がある。
通学列車と言えば騒々しくて...、というイメージだったのは自分くらいの世代まで
だろうか。正直言って、旅先で乗り合わせたくない列車だったが...。
最近の高校生、友達といっしょに座っても一言も発することなく、視線は手元の
スマホにだけ集中していて。通学列車とはいえ、車内は静かなのである。
そんな会津坂下駅ではまとまった停車時間があって。向かい側のホームには
会津若松の高校に通うのだろうか、高校生たちが大勢、列車を待っている。
【2019年5月30日6時38分】 只見線・会津坂下駅
この駅で、そう、昨日、俯瞰で撮った4連キハの折返しと交換するのである。
残念ながら、車体側面は思いっきり逆光で真っ暗に見えてしまうのだが...
4連の通学列車の姿を記録して。
会津盆地、見渡す限りの水田地帯を駆け抜けてきたキハ、会津坂下駅を出ると車窓は
一変する。車窓には鬱蒼とした木々、座っていても傾いていると分かるくらいの
急勾配になって山間の区間へと分け入っていく。塔寺、坂本...と乗り降りする人も
いない小さな駅が続いて。
C11蒸気機関車が飾ってある会津柳津駅を過ぎれば、列車は只見川に沿って走る区間。
この後、終点の会津川口までずっとそれが続くのだが...。
会津西方駅を出たところでデッキに出てみた。そこで気づいたのは...
【2019年5月30日7時28分】 只見線・第423D列車(キハ40 502車内)
このステッカー。
「関係者以外は運転室に立ち入らないで...」は、どこにでもあるステッカーだが、
その下である“秋田鉄道管理局”。そう、分割民営化から30年以上が過ぎて。
でも、この車内には「国鉄」がしっかりと生きているのである。
他車ではどうなっているのか...、全列車車掌乗務、ワンマンには非対応の只見線
だが、走っている車両は大半が小牛田所属時代にワンマン化改造を受けており、
仕切り扉を撤去(使用中止の運賃箱を仕切り代用)しているので、残っている
可能性は低いのだが、これからは乗る度に確認してみたい。
【2019年5月30日7時29分】 只見線・会津宮下駅
会津宮下駅では5分ほどの停車時間。車掌さんにきっぷを渡したら、しばらくホームで。
【2019年5月30日7時30分】 只見線・会津宮下駅
この会津宮下駅も昭和40年台まで、まだC11蒸気機関車が現役だった頃には
機関車駐泊所が置かれており(現在は除雪モーターカーの寝床??)、構内には
転車台と思しき遺構も残っている。
そんなのを撮っていたら、向こうのホームには...
【2019年5月30日7時32分】 只見線・会津宮下駅
会津川口からの2番目の列車がキハ3連で到着である。
さぁ、あとは待合室で。8時過ぎにバスがやってくる。(つづく)
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