新緑の夷隅路へ(2)最初は上総中川で。 [いすみ鉄道 国鉄型キハ]
先日、ブログ自体が衰退期に...などと書いたわけだが(→ こちら)、そこから一転、
ぬぁんと...、なぜか、突如として<変態鉄>ブログが活況を呈しているみたい。
今度は逆に、普段の倍以上のアクセスをいただいており、ただただ驚くばかり。
それにしても、ソネブロ全体でのアクセス順位が2桁って...
せっかくだから、記念にしようと今日のトップ画像に採用したのだった。
たぶん、こんな機会、そう多くないわけで。
ということで、引き続き、28日のいすみ鉄道撮影記。土休日ダイヤで11時の
大多喜駅は、かなり慌ただしくなるのである。
…… ……
2019年4月28日(日)晴れ
何事にも“たら・れば”は禁物かも知れないが、もし、現在のいすみ鉄道、
旧国鉄木原線が廃線対象となる「特定地方交通線」にならなかったら...
JRに承継された後も木原線として営業を続けていたら...
たぶん車輌の配置は幕張車輌センターになって、久留里線と共通運用になって
いた...とかだろうか。
【2019年5月2日14時08分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前駅付近(後追い)
そうすると、いま水島臨海で活躍中のキハたちが木原線も走っていて...
キハE130系あたりに置換え...となったのかも知れない。
でも、実際には国鉄の分割民営化に前後して(ごくごく短期間だけ「JR木原線」が
実在している)、第3セクター化されたわけで、職員は国鉄からの出向組中心
だったが、車輌は富士重工製のLEカーシリーズ、俗に言う「レールバス」だった。
もちろん、JRの車両基地で整備してもらうことなど無理で、大多喜駅構内に簡素な
車両基地・工場機能が置かれた。それから30余年、新潟トランシス製の
新型ディーゼル動車5両で置き換えられ。当時の社長さんの好みもあって、中身は
他の地方私鉄と似たようなものであっても車体自体は国鉄型ディーゼル動車を
模したもの...という、遊び心ある車輌になっている。
さて、土休日の日中、国鉄型キハの「観光急行」の出庫に合わせて“いすみ型”を
入庫させる作業が行われるのが午前11時の大多喜駅。
【2019年4月7日9時51分】 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜付近
普段は高速バスで大多喜に到着したら、そのまま徒歩で撮影地へと向かうので
この光景を見るのは久しぶり...というか、現ダイヤになって初めてのこと。
【2019年4月28日10時51分】 いすみ鉄道・大多喜駅
まずは、大原駅を10:21発の下り第59D列車が大多喜駅止まりとして1番ホームへ。
この日はキハ20 1303号車だった。外房線でアクセスする行楽客にとって
ちょうど良い時間帯の列車と言うことか、大勢の乗客が下車してきて。
【2019年4月28日10時55分】 いすみ鉄道・大多喜駅
慌ただしく上総中野側...小学校のヨコの踏切付近まで前進したら、すぐに
ポイントが切り替えられて大手門の前付近に留置されて。
それだけでは終わらない。
【2019年4月28日10時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
2番ホーム後ろ側で待機していた351号車も同じように小学校のところの踏切まで
前進して。
【2019年4月28日10時58分】 いすみ鉄道・大多喜駅
作業服姿で手旗を持った職員が転轍機テコを“ガッシャン”と倒したら...
【2019年4月28日10時59分】 いすみ鉄道・大多喜駅
すぐに351号車も大手門の前まで進むのである。このとき、てっきり<変態鉄>
としては、夕方の出庫に備えて2両編成化、その連結作業をするのかと思ったら...
【2019年4月28日10時59分】 いすみ鉄道・大多喜駅
よく見れば1本奥の...道路側の線路に入ったのである。色違いの“いすみ型”2両が
並んで留置されるわけで。たぶん、351号車が動いたのは“レストラン・キハ”の
積み込み作業が終わったキハ編成を下り方から出庫させ、このあと2番ボームに
据え付けるためかと思われる。連結シーンを撮ろうと待ち構えた<変態鉄>、
思わぬ“空振り”。苦し紛れに“ニアミス”のこのシーンを撮るのが精一杯だった。
と、11:05発の上り第60D列車、「急行2号」の約45分前に先行する列車で撮影地に
向かわないと。ホーム端でその到着を待ち構えたのである。
【2019年4月28日11時03分】 いすみ鉄道・大多喜駅
こちらも、いすみ352号車単行。トイレ無し・ロングシート車は一番キャパが
大きい車輌である訳で、「特に車種ごとの運用は決めていない」と聞いたことが
あるのだが、休日に訪れることが多い<変態鉄>としては一番よく乗っている。
ほとんどの乗客はカメラを提げた<鉄>と観光客、家族連れ。“観光鉄道”として
成功しているとみることもできるが、山間部・過疎地の公共交通を取り巻く環境の
厳しさも垣間見えるような気がして...。地元の方の方が圧倒的少数派である。
【2019年4月28日11時12分】 いすみ鉄道・上総中川駅(後追い)
そんな満員の列車から、たったひとり降り立ったのは2つめ、上総中川駅である。
<徒歩鉄>として、次の撮影地への移動を考えると大多喜 ~ 上総中川駅間の、
しかも、駅チカの撮影地で「急行2号」を撮っておかないと大多喜 ~ 上総中野間で
撮影する機会が無くなってしまうのである。
ということで、この日、選んだ最初の撮影地は(極めて安直に)妙泉寺前。
【2019年4月28日11時23分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)
“ベストな光線状態”にはほど遠いのだが、正午の「急行2号」でも、キハ28側に
かろうじて光が回ってくれそうなお手軽ポイントなのである。
試し撮りは下り第61D列車。三脚を踏切カブリツキに立てて、線路両側の住宅を
カットできるように正面がちに典型的な列車写真を目指すしか考えられなかった。
…… ……
い鉄沿線では2度目なのだが...
線路脇でカメラを構えていると地元の方から「電車を撮っているんですか...」
などと話しかけられる機会も少なくない。そういう地元の方との些細なふれあいは
好きなのだが、それが“紐付き”というか、何か他の意図があって、わざわざ
話しかけてくる...というのも時折。面倒くさいというか、そういうのは、何だか
イラッとする<変態鉄>なのである。
お寺の前の踏切でカメラを構えていたのだが、そのお寺のヨコの道から出てきた
中年女性の3人組。
「何を撮っているんですか」って、線路に向かってカメラを向けているのだが...
「どこから来たんですか??」、「あぁ、東京です」
格好や着ているものなどを見ても、たぶんこの女性たちも地元では無いような...
「いま、こういうのを...」、おもむろに2つ折りの...、仕事柄、印刷物というのは
気になるもので。A2版の上質紙を2つ折りしてA3版4ページ、もちろんフルカラーで
印刷品質も良さげ。家庭用プリンターでつくったチラシでは無く、確実に印刷業者で
やってもらった...つまり、おカネがかかっている印刷物を取り出して。
チラッと見えた紙面には某宗教団体の...(破門されたはずだが)代表というか、
某政党の事実上のオーナーというか、あの爺さんの顔写真。
ちょっとイラッとして、「興味ないんで...」と突き返す<変態鉄>のバッグの上に
無理矢理、置こうとして。本当に無理矢理、それを持たされてしまったのである。
まぁ、別に何か盗られたとかではないので実害はないのだが、何だかモヤモヤ
してしまう<変態鉄>だった。
下り第61D列車は、ほぼ思った通りに撮れていて。お目当ての「急行2号」は
あと35分でやってくる。この間、お願いだから太陽の向きが...と、何とか
キハ28の顔に光が残ってくれることを願いつつ...
でも、そんな線路脇、先ほどの試し撮りの1枚、その画面のすぐ右側で...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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ぬぁんと...、なぜか、突如として<変態鉄>ブログが活況を呈しているみたい。
今度は逆に、普段の倍以上のアクセスをいただいており、ただただ驚くばかり。
それにしても、ソネブロ全体でのアクセス順位が2桁って...
せっかくだから、記念にしようと今日のトップ画像に採用したのだった。
たぶん、こんな機会、そう多くないわけで。
ということで、引き続き、28日のいすみ鉄道撮影記。土休日ダイヤで11時の
大多喜駅は、かなり慌ただしくなるのである。
…… ……
2019年4月28日(日)晴れ
何事にも“たら・れば”は禁物かも知れないが、もし、現在のいすみ鉄道、
旧国鉄木原線が廃線対象となる「特定地方交通線」にならなかったら...
JRに承継された後も木原線として営業を続けていたら...
たぶん車輌の配置は幕張車輌センターになって、久留里線と共通運用になって
いた...とかだろうか。
【2019年5月2日14時08分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前駅付近(後追い)
そうすると、いま水島臨海で活躍中のキハたちが木原線も走っていて...
キハE130系あたりに置換え...となったのかも知れない。
でも、実際には国鉄の分割民営化に前後して(ごくごく短期間だけ「JR木原線」が
実在している)、第3セクター化されたわけで、職員は国鉄からの出向組中心
だったが、車輌は富士重工製のLEカーシリーズ、俗に言う「レールバス」だった。
もちろん、JRの車両基地で整備してもらうことなど無理で、大多喜駅構内に簡素な
車両基地・工場機能が置かれた。それから30余年、新潟トランシス製の
新型ディーゼル動車5両で置き換えられ。当時の社長さんの好みもあって、中身は
他の地方私鉄と似たようなものであっても車体自体は国鉄型ディーゼル動車を
模したもの...という、遊び心ある車輌になっている。
さて、土休日の日中、国鉄型キハの「観光急行」の出庫に合わせて“いすみ型”を
入庫させる作業が行われるのが午前11時の大多喜駅。
【2019年4月7日9時51分】 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜付近
普段は高速バスで大多喜に到着したら、そのまま徒歩で撮影地へと向かうので
この光景を見るのは久しぶり...というか、現ダイヤになって初めてのこと。
【2019年4月28日10時51分】 いすみ鉄道・大多喜駅
まずは、大原駅を10:21発の下り第59D列車が大多喜駅止まりとして1番ホームへ。
この日はキハ20 1303号車だった。外房線でアクセスする行楽客にとって
ちょうど良い時間帯の列車と言うことか、大勢の乗客が下車してきて。
【2019年4月28日10時55分】 いすみ鉄道・大多喜駅
慌ただしく上総中野側...小学校のヨコの踏切付近まで前進したら、すぐに
ポイントが切り替えられて大手門の前付近に留置されて。
それだけでは終わらない。
【2019年4月28日10時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
2番ホーム後ろ側で待機していた351号車も同じように小学校のところの踏切まで
前進して。
【2019年4月28日10時58分】 いすみ鉄道・大多喜駅
作業服姿で手旗を持った職員が転轍機テコを“ガッシャン”と倒したら...
【2019年4月28日10時59分】 いすみ鉄道・大多喜駅
すぐに351号車も大手門の前まで進むのである。このとき、てっきり<変態鉄>
としては、夕方の出庫に備えて2両編成化、その連結作業をするのかと思ったら...
【2019年4月28日10時59分】 いすみ鉄道・大多喜駅
よく見れば1本奥の...道路側の線路に入ったのである。色違いの“いすみ型”2両が
並んで留置されるわけで。たぶん、351号車が動いたのは“レストラン・キハ”の
積み込み作業が終わったキハ編成を下り方から出庫させ、このあと2番ボームに
据え付けるためかと思われる。連結シーンを撮ろうと待ち構えた<変態鉄>、
思わぬ“空振り”。苦し紛れに“ニアミス”のこのシーンを撮るのが精一杯だった。
と、11:05発の上り第60D列車、「急行2号」の約45分前に先行する列車で撮影地に
向かわないと。ホーム端でその到着を待ち構えたのである。
【2019年4月28日11時03分】 いすみ鉄道・大多喜駅
こちらも、いすみ352号車単行。トイレ無し・ロングシート車は一番キャパが
大きい車輌である訳で、「特に車種ごとの運用は決めていない」と聞いたことが
あるのだが、休日に訪れることが多い<変態鉄>としては一番よく乗っている。
ほとんどの乗客はカメラを提げた<鉄>と観光客、家族連れ。“観光鉄道”として
成功しているとみることもできるが、山間部・過疎地の公共交通を取り巻く環境の
厳しさも垣間見えるような気がして...。地元の方の方が圧倒的少数派である。
【2019年4月28日11時12分】 いすみ鉄道・上総中川駅(後追い)
そんな満員の列車から、たったひとり降り立ったのは2つめ、上総中川駅である。
<徒歩鉄>として、次の撮影地への移動を考えると大多喜 ~ 上総中川駅間の、
しかも、駅チカの撮影地で「急行2号」を撮っておかないと大多喜 ~ 上総中野間で
撮影する機会が無くなってしまうのである。
ということで、この日、選んだ最初の撮影地は(極めて安直に)妙泉寺前。
【2019年4月28日11時23分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)
“ベストな光線状態”にはほど遠いのだが、正午の「急行2号」でも、キハ28側に
かろうじて光が回ってくれそうなお手軽ポイントなのである。
試し撮りは下り第61D列車。三脚を踏切カブリツキに立てて、線路両側の住宅を
カットできるように正面がちに典型的な列車写真を目指すしか考えられなかった。
…… ……
い鉄沿線では2度目なのだが...
線路脇でカメラを構えていると地元の方から「電車を撮っているんですか...」
などと話しかけられる機会も少なくない。そういう地元の方との些細なふれあいは
好きなのだが、それが“紐付き”というか、何か他の意図があって、わざわざ
話しかけてくる...というのも時折。面倒くさいというか、そういうのは、何だか
イラッとする<変態鉄>なのである。
お寺の前の踏切でカメラを構えていたのだが、そのお寺のヨコの道から出てきた
中年女性の3人組。
「何を撮っているんですか」って、線路に向かってカメラを向けているのだが...
「どこから来たんですか??」、「あぁ、東京です」
格好や着ているものなどを見ても、たぶんこの女性たちも地元では無いような...
「いま、こういうのを...」、おもむろに2つ折りの...、仕事柄、印刷物というのは
気になるもので。A2版の上質紙を2つ折りしてA3版4ページ、もちろんフルカラーで
印刷品質も良さげ。家庭用プリンターでつくったチラシでは無く、確実に印刷業者で
やってもらった...つまり、おカネがかかっている印刷物を取り出して。
チラッと見えた紙面には某宗教団体の...(破門されたはずだが)代表というか、
某政党の事実上のオーナーというか、あの爺さんの顔写真。
ちょっとイラッとして、「興味ないんで...」と突き返す<変態鉄>のバッグの上に
無理矢理、置こうとして。本当に無理矢理、それを持たされてしまったのである。
まぁ、別に何か盗られたとかではないので実害はないのだが、何だかモヤモヤ
してしまう<変態鉄>だった。
下り第61D列車は、ほぼ思った通りに撮れていて。お目当ての「急行2号」は
あと35分でやってくる。この間、お願いだから太陽の向きが...と、何とか
キハ28の顔に光が残ってくれることを願いつつ...
でも、そんな線路脇、先ほどの試し撮りの1枚、その画面のすぐ右側で...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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