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3月「ことでん」と徳島のキハを(15)仏生山のまわりを... [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

ちょっと仕事がまたドタバタしており。何とか“死守”したいと思っているのが
今年の<変態鉄>のテーマの1つでもある「季節ごとの只見線を撮る」。

サクラの時期には間に合わなくても、これから水田に水が入って、新緑の美しい
時期を迎えるはず。来月の大型連休、「ことでん」を訪れた後、何としても
“5月の只見線”を訪れるべく、日程を調整しているのある。

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【2019年1月29日9時35分】 只見線・会津中川-会津川口

同じような記事が続いてしまって、お読みいただく皆さんには退屈かも知れない。
でも、<変態鉄>とは、こういうヤツであるわけで。

同じ路線の同じ列車でも季節を変えて撮れば、全然違った写真になると思っている。
あそこも、ここも、と欲張るよりも決めた路線を撮り続けるタイプ...は、<鉄>の
中でも少数派かもしれないけれど、そこは<変態野郎>ということで。

5月の訪問が近づいてきて、それに被るのは避けたいものの、遅々として進まない
3月の四国訪問記。仏生山駅をいったん出て...
……  ……

2019年3月6日(水)曇りのち雨

1081-1082「還暦の赤い電車」編成との初対面を果たして、一気にテンションが
上がった<変態鉄>、まだ、イベント開始までは時間があるので、いったん仏生山の
様子を“偵察”してみることにしたのである。

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【2019年3月6日11時17分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

駅舎の東側の路地を入っていくと、レトロ電車(この日は500号)が休んでいるヨコ、
進めば未舗装の駐車場になっている。そこから、東工場に入場中の電車も眺める
ことができて。長尾線と琴平線の電車の修繕・検査を実施する仏生山車両所、
現在は長尾線の...1300形だろうか、編成をバラされて検査入場中。

ヨコにいるのは「デカ」、その奥、建屋の中に黄色い、琴平線カラーの電車が見える。
近づいて見ると... (← もちろん、柵の外側からですぞぞーーーっ)

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【2019年3月6日11時18分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

やっぱり...

そこに居たのは「ことちゃんひやく号」だった。この日まで運用に入ると言われて
いたので、もしかしたら“還暦の赤”と「最初で最後の共演」みたいなものが
あるのかも知れない...と淡い期待を抱いていたが、朝の運用が最後になったのだろうか
ちょうど交替する形で、この編成が入場して。
(すでに黄色い標準色に戻って出場済みとのこと)

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【2019年3月6日11時19分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

電車前面の「ことちゃん」は残っていたものの、建屋内を望遠レンズで覗けば
ラッピングを剥がす作業が進行中だった。途中、ラッピングのデザインを変えつつ
何年も走り続けて。編成両端の座席にいた「ドデカぬいぐるみ」など、楽しい電車
だったし、撮っていても画になる編成だっただけに残念なのだが...

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【2019年3月6日11時18分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

それにしても、仏生山...<鉄>にとって、まったく気の抜けない(笑)、スゴい所
なのである。入場中の電車の前に、無造作に置かれた台車。
検査中の電車から取り外したものかと思いきや、ぬぁんと...

よく見れば、イコライザー式の...吊り掛け電車に使われていたタイプが置かれて
いるのである。

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【2019年3月6日11時20分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所付近

そのまま工場建屋に沿って進めば、いつの間にか、通路は農地の中を抜ける細い
畦道へと姿を変えて。琴平線の線路を挟んで、1070形電車の“昼寝”スペース。
こちらは京急600形、初代・快速特急専用車(?)だが、特徴的だった“顔”は
全面的に弄られており、それでも、サイドから撮れば2扉車、そして、昭和の電車
では異例の窓の大きさに、かつての面影が。

こちらは、レトロ電車を除けば最後となった「方向板使用車」として、朝夕の
4連運行の増結車のほか、イベントで走ることもあって。<変態鉄>としては
一度だけ乗ったことがあるが、訪れるのが決まって休日...という<変態鉄>の
場合、この電車が通常運用に入っている姿を見ることは稀なのである。

そして県道に突き当たって。県道は線路の下をアンダークロスする形になっており
歩道だけは線路に沿って道路を横断できる構造。

ちょっと窮屈にはなるが、望遠レンズで覗いてみれば...

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【2019年3月6日11時22分】 高松琴平電鉄琴平線・太田-仏生山

車両所への入出庫時に、入換もあるので、仏生山駅というのはホームのかなり北側、
ちょうど、この道路と交差する付近にポイントがあって、“複線風”になっている。
カメラを向けると2両編成なら何とかクリアできるのだが、でも、架線柱が構図を
2分割してしまって。とりあえず、到着する一宮ゆき電車を。

この写真にもチラッと見えているように、4両あるレトロ電車のうち2両は、大抵、
駅構内北端にあたる位置に留置されている。

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【2019年3月6日11時24分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山-太田

というわけで、いつもの通り、隣の踏切まで行ってみたのだった。
この日は茶色の300号+ツートンカラーの120号、琴平線の前身、琴平電鉄の開業に
合わせて準備された“生え抜き”の2両である。

ここまで来たら、いったん駅の方へと、元来た道を引き返して...

……  ……

高松市中心部を南へと向かって走ってきた、ことでん琴平線。仏生山駅近くまで
来ると高い建物もなくなって、車窓にはマンションなどに混ざって古くからの農家や
農地も目立ち始め、ちょっとノンビリした沿線風景になってくる。

仏生山駅を出ると急カーブで西へと進路を変え、空港道路をアンダークロスする所に
「空港通り」駅、そのまままっすぐ進んで一宮駅に至る。そこから香東川を越えれば
綾川町の田園風景へと入っていくわけで...

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【2019年3月6日11時41分】 高松琴平電鉄琴平線・空港通り-仏生山

その、仏生山駅南側のカーブした区間。ちょうど、琴平線では唯一の600形編成が
決まって“昼寝”を決め込んでいる先の区間は、以前、来たときは荒れ地のような...

そのカーブの内側が、琴平線の北西側が大きく変わる“キッカケ”となったのが...

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【2019年3月6日12時04分】 香川県高松市仏生山町付近

市立病院の移転だった。“みんなの病院”というネーミングがどうか...ということは
別にしても、この地に病院が移転してくることで、ことでん琴平線は、
そのアクセスも担うことになり。日中もコンスタントに電車は15分間隔、そして
バス路線も乗り入れるようになり、しかも、高松市中心部の瓦町までも10分ほど、
このエリア、これまでは枯れ草の目立つ荒れ地が広がっていたが、病院と線路を
挟んで反対側では、急速に宅地化が進んでおり。真新しい建売住宅が。
いまも建築中のところもあって、急速に変わってきそうなエリアなのである。

病院の駐車場から、線路を挟んだ住宅街へと抜ける歩行者専用の通路を発見。
もちろん、その先には踏切がある訳で。

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【2019年3月6日11時46分】 高松琴平電鉄琴平線・空港通り-仏生山

となれば、もしかしたら“新撮影地発見!!”となるのだろうか、期待しながら
近くまで行ってみたのである (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

skekhtehuacso

仏生山の工場って、古いだけでなくて部品の確保がかなり難しい車両ばかりなのに、それを工夫して維持補修しているところがすごいですね。
コストを理由に古い車両を廃車にしたり600V区間を廃線にしやがったどこかの名鉄も見習うべきでしょうよ。
by skekhtehuacso (2019-04-14 21:22) 

ferrum_queserasera

skekhtehuacsoさん

コメントありがとうございます。
名鉄は...、自分も600V線区を、何とか頑張って
存続させてくれていたら、と思えてなりません。
車輌ですが、他の複数の地方私鉄の工場関係者にお伺い
すると、古い車輌ほど実はメンテナンスがしやすいのだとか。
むしろ新型車(大手からの譲受車)の方が、車両工場では
手も足も出せずに「メーカーを呼んで基板交換」しか無く
“新車”でなくても大手私鉄の80年代以降の車輌は
「完全にお手上げ」なのだそうです。
ことでんも某地下鉄からの譲受車が入るとか入らないとか...
もし、そんなことになれば、仏生山の風景も変わってしまうかも
知れません。









by ferrum_queserasera (2019-04-14 22:46) 

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