3月「ことでん」と徳島のキハを(11)タラコ現る。 [鉄分の濃い旅行記録]
夜の徳島駅ホームで国鉄型キハを撮っていた<変態鉄>、そのクライマックスとも
言えそうなのが、高松駅を18時半に発った高徳線、第363D列車の到着シーン。
ちょうど、一番、撮りやすい3番のりばの到着、しかも、キハ47+キハ47+キハ40
という3両編成は、いまの徳島運転所の...というか、JR四国管内の40系ディーゼル動車
では最長編成になるわけで。
ちなみに、前に撮ったときは4両編成だった(→ こちら)。でも、そのときは
すぐに入庫することになっていて、撮影はまさに“賭け”だった。
【2019年3月5日20時59分】 高徳線・徳島駅
この晩は、なぜか、その第366D列車の到着時刻が近づくと、<変態鉄>の周囲に
徐々に“同業者さん”がコロニーをつくるかの如く集結してきて。
「まさか...!?」と思ったのだが...
…… ……
2019年3月5日(火)晴れ
<変態鉄>は生まれた時からずっと東京で暮らしている。片足を“市”に入れて...
といった感じでもあったが、でも、ずっと現住所は東京23区内である。そして、
職場は新宿、そう、「夜」という時間の感覚が地方に行くとちょっと違っていて...。
徳島駅の夜は早い。19時過ぎには通勤客のピークも過ぎてしまったようで。
20時近くなると、だんだん“夜遅く”というムードになってくるのである。
でも、反面、夜遅くの列車で各地に向かい、翌朝の徳島ゆきの輸送力列車になるべく
キハ40系たちが動き出す時刻でもあって。
【2019年3月5日20時08分】 高徳線・徳島駅
ホームの向かい側にあたる徳島運転所構内で発車を待っていたキハ40形単行が
動き出したのだった。夕方、撮っていた歩道橋(→ こちら)の付近まで前進、
どうやら転線してホームに入ってくるようで...
その様子を撮るべく、4番のりばの先端付近で待っていたが、動き出しそうに無く。
【2019年3月5日20時10分】 高徳線・徳島駅
いったん「回れ右!!」して、先ほどまで撮っていた、キハ40+キハ47+キハ47形の
3両編成を。この編成は明日の朝まで留置なのだろうか。
先ほどは隣の線に特急「剣山」のキハ185系が留置されていたが、それが動いて。
お目当ての40系ディーゼル動車だけで停まっているところを撮ることができた。
ちょうど、そんなときに...
<変態鉄>がカメラを構えている4番のりばに接近放送が流れて。
【2019年3月5日20時15分】 牟岐線・徳島駅
入ってきたのは、牟岐線の阿南ゆきだが、ぬぁんと、こちらもキハ47系編成での
運転だった。期せずして、2本の40系編成が並んでくれたのである。
こちら側、佐古側でアタマの位置がほぼ揃っていると言うことは...
阿南ゆきはキハ47形2両、留置中の編成は40形+47形の3両、ということはアタマの
位置が1両分(20 m)だけズレているはずで、そうすれば、キハ47形並びが
ほどよい感じで撮れるのでは無いか...という淡い期待。
【2019年3月5日20時20分】 牟岐線・徳島駅
う~ん、良い感じである。
白地に水色の塗り分け、この“四国色”というのも目立ちすぎず、ハデすぎず。
キハ40系自体、昭和52年頃から全国に投入されていった。
<変態鉄>は、この40系ディーゼル動車を“最後の国鉄型”と呼んでいるのだが、
仕様を変えつつも、合計900両弱が北は北海道から南は鹿児島まで全国にくまなく
配置されて。といっても、すでに、“国鉄”では無く“JR”で過ごした時期の方が
遙かに長くなっており。この“四国色”というのもすっかり板についているのである。
【2019年3月5日20時30分】 高徳線・徳島駅
さて、そんなキハ47形の阿南ゆきと入れ替わるように3番のりばに入線して
きたのが、20:46発の第4378D列車、単行の高松ゆきである。板野から先の最終列車。
キハ40形単行はワンマン運転が可能なのである。
【2019年3月5日20時37分】 高徳線・徳島駅
<変態鉄>の愛用しているレンズは、もう古いタイプになるもの。
明暗差が激しい場面、特にこういう列車のヘッドライトの光を受けるとフレアが
発生しがちで、夜間撮影の場合は、基本的に列車後部からテールライトを入れて
撮ることにしている<変態鉄>だが、後ろからは撮れたので、前に回って。
発車直前になるまでヘッドライトは点かず。
“ダメ元”で、その瞬間にレリーズボタンを。
これが、ラッキーなことに思っていた以上の1枚を撮ることができた。
駅舎は駅ビル化してJR系のホテルとショッピング施設が入る複合ビルになって
久しいが、改札口から先はまさに“国鉄”。キハの後ろには懐かしい跨線橋も
写っていて。
…… ……
そして、いよいよ。21時が近づくと...
<変態鉄>にとって、この日、最大のお目当てが。
そう、高松駅を18時半に発って各駅に停まりながら徳島までやってくる通勤列車、
第363D列車である。キハ47形とキハ40形の3両編成。
この編成を撮るべく、3両の停車位置に合わせた位置で。改札正面の2番のりば、
でも、単行か2連が多いので3両目以降の停車位置に来る人の姿は無く。
ここでずっと待機していたのである。
【2019年3月5日20時57分】 高徳線・徳島駅
この第363D列車を撮るのに、最大の“難敵”となるのが、徳島線の阿波池田ゆき
第479D列車なのである。お目当ての第363D列車の徳島駅到着は21:07、こちらの
徳島駅発は21:06、ほぼ同時。だから徳島線の第479D列車の発車が遅れれば
お目当ての編成は撮りづらくなるわけで。
<変態鉄>の回りには“同業者さん”が数名集まって。
【2019年3月5日20時57分】 高徳線・徳島駅
特別なイベント列車の日でもないはずで、にもかかわらず、<鉄>が集結する
ということは、やはり、翌週に迫っていたダイヤ改正で“何かある”のか、
<変態鉄>としても気になっていたのだが...
徳島線の第479D列車も、お目当ての高徳線・第363D列車もどちらも時刻通りだった
みたいで。発車していく1500形の後ろ姿がかすかに写っている。
【2019年3月5日21時04分】 高徳線・徳島駅
そう、<鉄>が集まっていたのは、このためだった。
前2両のキハ47形はJR四国では2両だけ塗り戻された国鉄色、キハ40系オリジナルの
“首都圏色”だったのである。最後の最後に、まさかの大収穫だったのである。
翌朝が早いので、タラコ色キハの発車を待たずにホテルに戻ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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言えそうなのが、高松駅を18時半に発った高徳線、第363D列車の到着シーン。
ちょうど、一番、撮りやすい3番のりばの到着、しかも、キハ47+キハ47+キハ40
という3両編成は、いまの徳島運転所の...というか、JR四国管内の40系ディーゼル動車
では最長編成になるわけで。
ちなみに、前に撮ったときは4両編成だった(→ こちら)。でも、そのときは
すぐに入庫することになっていて、撮影はまさに“賭け”だった。
【2019年3月5日20時59分】 高徳線・徳島駅
この晩は、なぜか、その第366D列車の到着時刻が近づくと、<変態鉄>の周囲に
徐々に“同業者さん”がコロニーをつくるかの如く集結してきて。
「まさか...!?」と思ったのだが...
…… ……
2019年3月5日(火)晴れ
<変態鉄>は生まれた時からずっと東京で暮らしている。片足を“市”に入れて...
といった感じでもあったが、でも、ずっと現住所は東京23区内である。そして、
職場は新宿、そう、「夜」という時間の感覚が地方に行くとちょっと違っていて...。
徳島駅の夜は早い。19時過ぎには通勤客のピークも過ぎてしまったようで。
20時近くなると、だんだん“夜遅く”というムードになってくるのである。
でも、反面、夜遅くの列車で各地に向かい、翌朝の徳島ゆきの輸送力列車になるべく
キハ40系たちが動き出す時刻でもあって。
【2019年3月5日20時08分】 高徳線・徳島駅
ホームの向かい側にあたる徳島運転所構内で発車を待っていたキハ40形単行が
動き出したのだった。夕方、撮っていた歩道橋(→ こちら)の付近まで前進、
どうやら転線してホームに入ってくるようで...
その様子を撮るべく、4番のりばの先端付近で待っていたが、動き出しそうに無く。
【2019年3月5日20時10分】 高徳線・徳島駅
いったん「回れ右!!」して、先ほどまで撮っていた、キハ40+キハ47+キハ47形の
3両編成を。この編成は明日の朝まで留置なのだろうか。
先ほどは隣の線に特急「剣山」のキハ185系が留置されていたが、それが動いて。
お目当ての40系ディーゼル動車だけで停まっているところを撮ることができた。
ちょうど、そんなときに...
<変態鉄>がカメラを構えている4番のりばに接近放送が流れて。
【2019年3月5日20時15分】 牟岐線・徳島駅
入ってきたのは、牟岐線の阿南ゆきだが、ぬぁんと、こちらもキハ47系編成での
運転だった。期せずして、2本の40系編成が並んでくれたのである。
こちら側、佐古側でアタマの位置がほぼ揃っていると言うことは...
阿南ゆきはキハ47形2両、留置中の編成は40形+47形の3両、ということはアタマの
位置が1両分(20 m)だけズレているはずで、そうすれば、キハ47形並びが
ほどよい感じで撮れるのでは無いか...という淡い期待。
【2019年3月5日20時20分】 牟岐線・徳島駅
う~ん、良い感じである。
白地に水色の塗り分け、この“四国色”というのも目立ちすぎず、ハデすぎず。
キハ40系自体、昭和52年頃から全国に投入されていった。
<変態鉄>は、この40系ディーゼル動車を“最後の国鉄型”と呼んでいるのだが、
仕様を変えつつも、合計900両弱が北は北海道から南は鹿児島まで全国にくまなく
配置されて。といっても、すでに、“国鉄”では無く“JR”で過ごした時期の方が
遙かに長くなっており。この“四国色”というのもすっかり板についているのである。
【2019年3月5日20時30分】 高徳線・徳島駅
さて、そんなキハ47形の阿南ゆきと入れ替わるように3番のりばに入線して
きたのが、20:46発の第4378D列車、単行の高松ゆきである。板野から先の最終列車。
キハ40形単行はワンマン運転が可能なのである。
【2019年3月5日20時37分】 高徳線・徳島駅
<変態鉄>の愛用しているレンズは、もう古いタイプになるもの。
明暗差が激しい場面、特にこういう列車のヘッドライトの光を受けるとフレアが
発生しがちで、夜間撮影の場合は、基本的に列車後部からテールライトを入れて
撮ることにしている<変態鉄>だが、後ろからは撮れたので、前に回って。
発車直前になるまでヘッドライトは点かず。
“ダメ元”で、その瞬間にレリーズボタンを。
これが、ラッキーなことに思っていた以上の1枚を撮ることができた。
駅舎は駅ビル化してJR系のホテルとショッピング施設が入る複合ビルになって
久しいが、改札口から先はまさに“国鉄”。キハの後ろには懐かしい跨線橋も
写っていて。
…… ……
そして、いよいよ。21時が近づくと...
<変態鉄>にとって、この日、最大のお目当てが。
そう、高松駅を18時半に発って各駅に停まりながら徳島までやってくる通勤列車、
第363D列車である。キハ47形とキハ40形の3両編成。
この編成を撮るべく、3両の停車位置に合わせた位置で。改札正面の2番のりば、
でも、単行か2連が多いので3両目以降の停車位置に来る人の姿は無く。
ここでずっと待機していたのである。
【2019年3月5日20時57分】 高徳線・徳島駅
この第363D列車を撮るのに、最大の“難敵”となるのが、徳島線の阿波池田ゆき
第479D列車なのである。お目当ての第363D列車の徳島駅到着は21:07、こちらの
徳島駅発は21:06、ほぼ同時。だから徳島線の第479D列車の発車が遅れれば
お目当ての編成は撮りづらくなるわけで。
<変態鉄>の回りには“同業者さん”が数名集まって。
【2019年3月5日20時57分】 高徳線・徳島駅
特別なイベント列車の日でもないはずで、にもかかわらず、<鉄>が集結する
ということは、やはり、翌週に迫っていたダイヤ改正で“何かある”のか、
<変態鉄>としても気になっていたのだが...
徳島線の第479D列車も、お目当ての高徳線・第363D列車もどちらも時刻通りだった
みたいで。発車していく1500形の後ろ姿がかすかに写っている。
【2019年3月5日21時04分】 高徳線・徳島駅
そう、<鉄>が集まっていたのは、このためだった。
前2両のキハ47形はJR四国では2両だけ塗り戻された国鉄色、キハ40系オリジナルの
“首都圏色”だったのである。最後の最後に、まさかの大収穫だったのである。
翌朝が早いので、タラコ色キハの発車を待たずにホテルに戻ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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