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白銀の只見線を探して(14)最後の朝は... [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

日付変わって、今日。3月16日は<鉄>にとっては“大事な1日”となる。
そう、JRグループをはじめとして、多くの鉄道事業者がこの日にダイヤ改正を行う。

“激変”すると言われているのは中央本線だろうか。近年では珍しく特急列車の
停車駅を見直すと言うことで...

国鉄末期の増収策で急行列車を、軒並み特別急行に格上げしたため、特急列車で
ありながら小さな駅をこまめに拾って走る列車が少なくなかった。一度、停車する
ようになると、それを通過に改めるのは大変だろうとは思うのだが...

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【2015年9月3日13時34分】 中央本線・東京駅(後追い)

特急列車の運転体系を大幅に見直したのは、中央東線の特急「あずさ」「かいじ」。
富士急行線への直通「富士回遊」の他、通勤ライナーも特急に格上げとなり。
自由席を廃止するなど、大きな変更が行われたみたい。

...とはいえ、<変態鉄>が中央本線の特急列車を利用する機会があるのかどうか、
そこがビミョーなところだが。(たぶん、高速バスにしそうな気がする...)

そんなわけで、春が来てもまだまだ続く1月の只見線撮影記。

……  ……

2019年1月30日(水)曇りのち晴れ

前夜、ちょっと迷っていた。
というのも...、会津宮下で、つまり、只見川第1橋梁に撮りに行こうとタクシーを
呼べば、クルマは30分ほどの待ち時間で会津柳津から配車される。

会津柳津駅から第1橋梁の「ビューポイント」まではクルマなら15分ほど。
たぶん、5,000円ほどになるのだろうか。会津若松駅を6時ちょうどの列車に乗って
柳津駅でタクシーに乗り換えれば、ビューポイントへと先回りすることが可能。

となれば、早朝の只見川第1橋梁を通過する姿を撮ることができる訳で。
いつも撮っている9時台の通過シーンとは、またちょっと違った雰囲気の中で
撮れるのでは無いか...と。もちろん、前夜のうちにタクシーを予約しておかないと
いけないので、前夜、ホテルに戻ってから非常に悩んでいたのだった。

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でも、そのためには...

そう、28日、積雪の斜面に<変態鉄>のスノーブーツの靴底は全く対応できておらず。
地元の女性職員の方に...、手を引っ張って引き上げてもらいながら...
帰りにも会ったが、本当に心配されてしまうような有様で。
靴底の滑り止め対策が必須だと言うことが分かったのだった。そう、早朝なら
除雪されていない可能性が高いわけで、余計に滑り止め対策が...

そういうとき、地方都市に滞在しているというのは不便に感じてしまうのである。
東京なら、ネット検索すれば何でもお店がすぐに見つかるのだが...

会津若松市内で...という条件だとなかなか見つからず。
仕方なく(?)、大手チェーンの靴屋さんに滑り止めを見に行ったが革靴とかスニーカーに
付ける非常に簡易なものしか入手できずに。路線バスに乗って出向いて“収穫”なし。

次の“出撃”までに「アイゼン」を購入しておきたいと、そう心に決めて床についた
のだった。

ということで...

アイゼンが入手できなかったので、朝6時の列車で出発するプランは断念。
その6時を回ってから起床したのだった。6時半過ぎに出発。

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【2019年1月30日7時18分】 福島県会津若松市駅前町付近

やって来たのは7時過ぎの会津若松駅前だった。

そう、会津バス「只見川線」で出発。2日前よりも天気は悪くないのだが、でも、
どこに消えたのだろうか、台湾からの観光客は半分以下に減っていて。
今日の担当運転手さんは非常に気さくな感じで、乗客に話しかけてくれる方だった。

2日前と同じように、磐越西線運用のキハと並走するような感じで若松駅前を出発。
「只見ユネスコエコパーク」のラッピング車はディーゼル機関車に連結された
状態で扇形庫前に佇んでいるのを見かけたり...

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【2019年1月30日7時35分】 会津バス「只見川線」車内

<鉄>としては注目のシーンもあったが、カメラを取り出す余裕は無く。
でも、磐越西線の線路を陸橋で越えたら、そこから坂下の町に入る手前までずっと
渋滞が続いて。向こうの山には陽が射していて、雪を抱いた山並みが見え始めており。
これは撮る上では期待せずに居られない状況なのである。

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【2019年1月30日8時16分】 会津バス「只見川線」車内

「道の駅 柳津」には少々遅れての到着、2日前は時間調整として5分ほどの停車時間が
あったが、この朝は乗降客が無いことを確認したらすぐに出発。国道252号線を
進んでいくわけだが、柳津を過ぎるとトンネルとスノーシェッドが交互に続く区間。
沿道の積雪量も徐々に多くなっていくわけで。

柳津以降は順調に進んで、「道の駅 尾瀬街道みしま宿」にはほぼ定刻通りの到着。
写真を撮る余裕も無く、大急ぎで「ビューポイント」への道を...

遊歩道に入ってすぐのところが「B」、そこから「C」へと上っていく途中に
2日目に<変態鉄>が大変な目に遭った“難所”が待ち構えているはずで...
遊歩道の仕切りを兼ねて、歩道の両脇に張られた鎖をしっかりと握って。

覚悟を決めて(笑)、その斜面を上るのだが...
ぬぁんと...、その“難所”、そこのところは徹底的に除雪がされており。
雪は完全に取り除かれて茶色い土が見えており。もしかしたら、

「先日、何度も斜面で転んで滑り落ちて、手を引かれて救出されていた
オッサンが居た」

と言う報告が、あのときのお姉さんから上がっていたのだろうか!?
(たぶん、自意識過剰!?)

“難所”をクリアした後は、とにかく急いで。「D」は2日前に比べて
“日本語が通じる状況”になっていたのもちょっとした変化か!? 人数自体も
先日よりも減っていて。

そして...

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【2019年1月30日8時58分】 只見線・会津西方-会津桧原

3連キハが只見川を渡っていく姿を。「雪晴れ」とはいかなかったものの、それでも
<変態鉄>にとっては、大満足な1枚に仕上がったのである。

3両編成の第425D列車は、只見川第1橋梁を渡って会津西方駅に停車して...

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【2019年1月30日9時01分】 只見線・会津桧原-会津西方

只見川の対岸を走って行く様子は、このビューポイントから見ることができる。
会津西方駅を出て、しばらくすると...

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【2019年1月30日9時01分】 只見線・会津西方-会津宮下

只見川第2橋梁を渡るのである。距離もある上、木々の間から列車の姿を望める
位置というのは限られていて。画としては、ちょっと窮屈な感じになるが...

第2橋梁を渡ると、まもなく列車は会津宮下の町の中へと入っていく。
その会津宮下駅で交換する上り列車が、第426D列車、朝6時に会津若松を発った
第423D列車の折返しである。

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【2019年1月30日9時14分】 只見線・会津宮下-会津西方

こちらはキハの2連。EOSくんのレンズを第1橋梁の方に向けてセット。
その間に列車は会津西方駅付近まで来ていた。

となれば、いよいよなのである。

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【2019年1月30日9時09分】 只見線・会津西方-会津桧原

最後の1枚は、できるだけ周囲の景色を入れて...

列車は小さくなってしまうが、でも、なかなか雄大な景色なのである。

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【2019年1月30日9時35分】 福島県大沼郡三島町大字川井・道の駅 尾瀬街道みしま宿

第426D列車が行ってしまうと、午後になるまで列車は来ないわけで。
鎖を握って、足下を確かめながら、ゆっくりゆっくり“下山”したのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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フジトモ

アイゼンは靴によってはキチンと装着出来ない場合もあるので、購入する際は注意してください。(実際に使用する靴を持参して購入することをお勧めします。)
by フジトモ (2019-03-16 18:59) 

ferrum_queserasera

フジトモさん

コメントありがとうございます。
今シーズンは、出番が無いかも知れませんが、購入の際はスノーブーツでお店に行ってみたいと思います。
やはり、冬の只見線では必需品の様な気がしています。
by ferrum_queserasera (2019-03-16 20:46) 

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