白銀の只見線を探して(13)あいづみずぬま [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
う~んっ、仕事がドタバタしていて...と書いても、たぶんオオカミ少年状態の
<変態鉄>なのだが、でも、いま一番欲しいものを聞かれたら「休みの日」と
答えたい...そんな心境なのである。大相撲も5日目、でも、自宅のTVの“録画一覧”
だけが増えていくだけで、まだ1つも視ていないのである。
とにかく、“出撃”とか言う以前に自分の時間を全然とることができないというのは
自分にとってかなりのストレスなのである。
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
次に只見線を撮りに行けるのは、いったい、いつになるのだろうか。
雪景色は来シーズンまでお預けになりそう。せめて春の景色を撮りに立ち寄ることが
できれば...と思っているのだが。
ということで、雪に埋もれそうになりながら撮ったのは、会津水沼駅近くの
只見川第4橋梁を眼下に望む“墓地俯瞰”。この日、最後の撮影となったのは...
…… ……
2019年1月29日(火)雪のち晴れ、夕方から再び雪
水沼の集落にある小さなお寺。その裏手に墓地がある...と言っても、<変態鉄>が
見たのは腰の高さ以上までになった真っ白な雪だけなのだが...。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
お寺の前までは除雪されていて。ちょうどタクシー1台が転回できるほどのスペース。
タクシーが帰ってしまうと、集落ハズレのお寺の周囲は本当に静かで。
さぁ...
リュックサック型のカメラバッグにはEOSくんが入っている。
手提げ、トートバッグは倉敷のデニム地。臨鉄キハを撮りに行って時間ができると
“美観地区”にある雑貨屋さんを覗いていたりもする<変態鉄>。
あるお店で大小のトートバッグを3枚買って。最初の1枚が、長持ちしたし使い易く
かつ丈夫で。周囲の評判も良かったので...
でも、今回、「晴れの国」のトートバッグにはスノーシューが収められており。
2度目となると、ちょっとだけ要領も分かってきて。
前の晩は、まとまった雪になったのだが、それでも雪原には2人分の足跡が
クッキリ残っていて。そう、<変態鉄>と昨日、クルマでご案内していただいた
男性のものであるのは明らかだった。そのとき歩いた経路が残っているのは
ありがたく。前日は「だいだい、このあたりで撮れば...」という会話までして、
でも、やはり、雪を掻き分けて歩くのに疲れて、列車を撮るのは道路橋のポイントに
したので...。
【2019年1月29日14時48分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
時折、バランスを崩して、雪の中に埋まりそうになったり...
たぶん、雪の無い時期なら歩いて1~2分くらいの距離、でも、もう無我夢中。
必死の思いで...、もの凄く長い道のりに感じたのである。まぁ、時間にしたら
10分ほどだっただろうか。墓地の後ろ側に当たるスペースに立つことができた。
たぶん、崖のような感じになっていて。でも、その端...というか地面と斜面の
境界は雪のせいで全然分からず。あまり先端まで進むと転落の恐れもあって。
足下をよく確かめながら、安全そうで、かつ、只見川第4橋梁がよく見えそうな...
…… ……
実はこのとき、<変態鉄>は不安だった。でも、それはこの雪の深さに...という
だけでは無いのである。実はタクシーの中で...
13時半過ぎ、会津中川駅でタクシーに乗り込んで、ホント、その直後だった。
運転手さんが「除雪車が来てますよ」と。只見線を撮りに来ていると話している
乗客に対して、タクシー運転手さんとしては気を利かせての声かけだったはず。
残念ながら、あまりにも急なことでカメラを取り出すことはできなかった。
でも、<鉄>としては、これはちょっと不安なことでもあった。
元来、蒸気機関車のキマロキ出動、その後はディーゼル機関車にラッセルヘッドを
取り付けて「排雪列車」として運転していたJRの除雪列車だが...
JR東日本管内では順次、それをモーターカーに置き換えたのだった。
見た目は機関車っぽい形のものもあるが、それでもモーターカーは「保線機械」。
いわゆる“車検”もなければ、保安設備、運転に必要な“資格”なども「列車」とは
違ったものである。そう、「保線機械」は「車輌」とは言えない。
営業中の線路上に保線機械が置いてある...という状況はあり得ないのである。
保線用モーターカーが線路上を走るには「線路封鎖」という手続きが必要なはずで。
ということは、営業列車は法令上、運行できなくなるのである。
「14時前に除雪用モーターカーが走っていたと言うことは...」、もしかしたら、
午後の運転は見合わせにして、除雪作業に専念することにしたのかも知れない。
幸い、手元のタブレット端末で運転状況を調べても、そのようなことは無さそうで...
そして...
【2019年1月29日14時47分】 只見線・早戸-会津水沼
15時前、時刻通りにキハがやって来た。只見川の対岸を、早戸の方からやって来た
キハの2両編成、<変態鉄>の待つ位置のちょうど向こう側を通って、会津水沼駅に
到着するのである。陽が翳ったタイミングだったが、キハのところにだけ
まるでスポットライトが当たるように、ちょっとだけ陽が射している。
その後、会津水沼駅に停車して。そして...
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
キハはゆっくりと只見川第4橋梁に差し掛かるのだった。
そう、ここはトラス鉄橋なので意外と画にしにくいのである。
国道沿いで正面がちに撮るのが多いようだが...、ここともう1箇所、山の上の方にも
只見川第4橋梁を大俯瞰できそうなポイントがあるのだとか...
ただし、その上の俯瞰は野生のクマに遭遇する確率が高く、ひとりで行くのは
避けた方が良い...とは、前日、乗せてもらった男性からのアドバイス。
ということで、この“墓地俯瞰”も季節を変えて、再チャレンジしてみようと
思っている。撮り終えた後は安心感からか、あっという間にタクシーを降りた地点に
戻れたような気がした。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
ちなみに、タクシーを下りた...お寺の前の場所だが、目の前には公民館だろうか
良い感じの木造建築があって。
こういう古い建物が好きな<変態鉄>、ちょっと観察してみたのだが...
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
「おっと...」、ぬぁんと壁面には「建物崩壊注意」の文字。
やはり冬の積雪が、こういう古い建物には脅威だということだろうか。
ここからはクルマも通れるように除雪されている集落の中の舗装道路。
どんどん歩いて行けるのである。ほどなく国道に戻って、只見川を渡れば、
しばらく行ったところに会津水沼駅が見えてくる。入口が分かりづらくて通り過ぎて
しまったのだが...
【2019年1月29日15時26分】 只見線・会津水沼駅
まだ新しい感じの駅舎は、待合室だけの無人駅。それにしても...
【2019年1月29日15時26分】 只見線・会津水沼駅
軒先の駅名表示があまりにも達筆すぎて、<変態鉄>にはちょっと読めないのである。
これほど簡素な駅舎になっているのは...
【2019年1月29日15時27分】 只見線・会津水沼駅
2011年の、只見-会津川口間がいまも不通になっている、その原因となった豪雨、
そのとき、この駅舎も流失したのだそうだ。その結果、いまの駅舎になって。
【2019年1月29日15時27分】 只見線・会津水沼駅
自分以外、待つ人もいない片面ホームの無人駅、そんな小さな駅に、さきほど
俯瞰で撮ったキハの2両編成が会津川口駅から戻ってきた。
キハの車内で車掌さんから乗車券を買い求めて...
暖房の効いた車内、ブーツを脱いで足を投げ出し、ボックスシートを独占して
過ごすのは<変態鉄>にとっては“至福の時間”である。
…… ……
予報よりも早く、夕方には会津若松市内も激しい雪が降り始めた。
前日に続いての...、今度は「晴れ」とはいかなかったものの、ちょっと陽が翳って
しまったものの、最後は“墓地俯瞰”で締めくくって。
この2日間で、只見川橋梁のうち第1、第3、第4を“制覇”できたのである。
最終日は!? (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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<変態鉄>なのだが、でも、いま一番欲しいものを聞かれたら「休みの日」と
答えたい...そんな心境なのである。大相撲も5日目、でも、自宅のTVの“録画一覧”
だけが増えていくだけで、まだ1つも視ていないのである。
とにかく、“出撃”とか言う以前に自分の時間を全然とることができないというのは
自分にとってかなりのストレスなのである。
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
次に只見線を撮りに行けるのは、いったい、いつになるのだろうか。
雪景色は来シーズンまでお預けになりそう。せめて春の景色を撮りに立ち寄ることが
できれば...と思っているのだが。
ということで、雪に埋もれそうになりながら撮ったのは、会津水沼駅近くの
只見川第4橋梁を眼下に望む“墓地俯瞰”。この日、最後の撮影となったのは...
…… ……
2019年1月29日(火)雪のち晴れ、夕方から再び雪
水沼の集落にある小さなお寺。その裏手に墓地がある...と言っても、<変態鉄>が
見たのは腰の高さ以上までになった真っ白な雪だけなのだが...。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
お寺の前までは除雪されていて。ちょうどタクシー1台が転回できるほどのスペース。
タクシーが帰ってしまうと、集落ハズレのお寺の周囲は本当に静かで。
さぁ...
リュックサック型のカメラバッグにはEOSくんが入っている。
手提げ、トートバッグは倉敷のデニム地。臨鉄キハを撮りに行って時間ができると
“美観地区”にある雑貨屋さんを覗いていたりもする<変態鉄>。
あるお店で大小のトートバッグを3枚買って。最初の1枚が、長持ちしたし使い易く
かつ丈夫で。周囲の評判も良かったので...
でも、今回、「晴れの国」のトートバッグにはスノーシューが収められており。
2度目となると、ちょっとだけ要領も分かってきて。
前の晩は、まとまった雪になったのだが、それでも雪原には2人分の足跡が
クッキリ残っていて。そう、<変態鉄>と昨日、クルマでご案内していただいた
男性のものであるのは明らかだった。そのとき歩いた経路が残っているのは
ありがたく。前日は「だいだい、このあたりで撮れば...」という会話までして、
でも、やはり、雪を掻き分けて歩くのに疲れて、列車を撮るのは道路橋のポイントに
したので...。
【2019年1月29日14時48分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
時折、バランスを崩して、雪の中に埋まりそうになったり...
たぶん、雪の無い時期なら歩いて1~2分くらいの距離、でも、もう無我夢中。
必死の思いで...、もの凄く長い道のりに感じたのである。まぁ、時間にしたら
10分ほどだっただろうか。墓地の後ろ側に当たるスペースに立つことができた。
たぶん、崖のような感じになっていて。でも、その端...というか地面と斜面の
境界は雪のせいで全然分からず。あまり先端まで進むと転落の恐れもあって。
足下をよく確かめながら、安全そうで、かつ、只見川第4橋梁がよく見えそうな...
…… ……
実はこのとき、<変態鉄>は不安だった。でも、それはこの雪の深さに...という
だけでは無いのである。実はタクシーの中で...
13時半過ぎ、会津中川駅でタクシーに乗り込んで、ホント、その直後だった。
運転手さんが「除雪車が来てますよ」と。只見線を撮りに来ていると話している
乗客に対して、タクシー運転手さんとしては気を利かせての声かけだったはず。
残念ながら、あまりにも急なことでカメラを取り出すことはできなかった。
でも、<鉄>としては、これはちょっと不安なことでもあった。
元来、蒸気機関車のキマロキ出動、その後はディーゼル機関車にラッセルヘッドを
取り付けて「排雪列車」として運転していたJRの除雪列車だが...
JR東日本管内では順次、それをモーターカーに置き換えたのだった。
見た目は機関車っぽい形のものもあるが、それでもモーターカーは「保線機械」。
いわゆる“車検”もなければ、保安設備、運転に必要な“資格”なども「列車」とは
違ったものである。そう、「保線機械」は「車輌」とは言えない。
営業中の線路上に保線機械が置いてある...という状況はあり得ないのである。
保線用モーターカーが線路上を走るには「線路封鎖」という手続きが必要なはずで。
ということは、営業列車は法令上、運行できなくなるのである。
「14時前に除雪用モーターカーが走っていたと言うことは...」、もしかしたら、
午後の運転は見合わせにして、除雪作業に専念することにしたのかも知れない。
幸い、手元のタブレット端末で運転状況を調べても、そのようなことは無さそうで...
そして...
【2019年1月29日14時47分】 只見線・早戸-会津水沼
15時前、時刻通りにキハがやって来た。只見川の対岸を、早戸の方からやって来た
キハの2両編成、<変態鉄>の待つ位置のちょうど向こう側を通って、会津水沼駅に
到着するのである。陽が翳ったタイミングだったが、キハのところにだけ
まるでスポットライトが当たるように、ちょっとだけ陽が射している。
その後、会津水沼駅に停車して。そして...
【2019年1月29日14時47分】 只見線・会津水沼-会津中川
キハはゆっくりと只見川第4橋梁に差し掛かるのだった。
そう、ここはトラス鉄橋なので意外と画にしにくいのである。
国道沿いで正面がちに撮るのが多いようだが...、ここともう1箇所、山の上の方にも
只見川第4橋梁を大俯瞰できそうなポイントがあるのだとか...
ただし、その上の俯瞰は野生のクマに遭遇する確率が高く、ひとりで行くのは
避けた方が良い...とは、前日、乗せてもらった男性からのアドバイス。
ということで、この“墓地俯瞰”も季節を変えて、再チャレンジしてみようと
思っている。撮り終えた後は安心感からか、あっという間にタクシーを降りた地点に
戻れたような気がした。
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
ちなみに、タクシーを下りた...お寺の前の場所だが、目の前には公民館だろうか
良い感じの木造建築があって。
こういう古い建物が好きな<変態鉄>、ちょっと観察してみたのだが...
【2019年1月29日15時06分】 福島県大沼郡金山町大字水沼付近
「おっと...」、ぬぁんと壁面には「建物崩壊注意」の文字。
やはり冬の積雪が、こういう古い建物には脅威だということだろうか。
ここからはクルマも通れるように除雪されている集落の中の舗装道路。
どんどん歩いて行けるのである。ほどなく国道に戻って、只見川を渡れば、
しばらく行ったところに会津水沼駅が見えてくる。入口が分かりづらくて通り過ぎて
しまったのだが...
【2019年1月29日15時26分】 只見線・会津水沼駅
まだ新しい感じの駅舎は、待合室だけの無人駅。それにしても...
【2019年1月29日15時26分】 只見線・会津水沼駅
軒先の駅名表示があまりにも達筆すぎて、<変態鉄>にはちょっと読めないのである。
これほど簡素な駅舎になっているのは...
【2019年1月29日15時27分】 只見線・会津水沼駅
2011年の、只見-会津川口間がいまも不通になっている、その原因となった豪雨、
そのとき、この駅舎も流失したのだそうだ。その結果、いまの駅舎になって。
【2019年1月29日15時27分】 只見線・会津水沼駅
自分以外、待つ人もいない片面ホームの無人駅、そんな小さな駅に、さきほど
俯瞰で撮ったキハの2両編成が会津川口駅から戻ってきた。
キハの車内で車掌さんから乗車券を買い求めて...
暖房の効いた車内、ブーツを脱いで足を投げ出し、ボックスシートを独占して
過ごすのは<変態鉄>にとっては“至福の時間”である。
…… ……
予報よりも早く、夕方には会津若松市内も激しい雪が降り始めた。
前日に続いての...、今度は「晴れ」とはいかなかったものの、ちょっと陽が翳って
しまったものの、最後は“墓地俯瞰”で締めくくって。
この2日間で、只見川橋梁のうち第1、第3、第4を“制覇”できたのである。
最終日は!? (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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