白銀の只見線を探して(10)いよいよ、はじめての... [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
忙しくて仕事が集中してしまうからミスをする...
ミスをするから、その対応を含めて仕事が増える...
その悪循環のまっただ中にいる<変態鉄>。“出撃”したいという気持ちはあるが
休みがとれないのである。とはいえ、先週の今頃は徳島に居たのだが...
何だかそれも遠い昔のことのような気がするのである。次に休めるかも知れないのは
14日の土曜日。それまで、もうしばらく我慢の日々が続くのである。
それでは、再び1月末の只見線の話題。地元の人たちは「雪が少ない」と口を揃えて。
でも、東京の<変態鉄>から見れば、やはり会津というのは雪国に違いなく。
“雪景色を走るキハが撮りたい”と“出撃”を決めたのだが、いざ、雪の中の撮影
となると、やはり、気が進まないもので。終着・会津川口駅に到着した<変態鉄>、
「雪景色の中での撮影を前にワクワクする」ではなく、足下も滑りやすくて怖いし
容赦なく吹き付ける雪の粒に視界も効かず、とにかく寒くて...
駅を出て撮影地に向かうのも、正直、憂鬱だった。ただ、お昼頃から天候は回復する
という天気予報だけを信じて...
…… ……
2019年1月29日(火)雪のち晴れ、夕方から再び雪
会津川口駅には駅員さんが居るはずなのだが...
【2019年1月29日8時02分】 只見線・会津川口駅
きっぷはホームで車掌さんが回収。構内通路を渡ってドアを開ければ駅舎へ。
駅舎内で待っていた人たちは、折返しの8:34発、第426D列車に乗るのだろうか。
そう、8:08に会津川口駅に到着したキハは、すぐに、8:34発の上り列車になる。
それが午前中最後の上り列車でもある。
ということは、<徒歩鉄>にとっては、兎に角、急いで撮影地を見つけることが
大切なのである。地図で調べて目星を付けてきた場所はあった。
急ぎ足で駅舎を通り抜けて...
【2019年1月29日8時12分】 只見線・会津川口駅
でも、その前に。2011年夏の豪雨で橋梁が流失するなど甚大な被害を受けた
只見線は、いまも会津川口-只見間が不通になっている。その区間の代行バスは
8:08着の第423D列車の到着を受けて8:20発。ただ、<変態鉄>が見た範囲では
乗り込む人は見かけなかったような。
車道部分は除雪されるものの、路肩は除雪されておらず。そんな国道をこわごわ
歩いて行くと、すぐに只見川にかかる橋がある。
その橋の上から見ると、会津川口駅を見渡すことができる。
ただ...
雪がしんしんと降っている...なら、まだ良いのだが強い風に巻き上げられて、
水平に...というより、ちょっと下の方から吹き付けてくるという感じだった。
橋の上に着いてEOSくんを取り出し、会津川口駅の方を見ながらファインダーを
覗き込むと...
ホンの数秒のことだった。画面が真っ白になってくるのである。
そう、会津川口駅の方向が風上に当たっており、特に遮るものが何もない橋の上では
真っ正面から雪が吹き付けてくる感じになって。待っている間は“辛い”以外の
何ものでも無く。
【2019年1月29日8時27分】 只見線・会津川口-会津中川
さっそく“非常事態”。<変態鉄>はレンズにいつもプロテクトフィルターを
付けて使っている。これを“レンズキャップ代用”のような感じで使うことに。
そう、予め回してギリギリまで緩めておいて。その雪まみれのレンズキャップを
タオルで拭いながら構図を決め、列車が来た瞬間にプロテクトフィルターを
外してシャッターを切る...という作戦である。
画面の右側が会津川口駅のホーム、左端にはその会津川口駅の場内信号機が
見えている。手前を流れているのが只見川、そして、駅から歩いてきた国道は
雪に阻まれて見えないものの標識が立っているのがわかる。雪のない時期なら、
もっと背景がゴチャゴチャするのかも知れないが、白い雪が全てを隠してくれる
のは、冬の撮影ならでは、の良い点である。でも、撮っているのは辛いもので...
キハの姿を捉えた後は...
いまの第426D列車は会津宮下駅で下り第425D列車と交換する。それが会津川口駅に
やってくるのが9:47、その折返しは正午過ぎだから、さっそく午前中最後の
撮影機会なのである。
【2019年1月29日8時44分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
只見川というのは山間でも川幅が広く、なにより特徴的なのはクネクネと蛇行して
流れている点。橋から少し進んだところにあるのが「ふれあい広場」。
“日本のスイス”とも称される大志の集落をバックに只見川に沿って走る只見線の
キハを撮ることができる...という、ビューポイントである。
道路沿いに手摺りの付いた、ちょっとしたスペースがあるだけなのだが...
【2019年1月29日8時45分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
列車の通過予定時刻表まで貼られており、只見川第1橋梁のビューポイントと
同じような感じで整備されているのだが...
【2019年1月29日8時46分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
木々に阻まれて、2両目以降のキハは写らなさそうで、この天気では大志の集落も
霞んでしまって。一番、手前に線路は見えるが、何だか窮屈な感じがして
<変態鉄>としては、ちょっと...
ということで、別の場所を探すことにして。
さらに歩き続けると、まもなく、その大志の集落の少し手前で国道252号線は
只見線の線路をオーバークロスする。その陸橋の上から線路を見下ろすことが
できるので...
【2019年1月29日9時25分】 福島県大沼郡金山町大字大志付近
残念ながら歩道は除雪されておらず、あと一歩のところで...
となりそうだが、そう、この日、<変態鉄>はスノーシューを用意してきていた
のである。さっそく、スノーシューを装着。普通に歩く感覚だと、スノーシューで
両足とも接地する部分の面積が増えており、歩くときに振り上げた方の足で、
もう一方の足を蹴る...そしてバランスを崩して...、慣れないスノーシューに
難儀しつつ...
【2019年1月29日9時19分】 福島県大沼郡金山町大字大志付近
何とか歩道部分の積雪の、その上に立つことができた<変態鉄>だったのである。
【2019年1月29日9時35分】 只見線・会津中川-会津川口
そして、9:40過ぎ、ほぼ定刻で第425D列車がやって来た。さぁ...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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ミスをするから、その対応を含めて仕事が増える...
その悪循環のまっただ中にいる<変態鉄>。“出撃”したいという気持ちはあるが
休みがとれないのである。とはいえ、先週の今頃は徳島に居たのだが...
何だかそれも遠い昔のことのような気がするのである。次に休めるかも知れないのは
14日の土曜日。それまで、もうしばらく我慢の日々が続くのである。
それでは、再び1月末の只見線の話題。地元の人たちは「雪が少ない」と口を揃えて。
でも、東京の<変態鉄>から見れば、やはり会津というのは雪国に違いなく。
“雪景色を走るキハが撮りたい”と“出撃”を決めたのだが、いざ、雪の中の撮影
となると、やはり、気が進まないもので。終着・会津川口駅に到着した<変態鉄>、
「雪景色の中での撮影を前にワクワクする」ではなく、足下も滑りやすくて怖いし
容赦なく吹き付ける雪の粒に視界も効かず、とにかく寒くて...
駅を出て撮影地に向かうのも、正直、憂鬱だった。ただ、お昼頃から天候は回復する
という天気予報だけを信じて...
…… ……
2019年1月29日(火)雪のち晴れ、夕方から再び雪
会津川口駅には駅員さんが居るはずなのだが...
【2019年1月29日8時02分】 只見線・会津川口駅
きっぷはホームで車掌さんが回収。構内通路を渡ってドアを開ければ駅舎へ。
駅舎内で待っていた人たちは、折返しの8:34発、第426D列車に乗るのだろうか。
そう、8:08に会津川口駅に到着したキハは、すぐに、8:34発の上り列車になる。
それが午前中最後の上り列車でもある。
ということは、<徒歩鉄>にとっては、兎に角、急いで撮影地を見つけることが
大切なのである。地図で調べて目星を付けてきた場所はあった。
急ぎ足で駅舎を通り抜けて...
【2019年1月29日8時12分】 只見線・会津川口駅
でも、その前に。2011年夏の豪雨で橋梁が流失するなど甚大な被害を受けた
只見線は、いまも会津川口-只見間が不通になっている。その区間の代行バスは
8:08着の第423D列車の到着を受けて8:20発。ただ、<変態鉄>が見た範囲では
乗り込む人は見かけなかったような。
車道部分は除雪されるものの、路肩は除雪されておらず。そんな国道をこわごわ
歩いて行くと、すぐに只見川にかかる橋がある。
その橋の上から見ると、会津川口駅を見渡すことができる。
ただ...
雪がしんしんと降っている...なら、まだ良いのだが強い風に巻き上げられて、
水平に...というより、ちょっと下の方から吹き付けてくるという感じだった。
橋の上に着いてEOSくんを取り出し、会津川口駅の方を見ながらファインダーを
覗き込むと...
ホンの数秒のことだった。画面が真っ白になってくるのである。
そう、会津川口駅の方向が風上に当たっており、特に遮るものが何もない橋の上では
真っ正面から雪が吹き付けてくる感じになって。待っている間は“辛い”以外の
何ものでも無く。
【2019年1月29日8時27分】 只見線・会津川口-会津中川
さっそく“非常事態”。<変態鉄>はレンズにいつもプロテクトフィルターを
付けて使っている。これを“レンズキャップ代用”のような感じで使うことに。
そう、予め回してギリギリまで緩めておいて。その雪まみれのレンズキャップを
タオルで拭いながら構図を決め、列車が来た瞬間にプロテクトフィルターを
外してシャッターを切る...という作戦である。
画面の右側が会津川口駅のホーム、左端にはその会津川口駅の場内信号機が
見えている。手前を流れているのが只見川、そして、駅から歩いてきた国道は
雪に阻まれて見えないものの標識が立っているのがわかる。雪のない時期なら、
もっと背景がゴチャゴチャするのかも知れないが、白い雪が全てを隠してくれる
のは、冬の撮影ならでは、の良い点である。でも、撮っているのは辛いもので...
キハの姿を捉えた後は...
いまの第426D列車は会津宮下駅で下り第425D列車と交換する。それが会津川口駅に
やってくるのが9:47、その折返しは正午過ぎだから、さっそく午前中最後の
撮影機会なのである。
【2019年1月29日8時44分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
只見川というのは山間でも川幅が広く、なにより特徴的なのはクネクネと蛇行して
流れている点。橋から少し進んだところにあるのが「ふれあい広場」。
“日本のスイス”とも称される大志の集落をバックに只見川に沿って走る只見線の
キハを撮ることができる...という、ビューポイントである。
道路沿いに手摺りの付いた、ちょっとしたスペースがあるだけなのだが...
【2019年1月29日8時45分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
列車の通過予定時刻表まで貼られており、只見川第1橋梁のビューポイントと
同じような感じで整備されているのだが...
【2019年1月29日8時46分】 福島県大沼郡金山町大字川口付近
木々に阻まれて、2両目以降のキハは写らなさそうで、この天気では大志の集落も
霞んでしまって。一番、手前に線路は見えるが、何だか窮屈な感じがして
<変態鉄>としては、ちょっと...
ということで、別の場所を探すことにして。
さらに歩き続けると、まもなく、その大志の集落の少し手前で国道252号線は
只見線の線路をオーバークロスする。その陸橋の上から線路を見下ろすことが
できるので...
【2019年1月29日9時25分】 福島県大沼郡金山町大字大志付近
残念ながら歩道は除雪されておらず、あと一歩のところで...
となりそうだが、そう、この日、<変態鉄>はスノーシューを用意してきていた
のである。さっそく、スノーシューを装着。普通に歩く感覚だと、スノーシューで
両足とも接地する部分の面積が増えており、歩くときに振り上げた方の足で、
もう一方の足を蹴る...そしてバランスを崩して...、慣れないスノーシューに
難儀しつつ...
【2019年1月29日9時19分】 福島県大沼郡金山町大字大志付近
何とか歩道部分の積雪の、その上に立つことができた<変態鉄>だったのである。
【2019年1月29日9時35分】 只見線・会津中川-会津川口
そして、9:40過ぎ、ほぼ定刻で第425D列車がやって来た。さぁ...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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