白銀の只見線を探して(7)橋、橋、橋。 [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]
土曜日は久々に穏やかな天気になった東京だが、そういうときに限って土日とも
仕事なのである。来週末もそう。いすみ鉄道の快速100D列車の“お別れ”に行く
ことはできないのである。
そんな中で、火曜日の早朝には四国に向けて“出撃”することにしており。
ただ、こちらの方、どうやら“メイン”である、ことでん「還暦の赤」お披露目会は
またまた雨の中での撮影となりそう。
【2018年5月4日8時26分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
ちなみに「レトロ電車」と関係なく、ことでんに出撃するのは、たぶんこれが初。
高松の滞在時間こそ短いが久々の四国を楽しんできたいと思っている。
年齢を重ねるとともに晴れ男が雨男に変化していく...ということだろうか。
ただ、こちらも、また行きたくなってウズウズしている。そう、只見線キハ。
「バカじゃないの!? 同じ場所で、同じ電車ばかり撮って何が楽しいの!?」
と、周囲からは言われるのだが、それこそがローカル線の魅力だと思っている。
雪の只見線キハは今回、撮ってくることができたが
新緑も、田んぼに水が入る時期も稲穂が黄金色になって頭を垂れる時期も...
同じ場所でも全然違った雰囲気の中で撮ることができる訳で。
これまで撮ったのは「冬枯れ」と「雪景色」、次は新緑の時期に訪問すべく、
検討しているところだが、その前にちょっとだけ行ってくるかも知れない。
ということで、引き続き、1月の只見線の話題。
…… ……
2019年1月28日(月)晴れのち雨、ときどき雪
朝、文字通り、死にそうになりながら...
【2019年1月28日9時09分】 只見線・会津西方-会津桧原
でも、何とか「雪の只見川第1橋梁をゆくキハ40形」の写真を手にすることができて。
次の列車は午後まで...、上り第428D列車がやってくるのは13時、それまで列車間隔が
空いてしまう。しかも、町営バスも「只見川線」バスも次の列車の通過後まで無く。
【2019年1月28日11時04分】 福島県大沼郡三島町大字川井・道の駅 尾瀬街道みしま宿
この写真は宮下の集落の方から「道の駅」を見た様子。国道252号線は写真に
見えるトンネルを抜けて会津柳津方面に続いている。写真左側、道の駅の建物の
裏手にあたる位置に只見川が流れている。この写真、よ~~く目を凝らすと
中央上部に高圧電線の鉄塔が見える。この鉄塔の足下の点検スペースのような場所が
「ビューポイントD」、先ほどの写真を撮った場所である。
古くは昭和40年台頃に、この場所で撮った写真が残されているので、かつては鉄塔の
点検用の通路だったものを遊歩道として開放したのだと推測しているのだが...
さて、食事を済ませたところでバスが無く。
ということで「道の駅 尾瀬街道みしま宿」を後に、これまで何度か町営バスで
訪れた時の記憶を頼りに会津宮下駅まで歩いてみることにした。「道の駅」の方に
聞けば徒歩約40分ほどだとか...
【2019年1月28日11時12分】 福島県大沼郡三島町大字大登付近
国道252号線は普段は路肩を歩くことができるが、この時期は車道を歩かざるを
得ない状況で、時折、クルマがやってくるので、そのときは雪の中に足を踏み入れ
クルマを先に通すようにして...
でも、それ以外は非常に気持ちの良い“お散歩”である。空は晴れ渡り、気温は
低いもののポカポカしてきて、ダウンジャケットの前のファスナーを下ろして...
道路のアスファルトもすっかり乾いているのである。
国道を進めば、駅など宮下の中心部を通らないので途中で右に逸れて、急な下り坂。
下り坂の途中で正面に会津宮下駅の場内信号機とか、
除雪モーターカーの“車庫”とかが視界に入ってきて。線路と寄り添うようになる。
そして、線路の下を潜ったら...
【2019年1月28日11時32分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
宮下の中心街へと入っていく。そこから徒歩5分ほどで駅前に到着である。
列車の発着のない時間帯にもかかわらず、多くの人が集まっているのはインバウンド
効果ということだろうか、ちなみに駅のトイレが改札を通らずに駅舎内の待合室から、
誰でも直接、入れるようになっていて、ウォシュレット付き。
ということでクルマを停めてトイレだけ借りる人がかなり多い...というのが
前回、<変態鉄>が気づいたこと。そんな<変態鉄>、前回は駅舎内でボーーッと
しながら時間を潰したが、今回は、その目と鼻の先、通りに面したところの...
【2019年1月28日11時32分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
「からんころん」、三島町の観光案内所である。
会津宮下駅のすぐ近く、宮下の集落の中に、ちょっと気になる場所があって。
観光協会を訪ねたのだった。ガラガラガラ...と扉を開けて。
聞けば、その“気になる地点”は、先ほど「道の駅」から会津宮下駅に向かってくる
途中、線路を潜った付近なのだとか...
歩いても、ものの5分ほどのところということで...
それが、こちら。
【2019年1月28日11時38分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
「アーチ3兄弟」、いや「3橋台」である。
付近には町によるものと思われる説明板も立てられていて、民家の裏手に
あたる場所だが、「ビューポイント」のような形で川沿いに柵などが設置され、
ちょっとした観光スポットになっている。
説明看板によれば...
【2019年1月28日11時37分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
最上部に見えるのが、先ほど道の駅から歩いてきた道の先、国道252号線の新宮下橋。
“三男”といっても、平成に入ってすぐに完成、すでに“三十路”である。
真ん中が只見線の橋。ちょうど会津宮下駅の構内に入るあたりにある。
ここを列車が通過している時のシーンが、地元の観光パンフに使われているが
キハ2両がギリギリといった長さ。撮影可能時間帯の列車が4往復程度に限られる
只見線において、なかなか、この場所では撮る気になれず...
蛇足ながら、説明板にある「日本国有鉄道」というのは発注者として...
国鉄会津線の開業時に架けられた橋だから、戦前。時期から考えると、
「大日本帝国の鉄道省」が発注者であるかと思われる。こちらが“長男”。
それにしても、激しい年の差である。
その間、次男は一番下。ちょうど<変態鉄>も「道の駅」から戻ってくるときに
通った生活道路...県道の橋である。施工が地元の建設会社。
誰がつくったか、そんな“アーチ3橋台”の見学スポットの柵の上に雪だるま。
【2019年1月28日11時40分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
これなら、真ん中の只見線のアーチ橋にキハが来たら、ちょっと画になるかも。
ということで、元来た道を引き返して...
【2019年1月28日12時00分】 福島県大沼郡三島町大字宮下・「からんころん」
他にも、こちらは<鉄>として非常に気になる場所があって。
そこへのアクセスについて「からんころん」で訊いてみたくて...
まずは許可を得て、これを撮影。そう“お稲荷さん”、只見線というのはJRの中で
最後の方までタブレット閉塞が残っていた。閉塞機である。電鈴の合図と電話で
両方の駅員さんがそれぞれ所定の操作したら、片方の駅の装置から
真鍮の円盤(タブレット)が出てくる...というプリミティブだが、人間味ある
運行管理の方式である。
【2015年2月4日10時12分】 小湊鐵道・里見駅
(あくまで「こんな感じ」ということ。よく似ているが小湊は「票券閉塞」)
赤い“御稲荷さん”から出てきたタマ=タブレットは、革製のキャリアに入れられて、
ホームに入ってきた列車の運転士に渡される。
これを持った列車だけが、指定区間に乗り入れられる...というシステムである。
「歩けば40~50分程度」ということで。
タクシーを呼んでもらうことに。宮下の集落にはタクシーはおらず、隣の柳津町から
配車してもらうことになるので、30分近く待たねばならず...
列車の通過時刻ギリギリの到着になりそうとのことだった。
中は大きなテーブルがあってコーヒー(たしか150円)を淹れてもらって、
ノンビリとタクシーを待ったのだった。
【2019年1月28日12時42分】 福島県大沼郡三島町大字名入付近
運転手さん、この朝は台湾からの観光客を乗せて只見線沿線を案内していたそうで。
「只見線が撮れるところ」という、ヘンなリクエストにもバッチリ対応して
いただくことができて。時間の余裕をもって、撮影地に到着した。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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仕事なのである。来週末もそう。いすみ鉄道の快速100D列車の“お別れ”に行く
ことはできないのである。
そんな中で、火曜日の早朝には四国に向けて“出撃”することにしており。
ただ、こちらの方、どうやら“メイン”である、ことでん「還暦の赤」お披露目会は
またまた雨の中での撮影となりそう。
【2018年5月4日8時26分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近
ちなみに「レトロ電車」と関係なく、ことでんに出撃するのは、たぶんこれが初。
高松の滞在時間こそ短いが久々の四国を楽しんできたいと思っている。
年齢を重ねるとともに晴れ男が雨男に変化していく...ということだろうか。
ただ、こちらも、また行きたくなってウズウズしている。そう、只見線キハ。
「バカじゃないの!? 同じ場所で、同じ電車ばかり撮って何が楽しいの!?」
と、周囲からは言われるのだが、それこそがローカル線の魅力だと思っている。
雪の只見線キハは今回、撮ってくることができたが
新緑も、田んぼに水が入る時期も稲穂が黄金色になって頭を垂れる時期も...
同じ場所でも全然違った雰囲気の中で撮ることができる訳で。
これまで撮ったのは「冬枯れ」と「雪景色」、次は新緑の時期に訪問すべく、
検討しているところだが、その前にちょっとだけ行ってくるかも知れない。
ということで、引き続き、1月の只見線の話題。
…… ……
2019年1月28日(月)晴れのち雨、ときどき雪
朝、文字通り、死にそうになりながら...
【2019年1月28日9時09分】 只見線・会津西方-会津桧原
でも、何とか「雪の只見川第1橋梁をゆくキハ40形」の写真を手にすることができて。
次の列車は午後まで...、上り第428D列車がやってくるのは13時、それまで列車間隔が
空いてしまう。しかも、町営バスも「只見川線」バスも次の列車の通過後まで無く。
【2019年1月28日11時04分】 福島県大沼郡三島町大字川井・道の駅 尾瀬街道みしま宿
この写真は宮下の集落の方から「道の駅」を見た様子。国道252号線は写真に
見えるトンネルを抜けて会津柳津方面に続いている。写真左側、道の駅の建物の
裏手にあたる位置に只見川が流れている。この写真、よ~~く目を凝らすと
中央上部に高圧電線の鉄塔が見える。この鉄塔の足下の点検スペースのような場所が
「ビューポイントD」、先ほどの写真を撮った場所である。
古くは昭和40年台頃に、この場所で撮った写真が残されているので、かつては鉄塔の
点検用の通路だったものを遊歩道として開放したのだと推測しているのだが...
さて、食事を済ませたところでバスが無く。
ということで「道の駅 尾瀬街道みしま宿」を後に、これまで何度か町営バスで
訪れた時の記憶を頼りに会津宮下駅まで歩いてみることにした。「道の駅」の方に
聞けば徒歩約40分ほどだとか...
【2019年1月28日11時12分】 福島県大沼郡三島町大字大登付近
国道252号線は普段は路肩を歩くことができるが、この時期は車道を歩かざるを
得ない状況で、時折、クルマがやってくるので、そのときは雪の中に足を踏み入れ
クルマを先に通すようにして...
でも、それ以外は非常に気持ちの良い“お散歩”である。空は晴れ渡り、気温は
低いもののポカポカしてきて、ダウンジャケットの前のファスナーを下ろして...
道路のアスファルトもすっかり乾いているのである。
国道を進めば、駅など宮下の中心部を通らないので途中で右に逸れて、急な下り坂。
下り坂の途中で正面に会津宮下駅の場内信号機とか、
除雪モーターカーの“車庫”とかが視界に入ってきて。線路と寄り添うようになる。
そして、線路の下を潜ったら...
【2019年1月28日11時32分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
宮下の中心街へと入っていく。そこから徒歩5分ほどで駅前に到着である。
列車の発着のない時間帯にもかかわらず、多くの人が集まっているのはインバウンド
効果ということだろうか、ちなみに駅のトイレが改札を通らずに駅舎内の待合室から、
誰でも直接、入れるようになっていて、ウォシュレット付き。
ということでクルマを停めてトイレだけ借りる人がかなり多い...というのが
前回、<変態鉄>が気づいたこと。そんな<変態鉄>、前回は駅舎内でボーーッと
しながら時間を潰したが、今回は、その目と鼻の先、通りに面したところの...
【2019年1月28日11時32分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
「からんころん」、三島町の観光案内所である。
会津宮下駅のすぐ近く、宮下の集落の中に、ちょっと気になる場所があって。
観光協会を訪ねたのだった。ガラガラガラ...と扉を開けて。
聞けば、その“気になる地点”は、先ほど「道の駅」から会津宮下駅に向かってくる
途中、線路を潜った付近なのだとか...
歩いても、ものの5分ほどのところということで...
それが、こちら。
【2019年1月28日11時38分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
「アーチ3兄弟」、いや「3橋台」である。
付近には町によるものと思われる説明板も立てられていて、民家の裏手に
あたる場所だが、「ビューポイント」のような形で川沿いに柵などが設置され、
ちょっとした観光スポットになっている。
説明看板によれば...
【2019年1月28日11時37分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
最上部に見えるのが、先ほど道の駅から歩いてきた道の先、国道252号線の新宮下橋。
“三男”といっても、平成に入ってすぐに完成、すでに“三十路”である。
真ん中が只見線の橋。ちょうど会津宮下駅の構内に入るあたりにある。
ここを列車が通過している時のシーンが、地元の観光パンフに使われているが
キハ2両がギリギリといった長さ。撮影可能時間帯の列車が4往復程度に限られる
只見線において、なかなか、この場所では撮る気になれず...
蛇足ながら、説明板にある「日本国有鉄道」というのは発注者として...
国鉄会津線の開業時に架けられた橋だから、戦前。時期から考えると、
「大日本帝国の鉄道省」が発注者であるかと思われる。こちらが“長男”。
それにしても、激しい年の差である。
その間、次男は一番下。ちょうど<変態鉄>も「道の駅」から戻ってくるときに
通った生活道路...県道の橋である。施工が地元の建設会社。
誰がつくったか、そんな“アーチ3橋台”の見学スポットの柵の上に雪だるま。
【2019年1月28日11時40分】 福島県大沼郡三島町大字宮下付近
これなら、真ん中の只見線のアーチ橋にキハが来たら、ちょっと画になるかも。
ということで、元来た道を引き返して...
【2019年1月28日12時00分】 福島県大沼郡三島町大字宮下・「からんころん」
他にも、こちらは<鉄>として非常に気になる場所があって。
そこへのアクセスについて「からんころん」で訊いてみたくて...
まずは許可を得て、これを撮影。そう“お稲荷さん”、只見線というのはJRの中で
最後の方までタブレット閉塞が残っていた。閉塞機である。電鈴の合図と電話で
両方の駅員さんがそれぞれ所定の操作したら、片方の駅の装置から
真鍮の円盤(タブレット)が出てくる...というプリミティブだが、人間味ある
運行管理の方式である。
【2015年2月4日10時12分】 小湊鐵道・里見駅
(あくまで「こんな感じ」ということ。よく似ているが小湊は「票券閉塞」)
赤い“御稲荷さん”から出てきたタマ=タブレットは、革製のキャリアに入れられて、
ホームに入ってきた列車の運転士に渡される。
これを持った列車だけが、指定区間に乗り入れられる...というシステムである。
「歩けば40~50分程度」ということで。
タクシーを呼んでもらうことに。宮下の集落にはタクシーはおらず、隣の柳津町から
配車してもらうことになるので、30分近く待たねばならず...
列車の通過時刻ギリギリの到着になりそうとのことだった。
中は大きなテーブルがあってコーヒー(たしか150円)を淹れてもらって、
ノンビリとタクシーを待ったのだった。
【2019年1月28日12時42分】 福島県大沼郡三島町大字名入付近
運転手さん、この朝は台湾からの観光客を乗せて只見線沿線を案内していたそうで。
「只見線が撮れるところ」という、ヘンなリクエストにもバッチリ対応して
いただくことができて。時間の余裕をもって、撮影地に到着した。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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