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「青い雲」が撮りたくて(10=最終回)えぴろーぐ [ちん電[阪堺電気軌道]]

今年の、2019年の<変態鉄>の<鉄>活動、元日の井の頭線、そして大阪へ。
意外と動き回っている年始なのだが、まもなく大相撲1月場所のスタートに伴う
“出撃自粛期間”に入る。

拙ブログの「ネタ切れ」が心配になるようなことは無いが“煙分”が不足しており。
そう、このところ体調が優れなかったり、仕事の休みと天気の相性が悪くて、
断念することが続いていた、房総のキハを撮りに行きたいと思っているが...

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【2018年7月1日16時41分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜

前社長によるクラウドファンディングが第一目標達成となり。
<変態鉄>としても、ホンのちょっとだけ協力させていただいているのだが...

そうすると、まもなくキハ52 125号車は化粧直しと雨漏りしている屋根の修繕のため
入場となり、キハの急行列車は春まで運休となる。去年は早々に断念した
「毎月キハ」を今年も目指していきたいと思っているので、
早めに房総に行きたいと、そう思っている次第。

そんなわけで、昨年12月の、越年していた撮影記も今日で最終回。
16時を回ると周囲は急速に暗くなってくるわけで。路面電車といえど、走行写真を
撮ることができる限界が近づいてくるのである。

この日最後の撮影地として、<変態鉄>がモ166号車を迎え撃ったのは...

……  ……

2018年12月13日(木)晴れのち曇り

住吉鳥居前電停のすぐ先、税務署の近くのS字カーブで、電車は道路を離れて
専用軌道に入る。その急勾配のS字カーブを過ぎれば、我孫子道電停まで一直線。

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【2018年12月13日16時13分】 阪堺電軌阪堺線・細井川電停

その直線区間に入るところにあるのが細井川電停である。

大阪らしい...というか、下町的な古くて小さな家並みが続く専用軌道区間。
ただ、時刻も時刻で。すでに陽射しは家々に遮られて線路まで届かず、周囲は
かなり薄暗くなっていた。ということで、レンズのフレア発生を防ぐように配慮
しつつ、ヘッドライトの光が目立つように、かつ、見た目の速度を遅くできるよう
正面がちのカットで締めくくろうと。

もちろん、先ほど「黒・あびこ道」で下っていった、モ166号車はすぐに折り返して
来たのだった。今度は恵美須町ゆき。

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【2018年12月13日16時20分】 阪堺電軌阪堺線・細井川電停

この時間帯、うまく撮れるだけの腕があれば写真として一番美しく撮れるのかも
知れないが、調子に乗って<変態鉄>が挑戦したところで、このくらいしか
撮れないのである。

でも、オデコに1灯のヘッドライトに、いまや“方向幕”を使っているのも阪堺で
モ161形だけになっており。(他形式はすべて単色のLED表示)
線路回りが暗くなってきた時間帯だからこそ、そんな特徴も目立つわけで。
車体の特徴を表現しつつも、夕焼けの空も入れることができて...

普段の<変態鉄>の“芸風”とはちょっと違った1枚である。

さて、いまモ161形にはヘッドマークが掲出されている。
基本的にはモ161形の就役90周年記念マークだが、このモ166号車だけは...

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【2018年12月13日16時20分】 阪堺電軌阪堺線・細井川電停

「阪堺電車177号の追憶」というミステリー小説が発売されたそうで。
ちなみに、モ161形は176号車までで「177」というのは実在しない番号だが...
その表紙に描かれたイラストが、いまのモ166号車と同じ“金太郎塗り”の時代の
ものだから...だろうか、その発売を記念したヘッドマークになっており。

ちなみに、「阪堺電車177号の追憶」(山本巧次)というのは、モ161形177号が
新製されてから廃車されるまでの85年間が、177号自身が語る6つの物語として
描かれており、昭和初期から今にいたる大阪の街の変化が描かれているのだとか。
(<変態鉄>は、まだ読んでおりません。内容についてはネット情報の受け売り)

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【2018年12月13日16時21分】 阪堺電軌阪堺線・細井川電停(後追い)

住吉鳥居前に向かってS字カーブに差し掛かるところを後追いに撮ったところで
今日の撮影は終了ということにした。

カメラをバッグに仕舞って、後続の天王寺駅前ゆき電車に。
それにしても...

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【2018年12月13日12時10分】 阪堺電軌上町線・天王寺駅前電停付近

17時に近づき、すでに周囲は薄暗く。「ちん電」を撮っていると、とりわけ、
モ161形が運用入りしていると、どうしても昼食をとるタイミングを逸してしまう
のである。階段を上ったら向かい側の、天王寺駅の上に建つ「M※O」という
商業施設へ。関西中心のチェーン店ではあるものの、この中にあるお店が
<変態鉄>の気に入っているところで。満腹になるのである。

……  ……

「天王寺から伊丹空港に向かう経路」、普段はリムジンバス。もちろん高速道路の
状況にもよるのだが、帰りの伊丹ゆきは順調にいけば20分少々で伊丹空港に着く。
もちろん、遅れる可能性を考慮して少し早めの便に乗るが、そうすると予定よりも
かなり早く伊丹空港に到着するのが通例となっている。
そして、日中の伊丹 → 羽田は1時間間隔(JALと合わせれば30分間隔)。
ビジネス路線だけあって出発直前にキャンセルが出ているケースが多く、
そう、伊丹空港に早めに着いたらANAのカウンターに直行、早い便に変更して
もらうようにしているのだが...

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【2018年12月13日8時38分】 大阪市阿倍野区阿倍野筋付近

天王寺駅につながる商業施設内で早めの夕食、というか、遅めの昼食をとって
18時のリムジンバスの時刻に合わせてバス乗り場に行ったら...

ちょうど発車していくバスの後ろ姿。乗り場にいる案内係のオジサン...聞けば、
いま出発したのが40分くらいの遅れで1本前の便だったのだとか。阪神高速での
事故渋滞でこの後のバスも、いつ到着して折返しで出発できるか不明とのこと。

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【2018年12月13日18時02分】 大阪メトロ・天王寺駅

「遅れても大丈夫だから」と並ぼうとする<変態鉄>に、かなり熱く、
別の交通機関で向かうことを勧めてくるオジサン。その勢いに負けて、すぐ後ろの
地下鉄のりばへ向かうのだった。大阪市営地下鉄が民営化されて「大阪メトロ」に
なって以来、これが初めての乗車だったような...

でも、表示板をよく見れば大阪市交時代の「マルコ」(丸印にカタカナの「コ」の
ように見えるから)が残っているのを見つけて、ちょっと感心していたり...

その頃は余裕もあったのだが...

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【2018年12月13日18時02分】 北大阪急行線・千里中央駅

こういうところが東京で暮らす<変態鉄>の辛いところ。
阪神高速を避けると梅田発も新大阪発も含めて、リムジンバスは使えないわけで。
思いつく“代替路”といえば、地下鉄御堂筋線で千里中央駅まで乗り通して、
そこからモノレール...というものくらい。

あるいはJRで。大阪環状線で大阪、宝塚線(福知山線)に乗り換えて伊丹駅、
ここから市営バスで空港に向かう...その程度。

というわけで、御堂筋線ホームへ。木曜日の18時の御堂筋線、カメラバッグを
持って乗り込むのはあまりにも場違いで。東三国駅までずっと押しつぶされながら
立っていた<変態鉄>だったのである。千里中央駅に到着したのは19時前。
すでに天王寺駅から1時間が経過していて。リムジンバスが順調なら、空港に着いて
もしかいたら早めのヒコーキに乗っていたかも。

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【2018年12月13日18時50分】 大阪府豊中市新千里東町付近

千里中央駅というのは大阪モノレールと北大阪急行の乗換駅ではあるものの、
乗換は商業施設の中を通り抜けて、いったん外に出て連絡通路を通って...

もしかしたら、もっと効率的な乗り換えルートがあったかも知れないが...

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【2018年12月13日19時09分】 大阪モノレール線・大阪空港駅

大阪モノレールで空港に到着したのは19時を思いっきり回っていて。
20時過ぎの便を予約していたものの、空港でゆっくり食事するだけの余裕も無く。

結局、コストも時間も疲労も...余計にかかってしまった感じ。

この「リムジンバスが使えない場合」に、天王寺から伊丹に至るルートというのは
何が正解なのだろうか。あるいは、梅田か西中島南方で阪急に乗り換えてから
蛍池でモノレールの方が安上がりだったのか!?

最後の最後で思わぬ事態に疲れが倍増してしまったわけだが、予約していた
NH040便で羽田に戻ったのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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