北陸のディープ<鉄>を巡る旅(7)北鉄浅野川線 <撮影編> [鉄分の濃い旅行記録]
すでに9月に入って。2018年も一気に暮れに向かって...という感じになりそう。
でも、一向に涼しくなりそうな気配もなく。
来週の前半には、また台風がやってきそうな気配になっており。
いまごろ、富山は“おわら風の盆”で賑わっているのだろうか。
ということで、8月上旬、“酷暑”の北陸を巡った記録。引き続き、北陸鉄浅野川線。
【2018年8月10日14時10分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
終点・内灘駅の1つ手前が粟ヶ崎駅。その駅のすぐ目と鼻の先には大野川に架かる
鉄橋があって、2両編成の電車は鉄橋に身を乗り出すように停車する。
そんな大野川鉄橋、並行して道路橋もあって撮影の際の足場には困らない。
歩行者の姿もないのを良いことに、ちょっとしたスペースに三脚をセットして...
…… ……
2018年8月10日(金)くもり
「暑い!!」、とにかく暑かったのである。
【2018年8月10日13時29分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅付近
でも、内灘駅から1駅分、歩いてやって来てしまった。といっても、大した距離では
ないのだが。粟ヶ崎駅ホームと道路の間にあるスペースは、道路沿いの居酒屋(?)の
駐車場のような場所で。まだ13時半、開店まではだいぶ時間があるようで、
人もクルマも無く。ちょっと失礼してカメラバッグを置かせて貰って。
【2018年8月10日14時08分】 石川県河北郡内灘町字向粟崎付近
線名の由来でもある浅野川は海岸のすぐ近くで大野川に合流する。その大野川、
河口近くにあるのが浅野川線の鉄橋である。船やボートも係留されていて、海が近い
ことを感じさせる。全身にまとわりつくような暑さと湿気の中、心持ち、吹き抜ける
風が爽やかに感じるような...。、
【2018年8月10日14時08分】 石川県河北郡内灘町字向粟崎付近
ちなみに、この橋(というか大野川)が河北郡内灘町と金沢市の境界になっており、
並行する道路橋には兼六園の灯籠をあしらったデザインの「金沢市」の標識が見えた。
さて...
大野川鉄橋は下路式ガーター橋。でも、川の流れの中央部だけは通過する船舶への
クリアランスを確保するためだろうか、ちょっと構造が違っており。
2両編成なら全長37 mほど、足回りまでスッキリ見える編成写真が好きな<変態鉄>
としては、まず考えるのは、手前側に2両を収めようということ。広角側で構えて...
【2018年8月10日13時39分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-粟ヶ崎
ムムムム...
やって来た内灘ゆきは8901号車の編成。浅野川線は8900番台の広幅車編成3本、
8800番台の狭幅車2本の5編成が配置されており、日中は2運用になっているみたい。
この日は、8901編成と、乗ってきた8903編成が稼働しているようで。
でも、そんなことよりこの写真。背後の電波塔だろうか、電車を串刺しにするような
位置関係になっており、さらに架線柱。片持ちの鉄骨でできたタイプなのは好感が
持てるが、何と言っても“ダメ写真”の見本のような“串パン”である。
(※ <撮り鉄>の間では、電車のパンタグラフと架線柱が交錯する位置関係にあるのを “串パン”といって、素人的失敗写真の代表例としてバカにするのが一般的。)
内灘駅から15分ほどの折返しで、同じ電車が戻ってくる。それまでに構図の再調整。
そして...
【2018年8月10日13時56分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎-蚊爪(後追い)
この構図が、この日、<変態鉄>が導き出した“最適解”だった。
いつか、この場所で8800番台の“狭幅車”の走行シーンを撮ってみたいのだが...
さて、このとき、<変態鉄>は“イヤな予感”がしていた。この日の空は曇りがち。
蒸し暑いのだが、青空の下を走るシーンはなかなか撮れず。それがだんだん雲が厚く
なってくるような感じがして。吹き抜けていく風も、時折、ヒンヤリした感じに。
「涼しい風が吹いてきたなら、良いじゃ無いか...」とは言えない訳である。
そう、これはもしかして...、ゲリラ雷雨が近づいてきているという意味かも知れない。
この日はとりあえず夜までに富山に到着できれば良い...というテキトーな予定。
でも、次にやってくる下り電車は8903編成のはず。これを撮って“撤収”しようと
決めたのだった。
その最後の1枚が...
【2018年8月10日14時09分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-粟ヶ崎
何だかビミョーな感じではあったものの、ほんのりと太陽の光がステンレス車体を
輝かせてくれて。この電車の折返し...つまり、来た時と同じ8903編成で北鉄金沢へと
戻ることにして...
【2018年8月10日14時18分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
三脚を畳んでから駅まで徒歩30秒という便利な撮影地である。簡素な待合室と
ジュースの自販機があるだけの片面ホームの無人駅。もちろん、待合室と言っても
クーラーなどあろう筈もなく。
と、そんなとき、まだ列車の時刻には早いのに内灘駅の方から踏切機の音が...
【2018年8月10日14時18分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
どうやら、この折返しのタイミングで車両交換が行われているようで...
とはいえ、狭幅車は1本が北鉄金沢駅に留置、もう1本が検査入場中。出てくるのは
確実に8902編成である。この14時過ぎの車両交換が毎日行われているのか、8903編成に
運用中に何らかの不具合があって、この日だけ急遽、行われたのか分からないが
もし前者であるなら、14時を挟む時間帯にカメラを構えれば、5本中の3編成を撮れる
と言うことになるわけで。そうだとしたら、8900番台車が検査入場している時期を
狙ってこの地を訪れれば、確実に1本は8800番台の狭幅車になるわけで...。
もしかしたら、井の頭線時代より狭幅車の走行シーンは撮りやすいのかも。
【2018年8月10日14時30分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
粟ヶ崎駅を14:31発の北鉄金沢ゆきは、8902編成。この電車で北鉄金沢へと戻ったの
だった。
金沢から富山までは新幹線で...と考えるのがフツーの<鉄>。
でも、<変態鉄>が選ぶのは...
北鉄金沢バスと富山地鉄で共同運行の金沢-富山線高速バス。
今度の便は15:20発、自由席制なので早めに乗り場に並んでいたのだが...
時間を過ぎてもなかなかやってこなくて。この路線、金沢方の始発バス停は兼六園下、
駅前までは10分ほどかかるのだが、観光客が多いことなどで金沢市内中心部で渋滞、
結局、この日は10分ほどの遅れでやってきた。朱色のラインの北鉄金沢バスである。
4人掛けトイレ無しの車両でも、車内はほぼ満席。補助席を使う位の混雑率だった。
窓側席を確保してウトウトしていたのだが...
【2018年8月11日12時49分】 富山市桜町・富山駅前
金沢駅前でバスを待っているときから、分厚い灰色の雲に覆われていたのだが、
とうとう。小杉ICを過ぎたあたりで...突然のことだった。まさいバケツをひっくり
返したような激しい雨になって。窓からの視界も効かないような激しい雨。
そのまま富山ICを出て、豪雨の富山市内へ。
意外だったのは回数券利用客が非常に多く、自分のように現金精算の人が少ないこと、
それから西上袋バス停で下車する人がとても多かったことだろうか。
旧北陸本線は「IRいしかわ鉄道」と「あいの風とやま鉄道」の2社に分かれており、
富山-金沢間は1,220円、JR時代よりかなり割高感があって、特急の乗り入れもなくなり
普通電車でちょうど1時間、新幹線なら20分ほどだが、自由席で2,810円。
そう考えると市内中心部と直接アクセス可能で、所要時間は普通電車と同じ1時間、
運賃が安くて座って行ける...(運賃 930円/回数券なら1回あたり770円)
と、高速バスに乗客が集まるのは必然の流れだろうか。
満席の高速バスは、ほぼ1時間かかって激しい雨の降る富山駅前に到着したのだった。
【2018年8月26日15時21分】 富山市桜町・電鉄富山駅ビル「エスタ」屋上
地下の南北連絡通路を通って駅北の、いつものホテルへ。
それにしても、雨のせいで...、思ったほど気温は下がらず地下に入った途端、
メガネは真っ白に曇って何も見えず...。汗だくになりながらホテルに到着。
部屋のTVで見た、夕方のローカルニュースでは市内電車の南北接続工事が
第2期工事に入ったことや、地鉄上滝不二越線に来春できる新駅の認可が下りたこと
など、富山の鉄道シーンの変化を予想させるものが続いていた。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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でも、一向に涼しくなりそうな気配もなく。
来週の前半には、また台風がやってきそうな気配になっており。
いまごろ、富山は“おわら風の盆”で賑わっているのだろうか。
ということで、8月上旬、“酷暑”の北陸を巡った記録。引き続き、北陸鉄浅野川線。
【2018年8月10日14時10分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
終点・内灘駅の1つ手前が粟ヶ崎駅。その駅のすぐ目と鼻の先には大野川に架かる
鉄橋があって、2両編成の電車は鉄橋に身を乗り出すように停車する。
そんな大野川鉄橋、並行して道路橋もあって撮影の際の足場には困らない。
歩行者の姿もないのを良いことに、ちょっとしたスペースに三脚をセットして...
…… ……
2018年8月10日(金)くもり
「暑い!!」、とにかく暑かったのである。
【2018年8月10日13時29分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅付近
でも、内灘駅から1駅分、歩いてやって来てしまった。といっても、大した距離では
ないのだが。粟ヶ崎駅ホームと道路の間にあるスペースは、道路沿いの居酒屋(?)の
駐車場のような場所で。まだ13時半、開店まではだいぶ時間があるようで、
人もクルマも無く。ちょっと失礼してカメラバッグを置かせて貰って。
【2018年8月10日14時08分】 石川県河北郡内灘町字向粟崎付近
線名の由来でもある浅野川は海岸のすぐ近くで大野川に合流する。その大野川、
河口近くにあるのが浅野川線の鉄橋である。船やボートも係留されていて、海が近い
ことを感じさせる。全身にまとわりつくような暑さと湿気の中、心持ち、吹き抜ける
風が爽やかに感じるような...。、
【2018年8月10日14時08分】 石川県河北郡内灘町字向粟崎付近
ちなみに、この橋(というか大野川)が河北郡内灘町と金沢市の境界になっており、
並行する道路橋には兼六園の灯籠をあしらったデザインの「金沢市」の標識が見えた。
さて...
大野川鉄橋は下路式ガーター橋。でも、川の流れの中央部だけは通過する船舶への
クリアランスを確保するためだろうか、ちょっと構造が違っており。
2両編成なら全長37 mほど、足回りまでスッキリ見える編成写真が好きな<変態鉄>
としては、まず考えるのは、手前側に2両を収めようということ。広角側で構えて...
【2018年8月10日13時39分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-粟ヶ崎
ムムムム...
やって来た内灘ゆきは8901号車の編成。浅野川線は8900番台の広幅車編成3本、
8800番台の狭幅車2本の5編成が配置されており、日中は2運用になっているみたい。
この日は、8901編成と、乗ってきた8903編成が稼働しているようで。
でも、そんなことよりこの写真。背後の電波塔だろうか、電車を串刺しにするような
位置関係になっており、さらに架線柱。片持ちの鉄骨でできたタイプなのは好感が
持てるが、何と言っても“ダメ写真”の見本のような“串パン”である。
(※ <撮り鉄>の間では、電車のパンタグラフと架線柱が交錯する位置関係にあるのを “串パン”といって、素人的失敗写真の代表例としてバカにするのが一般的。)
内灘駅から15分ほどの折返しで、同じ電車が戻ってくる。それまでに構図の再調整。
そして...
【2018年8月10日13時56分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎-蚊爪(後追い)
この構図が、この日、<変態鉄>が導き出した“最適解”だった。
いつか、この場所で8800番台の“狭幅車”の走行シーンを撮ってみたいのだが...
さて、このとき、<変態鉄>は“イヤな予感”がしていた。この日の空は曇りがち。
蒸し暑いのだが、青空の下を走るシーンはなかなか撮れず。それがだんだん雲が厚く
なってくるような感じがして。吹き抜けていく風も、時折、ヒンヤリした感じに。
「涼しい風が吹いてきたなら、良いじゃ無いか...」とは言えない訳である。
そう、これはもしかして...、ゲリラ雷雨が近づいてきているという意味かも知れない。
この日はとりあえず夜までに富山に到着できれば良い...というテキトーな予定。
でも、次にやってくる下り電車は8903編成のはず。これを撮って“撤収”しようと
決めたのだった。
その最後の1枚が...
【2018年8月10日14時09分】 北陸鉄道浅野川線・蚊爪-粟ヶ崎
何だかビミョーな感じではあったものの、ほんのりと太陽の光がステンレス車体を
輝かせてくれて。この電車の折返し...つまり、来た時と同じ8903編成で北鉄金沢へと
戻ることにして...
【2018年8月10日14時18分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
三脚を畳んでから駅まで徒歩30秒という便利な撮影地である。簡素な待合室と
ジュースの自販機があるだけの片面ホームの無人駅。もちろん、待合室と言っても
クーラーなどあろう筈もなく。
と、そんなとき、まだ列車の時刻には早いのに内灘駅の方から踏切機の音が...
【2018年8月10日14時18分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
どうやら、この折返しのタイミングで車両交換が行われているようで...
とはいえ、狭幅車は1本が北鉄金沢駅に留置、もう1本が検査入場中。出てくるのは
確実に8902編成である。この14時過ぎの車両交換が毎日行われているのか、8903編成に
運用中に何らかの不具合があって、この日だけ急遽、行われたのか分からないが
もし前者であるなら、14時を挟む時間帯にカメラを構えれば、5本中の3編成を撮れる
と言うことになるわけで。そうだとしたら、8900番台車が検査入場している時期を
狙ってこの地を訪れれば、確実に1本は8800番台の狭幅車になるわけで...。
もしかしたら、井の頭線時代より狭幅車の走行シーンは撮りやすいのかも。
【2018年8月10日14時30分】 北陸鉄道浅野川線・粟ヶ崎駅
粟ヶ崎駅を14:31発の北鉄金沢ゆきは、8902編成。この電車で北鉄金沢へと戻ったの
だった。
金沢から富山までは新幹線で...と考えるのがフツーの<鉄>。
でも、<変態鉄>が選ぶのは...
北鉄金沢バスと富山地鉄で共同運行の金沢-富山線高速バス。
今度の便は15:20発、自由席制なので早めに乗り場に並んでいたのだが...
時間を過ぎてもなかなかやってこなくて。この路線、金沢方の始発バス停は兼六園下、
駅前までは10分ほどかかるのだが、観光客が多いことなどで金沢市内中心部で渋滞、
結局、この日は10分ほどの遅れでやってきた。朱色のラインの北鉄金沢バスである。
4人掛けトイレ無しの車両でも、車内はほぼ満席。補助席を使う位の混雑率だった。
窓側席を確保してウトウトしていたのだが...
【2018年8月11日12時49分】 富山市桜町・富山駅前
金沢駅前でバスを待っているときから、分厚い灰色の雲に覆われていたのだが、
とうとう。小杉ICを過ぎたあたりで...突然のことだった。まさいバケツをひっくり
返したような激しい雨になって。窓からの視界も効かないような激しい雨。
そのまま富山ICを出て、豪雨の富山市内へ。
意外だったのは回数券利用客が非常に多く、自分のように現金精算の人が少ないこと、
それから西上袋バス停で下車する人がとても多かったことだろうか。
旧北陸本線は「IRいしかわ鉄道」と「あいの風とやま鉄道」の2社に分かれており、
富山-金沢間は1,220円、JR時代よりかなり割高感があって、特急の乗り入れもなくなり
普通電車でちょうど1時間、新幹線なら20分ほどだが、自由席で2,810円。
そう考えると市内中心部と直接アクセス可能で、所要時間は普通電車と同じ1時間、
運賃が安くて座って行ける...(運賃 930円/回数券なら1回あたり770円)
と、高速バスに乗客が集まるのは必然の流れだろうか。
満席の高速バスは、ほぼ1時間かかって激しい雨の降る富山駅前に到着したのだった。
【2018年8月26日15時21分】 富山市桜町・電鉄富山駅ビル「エスタ」屋上
地下の南北連絡通路を通って駅北の、いつものホテルへ。
それにしても、雨のせいで...、思ったほど気温は下がらず地下に入った途端、
メガネは真っ白に曇って何も見えず...。汗だくになりながらホテルに到着。
部屋のTVで見た、夕方のローカルニュースでは市内電車の南北接続工事が
第2期工事に入ったことや、地鉄上滝不二越線に来春できる新駅の認可が下りたこと
など、富山の鉄道シーンの変化を予想させるものが続いていた。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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