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北関東に“乗り得”列車を(5)磐越東線 [鉄分の濃い旅行記録]

この頃、“生きている”国鉄型ディーゼル動車を撮れる機会が少なくなっており。
関東から一番近くで撮れるのは、何と言っても、いすみ鉄道。そして...

あとは南東北か新潟県内まで行かないと撮ることができないわけで。
会津に出向こうと画策中なのだが、今月末の公休日に行ってこようと思っていたら
その日は、もしかしたら病院で過ごす羽目になるのかも...、現在、日程調整中。

と言うわけで、8月に撮ることができたキハと言えば...

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【2018年8月11日14時45分】 福井県敦賀市金ケ崎町付近

この1両になるのかも。

いすみ鉄道でも活躍中のキハ28形。いすみ鉄道のものは「2346号車」。
こちらは3000番台の「3019号車」。雨樋が埋め込みになって屋根肩のラインが変わった
以外に、何と言っても目立つのは前面窓が曲面ガラスになって印象が大きく変化。

通称・パノラミックウィンドウ車と言われるグループ。<変態鉄>の記憶が確かなら
このタイプの保存例は他に無かったはず。和歌山県内のレジャー施設での利用を経て
撤去が決まっていたところを大阪市内の某企業が引き取って保存先を探していたもので
最近、縁あって敦賀市内に保存された。車内は非公開ながら国鉄急行色を纏った
キハ28形を撮れるチャンスとあって、先日、敦賀まで行ってきたのだった。

もちろん保存車も良いが、でも現役のキハを撮りに行きたい。果たして如何に!?

というわけで、7月30日はJR世代のキハに乗ったのだった。

……  ……

2018年7月30日(月)晴れ時々曇り

新白河駅を12:36発「なすの257号」は、わずか12分で郡山駅へ。

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【2018年7月30日12時27分】 東北新幹線・新白河駅

すぐに折返し準備が始まるようで。E5系編成の乗車口には、東京に向かう乗客の列が
できていて。そんな様子を横目に階段を下りて...

ここで乗り換えるのは、13:17発の磐越東線・第732D列車。たぶんキハの2両編成だと
思うのだが、列車本数が少ない路線であるためか、前に乗ったときも車内は混雑して
座れなかったようなかすかな記憶。郡山駅で昼食にしても良かったのだが、ここは
ひとまず我慢して。とりあえず、駅構内をウロウロと。

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【2018年7月30日12時49分】 東北新幹線・郡山駅前

駅の正面玄関側に回れば、駅前の木には提灯(?)が飾り付けられており。
調べてみると8月上旬に「うねめまつり」というのがあるそうで。采女伝説に因んだ
祭りで、駅前付近でも踊り流しなどが行われるのだとか...

ブロガーとしては、もうちょっとよく見ておくべきだったのだろうが、駅ビルのドアを
通った瞬間、襲いかかってくるような猛烈な暑さ、1分も外に居ること無く、駅ビル内に
逃げ込んだのだった。

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【2018年7月30日12時50分】 東北新幹線・郡山駅

そして、駅構内...駅ビル内は七夕祭り。これは郡山では無くて、有名な仙台七夕へ
新幹線で出かけようというJRの販促イベント。

そんな様子を撮っていても、他にすることも無く。ということで再び改札口を通り
ホームへ。今度は地平の在来線ホームである。

地下通路の途中に案内看板。

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【2018年7月30日12時52分】 東北本線・郡山駅

郡山駅というのは南北に東北本線と東北新幹線、東西には磐越東線と磐越西線。
南東方向に水戸へと向かう水郡線が伸びていて、5方向に線路が続いている、まさに
鉄道の要衝なのだが...

その一番東の端のホームが磐越東線のりば。

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【2018年7月30日12時53分】 磐越東線・郡山駅

広い構内にはタキ車やコキ車が停まっており。貨物のことには疎い<変態鉄>でも
いろいろとカメラを向けたくなる。よ~~~~く目を凝らすと写真の右隅には
HD300型機関車が待機しているのもわかる。DE10ディーゼル機関車を置き換えていく
新型ハイブリッド機関車である。たぶん、<変態鉄>がカメラでその姿を捉えたのは
これが初めて。

もうちょっとホーム端まで行って観察してみたいのだが...

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【2018年7月30日12時53分】 磐越東線・郡山駅

反対側を見れば、キハE130系の姿が。最近のJR各社のディーゼル動車、だんだん電車と
変わらない姿になってきて。この車両も“キハらしさ”を全く感じないのである。

こう見ると、JR世代のキハであってもキハ110系の方が「キハらしさ」を感じる。

と、ホームから見える車両たちのスナップもそこそこに...

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【2018年7月30日12時53分】 磐越東線・郡山駅

そう、13:17発の第732D列車、すでにホームに入線していたのである。
この「キハ110系」というのも、東北地方を中心にJR東日本各地の非電化区間を席巻した
時代があった。その分、いろいろな仕様の車両に“分化”していったのも、ちょっと
国鉄型っぽいところだろうか。

一番の個性派は暫定仕様ながら特急「秋田リレー」号に使われた特急型仕様だろうか。
福島県内の区間でフツーに見られる「キハ110系」は、両運転台のキハ110形と、
2両で“1ユニット”を組んでいる、キハ111-キハ112形の片運転台2両編成。

さきほど、黒磯-新白河で乗車したのと同じ、後者のタイプだった。
車両中央部分がボックスシート、車端部はロングシート。もちろん、<変態鉄>が
狙っていたのは1人掛けのシートが並んでいる部分。部活帰りだろうか、女子高生の
向かい側の席が空いていた。進行方向と逆向きの席だったが贅沢は言えず。
発車前には、立ち客がかなり出るくらいの混雑率、13:17に定刻で発車。

田園地帯というか、まぁ、ローカル線らしい車窓。ついついウトウトしていたら、
途中の船引駅あたりで混雑は一段落。だんだん空には灰色の雲が増えてきて。

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【2018年7月30日14時39分】 磐越東線・第732D列車(キハ111-101号車内)

小川郷駅あたりから外は雨になった。その小川郷駅、<変態鉄>としてはちょっと
気になっていた駅なのである。ホーローの駅名看板が残っているのも良い感じだが...

駅前で10系客車が(カットボディながら)活用されているのである。
戦後の混乱が治まった頃、国鉄では“客車軽量化”の研究が行われた。高度成長期に
向かって、常に旺盛な旅客需要、その中で蒸気機関車牽引が基本だった国鉄の列車、
その輸送力向上には機関車の出力を上げるか、客車を軽くするかの2択。

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【2018年7月30日14時39分】 磐越東線・第732D列車(キハ111-101号車内)

でも、強力な機関車をつくれば、軌道や橋梁などの負担重量の問題など...
ということで客車の車体構造を見直すことで「10系軽量客車」が製造された。
ただ、軽量構造で作られただけあって戦前製の半鋼製車体の旧型客車に比べて車体の
老朽化が急速に進んだということで国鉄末期に急速に淘汰された。

いま、SL列車用などに残っている“レトロ客車”よりも車齢は若いのだが、現存数は
極めて少なくて。10系軽量客車の中心形式だったナハフ11形を交直流電車用教習車に
改造して、ナヤ11形、その車体が店舗として活用されている。

窓越しに慌ててスナップしたので、思いっきりカメラが傾いているが、10系客車の
なれの果てを撮れただけでも大満足。

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【2018年7月30日14時47分】 磐越東線・いわき駅

幸い、雨が上がって...、15時前に終点のいわき駅に到着したのだった。

橋上駅舎になっていて、その駅舎下の薄暗いところに停車してしまったので写真は...
隣の留置線で待機しているのは常磐線のE531系電車である。

さぁ、ここから常磐線に乗り換えて... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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