SSブログ

北関東に“乗り得”列車を(4)新白河駅 [鉄分の濃い旅行記録]

今週末の東京は、晴れてほどよく涼しいようで...。こういうときこそ、“出撃”したい
のだが、仕事は公休でも、いろいろと用事があって趣味活動は封印なのである。
う~ん、ちょっと残念なのだが...来週末は再びの富山である。

各地のキハも気になってくる時期だが、なかなか出かけられずにおり。

41_DPP_00003928.JPG
【2018年7月30日11時52分】 東北本線・新白河駅

引き続き、7月30日の話題。いよいよ東北本線のディーゼル列車に乗って
“これより、みちのく”、白河へと向かうのである。

……  ……

2018年7月30日(月)晴れ時々曇り

ご紹介してきた通り、東北本線の、国鉄時代から輸送の“要衝”だった黒磯駅。
2018年1月、交直切替えが「地上式」から「車上式」に変わり。
交流電車と交流電気機関車が黒磯駅に入ることができなくなったのだが、それに伴い、
交直流の切替え区間(デッドセクション)を抱える、黒磯駅-高久駅間に使う車両が...

そもそも「地上式」だった頃は、他の切替え区間と違って交直流車両が不要だったので
この変更で、この区間に運用できる旅客車両がなくなってしまうという問題が生じた。

01_DPP_0256.JPG
【2014年6月26日11時56分】 東北本線・長町駅

素人考えでは交流用の701系あたりを改造して交直流化する...などと考えてしまうが、
でも...。実際には朝晩は常磐線用のE531系を持ってきて運用し、日中は、
磐越東線用に郡山にいるワンマン対応のキハを使っている。

意外な形でのキハ旅は、黒磯駅 11:31発の第4135D列車。

42_DPP_00003926.JPG
【2018年7月30日11時09分】 東北本線・黒磯駅

駅前のスーパーに行って時間を潰したり。とにかく暑かった。でも、あっという間の
1時間。11時過ぎから4番ホームで待っていたのである。ホーム上には乗車位置案内など
一切見られず。三々五々集まってくる乗り換え客たち、「整列乗車」にはほど遠い
感じだったが、ここは<鉄>として。

ホームに設置されたワンマンミラーの位置からだいだいの停車位置を予測できれば、
キハ110形の扉位置というのも分かるわけで。客扉が来そうな位置にスタンバイ。

「まもなく電車がまいります」、合成音声の自動アナウンスが流れれば...

43_DPP_00003927.JPG
【2018年7月30日11時17分】 東北本線・黒磯駅

最近では、駅での案内も「旅客列車」全般を総称して「電車」と呼ぶのがフツーに
なっているようで。<鉄>として...、いや、<変態鉄>としてはこの“風潮”が
ちょっと許せないのだが...。それはさておき。

やって来たのは

← 黒磯  キハ111-105 + キハ112-105  新白河 →

という2両編成、1時間前に見送ったキハが新白河まで1往復して戻ってきたもの。

s2_DPP_00003832.JPG
【2018年7月30日11時18分】 東北本線・黒磯駅

狙っていたのは、ボックスシートの1人掛け席。幸い、その席を確保できて。
高久、黒田原...と、栃木県と福島県の県境が近づくにしたがって車窓風景も山深く
なってきて。途中駅は基本的に無人駅。地元客が何人か乗降して、車内は多少の
立ち客がいる程度の乗車率。20分ほどで終点・新白河駅に到着である。

44_DPP_00003940.JPG
【2018年7月30日11時18分】 東北本線・新白河駅

やはり、「青春18きっぷ」のシーズン。キハに乗っていた乗客の大半は、ホームの
前方に向かって大急ぎで歩いて行く。同じホームの前側に停車しているのは、11:58発
郡山ゆき、第2135M列車である。こちらも701系2連ワンマン。そう、ここのダッシュで
敗れれば、郡山までの40分ほどを立ちっ放しを覚悟せねばならず。

それにしても...

東北本線の普通列車、分割民営化から30年経って、その間に徐々に細切れにされて。
前記事でも書いた通り、自分が<鉄>活動を始めた頃、90年台には上野発の宇都宮線は
黒磯ゆきが多かった。黒磯からは福島方面に直通する列車も多かったように思う。

いまでは、上野で乗ったら宇都宮、黒磯、新白河、福島、仙台、小牛田、一ノ関と、
40分~1時間くらいの間隔で乗換が必要になっており。どう考えても長距離客の存在を
想定していないことが丸わかりで。時代の流れとはいえ、長距離は新幹線、中距離は
都市間バスの利用というのが一般的ということだろうか。

「東北本線」が“本線”だということを、かろうじて感じさせるのは、時折通過する
貨物列車だけのように思う。

そんな訳で...

45_DPP_00003929.JPG
【2018年7月30日12時19分】 東北本線・新白河駅

暑い中、新白河駅に到着したのである。
福島県内に入っており、すでに東北地方。当初は蝦夷地からの侵入者を防ぐため、
後に奥州への入口として、この地には関所が置かれており、まさに交通の要衝だった。

新幹線側(高原口)の駅前広場には「奥の細道」でこの地に立ち寄った松尾芭蕉の像が
建てられている。と言うわけで、この記事を書くに当たって、「芭蕉は白河でどんな
句を残しているのだろうか...」と、<変態鉄>には珍しくマジメなことを調べて...

でも、なぜ、文学系のサイトって、あんなに読みづらい文章なのだろう??

と、そんなことにイライラしていたのである。観光系のサイトだと話を省きすぎて
ほとんど役に立つ情報がなく、文学系のサイトは字が小さくて文章が長くて...う~ん。

お伴していた曾良の句は見つかるが、芭蕉は白河では詠まなかったみたい...!?

このあたり教養の無い<変態鉄>には調べられなかったところ。
どなたか、コメント欄でご教示いただけたら...。

ちなみに新白河駅、この写真を撮っている「高原口」は駅前広場が白河市と西郷村の
境界だったのだそうで。もともと白河市のハズレに位置していたものが、新幹線開業で
こちらが町の中心になったのだとか...

……  ……

わずか3分の接続で郡山ゆきは発車してしまったのに、駅の外で“寄り道”していた
<変態鉄>、果たして夕方の常磐線の普通電車に間に合うのだろうか?!

それに乗ってみることが最大の目的なのだが...

46_DPP_00003930.JPG
【2018年7月30日12時22分】 東北新幹線・新白河駅

そう、実は覚悟を決めていたのである(笑)。
自動券売機にクレジットカードを突っ込んで...。改札口を通過し、上がってきたのは
新幹線のりば。もちろん、「青春18きっぷ」では新幹線は使えないので、乗車券を
買い直す必要があるが、新幹線というのは国鉄時代からの“伝統”で、隣の駅までの
自由席特急券だけは割安な料金(特定特急料金)が設定されている。

というわけで、新白河-郡山の1駅間だけ新幹線で“ワープ”。ホームに上がるのと
同時に「なすの257号」の接近放送が流れて。

47_DPP_00003931.JPG
【2018年7月30日12時26分】 東北新幹線・新白河駅

「やまびこ」か「はやて」の通過待ちだろうか、5分ほど前にE5系「なすの」が到着。
(実際には“カラ待避”で長時間停車していただけだったみたい)

s3_DPP_00003833.JPG
【2018年7月30日12時27分】 東北新幹線・新白河駅

自由席にも十分、空席はあるはずで編成端まで行くことに必然性はないのだが、
<鉄>ブロガーとしては、せっかく新幹線に乗ったのなら、記事に載せる写真を
撮っておかねばならず...、それだけで最後部1号車へと出向いたのだった。

そうしたら...

48_DPP_00003932.JPG
【2018年7月30日12時30分】 東北新幹線・第257B列車(523-4車内)

ぬぁんと、E5系、523-4号車の車内は自分だけ。せっかくだから...と、ICレコーダを
取り出して車内録音を敢行してしまったのである。

ということで、あっという間に郡山駅に到着、所要12分で12:48着。
ちなみに、先ほどのキハ列車が接続していた11:58発の普通電車なら所要40分で
12:38着。やはり新幹線は速いのである。

49_DPP_00003934.JPG
【2018年7月30日12時50分】 東北新幹線・郡山駅

ここで乗り換える磐越東線の列車までは少し時間に余裕があって。
ちょっと出歩こうかと思ったものの、猛烈な暑さに負けて、そのまま駅に戻って。

とりあえずホームに行ってみることに。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。