常磐路にキハを見に行く(8)20年ぶりに羽幌キハに再会 <後編> [保存車・廃線跡]
昨日は、出撃を決めて...、そのチケットの手配などに追われていて、1日お休みを
いただいた、7月23日の話題。それにしても、今週は、というか、今週こそ首都圏に
台風がやってきそうな情勢になってきて。
なかなか、うまくいかないものである。仕事のスケジュールが変わらないことを願う
ばかりなのだが...。
【2018年7月1日16時41分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜
そういえば、サイトをチェックしていて。何でも、キハ28 2346号車の車両故障とか...
いすみのキハもこの暑さでダウンしてしまったのだろうか。ちょっと心配。
と言いつつ、10月頃まで撮りに行けそうにないのだが...。
<変態鉄>が撮りに通うのは昭和の頃のディーゼル動車、平成が終わろうとしているいま
これらも、もう車齢の面からも限界が近づきつつあるのは間違いないはずで。
“いつまでも あると思うな~”なのである。
さて、茨城のキハは...
…… ……
2018年7月23日(月)晴れ
ひたちなか海浜鉄道のキハたち、生まれは北海道の炭礦鉄道だったので、国鉄色を
纏っていたことはないはずなのだが、末期には国鉄時代のさまざまなカラーに塗られる
個体が多かった。ちなみに、この時期、「行きたい!!」と思いつつ、何となく足が
向かない間に、他線から置換え用の車両が次々に転入してきて...。
【2018年7月23日13時07分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
青いキハは、旧羽幌炭礦鉄道から転入してきた車両。国鉄キハ22形と同じスタイル
ながら、前面の旋回窓がアクセントになっている。
この青い塗装、色褪せてしまって全然違って見えるのだが、国鉄の一般型気動車色
(朱色とクリーム色)が定められる前の戦前からのカラーをイメージしたもの
だろうか。
【2010年5月5日10時03分】 大糸線・頸城大野-根知
国鉄キハ22形は、わずかな差でこのカラーにはならなかったはず。
そんな、キハ222号車の戸袋窓のところには引退記念のイベント運転のときのものと
思われる貼り紙がそのまま残されている。
「鉄道神社」として那珂湊駅近くの商店街に移設する予定がある...と地元紙は
報じているが、いまのところ、阿字ヶ浦駅で潮風を受けて傷んでいく一方なのは
残念なところ。
そして、もう1両が...
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
留萌鉄道からきたキハ2005号車。1966年(昭和41年)に投入されたキハは、やはり、
国鉄キハ22形とそっくりの車体。でも、二重窓にはなっていなかったのだとか。
なぜか、こちらは国鉄急行色。
ちょうど炭鉱の閉山と重なる時期で、新製から3年ほどで留萌鉄道自体が事実上廃線。
そのため、ほぼ新車の状態で茨城交通湊線(当時)に移籍、それ以来、ずっと茨城を
走り続けてきたわけで、そう考えると、北海道の車両...というより茨城のキハ。
僚車キハ2005号車は、クラウドファンディングで保存資金を募り、九州の平成筑豊鉄道
へと搬出されている。こちらは定期的に運転体験イベントなどに使われているのだが、
その情報はあっても、なかなか仕事の休みと重ならず、行けずじまいなのである
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
駅を出て、柵に沿って歩いて行くと、こちらは顔を見ることができる。
キハ22形の顔立ちなのだが、わずかな差が、ヘッドライトの両脇のタイフォン。
これが準急型気動車キハ55系に似ている...ということで、同系の急行色が再現された
みたいなのだが...。その下に朱色の“ヒゲ”が見える。
分割民営化の際に1両も承継されなかった55系ディーゼル動車だが、島原鉄道には
同型車が平成になってからも活躍していた。
【2003年5月3日】 島原鉄道線・本諫早-諫早
その島鉄キハの国鉄乗り入れ当時の塗色が“ヒゲ付き急行色”だったということで、
これを再現したものだと思われる。
その“ヒゲ”だけ色褪せが激しいのは、ステッカーなどでの“お手軽再現”だったから
だろう。一部、床下機器も取り外されている部分があるようで、すでに動くことは
できないものの、潮風を受けて、このまま朽ち果てていくのではなく、何か良い方法で
保存が実現してくれたら...、そう願う<変態鉄>なのである。
ふと、足下を見てみれば...
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
海水浴臨時列車で賑わったのも、いまは昔。広い駅構内を持て余している感がある
阿字ヶ浦駅、線路の終端点付近は線路や枕木など“資材置き場代用”といった感じに
なっているのだが、その一画に。
駐車禁止の看板には「茨城交通」の文字が。第3セクター化から10年、でも、旧名は
しっかり生きているのである。
でも...
【2018年7月23日13時11分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
それにしても暑い!!
遮るものなど何一つない場所だけに、短時間でも暑さは身にしみるのである。
さっさと駅に戻ったのである。
【2018年7月23日13時10分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
2両のキハ、ホームに面した線路に停まっては居るものの、そのホーム上にもフェンス、
キハに近づくことはできないようになっている。
【2018年7月23日13時03分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
ホームには、折返しを待つ3710-02号車。車内は誰もおらず...
滞在わずか12分、13:19発、同じ列車の折返しで阿字ヶ浦を後にすることにした。
(本当は1本遅らせて、発車シーンを線路沿いから撮ろうと思っていたが...)
【2018年7月23日13時12分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・キハ3710-02号車内
このまま勝田駅に戻る<変態鉄>ではないのである。
もう1箇所。途中下車を考えていたのが路線の中間にあって、沿線の中心でもある
那珂湊駅である。
「美味しい海産物を...」と考えるのは、フツーの人。<変態鉄>としては...
【2018年7月23日13時26分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅
「いかにも!!」と言った感じの駅ホームの佇まいが、堪らないのである。
そして...
【2018年7月23日13時26分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅
中線で待機しているのは“ミキティ”ことミキ300形。
兵庫県の三木鉄道から移籍してきたディーゼル動車である。光線状態は良くないが
手頃な位置に停車中の姿をスナップしたら... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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いただいた、7月23日の話題。それにしても、今週は、というか、今週こそ首都圏に
台風がやってきそうな情勢になってきて。
なかなか、うまくいかないものである。仕事のスケジュールが変わらないことを願う
ばかりなのだが...。
【2018年7月1日16時41分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜
そういえば、サイトをチェックしていて。何でも、キハ28 2346号車の車両故障とか...
いすみのキハもこの暑さでダウンしてしまったのだろうか。ちょっと心配。
と言いつつ、10月頃まで撮りに行けそうにないのだが...。
<変態鉄>が撮りに通うのは昭和の頃のディーゼル動車、平成が終わろうとしているいま
これらも、もう車齢の面からも限界が近づきつつあるのは間違いないはずで。
“いつまでも あると思うな~”なのである。
さて、茨城のキハは...
…… ……
2018年7月23日(月)晴れ
ひたちなか海浜鉄道のキハたち、生まれは北海道の炭礦鉄道だったので、国鉄色を
纏っていたことはないはずなのだが、末期には国鉄時代のさまざまなカラーに塗られる
個体が多かった。ちなみに、この時期、「行きたい!!」と思いつつ、何となく足が
向かない間に、他線から置換え用の車両が次々に転入してきて...。
【2018年7月23日13時07分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
青いキハは、旧羽幌炭礦鉄道から転入してきた車両。国鉄キハ22形と同じスタイル
ながら、前面の旋回窓がアクセントになっている。
この青い塗装、色褪せてしまって全然違って見えるのだが、国鉄の一般型気動車色
(朱色とクリーム色)が定められる前の戦前からのカラーをイメージしたもの
だろうか。
【2010年5月5日10時03分】 大糸線・頸城大野-根知
国鉄キハ22形は、わずかな差でこのカラーにはならなかったはず。
そんな、キハ222号車の戸袋窓のところには引退記念のイベント運転のときのものと
思われる貼り紙がそのまま残されている。
「鉄道神社」として那珂湊駅近くの商店街に移設する予定がある...と地元紙は
報じているが、いまのところ、阿字ヶ浦駅で潮風を受けて傷んでいく一方なのは
残念なところ。
そして、もう1両が...
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
留萌鉄道からきたキハ2005号車。1966年(昭和41年)に投入されたキハは、やはり、
国鉄キハ22形とそっくりの車体。でも、二重窓にはなっていなかったのだとか。
なぜか、こちらは国鉄急行色。
ちょうど炭鉱の閉山と重なる時期で、新製から3年ほどで留萌鉄道自体が事実上廃線。
そのため、ほぼ新車の状態で茨城交通湊線(当時)に移籍、それ以来、ずっと茨城を
走り続けてきたわけで、そう考えると、北海道の車両...というより茨城のキハ。
僚車キハ2005号車は、クラウドファンディングで保存資金を募り、九州の平成筑豊鉄道
へと搬出されている。こちらは定期的に運転体験イベントなどに使われているのだが、
その情報はあっても、なかなか仕事の休みと重ならず、行けずじまいなのである
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
駅を出て、柵に沿って歩いて行くと、こちらは顔を見ることができる。
キハ22形の顔立ちなのだが、わずかな差が、ヘッドライトの両脇のタイフォン。
これが準急型気動車キハ55系に似ている...ということで、同系の急行色が再現された
みたいなのだが...。その下に朱色の“ヒゲ”が見える。
分割民営化の際に1両も承継されなかった55系ディーゼル動車だが、島原鉄道には
同型車が平成になってからも活躍していた。
【2003年5月3日】 島原鉄道線・本諫早-諫早
その島鉄キハの国鉄乗り入れ当時の塗色が“ヒゲ付き急行色”だったということで、
これを再現したものだと思われる。
その“ヒゲ”だけ色褪せが激しいのは、ステッカーなどでの“お手軽再現”だったから
だろう。一部、床下機器も取り外されている部分があるようで、すでに動くことは
できないものの、潮風を受けて、このまま朽ち果てていくのではなく、何か良い方法で
保存が実現してくれたら...、そう願う<変態鉄>なのである。
ふと、足下を見てみれば...
【2018年7月23日13時08分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
海水浴臨時列車で賑わったのも、いまは昔。広い駅構内を持て余している感がある
阿字ヶ浦駅、線路の終端点付近は線路や枕木など“資材置き場代用”といった感じに
なっているのだが、その一画に。
駐車禁止の看板には「茨城交通」の文字が。第3セクター化から10年、でも、旧名は
しっかり生きているのである。
でも...
【2018年7月23日13時11分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
それにしても暑い!!
遮るものなど何一つない場所だけに、短時間でも暑さは身にしみるのである。
さっさと駅に戻ったのである。
【2018年7月23日13時10分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
2両のキハ、ホームに面した線路に停まっては居るものの、そのホーム上にもフェンス、
キハに近づくことはできないようになっている。
【2018年7月23日13時03分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅
ホームには、折返しを待つ3710-02号車。車内は誰もおらず...
滞在わずか12分、13:19発、同じ列車の折返しで阿字ヶ浦を後にすることにした。
(本当は1本遅らせて、発車シーンを線路沿いから撮ろうと思っていたが...)
【2018年7月23日13時12分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・キハ3710-02号車内
このまま勝田駅に戻る<変態鉄>ではないのである。
もう1箇所。途中下車を考えていたのが路線の中間にあって、沿線の中心でもある
那珂湊駅である。
「美味しい海産物を...」と考えるのは、フツーの人。<変態鉄>としては...
【2018年7月23日13時26分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅
「いかにも!!」と言った感じの駅ホームの佇まいが、堪らないのである。
そして...
【2018年7月23日13時26分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅
中線で待機しているのは“ミキティ”ことミキ300形。
兵庫県の三木鉄道から移籍してきたディーゼル動車である。光線状態は良くないが
手頃な位置に停車中の姿をスナップしたら... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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