消印の中の鉄道情景(60)友部駅前郵便局(茨城県) [消印の中の鉄道情景]
全国に2万数千局といわれる郵便局、その何割かだからザックリ言って、10,000局程度
だろうか。郵便物を発送する際の「日付印」(“ニップイン”と読むのが“通”)、
つまり、消印の中に、郵便局の周囲の風物をあしらった意匠のものが、別途
準備されている。それが「風景入通信日付印」、通称・風景印である。
丸い消印が中心だが変形印も多く、鳶色のインク...
やはり、気になって集めてしまうのである。とはいえ、勝手に押せる記念スタンプとは
違って、郵便局の窓口で、いまは額面62円以上のハガキか切手を出して捺してもらう
(これを記念押印という)ことが原則。
それらの意匠の中には<鉄>なものも少なくないわけで。
常磐線と水戸線が分岐する友部駅は茨城県笠間市に位置する。
その「友部駅前郵便局」の風景印が、<鉄>な絵柄だという情報をもとに...
…… ……
2018年7月23日(月)晴れ
関東鉄道のキハを撮って、我孫子駅で、あの名物「駅そば」を食べて。
【2018年7月23日9時55分】 常磐線・佐貫駅
常磐線を北上したのだった。土浦を過ぎると車窓も“住宅街”から“田園風景”へ。
そうなると、筑波山の独特の山容を除けば、とにかく平坦で広い関東平野を実感する...
といえば聞こえが良いが、ちょっと単調な車窓に。朝早くからキハを撮っていた身には
最高の“お昼寝タイム”。E531系の普通電車も、土浦駅を過ぎればドア半自動扱い。
閑散とした車内、ほとんど乗降も無く静かな限り。途中駅で待避予定の特急列車が
遅れてきて。羽鳥駅あたりからは数分の遅れになって。
11時半に友部駅に到着したのだった。水戸から3駅、15 kmほど南に戻ったところ。
【2018年7月23日11時10分】 茨城県笠間市友部駅前
駅はイマドキの橋上駅舎。ただ、正午前でも、このうだるような暑さゆえか!?
列車が到着してタクシーとマイカーが何台か走り出したら、駅前は閑散として。
かつては駅からJTと太平洋セメントの工場へと貨物の専用線が敷かれており、
定期で貨物列車の運転があったとのことだが...
イマドキの橋上駅舎を見る限り、そんな感じは残っておらず。
【2018年7月23日11時16分】 茨城県笠間市東平付近
駅舎を背に駅前の商店街へ。とはいえ、この暑さ。買い物客の姿はなく。
最初の交差点を左折すると、まもなく郵便局が見えてくる。
ハガキを1枚買って、そこに風景印をお願いするのが<変態鉄>の流儀。
62円とはいえ、レシートというか領収書をもらえるので、正確な日時が印字されて
怠惰な性格の<変態鉄>にとっては、記録にもなって便利なのである。
その意匠は...
ホームに停車中の常磐線特急がデザインされている。
手前に描かれた花は菊だろうか!?
友部駅が位置する茨城県笠間市では「菊まつり」が有名。昨年も60万人以上が訪れた
のだとか。
さて、でも、<鉄>ブログへはその後ろ、駅のホームに停車中の常磐線特急について
もう少し、見てみたい。
2本の特急列車が友部駅で離合するシーンを描いているような...
友部駅前郵便局がある側、つまり、駅前広場から見れば手前には常磐線上り線
(土浦・上野方面)が見えるので、手前の列車は上野方面の特急だろうか!?
【1999年10月頃】 常磐線・上野駅
正面が黒く見えるのと肩のところの曲線的なデザイン...
先代の特急車E653系の特徴をよく描いている。特急「フレッシュひたち」号である。
早いもので...、E653系にはあまり乗車する機会もないまま、すでに“代替わり”。
「交直流特急型電車」というのは“最大の強み”、常磐線を離れても、新潟からの
日本海縦貫特急で活躍している。同系の常磐線での活躍は1997年から2013年まで。
でも、E653系「フレッシュひたち」は常磐線では“主役”という感じは無かった。
【1994年5月頃】 常磐線・南千住駅
1つ先輩格の651系「スーパーひたち」。分割民営化直後に登場した
「タキシード・ボディ」の新型特急は登場した当時、かなり話題になった車両。
震災と原発事故で南北に分断されるまで、上野-仙台を結んでいたのは、すべて
651系「スーパーひたち」号だった。上野を出た後、柏、土浦、石岡、友部...と
細かく停車するのが「フレッシュひたち」、上野の次は水戸まで停車しない速達便が
「スーパーひたち」のような...。
【2018年7月30日15時59分】 常磐線・いわき駅
その651系は、吾妻線方面の特急列車で余生を送っているほか、車両不足を補うため
常磐線ローカルに細々と使われており。先日、乗ってきたことは先日、<速報版>で
ご紹介した通り。
でも、自分が一番好きだったのは、もちろん国鉄型。
【1994年5月頃】 常磐線・南千住駅
JR東日本管内では最後までボンネット型が本格的に使われていたのが「ひたち」号。
末期には、485系らしからぬカラーになってはいたが、やはり「特別急行列車」の
重厚感があったのは、間違いなく485系「ひたち」だったと思っている。
…… ……
友部駅に戻れば、ちょうど特急列車がやってくる時刻。
【2018年7月23日11時23分】 常磐線・友部駅
2013年に、651系とE653系を置き換えたのは、現在のE657系。
LED表示器にも、ほどよくデフォルメされたE657系が。
暑い中、「来たっ!!」と思ってカメラを構えてみたら...
【2018年7月23日11時33分】 常磐線・友部駅
「いつまでも来ないなぁ~」と思っていたら、実は上り特急だった...という
<鉄>にはあるまじき恥ずかしいことを。
再び、向こうの方の踏切機が鳴動して...
【2018年7月23日11時37分】 常磐線・友部駅
E657系「ときわ57号」の到着である。何だか、このE657系、電気炊飯器か斜めドラム
洗濯機にしか見えないのだが...う~ん。
最近の電車のデザインというのは、<変態鉄>にはついて行けていない。
【2018年7月23日11時38分】 常磐線・友部駅
「ときわ57号」の姿を撮ったら、再び常磐線の普通電車に。「青春18きっぷ」の旅を
続けたのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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だろうか。郵便物を発送する際の「日付印」(“ニップイン”と読むのが“通”)、
つまり、消印の中に、郵便局の周囲の風物をあしらった意匠のものが、別途
準備されている。それが「風景入通信日付印」、通称・風景印である。
丸い消印が中心だが変形印も多く、鳶色のインク...
やはり、気になって集めてしまうのである。とはいえ、勝手に押せる記念スタンプとは
違って、郵便局の窓口で、いまは額面62円以上のハガキか切手を出して捺してもらう
(これを記念押印という)ことが原則。
それらの意匠の中には<鉄>なものも少なくないわけで。
常磐線と水戸線が分岐する友部駅は茨城県笠間市に位置する。
その「友部駅前郵便局」の風景印が、<鉄>な絵柄だという情報をもとに...
…… ……
2018年7月23日(月)晴れ
関東鉄道のキハを撮って、我孫子駅で、あの名物「駅そば」を食べて。
【2018年7月23日9時55分】 常磐線・佐貫駅
常磐線を北上したのだった。土浦を過ぎると車窓も“住宅街”から“田園風景”へ。
そうなると、筑波山の独特の山容を除けば、とにかく平坦で広い関東平野を実感する...
といえば聞こえが良いが、ちょっと単調な車窓に。朝早くからキハを撮っていた身には
最高の“お昼寝タイム”。E531系の普通電車も、土浦駅を過ぎればドア半自動扱い。
閑散とした車内、ほとんど乗降も無く静かな限り。途中駅で待避予定の特急列車が
遅れてきて。羽鳥駅あたりからは数分の遅れになって。
11時半に友部駅に到着したのだった。水戸から3駅、15 kmほど南に戻ったところ。
【2018年7月23日11時10分】 茨城県笠間市友部駅前
駅はイマドキの橋上駅舎。ただ、正午前でも、このうだるような暑さゆえか!?
列車が到着してタクシーとマイカーが何台か走り出したら、駅前は閑散として。
かつては駅からJTと太平洋セメントの工場へと貨物の専用線が敷かれており、
定期で貨物列車の運転があったとのことだが...
イマドキの橋上駅舎を見る限り、そんな感じは残っておらず。
【2018年7月23日11時16分】 茨城県笠間市東平付近
駅舎を背に駅前の商店街へ。とはいえ、この暑さ。買い物客の姿はなく。
最初の交差点を左折すると、まもなく郵便局が見えてくる。
ハガキを1枚買って、そこに風景印をお願いするのが<変態鉄>の流儀。
62円とはいえ、レシートというか領収書をもらえるので、正確な日時が印字されて
怠惰な性格の<変態鉄>にとっては、記録にもなって便利なのである。
その意匠は...
ホームに停車中の常磐線特急がデザインされている。
手前に描かれた花は菊だろうか!?
友部駅が位置する茨城県笠間市では「菊まつり」が有名。昨年も60万人以上が訪れた
のだとか。
さて、でも、<鉄>ブログへはその後ろ、駅のホームに停車中の常磐線特急について
もう少し、見てみたい。
2本の特急列車が友部駅で離合するシーンを描いているような...
友部駅前郵便局がある側、つまり、駅前広場から見れば手前には常磐線上り線
(土浦・上野方面)が見えるので、手前の列車は上野方面の特急だろうか!?
【1999年10月頃】 常磐線・上野駅
正面が黒く見えるのと肩のところの曲線的なデザイン...
先代の特急車E653系の特徴をよく描いている。特急「フレッシュひたち」号である。
早いもので...、E653系にはあまり乗車する機会もないまま、すでに“代替わり”。
「交直流特急型電車」というのは“最大の強み”、常磐線を離れても、新潟からの
日本海縦貫特急で活躍している。同系の常磐線での活躍は1997年から2013年まで。
でも、E653系「フレッシュひたち」は常磐線では“主役”という感じは無かった。
【1994年5月頃】 常磐線・南千住駅
1つ先輩格の651系「スーパーひたち」。分割民営化直後に登場した
「タキシード・ボディ」の新型特急は登場した当時、かなり話題になった車両。
震災と原発事故で南北に分断されるまで、上野-仙台を結んでいたのは、すべて
651系「スーパーひたち」号だった。上野を出た後、柏、土浦、石岡、友部...と
細かく停車するのが「フレッシュひたち」、上野の次は水戸まで停車しない速達便が
「スーパーひたち」のような...。
【2018年7月30日15時59分】 常磐線・いわき駅
その651系は、吾妻線方面の特急列車で余生を送っているほか、車両不足を補うため
常磐線ローカルに細々と使われており。先日、乗ってきたことは先日、<速報版>で
ご紹介した通り。
でも、自分が一番好きだったのは、もちろん国鉄型。
【1994年5月頃】 常磐線・南千住駅
JR東日本管内では最後までボンネット型が本格的に使われていたのが「ひたち」号。
末期には、485系らしからぬカラーになってはいたが、やはり「特別急行列車」の
重厚感があったのは、間違いなく485系「ひたち」だったと思っている。
…… ……
友部駅に戻れば、ちょうど特急列車がやってくる時刻。
【2018年7月23日11時23分】 常磐線・友部駅
2013年に、651系とE653系を置き換えたのは、現在のE657系。
LED表示器にも、ほどよくデフォルメされたE657系が。
暑い中、「来たっ!!」と思ってカメラを構えてみたら...
【2018年7月23日11時33分】 常磐線・友部駅
「いつまでも来ないなぁ~」と思っていたら、実は上り特急だった...という
<鉄>にはあるまじき恥ずかしいことを。
再び、向こうの方の踏切機が鳴動して...
【2018年7月23日11時37分】 常磐線・友部駅
E657系「ときわ57号」の到着である。何だか、このE657系、電気炊飯器か斜めドラム
洗濯機にしか見えないのだが...う~ん。
最近の電車のデザインというのは、<変態鉄>にはついて行けていない。
【2018年7月23日11時38分】 常磐線・友部駅
「ときわ57号」の姿を撮ったら、再び常磐線の普通電車に。「青春18きっぷ」の旅を
続けたのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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何回も乗り降りした友部駅、懐かしい~と思ったら、
何年も行かない間に、こんな立派にヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
記憶では風景印に描かれてるような感じです(-ω-、)
by middrinn (2018-08-07 10:46)
middrinnさん
コメントありがとうございます。
自分は、友部駅で下車するのは初めてでしたが、真新しい
橋上駅舎になっていました。調べてみると2007年に、
いまの駅舎が完成したそうです。
暑さのせいでしょうか、正午前の駅前広場は閑散としていました。
by ferrum_queserasera (2018-08-08 01:25)