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「春のいすみ鉄道まつり」20180429(3)何をやっても... [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

大型連休前半は日帰りで房総へ、そして後半は...

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【2018年5月4日10時32分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

そう、「ことでん」。高松琴平電鉄に残る大正生まれのレトロ電車を追って。
でも、その高松滞在中、ネットで見つけた1つの新聞記事が...

20日付でその“続報”が出ていた。“福井新聞 ON LINE”の記事。

  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180520-00010002-fukui-l18

そのうち、リンク切れになりそうだが、とりあえず。
和歌山県のレジャー施設から大阪の企業が引き取り、自社の敷地で保管していたキハ。
キハ28 3019号車だが、小浜線で活躍していた縁で敦賀市内で展示保存されることに。
その移設・設置作業が行われたとのこと。5月1日付の記事によれば、市内の公園に
静態保存されているC58型蒸気機関車も合わせて保存され、圧縮空気による動態化も
検討するのだとか。

静態保存とはいえ、いすみ鉄道と同じキハ28形とはいえ、こちらは“パノ窓”、
見に行くのが楽しみなキハが1両増えた。

さて、4月29日のいすみ鉄道の話題。「撮影会」は午後からということがわかり、
11時過ぎにやってくる「急行2号」は、どうしようか...と。

……  ……

2018年4月29日(日)曇り一時晴れ

急行列車として走るキハの姿は数え切れないほど撮っているが、やはり、この日も
1枚はきちんと撮っておきたいわけで。

でも、国吉駅から徒歩圏の撮影地となれば限られてしまうわけで。
お決まりのパターンではあるが、やはり、第2五之町踏切を目指すことにしたのである。

国吉駅前の道は、国道465号線。これを左(西)へと向かって。
通い慣れた道なのだが...

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【2018年4月29日10時29分】 千葉県いすみ市苅谷付近

賑やかな音楽に顔を上げれば。
道の向かい側にはチンドンさんである。何でも、このイベントのために埼玉県から
やって来てくれたのだとか。富山以外で見かけるのは、初めてかも知れない。

これも“昭和の日常”!? でも、自分には経験のない時代。

国道465号線は、大多喜の船子の交差点から、いすみ鉄道の線路に寄り添うように
大原へと続いている。船子交差点を右折、大多喜街道を進めば市原鶴舞ICから圏央道を
経て、都心までは1時間余りの道のり。他県ナンバーも含めて、いつもクルマの量の
多い道路なのだが、そこにひときわ目立つエンジン音が...

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【2018年4月29日10時30分】 千葉県いすみ市苅谷付近

「まさか!?」
慌ててEOSくんを構えて。旧国鉄バスカラーのボンネットバスが多くの乗客を乗せて。

側面にツバメのエンブレムが輝く、国鉄バスがフツーに走っている光景。
これが2018年に見られるという、不思議...。

でも、これだけでは終わらないわけで。

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【2018年4月29日10時31分】 千葉県いすみ市苅谷付近

ほぼ1分後、続行する形でもう1両のボンネットバスがやって来たのだから...。
ちょっと、驚きどころでは無くて。

この交差点を過ぎて、もう一息。2つ目の、消防署の前の踏切の手前で国道から
田んぼの中の細い道に入れば、あと少しで「五之町」。

でも、このとき、<変態鉄>のアタマの中にあったのは、
「いつもと同じ撮り方では面白く無いので、踏切の手前でサイドがちに...」

遮るもののない、田園地帯の築堤。「キハ2両分」という長さが意外と感覚的に難しく。

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【2018年4月29日11時07分】 いすみ鉄道・上総中川-国吉

「ぎゃ~~~~~~っ!!!」
ちょっと“攻めすぎ”ていた。ファインダー内に見えてきたキハの姿が予想外に大きく、
“ケツ切れ撃沈”を察知して、慌ててズームリングを回して。

何とか2両のキハを画面に収めることはできたが...
かつては...、数年前は見渡す限りの水田だったこのエリアにも、ソーラーパネルが
設置されて。画面右側にある白い柵をカットするつもりで構えていた。
線路周りの下草の多い場所にキハのアタマが来てしまっていて。

もう、何も言えない。完膚なきまでの撃沈である。
折返しの「急行3号」の撮影地を考えるだけの気持ちの余裕も無かった。

国吉駅に戻る足取りも重く。

自分の<撮り鉄>、思い通りの写真が撮れる日は、1日何回の撮影チャンスでも
ほぼ思い通りの画が撮れることが多い。そして、その逆もある。
この日は、朝一番の快速100D列車、それを新田野で“妥協の産物”。
そこからダメなサイクルがスタートした。もう、何度撮っても失敗しそうな気がして。

「わたし、成功しないので!!」と、TVドラマに出てきそうな決めセリフを残して
カメラをバッグに仕舞って帰りたい気分にもなるのだが...

ビンボー症兼<ケチ鉄>としては、途中で帰るのは勿体ない気がして。
そして、「せめて1枚くらいは成功させたい」と必要以上に“安全志向”になって
さらなる失敗を繰り返す...というのが、<変態鉄>のいつものパターン。

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【2018年4月29日11時31分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

というわけで、再び失意の中、国吉駅駐車場のイベント会場に戻ってきた。

いすみ鉄道の前身となったのは、夷隅人車軌道。千葉県が大原-大多喜間に敷設、
開業は1912年(大正12年)、経路は大多喜から船子の付近を通り、国道465号線に
沿ったルートで。当時の資料はそれほど残っていないようだが10年程度の運行期間。

実際には徒歩よりも時間がかかり事故も多かったとか。民間払い下げを経て、
ガソリンエンジン化、でも、昭和初期には国鉄木原線の開業を控え、そうそうに
姿を消すことになったのである。

普段は国吉駅ホーム上に展示されている、人車のレプリカ。
この日は駐車場に仮設された線路の上を観光客を乗せて...

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【2018年4月29日11時30分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

さて、普段はキハ30形が展示されている側線では、保線用軌道自転車の乗車体験が
行われていて。

昼食時が近づいてきて、露店やその周辺のテーブル付近には多くの人の姿が。
そんな傍らで。

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【2018年4月29日11時37分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

コレ。一度、よく見てみたかった。路線バスの車内にある降車ブザー各種。
確実に見覚えのあるタイプもあれば「へぇ~、こんなのあったんだ」というモノまで。

でも、<鉄>な人たちから家族連れまで。皆さんそれぞれ触れたことがあるものだけに
来場者の関心も非常に高いようで、なかなか全景を撮ることができず。
辛抱強くその瞬間を待っていた...ということは、正午にやってくる「急行3号」を
撮るべく撮影地に移動できる時間などあろう筈も無く。

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【2018年4月29日11時34分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

国吉駅での“駅撮り”ということで気持ちは決まってきていたのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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