まもなく、高松に向けて出発します。 [その他の鉄話]
日付変わって、すでに5月3日。いよいよ、4日からは「ことでん」、高松琴平電鉄の
イベントが始まる。今年はレトロ電車4連運行を2度、組み込んでくるという...
「ことでん」も、相当気合いが入っていることが感じ取れるメニュー。
ということは琴平線沿線の撮影地を“下見”しておかないと...、朝一番のヒコーキで
現地入りしておくのが、いつもの<変態鉄>だが。
【2018年4月7日8時49分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル
“出撃”は決まっていたものの、例えば、高松に行く前に広電とか、水島臨海とか、
あるいは、ちん電(阪堺)とか。
どう日程を組もうかと考えているうちにヒコーキが...
結局、行き先は高松だけにしたのだが、既に3日午前中の羽田 → 高松は「満席」ばかり。
一縷の期待、「空席待ち」にしていたのだが...
…… ……
昨日、とうとう来てしまった、このメール。
ということで、念のために押さえておいた14時の便で高松に向かうことになっている。
起きてみて、東京の天気が回復していたら、羽田に向かうまでに、ちょっとだけ
“寄り道”してから行こうかと画策中。あくまで、ついでだが...
ということで、明日からは<速報版>がしばらくの間、続く予定。
皆さんのブログへの訪問などが再び滞り気味になってしまうかと...
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
さて、5月3日ということで“ゴーサン”といえる形式の写真を。
【1994年11月頃】 京都府京都市下京区・梅小路機関区
まずは珍しく、この1枚。高校生の頃に一度だけ訪れたことのある梅小路機関区。
扇形庫の中で休んでいたのがC53蒸気機関車だった。
でも、<変態鉄>なら...
やはり、キハの写真は無いのかと。そう、キハ53形ディーゼル動車。
あるにはあるのだが...
【1994年頃】 高山本線・富山駅
富山駅で撮ったこの1枚だけ。
富山-越中八尾ローカルに入っていたキハ53 1000番台車。
って...
どう見ても、これはキハ58形なのである。
【2009年10月28日9時08分】 高山本線・西富山-婦中鵜坂
国鉄急行色か90年台に見られた“高山線色”なのかの違いこそあれど、
どう見ても、これはキハ58形。
でも、上の富山駅ホームで撮った1枚、よく見るとキハ53形だと分かる。
ホーム側から撮っているので、側面は黒つぶれ。でも、編成が短い、つまり、単行だと
確認できる。実はこれがこのキハ53形の特徴。
この「キハ53形」だと<変態鉄>が言い張っている1両も、実は最初はキハ58形だった。
(つまり、改造車)
なにっ!?
片運転台構造のキハ58形に、同形の廃車体のアタマの部分を移植して両運転台化したのが
キハ53形式。北海道のローカル用と東北地方、北陸地方で数両ずつ。
あまり普及しなかった感のある改造だったのは...
屋根上にクーラーは載っていても、2基エンジン車ゆえに床下に
冷房用発電エンジンが無く、こういう単行運転のときは「冷房装置付きの非冷房車」
という何とも理不尽な1両になってしまったことなども関係していそう。
でも、キハ58形の両運転台車...
【2011年10月23日14時26分】 和歌山県有田郡有田川町・有田川鉄道公園
“隠し球”的な存在が別に1両いた。ただ、こちらはあくまで「58」。
富士急行が、国鉄の急行列車に連結して自社の車両を新宿まで直通させるために
国鉄キハ58形と同型のディーゼル動車を導入、その1両が和歌山県内で保存されている。
その車番は「キハ58003」、戸袋窓部分の配置が少し違うが、上の写真の富山駅に
停車中のキハ53 1000番台車というのも、(塗色は違えど)こんな感じだった。
でも、待てっ!!
本来、「キハ53形」というのはコレのことでは無いのである。
実は国鉄時代、数十年間にわたって新型エンジンの採用が見送られていた。
マイナーチェンジはあったとはいえ、戦前のガソリンエンジンを改造して...
大戦による中断を挟みつつ、戦後すぐに実用化されたのが「DMH17系エンジン」。
180馬力というのは鉄道車両用には非力なもので。
1基エンジン車と2基エンジン車をつくることで平坦線と山岳路線で使い分けていた。
ザックリ言ってしまうと...
【2015年5月10日12時05分】 水島臨海鉄道水島本線・福井-浦田
水島臨海鉄道に何度も撮りに通った「キハ20形」。
これは床下にDMH17Cエンジンを1基。
【2011年4月24日11時55分】 いすみ鉄道・上総中川駅
その「キハ20系」の1つ、同型車体の床下にDMH17Hエンジンを2基付けているのが
いすみ鉄道のキハ52形。ちなみに窓1枚分ほど車体長が長いのも特徴。
同じように...
【2000年12月12日】 山陽本線・門司駅
キハ23形近郊型ディーゼル動車(1基エンジン車)と同じ車体を持つ2基エンジン車が
本来のキハ53形だった。<変態鉄>が撮り歩くようになった当時、小浜線や木次線に
わずかながら残っていたが、撮る機会もないまま廃車になってしまった。
ただ1基エンジンのキハ23形には山陰本線で何度か乗る機会があった。
国鉄時代、ディーゼル動車(キハ)の形式は2桁の数字が標準だった。
(特急用は3桁の数)
DMH17系エンジンを持つものは10~59の番号。そのうち、50番台が2基エンジン車。
「キハ53形」というのは、この黄色いキハ23形と同じ車体の「45系気動車」の中の
「2基エンジン・両運転台車」を表す形式というのが本来の姿だった。
でも、国鉄末期にキハ58形急行用ディーゼル動車を両運転台化改造を行って...
そのとき既に「2基エンジン」用の50番台の数字が一通り埋まっていて。
仕方なく(?)、由来も外観も全く異なるが「2基エンジン・両運転台車」というだけで
同じキハ53形にしてしまった...というのが実情みたい。
まぁ、そうなってくると<鉄>の中でもキハ好きでないと、なかなか分からなく
なっていて。
【2016年4月3日15時54分】 伯備線・清音駅
鉄道車両の“寿命”はだいたい20年~30年程度の場合が多いみたい。
もちろん50年を超えたり、中には80年、90年と走り続ける“長寿”の車両もいるが、
でも、20~30年であっても、新製時とは状況が変わっているのが通常で。
新製されたときには思いもしなかった用途に転用され、その中でいろいろと改造され。
形式番号を聞いただけでは何が何だかわからないような車両が増えていくわけで。
それ自体を覚えるのも趣味として面白いのだが、でも、何だかそういうところが
人生と似ているような気がして。そんなことを思っている<変態鉄>なのである。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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イベントが始まる。今年はレトロ電車4連運行を2度、組み込んでくるという...
「ことでん」も、相当気合いが入っていることが感じ取れるメニュー。
ということは琴平線沿線の撮影地を“下見”しておかないと...、朝一番のヒコーキで
現地入りしておくのが、いつもの<変態鉄>だが。
【2018年4月7日8時49分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル
“出撃”は決まっていたものの、例えば、高松に行く前に広電とか、水島臨海とか、
あるいは、ちん電(阪堺)とか。
どう日程を組もうかと考えているうちにヒコーキが...
結局、行き先は高松だけにしたのだが、既に3日午前中の羽田 → 高松は「満席」ばかり。
一縷の期待、「空席待ち」にしていたのだが...
…… ……
昨日、とうとう来てしまった、このメール。
ということで、念のために押さえておいた14時の便で高松に向かうことになっている。
起きてみて、東京の天気が回復していたら、羽田に向かうまでに、ちょっとだけ
“寄り道”してから行こうかと画策中。あくまで、ついでだが...
ということで、明日からは<速報版>がしばらくの間、続く予定。
皆さんのブログへの訪問などが再び滞り気味になってしまうかと...
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
さて、5月3日ということで“ゴーサン”といえる形式の写真を。
【1994年11月頃】 京都府京都市下京区・梅小路機関区
まずは珍しく、この1枚。高校生の頃に一度だけ訪れたことのある梅小路機関区。
扇形庫の中で休んでいたのがC53蒸気機関車だった。
でも、<変態鉄>なら...
やはり、キハの写真は無いのかと。そう、キハ53形ディーゼル動車。
あるにはあるのだが...
【1994年頃】 高山本線・富山駅
富山駅で撮ったこの1枚だけ。
富山-越中八尾ローカルに入っていたキハ53 1000番台車。
って...
どう見ても、これはキハ58形なのである。
【2009年10月28日9時08分】 高山本線・西富山-婦中鵜坂
国鉄急行色か90年台に見られた“高山線色”なのかの違いこそあれど、
どう見ても、これはキハ58形。
でも、上の富山駅ホームで撮った1枚、よく見るとキハ53形だと分かる。
ホーム側から撮っているので、側面は黒つぶれ。でも、編成が短い、つまり、単行だと
確認できる。実はこれがこのキハ53形の特徴。
この「キハ53形」だと<変態鉄>が言い張っている1両も、実は最初はキハ58形だった。
(つまり、改造車)
なにっ!?
片運転台構造のキハ58形に、同形の廃車体のアタマの部分を移植して両運転台化したのが
キハ53形式。北海道のローカル用と東北地方、北陸地方で数両ずつ。
あまり普及しなかった感のある改造だったのは...
屋根上にクーラーは載っていても、2基エンジン車ゆえに床下に
冷房用発電エンジンが無く、こういう単行運転のときは「冷房装置付きの非冷房車」
という何とも理不尽な1両になってしまったことなども関係していそう。
でも、キハ58形の両運転台車...
【2011年10月23日14時26分】 和歌山県有田郡有田川町・有田川鉄道公園
“隠し球”的な存在が別に1両いた。ただ、こちらはあくまで「58」。
富士急行が、国鉄の急行列車に連結して自社の車両を新宿まで直通させるために
国鉄キハ58形と同型のディーゼル動車を導入、その1両が和歌山県内で保存されている。
その車番は「キハ58003」、戸袋窓部分の配置が少し違うが、上の写真の富山駅に
停車中のキハ53 1000番台車というのも、(塗色は違えど)こんな感じだった。
でも、待てっ!!
本来、「キハ53形」というのはコレのことでは無いのである。
実は国鉄時代、数十年間にわたって新型エンジンの採用が見送られていた。
マイナーチェンジはあったとはいえ、戦前のガソリンエンジンを改造して...
大戦による中断を挟みつつ、戦後すぐに実用化されたのが「DMH17系エンジン」。
180馬力というのは鉄道車両用には非力なもので。
1基エンジン車と2基エンジン車をつくることで平坦線と山岳路線で使い分けていた。
ザックリ言ってしまうと...
【2015年5月10日12時05分】 水島臨海鉄道水島本線・福井-浦田
水島臨海鉄道に何度も撮りに通った「キハ20形」。
これは床下にDMH17Cエンジンを1基。
【2011年4月24日11時55分】 いすみ鉄道・上総中川駅
その「キハ20系」の1つ、同型車体の床下にDMH17Hエンジンを2基付けているのが
いすみ鉄道のキハ52形。ちなみに窓1枚分ほど車体長が長いのも特徴。
同じように...
【2000年12月12日】 山陽本線・門司駅
キハ23形近郊型ディーゼル動車(1基エンジン車)と同じ車体を持つ2基エンジン車が
本来のキハ53形だった。<変態鉄>が撮り歩くようになった当時、小浜線や木次線に
わずかながら残っていたが、撮る機会もないまま廃車になってしまった。
ただ1基エンジンのキハ23形には山陰本線で何度か乗る機会があった。
国鉄時代、ディーゼル動車(キハ)の形式は2桁の数字が標準だった。
(特急用は3桁の数)
DMH17系エンジンを持つものは10~59の番号。そのうち、50番台が2基エンジン車。
「キハ53形」というのは、この黄色いキハ23形と同じ車体の「45系気動車」の中の
「2基エンジン・両運転台車」を表す形式というのが本来の姿だった。
でも、国鉄末期にキハ58形急行用ディーゼル動車を両運転台化改造を行って...
そのとき既に「2基エンジン」用の50番台の数字が一通り埋まっていて。
仕方なく(?)、由来も外観も全く異なるが「2基エンジン・両運転台車」というだけで
同じキハ53形にしてしまった...というのが実情みたい。
まぁ、そうなってくると<鉄>の中でもキハ好きでないと、なかなか分からなく
なっていて。
【2016年4月3日15時54分】 伯備線・清音駅
鉄道車両の“寿命”はだいたい20年~30年程度の場合が多いみたい。
もちろん50年を超えたり、中には80年、90年と走り続ける“長寿”の車両もいるが、
でも、20~30年であっても、新製時とは状況が変わっているのが通常で。
新製されたときには思いもしなかった用途に転用され、その中でいろいろと改造され。
形式番号を聞いただけでは何が何だかわからないような車両が増えていくわけで。
それ自体を覚えるのも趣味として面白いのだが、でも、何だかそういうところが
人生と似ているような気がして。そんなことを思っている<変態鉄>なのである。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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