20180302 阪堺モ161形撮影記(3)新撮影地を開拓せよ!! <前編> [ちん電[阪堺電気軌道]]
今日の話題に入る前に。
沿線で暮らしたことがないにもかかわらず、気になってしまう私鉄というのがある。
その1つが品川から羽田空港へと向かう...というより、横浜を経て三浦半島へ向かう
Keikyu、京急電鉄である。
【2016年10月24日10時39分】 京浜急行電鉄本線・神奈川新町駅
その最優等列車が「快特」。最近では増発で地下鉄直通の3ドア車での運転が通常に
なってしまったが、長らく京急の快特と言えば2扉クロスシート車だった。
“西高東低”などと言われ、混雑ばかりで面白みがないと言われることの多い
関東の私鉄の中では珍しく、趣味的にも面白い路線だと思っている。
その“先代”の快特車2000形がとうとう引退することになったのだとか。
羽田空港-横浜-新逗子という“エアポート急行”に入っていることが多かった同車、
空港線で見かけることは多かったが、品川以北に入線できないという制約を受ける同系は
品川発着の運用にも入ることが少なく、あまり乗車する機会には恵まれなかった。
他の撮影で訪れたとき、偶然見かけて。神奈川新町駅のホームで撮ったことがあった。
普段から、こうやってちゃんと記録しておかないと...といつも思うのだが。
ということで、引き続き失意の中で(笑)、阪堺撮影記の続き。
この日、モ161形は動いていないと分かって。となれば...
…… ……
2018年3月2日(金)晴れ
8時半に撮影を始めて。10時半、自分が撮り始めた時にやって来た浜寺駅前ゆきが
折返し天王寺駅前ゆきとして戻ってきてしまって...
【2018年3月2日10時35分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
夕方になればラッシュに備えて再び出庫してくる電車もあるだろうけれど、
日中は基本的に出入庫はないはずで。ということは、わざわざヒコーキでやって来て
お目当ての電車を撮ることができないまま帰るだけ...という最悪のパターン。
予約してあった帰りのヒコーキは関空を21時。それまでの時間がとてつもなく
長いように感じられ。
「あぁ、どうしようか...」
ちょっと途方に暮れていたのだが...
堺市内の歴史的な建物とか、そういう<非鉄>な方向で回ってみようかと。
でも、それにしても事前に調べてきていなかったので...
“仁徳陵古墳を俯瞰気味に撮れる場所”があるのだそうだが...
【2018年3月2日10時40分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
「何をして時間を潰そうか?!」、手元にあるのは阪堺の“てくてくきっぷ”、
1日フリーきっぷである。となれば、これまで、あまり撮ったことのない堺市内区間へ。
撮影地の“下見”に出かけることにした。10時半過ぎ、住吉鳥居前電停にやって来たのは
“パンダ電車”モ710号車である。
いまの「ちん電」、上町線と阪堺線を繋いで、天王寺駅前-住吉-浜寺駅前というのが
基本の運転系統、日中は12分間隔での運転となる。それに上町線の区間便として
大阪市内だけで完結する天王寺駅前-あびこ道が12分間隔、合わせて6分間隔。
そして、新世界、通天閣の近く恵美須町発着の阪堺線は1時間に2本だけ。
全て、あびこ道止まり。つまり、運用中の全部の電車が通るのが、あびこ道-住吉。
大半の電車を見ることができるのが、天王寺駅前-住吉間の上町線。
大和川-浜寺駅前間の堺市内区間では半分弱の電車しかやってこない。
というわけで“リスク回避”として<変態鉄>の阪堺撮影は基本的に全て大阪市内区間。
だから、撮りに来る機会も無かったので、堺市内の撮影地を知らなくて。
「取らぬ狸の皮算用」も良いところだが、次の訪問時、モ161形が終日、浜寺駅前までの
運用に入っていた時に、撮影地に困らないように“予習”しておこうと。
【2018年3月2日11時10分】 阪堺電軌阪堺線・石津電停(後追い)
漠然と車窓を眺めていて、慌てて降車ブザーを鳴らしたのは、石津電停。
停留所ホームのすぐ先、踏切を渡れば、そこに流れているのは石津川。大阪湾に注ぐ
小さな河川だが、そこに架かる阪堺電車の鉄橋が...
【2018年3月2日11時37分】 阪堺電軌阪堺線・石津電停
でも、その前に。
この電停自体も、専用軌道上の木造上屋がある雰囲気の良いホーム。
いつか、<模型鉄>に復帰した暁には、ここと帝塚山四丁目電停を足して2で割った
ような感じの電停のジオラマを作ってみたい...と妄想している<変態鉄>である。
さて、その電停ヨコの細い道を川の上流、つまり東に向かって。
【2018年3月2日11時16分】 大阪府堺市西区浜寺石津町東付近
石津電停から5分ほど進んだあたり。川は緩やかにカーブしていて。
ちょっと橋までは距離がありそうだが、Y字路のように、ちょっと広くなった付近、
ごみステーションがあるあたりが撮りやすそうで...
そう、ここ、見事なまでの上路式ガーター橋なのである。
【2018年3月2日11時18分】 阪堺電軌阪堺線・石津ー船尾
なお、「阪堺線 撮影地」などと検索していて、このブログにたどり着いてしまった方が
いたら申し訳ないので...
この写真は「Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM」という、
毎度の組合せ、つまりフルサイズ機で、210 mm・トリミング無しの
画像を掲載している。
「都ホテル」の広告塗装車は手前の線路を走る浜寺駅前ゆきである。
【2018年3月2日11時19分】 阪堺電軌阪堺線・石津ー船尾
続いてやってくるのは「新築そっくりさん」の天王寺駅前ゆき。
奥の線路を走る電車も足回りまでスッキリと撮れるのである。順光になるのは午前中。
でも、11時過ぎでもキレイに側面に光が回っていた。
さらに...
【2018年3月2日11時16分】 南海電鉄本線・石津川-諏訪ノ森
阪堺線は南海本線と、つかず離れずビミョーな距離感を保ちながら、並行している。
すぐ後ろには南海電車の石津川鉄橋があるわけで。しかも、このあたりは高架区間。
ひな壇のようにちょっと段違いになったところを、平行に南海電車も通っていて。
タイミングがあったら、並走シーンも撮れそう。
ちょうど、関空特急ラピートがやって来た。
シックな深青色の車体のはずが、何だかハデなデザインで...
【2018年3月2日19時54分】 南海電鉄空港線・関西空港駅
と思ったら、こちらは大阪万博誘致のラッピング編成だったみたいで。
この日の夜、偶然にもこのラッピング電車をスナップしていたのだった。
…… ……
ちょっと“思うところあって”、石津電停を素通りし、お寺と商店が建ち並ぶ
昔ながらの街並みをテクテクと歩いて。
【2018年3月2日11時29分】 南海電鉄本線・石津川駅付近
撮影地から石津電停まで徒歩5分、さらに6分で南海・石津川駅に到着したのだった。
つまり、石津川駅から「ちん電」の撮影地まで徒歩11分の距離なのである。
そう、“思う所”というのは...
もし、もし...である。全ては仮定の話、つまり<変態鉄>の妄想だが...
【2018年3月2日17時09分】 南海電鉄南海本線・住吉大社駅
冒頭の住吉鳥居前電停から南海電車の住吉大社駅までは道のりにして80メートル
ほどの至近距離に。住吉大社駅も石津川駅も基本的に普通だけが停まる駅だが、
その間の所要時間は16~17分。つまり、条件が合えば、住吉で撮っているときに
モ161形が、浜寺駅前ゆきとしてやって来たのを撮ったら住吉大社駅へダッシュ、
ちょうどそのタイミングで普通電車が来たら、石津川の撮影地までは最短28分ほど。
住吉鳥居前から石津電停までの所要時間は30分ほど、もしかしたら“追っかけ”で
2度撮るチャンスがあるかも知れない...ということ。
尤も、南海電車、意外と普通電車の本数は多くなく。日中も10~15分程度の間隔。
ちょうどピッタリのタイミングで電車が来てくれないと実現しない“おっかけ”なので
ハラハラドキドキだろうが...
次回、訪問時に試してみたいと、ちょっと狙っているのである。
尤も、今回と違ってモ161形が運用に入ってくれていて、しかも住吉での“乗換え”が
スッキリ決まった場合に限られるのだが...。
そんなことを思いながら、もう1箇所、気になっていた撮影地へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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沿線で暮らしたことがないにもかかわらず、気になってしまう私鉄というのがある。
その1つが品川から羽田空港へと向かう...というより、横浜を経て三浦半島へ向かう
Keikyu、京急電鉄である。
【2016年10月24日10時39分】 京浜急行電鉄本線・神奈川新町駅
その最優等列車が「快特」。最近では増発で地下鉄直通の3ドア車での運転が通常に
なってしまったが、長らく京急の快特と言えば2扉クロスシート車だった。
“西高東低”などと言われ、混雑ばかりで面白みがないと言われることの多い
関東の私鉄の中では珍しく、趣味的にも面白い路線だと思っている。
その“先代”の快特車2000形がとうとう引退することになったのだとか。
羽田空港-横浜-新逗子という“エアポート急行”に入っていることが多かった同車、
空港線で見かけることは多かったが、品川以北に入線できないという制約を受ける同系は
品川発着の運用にも入ることが少なく、あまり乗車する機会には恵まれなかった。
他の撮影で訪れたとき、偶然見かけて。神奈川新町駅のホームで撮ったことがあった。
普段から、こうやってちゃんと記録しておかないと...といつも思うのだが。
ということで、引き続き失意の中で(笑)、阪堺撮影記の続き。
この日、モ161形は動いていないと分かって。となれば...
…… ……
2018年3月2日(金)晴れ
8時半に撮影を始めて。10時半、自分が撮り始めた時にやって来た浜寺駅前ゆきが
折返し天王寺駅前ゆきとして戻ってきてしまって...
【2018年3月2日10時35分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
夕方になればラッシュに備えて再び出庫してくる電車もあるだろうけれど、
日中は基本的に出入庫はないはずで。ということは、わざわざヒコーキでやって来て
お目当ての電車を撮ることができないまま帰るだけ...という最悪のパターン。
予約してあった帰りのヒコーキは関空を21時。それまでの時間がとてつもなく
長いように感じられ。
「あぁ、どうしようか...」
ちょっと途方に暮れていたのだが...
堺市内の歴史的な建物とか、そういう<非鉄>な方向で回ってみようかと。
でも、それにしても事前に調べてきていなかったので...
“仁徳陵古墳を俯瞰気味に撮れる場所”があるのだそうだが...
【2018年3月2日10時40分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
「何をして時間を潰そうか?!」、手元にあるのは阪堺の“てくてくきっぷ”、
1日フリーきっぷである。となれば、これまで、あまり撮ったことのない堺市内区間へ。
撮影地の“下見”に出かけることにした。10時半過ぎ、住吉鳥居前電停にやって来たのは
“パンダ電車”モ710号車である。
いまの「ちん電」、上町線と阪堺線を繋いで、天王寺駅前-住吉-浜寺駅前というのが
基本の運転系統、日中は12分間隔での運転となる。それに上町線の区間便として
大阪市内だけで完結する天王寺駅前-あびこ道が12分間隔、合わせて6分間隔。
そして、新世界、通天閣の近く恵美須町発着の阪堺線は1時間に2本だけ。
全て、あびこ道止まり。つまり、運用中の全部の電車が通るのが、あびこ道-住吉。
大半の電車を見ることができるのが、天王寺駅前-住吉間の上町線。
大和川-浜寺駅前間の堺市内区間では半分弱の電車しかやってこない。
というわけで“リスク回避”として<変態鉄>の阪堺撮影は基本的に全て大阪市内区間。
だから、撮りに来る機会も無かったので、堺市内の撮影地を知らなくて。
「取らぬ狸の皮算用」も良いところだが、次の訪問時、モ161形が終日、浜寺駅前までの
運用に入っていた時に、撮影地に困らないように“予習”しておこうと。
【2018年3月2日11時10分】 阪堺電軌阪堺線・石津電停(後追い)
漠然と車窓を眺めていて、慌てて降車ブザーを鳴らしたのは、石津電停。
停留所ホームのすぐ先、踏切を渡れば、そこに流れているのは石津川。大阪湾に注ぐ
小さな河川だが、そこに架かる阪堺電車の鉄橋が...
【2018年3月2日11時37分】 阪堺電軌阪堺線・石津電停
でも、その前に。
この電停自体も、専用軌道上の木造上屋がある雰囲気の良いホーム。
いつか、<模型鉄>に復帰した暁には、ここと帝塚山四丁目電停を足して2で割った
ような感じの電停のジオラマを作ってみたい...と妄想している<変態鉄>である。
さて、その電停ヨコの細い道を川の上流、つまり東に向かって。
【2018年3月2日11時16分】 大阪府堺市西区浜寺石津町東付近
石津電停から5分ほど進んだあたり。川は緩やかにカーブしていて。
ちょっと橋までは距離がありそうだが、Y字路のように、ちょっと広くなった付近、
ごみステーションがあるあたりが撮りやすそうで...
そう、ここ、見事なまでの上路式ガーター橋なのである。
【2018年3月2日11時18分】 阪堺電軌阪堺線・石津ー船尾
なお、「阪堺線 撮影地」などと検索していて、このブログにたどり着いてしまった方が
いたら申し訳ないので...
この写真は「Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM」という、
毎度の組合せ、つまりフルサイズ機で、210 mm・トリミング無しの
画像を掲載している。
「都ホテル」の広告塗装車は手前の線路を走る浜寺駅前ゆきである。
【2018年3月2日11時19分】 阪堺電軌阪堺線・石津ー船尾
続いてやってくるのは「新築そっくりさん」の天王寺駅前ゆき。
奥の線路を走る電車も足回りまでスッキリと撮れるのである。順光になるのは午前中。
でも、11時過ぎでもキレイに側面に光が回っていた。
さらに...
【2018年3月2日11時16分】 南海電鉄本線・石津川-諏訪ノ森
阪堺線は南海本線と、つかず離れずビミョーな距離感を保ちながら、並行している。
すぐ後ろには南海電車の石津川鉄橋があるわけで。しかも、このあたりは高架区間。
ひな壇のようにちょっと段違いになったところを、平行に南海電車も通っていて。
タイミングがあったら、並走シーンも撮れそう。
ちょうど、関空特急ラピートがやって来た。
シックな深青色の車体のはずが、何だかハデなデザインで...
【2018年3月2日19時54分】 南海電鉄空港線・関西空港駅
と思ったら、こちらは大阪万博誘致のラッピング編成だったみたいで。
この日の夜、偶然にもこのラッピング電車をスナップしていたのだった。
…… ……
ちょっと“思うところあって”、石津電停を素通りし、お寺と商店が建ち並ぶ
昔ながらの街並みをテクテクと歩いて。
【2018年3月2日11時29分】 南海電鉄本線・石津川駅付近
撮影地から石津電停まで徒歩5分、さらに6分で南海・石津川駅に到着したのだった。
つまり、石津川駅から「ちん電」の撮影地まで徒歩11分の距離なのである。
そう、“思う所”というのは...
もし、もし...である。全ては仮定の話、つまり<変態鉄>の妄想だが...
【2018年3月2日17時09分】 南海電鉄南海本線・住吉大社駅
冒頭の住吉鳥居前電停から南海電車の住吉大社駅までは道のりにして80メートル
ほどの至近距離に。住吉大社駅も石津川駅も基本的に普通だけが停まる駅だが、
その間の所要時間は16~17分。つまり、条件が合えば、住吉で撮っているときに
モ161形が、浜寺駅前ゆきとしてやって来たのを撮ったら住吉大社駅へダッシュ、
ちょうどそのタイミングで普通電車が来たら、石津川の撮影地までは最短28分ほど。
住吉鳥居前から石津電停までの所要時間は30分ほど、もしかしたら“追っかけ”で
2度撮るチャンスがあるかも知れない...ということ。
尤も、南海電車、意外と普通電車の本数は多くなく。日中も10~15分程度の間隔。
ちょうどピッタリのタイミングで電車が来てくれないと実現しない“おっかけ”なので
ハラハラドキドキだろうが...
次回、訪問時に試してみたいと、ちょっと狙っているのである。
尤も、今回と違ってモ161形が運用に入ってくれていて、しかも住吉での“乗換え”が
スッキリ決まった場合に限られるのだが...。
そんなことを思いながら、もう1箇所、気になっていた撮影地へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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4月に泉南方面で鉄イベントがあり、その前に阪堺の堺市内を狙う予定です。大いに参考にさせていただきます。
by Cedar (2018-03-07 19:45)
Cedarさん
コメントありがとうございます。
「参考に...」なれると良いのですが...
ご訪問記を、Cedarさんのブログで拝見できるのを楽しみにしております。
ちなみに自分は、今春、もう一度、阪堺に行こうと画策中です。
by あるまーき (2018-03-07 23:39)
京急2000系は首都圏のの鉄道車両の中でも私の中で注目していた車両でした。快特運用で乗車したことがありますが、韋駄天ぶりは記憶に残ってます。後継の2100系も素晴らしい車両ですね。
桜井線や和歌山線で運行されている105系も再来年で227系に置き換えられることがJR西日本から発表されました。あのオンボロ車両も姿を消して近代化されるので安堵しました。
by UZ (2018-03-07 23:59)
UZさん
コメントありがとうございます。
京急の快特は...。2100系ならラッキーなのですが都営浅草線直通の3ドア車での運転が増えています。
2000系はあまり乗る機会はなかったのですが、でも、カッコいい車両でした。
和歌山線・桜井線への227系投入、同系は昨年広島に行ったときに何度も利用しましたが、乗り心地の良い電車でした。関東の通勤電車事情に比べて、羨ましい限りです。また、車内にICカード改札機を設置する、というのも目新しいですね。
by あるまーき (2018-03-08 13:54)