20180302 阪堺モ161形撮影記(2)憔悴、不安、絶望!? [ちん電[阪堺電気軌道]]
人が生きていく上で「不満」というのは、非常に大切なものなのでは無いか!?
と、最近、そんなことを考えている<変態鉄>...というか、単なる<変態野郎>
なのである。
「現状に満足しない」ということは、逆に言えば、現状に対して何らかの不十分さを
感じているという意味で...
「不満がある」というコトバは会社員にとっては“不穏当発言”の最たるものとして
扱われる場合もあり...。でも、仕事でも何でも「現状への不満」が次の段階へと
進んでいく、その原動力になると思うわけで。
いきなり、冒頭にそんなことを書くと
「コイツ、会社で何かあったんじゃないか!?」というヘンな憶測を...
でも、そんな話ではない。
【2018年3月2日16時30分】 阪堺電軌・我孫子道車庫
撮影記を書きながら言うべきことではないのかも知れないが、自分は、今回の3月2日の
撮影結果には満足できていない。
やはり、「貸切」幕ではなく「天王寺駅前」「浜寺駅前」「あびこ道」、そして...
通常運用に入っている姿を、あそこで、ここで...
いろいろな場所で、いろいろな光線状態で撮ってみないと気が済まないのである。
つまり、それは何を意味しているか...
…… ……
すでに近日中の“リベンジ”を考えている...という意味である。
その“決行日”をいつにするのか、そこが次の悩みなのである。仕事が休みの日を選んで。
今度は2~3泊して、腰を据えて狙いたいと思っている次第である。
他にも撮りたい被写体はいくつかあるのだが、やはり、「ちん電」の魅力には...。
オリンピックも関係して沿線の再開発が急速に進み、車窓風景が“激変”している
都電荒川線に対して、古い家並み、下町情緒が残る区間、そして古豪モ161形。
「また、撮りに行きたい」と思う路線なのである。
いまも、そのチャンスをうかがっている。
さて...
伊丹空港 7:45発のあべの橋ゆきのバスは阪神高速の渋滞に巻き込まれて、ちょっと遅れ
8時半頃に天王寺駅前へとやって来た。
2018年3月2日(金)晴れ
少し遅れて8:30にあべの橋(天王寺駅前)に到着。さっそく...となるところだが。
【2018年03月02日8時30分】 大阪市阿倍野区阿倍野筋付近
このバス停のすぐ後ろに、天王寺駅前電停に繋がる...というか、あべのハルカスと
Q's mallと、あと天王寺駅ビル(MiO)を結ぶ、あの歩道橋があるわけで。
早速、撮影開始と行きたかったが...
実はこのとき、<変態鉄>は冷静さを失いそうになる位、焦っていたのである。
そう、<変態鉄>も<鉄>である前に、ひとりの人間...生き物として避けることの
できないことが迫っていた。
でも...
商業施設が開けば、その中でトイレをかりられるが、まだそれにはちょっと早く。
こういうときに限って見つからない。
【2018年03月02日8時38分】 阪堺電軌上町線・天王寺駅前
「ええぃ、もう、どうにでもなれ!!」と、停まっていた、あびこ道ゆきの電車に
乗り込んだのだが...
やはり、我慢できないものは我慢できないわけで。2つ目の松虫電停近くには
何度か撮影に訪れており。確か、近くにコンビニがあったはずで...
どうにか、事なきを得たのだった。さて、そうすると気になるのは...
【2018年3月2日8時55分】 大阪市阿倍野区阿倍野元町付近
そのコンビニの前の横断歩道を渡りながら撮ったこの1枚。
後ろに「あべのハルカス」が見えている。この大きな通りが阿倍野筋、松虫電停は
この写真の向かって左側。でも、この場所、何だかスッキリしてしまったのである。
<変態鉄>が...ではない。ここにあるはずのものが無かったのである。
偶然、今春撤去予定という情報はキャッチしていたのだが、ここには...
【2016年12月31日15時55分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫
阿倍野筋を横切る歩道橋があったのである。
この写真を撮ったのは一昨年の年末のことだった。腰を落として柵の隙間からレンズを
突き出して撮るしか無くて、なかなか苦しい場所だったが、でも、俯瞰気味に。
この歩道橋、撤去されて、すっかりその痕跡を見つけるのも難しいくらいに。
松虫電停に戻ると、停留所から溢れんばかりの人。何やら、どこかの専門学校のような...
外国人の学生さんたちの団体である。阪堺の職員もホームに立ち会っていて。
貸切電車が走るみたい...。
そんな様子を眺めつつ、9時過ぎ、やって来たのは住吉電停だった。
この間、車内でもすれ違う電車を確認していたが、モ161形とは出会うことはなく。
「きっと、浜寺運用に入っているんだろう...」
このときは、まだ楽観的だった。
【2018年3月2日9時11分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停
11日から大相撲三月場所が始まる。そう、もちろん3月は大阪場所である。
住吉大社境内に立浪部屋が宿舎を構えており、その幟が。
ちなみに立浪親方は、元・旭豊。部屋には明生関が所属しているのだが...。
その3月の大阪らしい風景の中を走ってきたのは、モ505号車。
「金太郎塗装」に塗り戻されたが、その直後に外国人向けの旅行会社の広告電車に
なってしまい、これがまだハデなデザインで。
「正面ドカン」以外の撮り方を思いつかない、悩ましい電車である。
と言うわけで、南海大阪軌道線時代の“正しい金太郎塗り”になっているモ161形を
撮りたいのだった。
【2018年3月2日9時16分】 阪堺電軌阪堺線・住吉-住吉鳥居前
頻繁に電車はやってくるのだが、モ161形は、イベント用の161号車以外に
通常の運用に入るのが濃緑色の162号車、「青い雲」164号、そして「金太郎」166号。
1両くらい来るだろう...と。
でも、モ602号車が恵美須町ゆきとして戻ってきたところに、
モ702号車の浜寺駅前ゆき。
あびこ道折返しの運用に入っている電車は、だいたい一巡してしまって。
阪堺電軌の車庫は我孫子道1箇所だけ。恵美須町電停は線路に余裕があって、
その気になれば、電車を留置しておける場所があるが天王寺駅前は臨時電車運転のとき
2両を“縦列停車”させるのが精一杯、浜寺駅前も似たような状況。
だから、余程のことが無い限り、終点に着いたらすぐに折り返してくるはず。
住吉から天王寺駅前、恵美須町は各々15~20分ほど、40分ほど待てば電車は一巡する。
そして、浜寺までは40分弱、だから、こちらも1時間半で戻ってくるはず。
どんなに遅くても11時までに見られなかったら、モ161形は車庫で休んでいるはず。
【2018年3月2日9時25分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前-住吉
とは言いつつも、最初のうちは「そろそろ来るだろう」と思いながら、練習しつつ。
「堺トラム」を住吉大社の木立をバックに。
【2018年3月2日9時38分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
164、166号車は、いまの塗色になって以来、撮ったことが無かった。
だから、最初は電停停車中の姿を。「こんな感じで車体全景を入れて...」と、
モ601形を撮りながらも、シミュレーションとイメージトレーニング。
【2018年3月2日9時51分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前-細井川
天王寺駅前に向かった、モ505号が今度は浜寺ゆきとして住吉を通過。
ということは、ここより大阪市街地側には、モ161形は居ない...ということが確定。
往復のヒコーキ代は株主優待を使って、だいたい3万円弱。
それから、仕事の忙しい時期に、自宅に持ち帰っている仕事を片付けることを
後回しにして、朝3時半起きで大阪までやって来て...
「お目当ての電車は動いていませんでした」と、それだけの撮影記!?
<ケチ鉄>として、だんだん...
「どうしよう...」
「こんなことなら、来なければ良かった」
そんな気持ちになってしまうのであった。焦りというか...それがだんだん諦めに。
そして...
【2018年3月2日10時35分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
10時半過ぎ、<変態鉄>には正式に「負け」を告げられる瞬間が。
何枚か上の写真で浜寺に向かう姿を撮っていたモ702号車が浜寺駅前で折り返して
住吉まで帰ってきたのである。つまり、堺市側にもモ161形は居ないはずで。
ということは4両揃って、みんな我孫子道の車庫で休んでいることになり...嗚呼。
「どうしよう?!」
というのが率直な思いだったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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と、最近、そんなことを考えている<変態鉄>...というか、単なる<変態野郎>
なのである。
「現状に満足しない」ということは、逆に言えば、現状に対して何らかの不十分さを
感じているという意味で...
「不満がある」というコトバは会社員にとっては“不穏当発言”の最たるものとして
扱われる場合もあり...。でも、仕事でも何でも「現状への不満」が次の段階へと
進んでいく、その原動力になると思うわけで。
いきなり、冒頭にそんなことを書くと
「コイツ、会社で何かあったんじゃないか!?」というヘンな憶測を...
でも、そんな話ではない。
【2018年3月2日16時30分】 阪堺電軌・我孫子道車庫
撮影記を書きながら言うべきことではないのかも知れないが、自分は、今回の3月2日の
撮影結果には満足できていない。
やはり、「貸切」幕ではなく「天王寺駅前」「浜寺駅前」「あびこ道」、そして...
通常運用に入っている姿を、あそこで、ここで...
いろいろな場所で、いろいろな光線状態で撮ってみないと気が済まないのである。
つまり、それは何を意味しているか...
…… ……
すでに近日中の“リベンジ”を考えている...という意味である。
その“決行日”をいつにするのか、そこが次の悩みなのである。仕事が休みの日を選んで。
今度は2~3泊して、腰を据えて狙いたいと思っている次第である。
他にも撮りたい被写体はいくつかあるのだが、やはり、「ちん電」の魅力には...。
オリンピックも関係して沿線の再開発が急速に進み、車窓風景が“激変”している
都電荒川線に対して、古い家並み、下町情緒が残る区間、そして古豪モ161形。
「また、撮りに行きたい」と思う路線なのである。
いまも、そのチャンスをうかがっている。
さて...
伊丹空港 7:45発のあべの橋ゆきのバスは阪神高速の渋滞に巻き込まれて、ちょっと遅れ
8時半頃に天王寺駅前へとやって来た。
2018年3月2日(金)晴れ
少し遅れて8:30にあべの橋(天王寺駅前)に到着。さっそく...となるところだが。
【2018年03月02日8時30分】 大阪市阿倍野区阿倍野筋付近
このバス停のすぐ後ろに、天王寺駅前電停に繋がる...というか、あべのハルカスと
Q's mallと、あと天王寺駅ビル(MiO)を結ぶ、あの歩道橋があるわけで。
早速、撮影開始と行きたかったが...
実はこのとき、<変態鉄>は冷静さを失いそうになる位、焦っていたのである。
そう、<変態鉄>も<鉄>である前に、ひとりの人間...生き物として避けることの
できないことが迫っていた。
でも...
商業施設が開けば、その中でトイレをかりられるが、まだそれにはちょっと早く。
こういうときに限って見つからない。
【2018年03月02日8時38分】 阪堺電軌上町線・天王寺駅前
「ええぃ、もう、どうにでもなれ!!」と、停まっていた、あびこ道ゆきの電車に
乗り込んだのだが...
やはり、我慢できないものは我慢できないわけで。2つ目の松虫電停近くには
何度か撮影に訪れており。確か、近くにコンビニがあったはずで...
どうにか、事なきを得たのだった。さて、そうすると気になるのは...
【2018年3月2日8時55分】 大阪市阿倍野区阿倍野元町付近
そのコンビニの前の横断歩道を渡りながら撮ったこの1枚。
後ろに「あべのハルカス」が見えている。この大きな通りが阿倍野筋、松虫電停は
この写真の向かって左側。でも、この場所、何だかスッキリしてしまったのである。
<変態鉄>が...ではない。ここにあるはずのものが無かったのである。
偶然、今春撤去予定という情報はキャッチしていたのだが、ここには...
【2016年12月31日15時55分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫
阿倍野筋を横切る歩道橋があったのである。
この写真を撮ったのは一昨年の年末のことだった。腰を落として柵の隙間からレンズを
突き出して撮るしか無くて、なかなか苦しい場所だったが、でも、俯瞰気味に。
この歩道橋、撤去されて、すっかりその痕跡を見つけるのも難しいくらいに。
松虫電停に戻ると、停留所から溢れんばかりの人。何やら、どこかの専門学校のような...
外国人の学生さんたちの団体である。阪堺の職員もホームに立ち会っていて。
貸切電車が走るみたい...。
そんな様子を眺めつつ、9時過ぎ、やって来たのは住吉電停だった。
この間、車内でもすれ違う電車を確認していたが、モ161形とは出会うことはなく。
「きっと、浜寺運用に入っているんだろう...」
このときは、まだ楽観的だった。
【2018年3月2日9時11分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停
11日から大相撲三月場所が始まる。そう、もちろん3月は大阪場所である。
住吉大社境内に立浪部屋が宿舎を構えており、その幟が。
ちなみに立浪親方は、元・旭豊。部屋には明生関が所属しているのだが...。
その3月の大阪らしい風景の中を走ってきたのは、モ505号車。
「金太郎塗装」に塗り戻されたが、その直後に外国人向けの旅行会社の広告電車に
なってしまい、これがまだハデなデザインで。
「正面ドカン」以外の撮り方を思いつかない、悩ましい電車である。
と言うわけで、南海大阪軌道線時代の“正しい金太郎塗り”になっているモ161形を
撮りたいのだった。
【2018年3月2日9時16分】 阪堺電軌阪堺線・住吉-住吉鳥居前
頻繁に電車はやってくるのだが、モ161形は、イベント用の161号車以外に
通常の運用に入るのが濃緑色の162号車、「青い雲」164号、そして「金太郎」166号。
1両くらい来るだろう...と。
でも、モ602号車が恵美須町ゆきとして戻ってきたところに、
モ702号車の浜寺駅前ゆき。
あびこ道折返しの運用に入っている電車は、だいたい一巡してしまって。
阪堺電軌の車庫は我孫子道1箇所だけ。恵美須町電停は線路に余裕があって、
その気になれば、電車を留置しておける場所があるが天王寺駅前は臨時電車運転のとき
2両を“縦列停車”させるのが精一杯、浜寺駅前も似たような状況。
だから、余程のことが無い限り、終点に着いたらすぐに折り返してくるはず。
住吉から天王寺駅前、恵美須町は各々15~20分ほど、40分ほど待てば電車は一巡する。
そして、浜寺までは40分弱、だから、こちらも1時間半で戻ってくるはず。
どんなに遅くても11時までに見られなかったら、モ161形は車庫で休んでいるはず。
【2018年3月2日9時25分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前-住吉
とは言いつつも、最初のうちは「そろそろ来るだろう」と思いながら、練習しつつ。
「堺トラム」を住吉大社の木立をバックに。
【2018年3月2日9時38分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
164、166号車は、いまの塗色になって以来、撮ったことが無かった。
だから、最初は電停停車中の姿を。「こんな感じで車体全景を入れて...」と、
モ601形を撮りながらも、シミュレーションとイメージトレーニング。
【2018年3月2日9時51分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前-細井川
天王寺駅前に向かった、モ505号が今度は浜寺ゆきとして住吉を通過。
ということは、ここより大阪市街地側には、モ161形は居ない...ということが確定。
往復のヒコーキ代は株主優待を使って、だいたい3万円弱。
それから、仕事の忙しい時期に、自宅に持ち帰っている仕事を片付けることを
後回しにして、朝3時半起きで大阪までやって来て...
「お目当ての電車は動いていませんでした」と、それだけの撮影記!?
<ケチ鉄>として、だんだん...
「どうしよう...」
「こんなことなら、来なければ良かった」
そんな気持ちになってしまうのであった。焦りというか...それがだんだん諦めに。
そして...
【2018年3月2日10時35分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停
10時半過ぎ、<変態鉄>には正式に「負け」を告げられる瞬間が。
何枚か上の写真で浜寺に向かう姿を撮っていたモ702号車が浜寺駅前で折り返して
住吉まで帰ってきたのである。つまり、堺市側にもモ161形は居ないはずで。
ということは4両揃って、みんな我孫子道の車庫で休んでいることになり...嗚呼。
「どうしよう?!」
というのが率直な思いだったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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阪堺電車は、去年の夏休み、約40年ぶりに訪問。関西2泊3日の道中で、初日に天王寺駅前から住吉鳥居前まで乗ってきていて、乗った車両は最新鋭の「堺トラム」。あえて最後尾に陣取って、遠ざかって行く「あべのハルカス」の姿を見送りながら、40年前とはあまり雰囲気が変わっていなかった沿道の風景には少し心が和んできたのでした。住吉大社にお参りしてきて、境内から鳥居越しに通り過ぎて行く電車たちをしばし眺めながら、南海住吉大社駅へ。廃線になった住吉公園の駅舎もまだ残っていました。
その日は、とにかく猛烈な暑さでした。冷房のない161型の出番はなかったのでしょう。
by 伊豆之国 (2018-03-06 21:16)
伊豆之国さん
コメントありがとうございます。
「あべのハルカス」ができて、天王寺駅前から松虫にかけての阿倍野筋は変わりましたが、他は、下町情緒の沿線風景がよく残っていますね。住吉公園駅の駅舎はまだ健在でしたが、線路跡はコインパーキングになって。だんだん、あの場所に線路があったことがわかるものが失われていっていることを訪問のたびに感じております。
by あるまーき (2018-03-07 02:04)