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1月20日は、キハ120で。 [その他の鉄話]

いやはや...

貯まっていた撮影記が終わりつつあって、ネタ切れ気味だからと言って。
だからといって、ちょっと、この記事はやり過ぎでは無いだろうか?

そんな声が寄せられそうだが、そんなことは気にせずに。

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【2010年5月9日14時32分】 因美線・美作加茂-知和(後追い)

いろいろな事情で「国鉄型キハ」が、国鉄時代に近いスタイルで長い間、大量に
残存していたのはJR西日本管内だった。だからこそ、<変態鉄>の“出撃先”は、
そのエリアに偏りがちで...。その“典型例”が「飛越ゴハチ」。

そんなJR西日本管内のローカル線でも、車両の更新時期は確実にやってくる。
90年台後半には、国鉄型に比べて一回り小ぶりな車体、路線バスのような整理券式
ワンマン運転に対応した車内レイアウト、原設計ではトイレすら省略したという
合理化設計のキハが「キハ120形式」。

<変態鉄>としては、正直言って「乗りたい」と思ったことは一度も無い。
でも、“仕方なく”であっても撮影地に出向く際に、何度となく乗った車両である。

1月20日という日付に因んで、今日はキハ120の写真を探してみた。

……  ……

趣味的には魅力的であっても、車両としては国鉄時代からすでに陳腐化が進んでいた
国鉄型ディーゼル動車。

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【2018年1月1日12時17分】 いすみ鉄道・西畑-総元

そのエンジンの非力さや、昔からずっと変わらない車内など、<変態鉄>にとっては
何度、撮りに行っても、乗りに行っても、飽きることが無いのだが...

エンジンの原設計が戦前製のDMH17シリーズはもとより、車体重量だけスゴかったり、
ワンマン化に適した車内レイアウトになっておらず、使いにくかったり...

キハ120形は、JR西日本が1991年から4年間で89両を新製したディーゼル動車。
国鉄型の旅客車は1両20 mが標準だったが、こちらは16 m級。“レールバス”に近い、
そんな車両なのである。1日数本しか走らないような閑散線区に投入するにも
かかわらず、車内にはトイレが無く。

ローカル線の完乗を目指して「乗り潰し」で乗ったり、国鉄型を撮るために、
その“移動手段”として乗ったり。

デジカメにしてからは、撮影地で国鉄型が来る前の“試し撮り”として撮ることが
多かったので、自然、この形式、いろいろな場所で撮っているのだが...

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【2011年3月3日11時44分】 高山本線・婦中鵜坂-西富山(後追い)

何と言っても、一番、多く撮ったのは高山本線。そう、「飛越ゴハチ」を撮りに
行けば、必ずこの形式。富山運転センター配置の高山本線運用車は、
猪谷側が緑色で...

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【2011年3月11日9時46分】 高山本線・千里-速星

富山方から見ると赤い顔をしているのである。

89両の仲間のうちの大半はステンレス車体。顔の部分と側面の帯色が配置区所ごとに
違っているのがアクセントなのである。富山配置の高山本線運用車はラッシュ時には
長編成を組んで走っていた。平日朝の定期運用には4両編成まであったはず。

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【2010年7月23日7時09分】 高山本線・千里-速星

夏の朝、千里駅近くの水田地帯のカーブで捉えたキハ120形3両編成の富山ゆき。
一番、向こう側の車両だけ違う姿をしている。これは一部の車両に施されたイラスト。
おわら踊りが描かれていた。(車内は特に変わらないけど...)

さらに、そう、高山本線のキハ120形が総動員されるのは「おわら風の盆」のとき。

隣の高岡から借り入れたキハ40系とはシステムが異なり、混結して走れない。
だからキハ120形で統一した4両編成が組まれるのだが...

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【2010年9月2日17時09分】 高山本線・婦中鵜坂-西富山(後追い)

この写真の編成、4両で3種類の姿である。手前(越中八尾側)から標準タイプが2両、
「おわら」のイラストが描かれているのが1両、富山側の先頭車はオレンジ色の帯。
これは、糸魚川配置(書類上の配置は富山??)で大糸線で使われるキハ120形を
借り入れたもの。いま、いすみ鉄道にいるキハ28 2346号車も高岡を経て富山配置
だった。当時、大糸線(糸魚川鉄道部)にはキハ52 125号車が居て、どちらも
「おわら臨」に動員されたことがあった。もしかしたら、いすみ鉄道のあの2両も
富山で実際に連結して走っていたかも知れないのだが...

さてさて、奥のオレンジ帯のキハ120形...

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【2010年5月9日14時32分】 因美線・美作加茂-知和(後追い)

そう、冒頭の因美線のカットと同色なのである。
これは大糸線のディーゼル動車というのが、キハ52時代から既に3両配置2両運用
という最低限の規模にまで縮小されていたから。大糸線用にやって来た3両は、
すべて岡山支社からの転入車。「大糸線カラー」を決めても良かったはずだが、
なぜかそのまま“岡山支社カラー”で定着してしまったのである。

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【2010年5月3日12時34分】 大糸線・根知-小滝

2010年のダイヤ改正でキハ52形は引退。でも、地元自治体の要請もあって、
5月の大型連休と夏休みに、奇跡の復活運転を果たしている。
(この後、キハ52 125号車は整備の上、いすみ鉄道に“転属”している)
そのときの小滝の鉄橋で。そう、試し撮りの1枚である。

もちろん、ネガ時代にもたくさん撮っていた...はず。

でも、ブログ開設前の自分、冒頭にも書いたようにキハ120形は趣味の対象外。
あくまで“移動手段”として乗るだけだったから、狙ってこの車両を撮ろうとする
ことなど、ほとんど無く。

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【2007年7月1日】 越美北線・越前高田-市波

デジカメへの置換え直前、2007年夏の越美北線は、福井水害で長らく寸断されていた
同線が復旧、その記念に金沢支社のキハ58+キハ28編成で臨時列車が走った。
その列車を撮りに向かった第3足羽川鉄橋での“試し撮り”。

ちなみに、このキハ、車体側面も塗装のように見えるが、これは“少数派”の
普通鋼製のグループである。

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【2007年8月頃】 越美北線・九頭竜湖駅

福鉄電車を撮りに再び福井を訪れたときに終点の九頭竜湖まで“完乗”を
果たしている。その折返し、夕暮れの終着駅で大急ぎで撮った1枚。

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【2008年8月17日14時30分】 美祢線・長門市駅

以前、拙ブログでご紹介したことがあるのが、この長門鉄道部にいる美祢線運用の
キハ120形。紫色の帯である。

中国山地を横切る“陰陽連絡ルート”は、すっかり寂れたローカル線になっていて。
キハ120形ばかりがやってくる。

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【1997年11月13日】 三江線・三次駅

山陰方面で見かけるのは青い帯色のもの。これは今話題の三江線ホームで
発車を待つキハ120形。夕方の列車で三次から江津まで一気に乗り通したが、
コンクリートの高架とトンネルの連続。<変態鉄>としては、あまり印象に残る
路線では無かった。3月に廃線となることが決定しており、
多くの人で賑わっているという。

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【1998年3月15日】 木次線・備後落合駅

この路線も人気は高いが<変態鉄>としては、あまり記憶に...
木次線のキハ120形もホームで撮ったこの1枚だけ。

この頃、山陰をたびたび訪れた<変態鉄>、でも、その視線の先には山陰本線に
残った国鉄型キハと一畑の吊り掛け電車しか見えていなかったのである。
旅行メモを調べたら、この次の日は、山陰本線の列車で車内放送の録音に
チャレンジ(しかも成功!!)していたらしい。その音源はいつかご紹介したい。

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【2011年3月04日7時36分】 高山本線・越中八尾-千里(後追い)

冒頭に散々なことを書いたのだが、いろいろとお世話になっている軽量ディーゼル動車、
今日は日付にこじつけて、そんな拙ブログの“専門外”の車両について語ってみた。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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