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いすみ“ぼっちキハ”撮影記(3=最終回)くによし [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

今日の話題に入る前に。一昨日に続き、この1枚から...

というか、一番肝心な「115の日」を忘れてしまって慌ててスタートさせた...
というのは内緒だが。1月19日、<鉄>にとって“119”と言えば「飯田線」。
中学2年生の時、夏休みの“家族旅行”として、ぬぁんと“青春18きっぷ”で
飯田線を走破したという謎な<変態鉄>である。新宿を零時に発つ“上諏訪夜行”は
当時、115系「山スカ」の夜行運用、駅ホームに露天風呂があった上諏訪駅から
119系の普通電車に乗り換えて、駒ヶ根、飯田、中部天竜と。「佐久間レールパーク」を
見学して、豊橋へと抜けたのだった。

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【2009年8月23日19時36分】 飯田線・豊橋駅

なかなか改めて撮る機会もなかった119系、2009年8月、名鉄7000系「パノラマカー」
のお別れ運転を撮りに行った帰り、豊橋駅のホームで停車中の姿を撮影したのが
デジカメで撮った最初で最後の119系だった。

“国鉄”も遠くになりにけり。

でも、房総の地で毎週末、国鉄型ディーゼル動車の姿を撮って、乗ってできるのは
<変態鉄>にとっては夢のような話であって。ヒマさえあれば大多喜に出向いている
のは、皆さま、よくご存じの通り。

では、1月7日の撮影記。この日の<変態鉄>、午後は“下り坂”だったような。

……  ……

2018年1月7日(日)晴れ

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【2018年1月7日11時39分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-小谷松

“祠裏”で撮った1枚、「単行キハを斜め前から、教科書通りの列車写真で!!」を
テーマにして撮った1枚だったが、撮れた画像を見れば、背景の住宅が思いのほか
目立ってしまって。

ここから、午後の「急行2号」をどう撮るか...だが。
背後に建物が写り込まないような、ローカル線らしい風景を求めて...となれば、
ソーラーパネルが設置されて、足場が少なくなり、撮りにくくなってしまった
ポイントがある。(つまり、単行なら何とかなる程度で...)

それが「夜泣き地蔵前」。通い慣れた大多喜市街地を通り過ぎ、船子の交差点を
国吉方面へ直進。朝の快速100D列車を撮った「姫宮第一」を過ぎれば、増田橋。
夷隅川にかかる小さな鉄橋が、いすみ市と大多喜町の境界線。

それを過ぎて程なく...

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【2017年11月5日12時37分】 千葉県いすみ市増田付近

道路の左側、線路との間のわずかな田んぼの片隅に小さな地蔵堂。
かつて、このあたりの赤ん坊が夜泣きするとき、このあたりの夷隅川の河原にある
小石をとって枕に入れると、それが治まると伝えられているのだとか。

この写真の背後に小高くなった築堤が見えるが、そこが、いすみ鉄道の線路。
2両編成だとカツカツになるが...

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【2018年1月7日12時49分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

すでにこの時間帯だと“灰色渡り板”の大原方には光は回っていないが、
それでも単行キハをスッキリと撮ることができて。撮った直後は、もう少し、
車両をアップにすれば良かったと思ったが、改めて見直してみると、これくらい
前後に余裕をとった撮り方の方が、単行キハの“らしさ”が出たような...

上総中川駅付近でお昼のキハを撮ったということは、それ即ち...

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【2017年11月5日13時39分】 千葉県いすみ市行川付近

KASAYA食堂さんのランチを楽しみにしていたから。
「お年玉」と書かれたチョコまでもらえて大満足である。ちなみに、この日は
はじめて、同店の看板メニュー「バクダン」に挑戦した。
「ご飯のお替わり有料化」は極めて遺憾だが、でも、食べ盛りの39歳児でも大満足
の味とボリュームは変わること無く。

満腹になったところで「急行3号」を撮るべく向かったのは...

先ほど渡ってきた大多喜町といすみ市の境界、増田橋である。夷隅川に架かるこの橋、
決して目立つ存在では無いが、ちょうど線路と並行していて。

その特徴と言えば...

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【2018年1月7日14時24分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

同線に多い上路式ガーター橋だが、その橋桁に「い す み 鉄 道」と書かれている。
ただ、この写真、橋脚と川面を入れようということに固執した余り、若干、散漫な
印象の1枚になってしまって。

ちょっと消化不良感を感じずには居られなかったのだった。

……  ……

次の急行列車は15時半の「4号」、午後になっても雲一つ無い青空が広がっていて。
ということは、つまり、15時半なら“ギラリ”が期待できそう。
1つの撮影地がひらめいたのだった。

そう、五之町。あの踏切へと続く畦道の途中から上総中川方を見れば、四之町踏切と
第2五之町踏切の中間付近の位置でキハの側面が“ギラリ”するはずなのである。

光線も思った感じになってきた15時半、いよいよである。
隣の四之町踏切の警報音、続いてDMHのエンジン音、ファインダーの中にキハの姿が。
その瞬間、「あぁ、ダメだ!!」と、そう思ったのは覚えている。

でも、ズームリングを回そうと思わなかった自分...。嗚呼。

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【2018年1月7日15時38分】 いすみ鉄道・上総中川-風そよぐ谷 国吉

そう、キハ52の単行運転という、このまたとない機会に...
ぬぁんと、“ケツ切れ撃沈”である。どうすることもできない撃沈写真だが、
キハの車体側面、狙い通りに“ギラリ”しているのである。
「しまったっ!!」、でも、めげずに...

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【2018年1月7日15時38分】 いすみ鉄道・上総中川-風そよぐ谷 国吉(後追い)

咄嗟に三脚からカメラを外して、踏切を通過していくキハを。

でも、まさに“茫然自失”だった。しばらく、その場から動けない位のショック。
これほどまで撮り慣れているはずのキハ、しかも、この場面で...
斜め前からのカットは、全く難しい撮り方などでは無く。なのに、なぜ??

国吉駅へと歩く、その足取りは重かった。

普段なら「急行5号」に乗るところだが、やはり、この日は撮ろうと。

やって来たのは国吉駅の新田野寄りの田園地帯。普段、あまり気にしていなかったが
自分が「撮りやすそう」と思っていた場所は休耕田のような感じで。
足下が悪く、しかも雑草が...。何とかそれを掻き分けるようにポジションを見つけ。

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【2018年1月7日16時10分】 いすみ鉄道・風よそぐ谷 国吉-新田野

国吉駅 16:10発の第66D列車・大原ゆき。普段はこの列車で大原に向かい、
「急行5号」に乗り換えるのだが。でも、この日は「撮るしか無い!!」。

かろうじて、側面が“ギラリ”してくれて。

でも、ここからキハの「急行5号」の到着まで30分ほど、第66D列車の発車を
待っていたかのように、太陽は丘の向こうに姿を隠し...

だいぶ薄暗くなってきて。

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【2018年1月7日16時48分】 いすみ鉄道・新田野-風よそぐ谷 国吉

いよいよキハである。もちろん「流し撮り」にチャレンジ。
でも、残念ながら背後のパチンコ屋の建物と重なってしまって。

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【2018年1月7日16時48分】 いすみ鉄道・風よそぐ谷 国吉駅付近(後追い)

国吉駅のホームへと入っていくキハの姿を目で追いながら...
この日の撮影、“後半戦”は何だか消化不良感の強い写真ばかりになってしまって。

翌週の再訪を心に誓って、大多喜駅 18:10発の小湊高速バスに乗り込んだのだった。

それにしても、この晩の渋滞は酷かった。木更津JCTから川崎浮島まで止まりっぱなし。
結局、シナガワグースには「59分遅れ」での到着となったのだった。
痛い膝をかばいながら、山手線ホームへと向かった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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