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青い空なのに...、白い雲との闘い(13)いざ「時の街」へ。 [鉄分の濃い旅行記録]

拙ブログ、最近も(<非鉄>ながら)富山の話題が...。
その富山県富山市というのは<変態鉄>の父方の田舎なのである。
ちなみに、<変態鉄>は都内を転々と引っ越していた時期もあったのだが、
ここまで40年間、住んでいたのはずっと東京都内である。

そんな<変態鉄>の“出生地”というのが、またあって。それが兵庫県明石市。
「なぜ!?」って、それは母方の田舎。でも、<変態鉄>としては記憶も無く。
確か幼稚園の頃に一度だけ、誰かの葬儀で行ったという朧気な記憶があるが...。
記憶は非常に断片的で。自分自身、まったく交流も無く。まぁ、そのあたりは
<変態鉄>の“家庭の事情”ということで。

でも、何かその“明石市”というのは通過する度に気になっていて。
一昨年の夏、(事実上)はじめて“途中下車”したのだった。

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【2017年12月19日10時46分】 山陽電鉄本線・山陽明石駅

今回は“2度目の明石”、神戸三宮駅から明石市内の山陽電車(西二見まで)が
乗り放題になる「三宮・明石市内 1 dayチケット」(1,000円)という、なかなか
太っ腹なフリーきっぷを。10時過ぎの「山陽姫路ゆき直通特急」に。
……  ……

2017年12月19日(火)曇のち晴れ

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【2017年12月19日10時09分】 阪神電鉄阪神本線・神戸三宮駅

朝10時の神戸三宮駅。自動改札機が並ぶイマドキの駅の風景。
その片隅にある自動ドアで仕切られた有人窓口へ。関東ではあまり使われなくなった
磁気カードがまだまだ健在なのである。

それを自動改札機に通して...

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【2017年12月19日10時08分】 阪神電鉄阪神本線・神戸三宮駅

再び、このホームからスタートなのである。
それにしても阪神電車も、いつの間にか、このオシャレな塗装が中心になって。
「普通電車は青」という伝統は引き継がれているものの...

そのホームに入ってきたのが...

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【2017年12月19日10時10分】 阪神電鉄阪神本線・神戸三宮駅

神戸三宮駅 10:12発の直通特急、略して“直特”は山陽車の運用。
これはありがたい。中間車が、いわゆるロマンスシート。さすがにリクライニングは
しないけれど、転換クロスだったり集団離反式の固定クロスシートだったり...

でも、有料特急でなくてもクロスシート車が来るのが“当たり前”というのが
関東に住む<鉄>としては羨ましいところ。

神戸市内は地下線、神戸高速線。須磨区に入る頃にトンネルから出てきて。
左手の車窓は明石海峡、右手には山肌が迫り...。住宅はそんな山肌を切り開くように
狭い範囲に集中しており。その海岸と斜面の間の狭い狭い部分に、国道2号線、
JR神戸線、そして山陽電車が。その山陽電車の線路は民家の軒先を掠めるように
敷かれている区間もあり。そこを100キロくらいの高速で飛ばしていくのは、
<変態鉄>として楽しい車窓風景。

やがて、車窓に明石海峡大橋が大きく見えてきて。舞子公園駅を出ると明石市内へ。

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【2017年12月19日10時46分】 山陽電鉄本線・山陽明石駅

高架に駆け上がると最後の通過駅、人丸前を通過し、まもなく山陽明石駅に到着。

さて、この駅に立って。いや、フツーの<鉄>の皆さんにとっては「当然」かも
知れないが<変態鉄>が、この日、初めて気づいたのは...

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【2017年12月19日10時47分】 山陽電鉄本線・山陽明石駅

しかも神戸と姫路を結ぶ路線のちょうど中間に位置する駅なのだが...

高架ホームの線路南側にあるのが「0キロポスト」。途中駅に、である。

ちなみに、その0キロポストの上に三菱東京UFJ銀行が見える。その下、高架橋の
柵と重なって見えにくいが明石銀座の看板が見える。この少し先にのびる商店街が
この日の午後、<変態鉄>が楽しみにしている場所で。← 玉子焼っ!!!(謎)

トロトロで崩れそうになるのを、気をつけて箸で...
だし汁に潜らせて...というのが明石を訪れた<変態鉄>の楽しみなのだが...。

ここは<鉄>ブログとして。

なぜここに「0キロポスト」があるのか。
簡単に言えば、神戸-明石と明石-姫路がそれぞれ別の会社の路線として建設され、
後に合併して1本の路線になったことに起因する。

てっきり戦時統合だと思っていたが、調べてみると兵庫電気軌道(神戸側)と
神戸姫路電気鉄道(姫路側)が合併したのは、1927年(昭和2年)のこと。
単に電鉄会社2社で合併した訳では無い(宇治川電気)のがちょっと複雑なところ。
そして1933年(昭和8年)に山陽電気鉄道が発足することになる。

先述の神戸高速線が開業するまで、山陽電車の神戸側のターミナルは「電鉄兵庫」。
かつては兵庫-西代が道路上をゆく併用軌道だったという。
もちろん、統合直後から兵庫-姫路間で直通運転されていたが、
明石以東が「軌道法」、明石以西が「地方鉄道法」と扱いが分かれていた時代の
名残で、いまも営業キロを明石まで、明石からで表示することになっているのだとか。

ちなみに山陽明石駅がいまの高架駅になったのは1991年。つまり、その時点では、
山陽明石駅に「0キロポスト」を置く理由はなくなっていたはずだが...
高架駅になってもコレが残っているのである。

さて、ここからしばらく<鉄>分の希薄な記事になってしまうのだが...

この日、<変態鉄>が訪れてみようと思っていたのが...

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【2017年12月19日10時54分】 山陽電鉄本線・山陽明石駅(後追い)

須磨ゆき普通電車が発車していくのを眺めると、その左側。
出発信号機のすぐヨコに聳えたって見える白い、ちょっと不思議な形の塔。

そう、明石といえば「日本標準時子午線」。東経135度線が通る街として
知られている訳で。一昨年の訪問時には明石城址を見に行っていて、天文台を
訪問する時間が無かったのである。

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【2017年12月19日11時03分】 兵庫県明石市山下町付近

その天文台の最寄り駅は山陽電車で1駅だけ神戸側の人丸前。
でも、ここは歩いてみることに。JRの高架を潜って駅の北側へ。住宅街の路地へ
分け入っていくようなコースで。

でも、案内看板はちゃんと整備されていて。
そして足下が気になるようになったのはブログを始めたことが大きな原因。

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【2017年12月19日11時04分】 兵庫県明石市山下町付近

このマンホールの蓋なのである。やはり、天文台と日本標準時子午線がデザイン
されていた。ここに描かれている天文科学館こそが、この日の<変態鉄>の目的地。

やがて、人丸前駅から続く上り坂に合流。

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【2017年12月19日11時10分】 兵庫県明石市人丸町付近

やはり、天文台の近くということで歩道沿いには星座が描かれた表示板が。
写真はオリオン座。いろいろな星座のものが設置されており。

何を隠そう、この<変態鉄>。小学生の頃は変態少年...ではなく、マジメに
天体少年だったのである。全天88の星座がギリシャ神話と関連付けられていると
知れば、それに関する本を読みあさり...

あの頃は全天の星座名とその1等星の名前など、いろいろなことを覚えたものだった。
あれから30年。「星が好きな天体少年」は「オンナ好きの変態オッサン」へと、
その姿を大きく変えてしまったが、でも、やはり天体への憧れはそのどこかに
残っていたのである。

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【2017年12月19日11時09分】 兵庫県明石市人丸町・市立天文科学館付近

「バ※じゃないの!? あんなとこ、何もないわぁ~」とは
明石の天文台へ行ってみると伝えたときの<変態鉄>の母のリアクション。

でも、やはりここには一度来てみたいと思っていたのである。

さて、いよいよ...

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【2017年12月19日11時13分】 兵庫県明石市人丸町・市立天文科学館

その前に。入口ヨコに置かれていたのが「漏刻」。細い管を流れ落ちる水の量で
時刻をはかる時計の1つである。その「漏刻」の管の位置、上と下(地面)に
赤い線が引かれている。これが東経135度線なのである。

誰も居ないのを良いことに日本標準時子午線を踏んでみたり左右の足で跨いでみたり。
いい歳して、相変わらず...の<変態鉄>だったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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