2つの“現役最古の電車”を撮りに(7)JEANS station!? [鉄分の濃い旅行記録]
もうまもなく1ヶ月になろうとしているのだが...
昨年12月17日から20日にかけて、高松と大阪に「現役最古の電車」2つを追った
<変態鉄>の撮影記。
まだまだ続くのである。
今回のプランを考えるに当たって最初に決まったのは18日の高松琴平電鉄の
「レトロ電車」の撮影。でも、高松まで行くのなら羽田からの単純往復では...
【2016年12月17日14時32分】 高松琴平電鉄・仏生山駅付近
ことでんの「レトロ電車」は動態保存車という位置づけ。
「定期運用を受け持つ電車」として現役最古参の電車は、昭和3年製。
大阪ミナミの繁華街と堺市の浜寺を結ぶ阪堺電車“ちん電”のモ161形。
ただし、こちらは構造上冷房化が難しいことから、6月から10月末まで
運用を離脱する期間がある。つまり、冬季限定の定期運用。
高松から大阪に移動して、ちん電を撮ってからITMかKIXからの羽田便で...
と考えたのだった。普段なら高速バスで鳴門橋から明石海峡大橋を経て
大阪に向かうところだが、折しも「青春18きっぷ」の期間。
ということは、瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」で岡山経由。
でも、岡山に立ち寄るというのなら...
…… ……
そう、岡山の隣、倉敷市を訪れれば水島臨海鉄道。臨鉄を撮らずに素通りは...
今回の撮影行のプランニングで最も苦労した部分だった。
【2016年1月17日8時49分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル付近
平日に限り朝晩に各2往復に充当される「国鉄型キハ」。
それから...
個性派ディーゼル機関車が牽く貨物列車。
「撮りたいっ!!」
のだが...
倉敷に朝7時台に到着するためには「岡山か倉敷で前泊が必要」という認識。
ということは18日に「ことでんレトロ」を撮った後、岡山県まで移動して宿泊!?
でも...
そうすると、高松、岡山(倉敷)、大阪で各1泊。
毎朝、ホテルをチェックアウトして撮影に向かうことになり、着替えやパソコン、
カメラのバッテリーの充電器などなど...、撮影中には使うことのない荷物を
背負ったまま撮影地を回るという<徒歩鉄>にとっては辛い選択肢を余儀なく。
だから、
高松のホテルを17日チェックイン、19日チェックアウトで大阪に向かう
という線だけは譲りたくなかった。(← オマエ、誰と闘っているんだ!?)
朝、高松を発って、朝7時台に水島地区の撮影地へ!?
【2013年4月9日17時46分】 水島臨海鉄道・球場前-倉敷市
岡山経由の場合、<徒歩鉄>にとっては「国鉄型キハ」1往復目の撮影地は
<徒歩鉄>にとっては、事実上、倉敷市駅付近に限定される。
「そこは妥協するしかないか?!」と思ったが...
ふと、思い当たったことが。
【2016年12月19日13時20分】 岡山県倉敷市阿知・倉敷駅前
撮影地を移動するときに時折見かけていたこの路線バス。
下津井電鉄の路線バス(下電バス)である。これがうまく使えたら...
水島本線の真ん中あたり、浦田駅付近にアクセスできるのではないか、と。
…… ……
2016年12月19日(月)晴れ
朝、5時。まだ真っ暗な中、急ぎ足で高松駅へ。
【2016年12月19日5時20分】 予讃線・高松駅
まだ改札口を通る人影もまばらな時間帯。
「青春18きっぷ」に日付印を受けて、改札を通れば...
【2016年12月19日5時23分】 予讃線・高松駅
5:35発「マリンライナー4号」は、わずかな乗客を乗せて定刻に発車。
でも、次の坂出駅でまとまった乗車。まだ真っ暗な中、瀬戸大橋を渡れば、
本州に入って最初の停車駅が児島。
【2016年12月19日6時04分】 本四備讃線・児島駅
6時、ここからもまとまった乗車があったが、降車客はあまり多くなく。
ちなみに、この駅で列車の乗務員もJR四国からJR西日本に交代する。
コンデジで撮った不鮮明な画像だが、注目して欲しいのはホーム上の
ジュースの自販機。何だか不自然に暗く写っているのは、まだ、日の出前で
周囲が暗いから...ではない。こういうデザイン。
実は、この倉敷市の中でも児島地区というのは戦前から繊維産業が盛んで、
その縫製技術などを活かして、戦後、ジーンズの製造が行われるようになり、
後に県内でデニム生地も生産されるようになり、いまでは、ジーンズをはじめ
デニム製品の一大生産地として、ファッションに疎い<変態鉄>でも名前を
知っているような、海外の有名ブランドも倉敷の児島地区から調達するように
なり、マスコミで取り上げられることも増え、「倉敷」といえば、
“美観地区”と並んで“ジーンズ”といった感じになっている。
ということで、児島駅は“Jeans station”として、駅の至る所にジーンズ。
【2016年12月19日6時05分】 本四備讃線・児島駅
コンコースの壁もジーンズ。
【2016年12月19日6時05分】 本四備讃線・児島駅
階段の壁だってジーンズ。
その階段を下りていくと...
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
ぬぁんと、「撮影ポイント」まで。
“絶好の撮影ポイント”とまで言われてしまっては、ブロガーとして、
撮っておかない訳には...という使命感に燃えて振り返り...
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
下りてきた階段を見渡せば、階段にもジーンズ。
貼られている写真ばかりではなく、もちろん実物(?)も!!!
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
改札の中も外も駅舎中の壁という壁はみんなジーンズなのである。
ちなみに<変態鉄>も撮影に行く際には、ほとんどジーンズをはいているが、
すべてユ※クロで買ったものである。はたして児島で作られているかどうか...
【2016年12月19日6時10分】 本四備讃線・児島駅
「むかし、児島は島だった」、壁にはそんな一言も。
なるほど、である。
さて...
♪ バスを待つ間に~~
とはいえ、駅前バス乗り場付近は街灯も照明灯もほとんどなく真っ暗闇。
「本当にバスは来るのだろうか」、ちょっと不安になるようなバスターミナル。
6:10頃、下電バス塩生線、倉敷駅前ゆきのバスがやって来た。
【2016年12月19日6時17分】 下電バス塩生線車内
高校生だろうか、制服姿の学生さんが2~3名。
それに<変態鉄>、まだ、真っ暗な街にバスが走り出したのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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昨年12月17日から20日にかけて、高松と大阪に「現役最古の電車」2つを追った
<変態鉄>の撮影記。
まだまだ続くのである。
今回のプランを考えるに当たって最初に決まったのは18日の高松琴平電鉄の
「レトロ電車」の撮影。でも、高松まで行くのなら羽田からの単純往復では...
【2016年12月17日14時32分】 高松琴平電鉄・仏生山駅付近
ことでんの「レトロ電車」は動態保存車という位置づけ。
「定期運用を受け持つ電車」として現役最古参の電車は、昭和3年製。
大阪ミナミの繁華街と堺市の浜寺を結ぶ阪堺電車“ちん電”のモ161形。
ただし、こちらは構造上冷房化が難しいことから、6月から10月末まで
運用を離脱する期間がある。つまり、冬季限定の定期運用。
高松から大阪に移動して、ちん電を撮ってからITMかKIXからの羽田便で...
と考えたのだった。普段なら高速バスで鳴門橋から明石海峡大橋を経て
大阪に向かうところだが、折しも「青春18きっぷ」の期間。
ということは、瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」で岡山経由。
でも、岡山に立ち寄るというのなら...
…… ……
そう、岡山の隣、倉敷市を訪れれば水島臨海鉄道。臨鉄を撮らずに素通りは...
今回の撮影行のプランニングで最も苦労した部分だった。
【2016年1月17日8時49分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル付近
平日に限り朝晩に各2往復に充当される「国鉄型キハ」。
それから...
個性派ディーゼル機関車が牽く貨物列車。
「撮りたいっ!!」
のだが...
倉敷に朝7時台に到着するためには「岡山か倉敷で前泊が必要」という認識。
ということは18日に「ことでんレトロ」を撮った後、岡山県まで移動して宿泊!?
でも...
そうすると、高松、岡山(倉敷)、大阪で各1泊。
毎朝、ホテルをチェックアウトして撮影に向かうことになり、着替えやパソコン、
カメラのバッテリーの充電器などなど...、撮影中には使うことのない荷物を
背負ったまま撮影地を回るという<徒歩鉄>にとっては辛い選択肢を余儀なく。
だから、
高松のホテルを17日チェックイン、19日チェックアウトで大阪に向かう
という線だけは譲りたくなかった。(← オマエ、誰と闘っているんだ!?)
朝、高松を発って、朝7時台に水島地区の撮影地へ!?
【2013年4月9日17時46分】 水島臨海鉄道・球場前-倉敷市
岡山経由の場合、<徒歩鉄>にとっては「国鉄型キハ」1往復目の撮影地は
<徒歩鉄>にとっては、事実上、倉敷市駅付近に限定される。
「そこは妥協するしかないか?!」と思ったが...
ふと、思い当たったことが。
【2016年12月19日13時20分】 岡山県倉敷市阿知・倉敷駅前
撮影地を移動するときに時折見かけていたこの路線バス。
下津井電鉄の路線バス(下電バス)である。これがうまく使えたら...
水島本線の真ん中あたり、浦田駅付近にアクセスできるのではないか、と。
…… ……
2016年12月19日(月)晴れ
朝、5時。まだ真っ暗な中、急ぎ足で高松駅へ。
【2016年12月19日5時20分】 予讃線・高松駅
まだ改札口を通る人影もまばらな時間帯。
「青春18きっぷ」に日付印を受けて、改札を通れば...
【2016年12月19日5時23分】 予讃線・高松駅
5:35発「マリンライナー4号」は、わずかな乗客を乗せて定刻に発車。
でも、次の坂出駅でまとまった乗車。まだ真っ暗な中、瀬戸大橋を渡れば、
本州に入って最初の停車駅が児島。
【2016年12月19日6時04分】 本四備讃線・児島駅
6時、ここからもまとまった乗車があったが、降車客はあまり多くなく。
ちなみに、この駅で列車の乗務員もJR四国からJR西日本に交代する。
コンデジで撮った不鮮明な画像だが、注目して欲しいのはホーム上の
ジュースの自販機。何だか不自然に暗く写っているのは、まだ、日の出前で
周囲が暗いから...ではない。こういうデザイン。
実は、この倉敷市の中でも児島地区というのは戦前から繊維産業が盛んで、
その縫製技術などを活かして、戦後、ジーンズの製造が行われるようになり、
後に県内でデニム生地も生産されるようになり、いまでは、ジーンズをはじめ
デニム製品の一大生産地として、ファッションに疎い<変態鉄>でも名前を
知っているような、海外の有名ブランドも倉敷の児島地区から調達するように
なり、マスコミで取り上げられることも増え、「倉敷」といえば、
“美観地区”と並んで“ジーンズ”といった感じになっている。
ということで、児島駅は“Jeans station”として、駅の至る所にジーンズ。
【2016年12月19日6時05分】 本四備讃線・児島駅
コンコースの壁もジーンズ。
【2016年12月19日6時05分】 本四備讃線・児島駅
階段の壁だってジーンズ。
その階段を下りていくと...
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
ぬぁんと、「撮影ポイント」まで。
“絶好の撮影ポイント”とまで言われてしまっては、ブロガーとして、
撮っておかない訳には...という使命感に燃えて振り返り...
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
下りてきた階段を見渡せば、階段にもジーンズ。
貼られている写真ばかりではなく、もちろん実物(?)も!!!
【2016年12月19日6時06分】 本四備讃線・児島駅
改札の中も外も駅舎中の壁という壁はみんなジーンズなのである。
ちなみに<変態鉄>も撮影に行く際には、ほとんどジーンズをはいているが、
すべてユ※クロで買ったものである。はたして児島で作られているかどうか...
【2016年12月19日6時10分】 本四備讃線・児島駅
「むかし、児島は島だった」、壁にはそんな一言も。
なるほど、である。
さて...
♪ バスを待つ間に~~
とはいえ、駅前バス乗り場付近は街灯も照明灯もほとんどなく真っ暗闇。
「本当にバスは来るのだろうか」、ちょっと不安になるようなバスターミナル。
6:10頃、下電バス塩生線、倉敷駅前ゆきのバスがやって来た。
【2016年12月19日6時17分】 下電バス塩生線車内
高校生だろうか、制服姿の学生さんが2~3名。
それに<変態鉄>、まだ、真っ暗な街にバスが走り出したのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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