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201607-08 暑くて熱い富山へ(11)マークはあるか?? [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

今月はじめ、富山への撮影行の最終日、撮影スケジュールを決めていたのは
「上滝朝3」だけ。あとは夕方のフライトまで何も予定を考えてなかったが...。

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【2016年8月1日12時17分】 黒部峡谷鉄道本線・柳橋-宇奈月

久々に向かった先は宇奈月、黒部峡谷鉄道を撮影しようと考えてのこと。
他には、高岡の路面電車・万葉線を撮りに行っても良かったのだが、そこは<ケチ鉄>。
「上滝朝3」のために買っておいた地鉄電車の1日フリーきっぷを使い倒さないと!!

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そう、トロッコを撮りに行くのなら地鉄電車を終点の宇奈月温泉まで乗り通す
ことになる。片道運賃が1,840円、それなら単純往復でも、2,500円の
フリーきっぷの「モトをとる」には十分すぎるわけで。このケチっぷりこそが
<変態鉄>の持ち味なのである。
……  ……

2016年8月1日(月)くもり

そんなわけで、再び電鉄富山駅に戻ってきたのは9時前。

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【2016年8月1日9時00分】 富山地鉄・電鉄富山駅(後追い)

ちょうど、10020形が珍しい「2往復め」を終えて入庫するシーンに大コーフンしたのは
昨日の記事に書いたが、でも、それは偶然のこと。

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【2016年8月1日9時02分】 富山地鉄・電鉄富山駅

電鉄富山駅 9:10発の第121列車は「30かぼちゃ」の運用。
25分後にも宇奈月温泉ゆきは続いているのだが、この第121列車に乗るために
急いできたのは、理由があった。

この第121列車は、電鉄黒部駅に10:13着。それに続く形で、30分後の10:43発で
第KU21列車「エリア特急くろべ21号」が続く。次の第123列車の電鉄黒部駅着は
10:44、わずか1分の差で第KU21列車に先行されてしまうダイヤである。

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【2016年7月31日15時24分】 富山地鉄本線・宇奈月温泉駅

何とも間の悪いダイヤだが、「エリア特急 くろべ」号の位置づけを考えれば、
これも無理のないこと。

というのも、JRの富山駅と地鉄の電鉄富山駅は隣同士。ここから宇奈月温泉に
向かうとして、地鉄電車の特急「うなづき」号なら、片道運賃が1,840円、これに
特急料金(自由席)210円を加えて2,050円。所要時間は約70分。

新幹線の自由席特急券は、隣駅までの場合には割安な「特定料金」が適用される。
富山-黒部宇奈月温泉を新幹線にすると、運賃580円、特急料金が860円で1,340円、
接続する新黒部駅から地鉄電車(特急)で宇奈月温泉までが運賃630円、
特急料金110円の740円、しめて2,080円。乗車時間は新幹線・地鉄とも10~15分程度。
でも、料金ではわずか50円差。

ちなみに、地鉄の電鉄富山-新黒部は1,290円(特急「うなづき」利用時)。
新幹線の富山-黒部宇奈月温泉間が1,340円。運賃・料金で比べれば、
新幹線と地鉄電車でほぼ互角なのである。そうなれば、電鉄富山からの直通客の
増加は厳しくなるのは明らか。新幹線開業後の地鉄電車のダイヤ設定が、
新黒部-宇奈月温泉間での新幹線接続輸送を重視した形態に変化しているのも
頷けるわけである。新幹線で十数分のところを、ほぼ同額で1時間かかるとなれば、
地鉄にとっては「乗って楽しむ」という層の取り込みが課題になるはずで...
特急「うなづき」号はダブルデッカーエキスプレスやアルプスエキスプレスなどの
観光列車編成が優先的に充当されていく傾向が今後も続きそうな。

……  ……

さて、前日、「エリア特急 くろべ」号には初乗車を果たしたが、
「乗れば撮れない、撮れば乗れない」ちは<鉄>にとっての悩みでもあるわけで...

お目当ての特急電車に30分先行するダイヤなら、途中駅で下車して迎え撃つのも
可能なのである。

しかも、である。

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【2016年7月30日15時14分】 富山地鉄本線・宇奈月温泉駅

電鉄富山からちょうど1時間、電鉄黒部駅に到着すると、隣のホームにも「30かぼちゃ」。
そう、前日の「くろべ」号は、もと西武レッドアローの16010形、車内のシートは
快適だが、前面の愛称板受けは細長い長方形の特有の形状。16010形用には
「くろべ」号のマークは用意されていないらしく、「特急 宇奈月温泉」幕では
特急「うなづき」号のときとは写真では区別ができなかったのである。

だからこそ、期待していたのだ。この時点で発車30分前の第KU21列車、
でも、2両編成の前後ともに「エリア特急 くろべ」のヘッドマークも掲出
されていることを窓越しに確認!!

さぁ、一気にテンションも上がるのである。でも、できるだけスッキリしていて
しかも、ヘッドマークを確実に写せる(= 接近戦!!)の撮影地。
地鉄電車を何度も撮っているものの、大半の撮影は列車本数の多い富山側。
黒部市内の撮影地で思いつくのは、あのカーブくらいだった。

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【2016年8月1日10時29分】 富山地鉄本線・浦山駅

フォトランの時はクルマに便乗しているので、なかなか感覚が分からないが、
たしか、駅から徒歩圏だったような...
第一、最寄り駅が栃屋か浦山かすら、ハッキリ覚えてなかった。

若栗駅付近から車窓を凝視。見覚えのある景色が目に飛び込んできたのは...
下車したのは、黒部の市街地を抜けて、山間の区間にさしかかるあたりの無人駅。

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【2016年8月1日11時00分】 富山地鉄本線・浦山駅

そう、浦山駅だった。宇奈月町内に入り、線路の周囲は水田と住宅が混在するような
エリア。駅から戻るように線路沿いの道を10分ほど歩けば、保育園の前を通り過ぎ、
やがて水田に突き当たる。そのT字路付近から、水田地帯をカーブしながら
走り抜ける地鉄電車を撮ることができる。富山地鉄本線では定番の撮影地。

お目当ての第KU21列車の通過まで10分余り、自分の乗ってきた電車が浦山駅で
上り電車と交換して発車したので、試し撮りが出来る電車は無し。
“ぶっつけ本番”なのである。

自分の選んだポジションからは、水田の中をカーブしている線路をインカーブから。
架線柱はアウト側に規則正しく並んでいるわけで...

2両編成の10030形、前側の車両の連結面側に下枠交差型の小さめのパンタグラフが。
もう、<変態鉄>のアタマの中には“串パン”への恐怖心だけ。
でも、そう考えれば考えるほど...

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【2016年8月1日10時48分】 富山地鉄本線・栃屋-浦山

あと、コンマ何秒くらいか早くにシャッターを切っていれば...。
最近では、架線柱の位置ばかりが気になってしまう<変態鉄>なのだった。

とはいえ、天気はドン曇りだったが、でも、「エリア特急 くろべ」の簡素な
ヘッドマークもキッチリと写しこむことが出来て、十分、納得だったのである。

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【2016年8月1日10時49分】 富山地鉄本線・栃屋-浦山(後追い)

ゴミステーション付近から必死に身を乗り出して、浦山駅に滑り込んでいく
第KU21列車、後ろ姿を撮ったのだった。

さぁ、あまりゆっくりはしていられない。もと来た道を大急ぎで浦山駅へ。

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【2016年8月1日11時00分】 富山地鉄本線・浦山駅

後続の第123列車は「だいこん電車」14760形運用だったのである。
臙脂色の転換シートに身を委ね、宇奈月温泉へと向かうのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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