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201607-08 暑くて熱い富山へ(6)「立山号」は撮れるのか?? [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

明日から、仕事は3日ほどお休みをとっている。もしかしたら、房総へ出撃するかも
知れないが、でも、持ち帰った仕事を片付けないと...。それが憂鬱。
自宅に持ち帰っての仕事だと、結局、パソコンを開いたままダラダラしてしまって、
それなら、いっそ、会社に行っていた方が良いのである。嗚呼。

とはいえ、8月中の“出撃”はすでに1つ確定している。
それを楽しみにして、もうしばらく頑張りたい。

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【2016年7月31日10時37分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

という訳で、7月31日の富山地鉄撮影記。
この撮影行の“メイン”は、立山線を走る「特急 立山号」の撮影だった。
……  ……

2016年7月31日(日)晴れ一時くもり

2両ワンマン運転が“当たり前”になっている富山地鉄、でも、ローカル輸送だけでなく
宇奈月温泉・立山への足としての行楽や登山客輸送も担っている。
いまでも「夏ダイヤ」「冬ダイヤ」が残っているのも、それによる部分が大きい。

「夏ダイヤ」では立山ゆき電車が増発され、その車内は重装備の登山客たちで
賑わっている。

そんな富山地鉄には今も特急電車の設定がある。ジュース1本分程度の値段だが、
運賃に加えて特急料金も必要である。とはいえ、ここ数年、地鉄特急の車内は、
空席が目立っていることが多かった気がするのだが...

電鉄富山と宇奈月温泉を1時間で結ぶ特急「うなづき」と、「夏ダイヤ」限定で
電鉄富山を経由せず、寺田でスイッチバック、宇奈月温泉と立山をダイレクトに
結んでいるのが「アルペン特急」。久しく、この2系統だけになっていた。

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【2014年5月11日14時08分】 富山地鉄本線・電鉄黒部駅

でも、北陸新幹線効果だろうか、特急電車が再び増発されるようになって。
そんな中でも<変態鉄>が注目していたのが、電鉄富山 → 立山の、
列車番号“TY”の特急電車。“UN”“AP”と違って、なぜか時刻表に名称が
載っていないのだが、“TY”が示す通り、特急「立山」号である。
「立山1号」「立山3号」となるところか?!

そのうち、“TY1”列車は「ダブルデッカーエキスプレス」の限定運用。
京阪特急のシンボル「鳩マーク」を掲出して走る代わりに、列車ごとのヘッドマークは
掲出されない。でも、今年のダイヤには“TY3”列車が。
調べてみると、こちらは地元<鉄>の間で「60運用」と呼ばれるスジで...

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【2016年7月30日10時56分】 富山地鉄・電鉄富山駅

原則として、この14760形が使われる運用なのである。

ということは、第TY3列車が運転されるときには...

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【2016年7月30日10時53分】 富山地鉄・電鉄富山駅

ここにある「特急 立山号」の“前看板”が掲出されると言うこと!?

撮影会イベントで掲出してもらって撮ったことはあるが、“本物の「立山号」”を
撮るのは初めて。夏ダイヤの土休日限定、下り1本だけの「立山号」、東京で
暮らす<変態鉄>にとっては、そう簡単に撮れる列車ではないのである。

でも、ここで悩ましい問題が。こればかりは“時の運”。祈るしかないのだが...

という訳で、朝7時半過ぎの電鉄富山駅。

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【2016年7月31日7時39分】 富山地鉄・電鉄富山駅

7:52発、立山ゆき第311列車は14760形での運転だった。
車内は立山を目指すハイカーを中心に、発車前からほとんどの席が埋まるくらい。
あの国の方たちの賑やかなこと...、正直、眉をひそめたくなるような。

さて、車窓に注目していた<変態鉄>、陽射しは眩しくても進行方向右手の席。

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【2016年7月31日7時54分】 富山地鉄立山線第311列車内(稲荷町駅停車中)

そう、最初の停車駅・稲荷町である。前日の午後、「特急 立山」を表示していた
モハ10025の方向幕...、あぁショック!! いつの間にか「普通 上市」に。

「昨日のコーフンは何だったんだ...」
正直、テンションが下がったが、でも、その分、「立山号」のヘッドマークに
集中できる、そう、前向きに考えて撮影にあたることにした。

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【2016年7月31日8時30分】 富山地鉄立山線・沢中山駅

岩峅寺の1つ手前の駅が沢中山。片面ホームだけの無人駅である。
その寺田方、つまり北側に線路を跨ぐ陸橋が見えている。そこが撮影地。

周囲は水田がひろがっていて、何とも長閑な風景。
立山に向かう大型観光バスがときおり通る程度。そんな陸橋へは徒歩10分弱。

時刻表を確認すれば、早朝、宇奈月温泉を出て立山に向かう「アルペン特急2号」が
まもなくやって来る時刻だった。陸橋下の農道から。

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【2016年7月31日8時55分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

“接近戦”だった分、青空と雪を抱いた立山連峰の山々をデザインした「アルペン号」
のマークも、小さな黄色い字で表示される「アルペン特急 立山」の行き先表示も
しっかりと記録することができた。

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【2016年7月31日9時15分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

20分後、続けてやって来たのは、電鉄富山からの特急“TY1”列車。
こちらは「ダブルデッカーエキスプレス」の運用である。

この陸橋、歩道は北側にしか無いのだが、クルマの通行量は決して多くない。
通過する電車を撮ってから振り返れば、沢中山駅に進入するところを後追いで
撮ることができる。

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【2016年7月31日9時15分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山(後追い)

顔に光が回らないものの、でも、周囲も開けた感じで悪くないのである。

実は、これがこの地点を選んだ理由でもあった。どうやら「立山号」の
ヘッドマークは1枚しか使っていないらしいのである。つまり、列車の前後どちらか。
このあたり、運転士さんの判断もあるみたいで、始発駅の電鉄富山は頭端式ホーム、
それなら、列車後部にヘッドマークを掲げた方が、乗客にはわかりやすく。
もちろん、前に掲出する運転士さんもいたり、それから省略することもあるようで。
前から狙っていて、“空振り”だった場合には、後追いもすぐに撮れるように
ということ。他のポイントなら前に賭けなければならなかった。

あと、10025-10026編成に期待している、というか、未練も少しあった。
立山ゆきの場合、“ちてつ顔”のモハ10025は最後部になる。

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【2016年7月31日9時45分】 富山地鉄立山線・沢中山-釜ヶ淵(後追い)

少しずつ、構図や露出を調整ながら。14760形の電鉄富山ゆきローカル。
青空のもと...でも、猛暑!!
コンビニはおろか、飲料水の自販機すら周囲には見つかりそうになく。
前の晩に買って、飲まなかったPETボトルのお茶を持って来ていたのが幸い。

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【2016年7月31日10時09分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山(後追い)

そして、そのときがだんだん近づいてきた。その前に、「アルペン特急4号」。
アルプスエキスプレスの運用である。もと西武レッドアローの16010系用に
横長の長方形になった専用のヘッドマークがある。前側が春バージョンの
「アルペン」、最後部が秋の紅葉バージョンの「アルペン」だったが、
このときに限って、このときに限って...である。EOSくんのオートフォーカスyが
機嫌を損ねてしまって、撮ることができなかったのだ。慌てて後追いで。

小さくなってしまったが、“紅葉アルペン”を何とか写し止めた。

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【2016年7月31日10時14分】 富山地鉄立山線・沢中山-釜ヶ淵

その第AP4列車と岩峅寺駅で交換して上がってくるのが、第316列車。
ダブルデッカーエキスプレスの折返しである。

あと、20分。でも、このとき、ちょっと...
最初に陸橋から“TY1”を撮ったときは、まさに快晴だった。でも、いつの間にか
空には雲が広がり、陽射しを遮るようになってきて...

シャッター速度には問題ないのだが、とはいえ、お目当ての“TY3”は晴れたときに...

とうとう、踏切機が鳴り出した。空を見上げれば、太陽は大きな雲に隠れたまま。
もう諦めるしかなかった。あとは、「立山号」のヘッドマークが...

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【2016年7月31日10時37分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

遠くから見えてきた電車は“60かぼちゃ”だった。車両も天気も...、嗚呼。
でも、ヘッドマークが付いているのは遠くからでも確認できた。
レリーズボタンを握る手にも力が入る。

何だか薄暗い写真になってしまったが...、でも、「立山号」のマークは
しっかりと残すことが出来た。もともと目立たない緑字の「特急」表示も
読み取れる程度には撮れていた。“大満足”にはほど遠くても十分納得である。

さて、沢中山駅に急いだとしても、今度の電鉄富山ゆきには間に合わない。

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【2016年7月31日10時43分】 富山地鉄立山線・沢中山-釜ヶ淵(後追い)

ということで、1時間後の後続電車までヒマ潰しを兼ねて、陸橋上で“残業”。
あの“TY3”列車を撮って6分後、岩峅寺駅で交換した普通電車がやって来た。
第8318列車は、東急からきた17480形だった。

でも...、お分かりの通り。その6分間の間にまた太陽が顔を出したのだった。
ついてない...としか言いようがないのである。

「お目当ての列車が来る時だけドン曇り」

<鉄>をやっていれば、誰もが経験していることかとは思うが...

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【2016年7月31日10時57分】 富山地鉄立山線・釜ヶ淵-沢中山

「アルプスエキスプレス」でない方の16010形がやって来た。
この電車を撮って、11時、沢中山駅に引き返したのだった。
“死にそうなほど”暑かったが、でも、終わってみればあっという間の
2時間だった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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