2015年 〆は「いすみ鉄道 国鉄型キハ」(4=最終回)キハ「独り占め」 [いすみ鉄道 国鉄型キハ]
今週末は、いよいよ阪堺の撮影会。
「電話のみ」という申込み方法、苦労して参加に漕ぎ着けたのだから、
何としても、“会心の1枚”を撮ってきたいもの。
「さよなら住吉公園161号車撮影会」
である。「日本一終電の早い駅」としてマスコミにも取り上げられた住吉公園駅、
この1月末をもって隣の住吉との間の1区間が廃線となる。
モ161の姿もしっかり撮ってきたい。非常に楽しみにしているイベントだが...
【2011年10月24日8時48分】 阪堺電軌阪堺線・東粉浜電停付近??
またまた週末の天気予報に気になるコトバが。
そう、「南岸低気圧」である。この時期、太平洋沿岸で発達する低気圧は
関東を含めた広い地域に大雪をもたらす。日曜の朝のヒコーキが飛ばないと...
それなら、前日、土曜日のうちに現地入りしておくべきか...
いまいろいろと悩んでいるのである。2週連続の撮影会だが、天候はいかに!?
さて、いよいよ2015年の撮影記の残りも今日で最終回を迎える。
…… ……
2015年12月31日(木)曇り一時雨
正直に言えば確かにこの日の撮影の成果には不満な部分もあった。
でも、16時の「急行4号」をもって、2015年の<撮り鉄>は終了したのだった。
【2015年12月31日15時44分】 いすみ鉄道・新田野-上総東(後追い)
ただ、これだけでは終わらない。最後の「急行5号」、撮るのが無理なら
乗ってみようという考えだったのである。
だから大急ぎでカメラを片付け、急ぎ足で上総東駅に戻ったのだった。
ちょっと息は切れたが、でも、第66D列車には何とか間に合った。
この列車、大多喜駅始発の列車なのである。
この日のお昼、大多喜駅の検修庫前でエンジンをかけて整備を受けていた
206号車が充当されるのではないか、そういう淡い期待を抱いていたのだが...
【2015年12月31日16時06分】 いすみ鉄道・上総東駅
夕暮れの空の下、やって来たのは、キハ20 1303号車の方だった。
約10分で終点の大原 16:27到着である。このとき、向かいのホームには
16:33発「急行5号」となるキハが待機している。急げば、もちろん乗り換え可能。
【2015年12月31日16時18分】 いすみ鉄道・大原駅
予定通り、予想通り!! この並びも撮ることができたのである。
でも、想定外だったのは...
【2015年12月31日16時18分】 いすみ鉄道・大原駅
キハ28の種別幕。何と「準急」表示である。
ちなみに、昭和40年台まで国鉄にも「準急」列車が存在した。
準急行、普通急行、特別急行という3段階だったのである。
でも、いろいろな事情から準急は急行に吸収される形で“発展的解消”、
キハ58系ディーゼル動車は「急行型気動車」といわれるが、もちろん全国で
準急列車にも運用されており、この表示自体は不思議なものではない。
この日、小谷松で撮った写真を見直してみても、種別幕は「急行」表示、
つまり、「準急」は最後だけのサービスだったのだろうか。
定刻で発車。
大原駅を発車するとすぐ車掌さんが検札に。車内で急行券を購入すると
軟券の急行券を買うことが出来る。日付の「30」と「1」に丸をつけて
「31日」とするあたり、国鉄時代の車内発行の切符と基本的に同じシステム。
以前は乗車記念にキハのポストカードが配られていたが、この日は、
「乗車記念に...」と車掌さんが持って来てくれたのは「いすみ鉄道もなか」だった。
さて、前側キハ52が自由席、後側キハ28が指定席として運転される。
でも、キハ28の車端部のロングシートは自由席扱い。許可を得てそちらに乗車。
「空いているので、こちら(座席指定のボックス席)でも良いですよ」とは車掌さん。
【2015年12月31日16時20分】 いすみ鉄道・キハ28 2346車内
「レストラン・キハ」のため、キハ28 2346号車内は各座席にテーブルが
セットされており、本来なら急行型のゆったりした乗り心地が味わえるが、
いすみ鉄道のキハ28は、意外と窮屈な乗り心地なのである。だから無人!!!
となれば...
慌ててICレコーダをセット。大多喜までの30分間の“車内録音”を楽しんだ。
とはいえ、キハの壁にはファンから送られた国鉄時代の写真を入れた額が。
この写真額とテーブルがバッタンバッタン音を立てて、車内録音としては
決して良い出来映えではないのだが、でも、耳を澄ませばDMH17エンジンの
サウンドもきちんと収録されていた。
一応、全区間を録音したのだが、そのうち最後の1区間、城見ヶ丘駅を出て
大多喜駅構内でブレーキがかかるところまでのサウンドをご紹介しよう。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
城見ヶ丘駅を離れると同時に車内には、「アルプスの牧場」のオルゴールが流れる。
途中でゼンマイを巻き直して1コーラス流しきる律儀な車掌さんだった。
放送の最後には「本年の、いすみ鉄道鉄国鉄型気動車列車、最終運行となりました」
と、1年締め括りの挨拶。そして、「どうぞよいお年をお迎えください」
2015年の大晦日とわかる貴重なアナウンスを録音することができた。
【2015年12月31日16時57分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅
17時、外がすっかり暗くなった頃、列車は大多喜駅に到着である。
「準急」表示のキハ28を撮ると、大急ぎで駅を出て大手門の先の駐輪場付近へ。
普段、キハは小谷松方に前進し、メキシコ通りの踏切付近まで進んで折り返し、
大手門の隣にある検修庫に入庫するのだが...
ハズレ!!!
大晦日だからだろうか、検修庫はシャッターを閉ざしたまま。
キハは城見ヶ丘側に進み、給油線近くに留置されてしまった。嗚呼。
【2015年12月31日17時07分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅
仕方なく??
大多喜駅のイルミネーションの様子を撮って、今年の<鉄>活動を締めくくった。
ちなみに、写真の奥の方、よ~く目を凝らすと車内灯を落として眠りにつく
キハ28の姿を確認することができる。
…… ……
大晦日の午後6時、TVでは間もなく紅白がはじまるタイミングである。
やはり、都会とは違って大多喜の中心部はひっそりと静まりかえっていた。
オリブのバス停を18:15発のシナガワグースゆき高速バスで帰路に。
この日は“海ほたる渋滞”もなく品川に到着したのだった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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何としても、“会心の1枚”を撮ってきたいもの。
「さよなら住吉公園161号車撮影会」
である。「日本一終電の早い駅」としてマスコミにも取り上げられた住吉公園駅、
この1月末をもって隣の住吉との間の1区間が廃線となる。
モ161の姿もしっかり撮ってきたい。非常に楽しみにしているイベントだが...
【2011年10月24日8時48分】 阪堺電軌阪堺線・東粉浜電停付近??
またまた週末の天気予報に気になるコトバが。
そう、「南岸低気圧」である。この時期、太平洋沿岸で発達する低気圧は
関東を含めた広い地域に大雪をもたらす。日曜の朝のヒコーキが飛ばないと...
それなら、前日、土曜日のうちに現地入りしておくべきか...
いまいろいろと悩んでいるのである。2週連続の撮影会だが、天候はいかに!?
さて、いよいよ2015年の撮影記の残りも今日で最終回を迎える。
…… ……
2015年12月31日(木)曇り一時雨
正直に言えば確かにこの日の撮影の成果には不満な部分もあった。
でも、16時の「急行4号」をもって、2015年の<撮り鉄>は終了したのだった。
【2015年12月31日15時44分】 いすみ鉄道・新田野-上総東(後追い)
ただ、これだけでは終わらない。最後の「急行5号」、撮るのが無理なら
乗ってみようという考えだったのである。
だから大急ぎでカメラを片付け、急ぎ足で上総東駅に戻ったのだった。
ちょっと息は切れたが、でも、第66D列車には何とか間に合った。
この列車、大多喜駅始発の列車なのである。
この日のお昼、大多喜駅の検修庫前でエンジンをかけて整備を受けていた
206号車が充当されるのではないか、そういう淡い期待を抱いていたのだが...
【2015年12月31日16時06分】 いすみ鉄道・上総東駅
夕暮れの空の下、やって来たのは、キハ20 1303号車の方だった。
約10分で終点の大原 16:27到着である。このとき、向かいのホームには
16:33発「急行5号」となるキハが待機している。急げば、もちろん乗り換え可能。
【2015年12月31日16時18分】 いすみ鉄道・大原駅
予定通り、予想通り!! この並びも撮ることができたのである。
でも、想定外だったのは...
【2015年12月31日16時18分】 いすみ鉄道・大原駅
キハ28の種別幕。何と「準急」表示である。
ちなみに、昭和40年台まで国鉄にも「準急」列車が存在した。
準急行、普通急行、特別急行という3段階だったのである。
でも、いろいろな事情から準急は急行に吸収される形で“発展的解消”、
キハ58系ディーゼル動車は「急行型気動車」といわれるが、もちろん全国で
準急列車にも運用されており、この表示自体は不思議なものではない。
この日、小谷松で撮った写真を見直してみても、種別幕は「急行」表示、
つまり、「準急」は最後だけのサービスだったのだろうか。
定刻で発車。
大原駅を発車するとすぐ車掌さんが検札に。車内で急行券を購入すると
軟券の急行券を買うことが出来る。日付の「30」と「1」に丸をつけて
「31日」とするあたり、国鉄時代の車内発行の切符と基本的に同じシステム。
以前は乗車記念にキハのポストカードが配られていたが、この日は、
「乗車記念に...」と車掌さんが持って来てくれたのは「いすみ鉄道もなか」だった。
さて、前側キハ52が自由席、後側キハ28が指定席として運転される。
でも、キハ28の車端部のロングシートは自由席扱い。許可を得てそちらに乗車。
「空いているので、こちら(座席指定のボックス席)でも良いですよ」とは車掌さん。
【2015年12月31日16時20分】 いすみ鉄道・キハ28 2346車内
「レストラン・キハ」のため、キハ28 2346号車内は各座席にテーブルが
セットされており、本来なら急行型のゆったりした乗り心地が味わえるが、
いすみ鉄道のキハ28は、意外と窮屈な乗り心地なのである。だから無人!!!
となれば...
慌ててICレコーダをセット。大多喜までの30分間の“車内録音”を楽しんだ。
とはいえ、キハの壁にはファンから送られた国鉄時代の写真を入れた額が。
この写真額とテーブルがバッタンバッタン音を立てて、車内録音としては
決して良い出来映えではないのだが、でも、耳を澄ませばDMH17エンジンの
サウンドもきちんと収録されていた。
一応、全区間を録音したのだが、そのうち最後の1区間、城見ヶ丘駅を出て
大多喜駅構内でブレーキがかかるところまでのサウンドをご紹介しよう。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
城見ヶ丘駅を離れると同時に車内には、「アルプスの牧場」のオルゴールが流れる。
途中でゼンマイを巻き直して1コーラス流しきる律儀な車掌さんだった。
放送の最後には「本年の、いすみ鉄道鉄国鉄型気動車列車、最終運行となりました」
と、1年締め括りの挨拶。そして、「どうぞよいお年をお迎えください」
2015年の大晦日とわかる貴重なアナウンスを録音することができた。
【2015年12月31日16時57分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅
17時、外がすっかり暗くなった頃、列車は大多喜駅に到着である。
「準急」表示のキハ28を撮ると、大急ぎで駅を出て大手門の先の駐輪場付近へ。
普段、キハは小谷松方に前進し、メキシコ通りの踏切付近まで進んで折り返し、
大手門の隣にある検修庫に入庫するのだが...
ハズレ!!!
大晦日だからだろうか、検修庫はシャッターを閉ざしたまま。
キハは城見ヶ丘側に進み、給油線近くに留置されてしまった。嗚呼。
【2015年12月31日17時07分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅
仕方なく??
大多喜駅のイルミネーションの様子を撮って、今年の<鉄>活動を締めくくった。
ちなみに、写真の奥の方、よ~く目を凝らすと車内灯を落として眠りにつく
キハ28の姿を確認することができる。
…… ……
大晦日の午後6時、TVでは間もなく紅白がはじまるタイミングである。
やはり、都会とは違って大多喜の中心部はひっそりと静まりかえっていた。
オリブのバス停を18:15発のシナガワグースゆき高速バスで帰路に。
この日は“海ほたる渋滞”もなく品川に到着したのだった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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車内録音、良いですねぇ。その時の映像が目に浮かぶようです。しかもちょっと感動的な車内アナウンス。実際にいすみ鉄道に行き、乗った人だけが味わえる感動を分けて頂きありがとうございます。
ちなみに検札も放送もアテンダントさんではなかったんですか?
by ハヤブサくん (2016-01-20 06:33)
ハヤブサくん さん
コメントありがとうございます。
大晦日だったからかと思いますが、ムーミン列車でも運転士さんがマイクをとって挨拶する場面が何度か見られました。い鉄の場合、たぶん、車内放送は詳細な原稿をつくっていないような...、1月2日に再び「急行5号」に乗った時は、車内放送のパターンはかなり違っていました。
そんな、「急行5号」ですが、実質的に、大多喜までの回送列車を客扱いで運転しているような感じの列車ですから、(自分が乗ると)男性の車掌さん1名ということが多く、女性アテンダントが乗務していないことが多いようです。
閑散とした車内でDMH17Hエンジンの音と振動に身を委ねるのも、いすみ鉄道を訪れた時の楽しみの1つになっております。
by あるまーき (2016-01-20 10:55)