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2015年 〆は「いすみ鉄道 国鉄型キハ」(3)晴れるのか曇るのか [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

18日は予定を早めて、1便早いヒコーキで羽田へ。
“到着機材遅れのため”、出発が30分遅れ、
“羽田周辺空域混雑のため管制から待機の指示”として、OKJの誘導路で10分。
HNDに着陸すれば、“駐機予定のスポットに別のヒコーキが...”と10分近く。
さらに、いよいよヒコーキが停止し、荷物を持ってみんな立ち上がったら、
“到着ロビーへのバスが到着していない”として機内で10分ほど待機...
実質1時間のフライトに対して、待機していた時間は...

さらに、雪と人身事故で京急が止まっていて...
倉敷駅を8時の空港バスに乗ったのに、新宿の職場に着いたのは13時過ぎ、嗚呼。

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【2016年1月18日7時23分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

そんなわけで、小雨降る中、跨線橋からスナップした、この「混色キハ」だけが
今日の成果だった。

さて、しばらくの中断を挟んで、大晦日の「いすみ鉄道キハ撮影記」再開である。

すでに<速報版>でお知らせした通り、<変態鉄>は12月31日、1月2日と
中1日で2度も、同じ路線を撮りに訪れている。もちろん、それはキハが好き、
それから、いすみ鉄道の沿線風景に惹かれて...が大きいのだが、
もう1つ、大事な訳があった。

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それは、この1日乗車券。12月31日の日付印とともに「謹賀新年」のスタンプ。

「31日に“謹賀新年”とはフライングじゃないか!!」などと野暮なことは言わない。

「年末年始期間、フリー乗車券有効期間延長」というのが、いすみ鉄道の
“恒例行事”となっているのだ。例年、12月30日~1月2日までの日付の1日乗車券は
1月3日までは乗り放題となるのである。そう、この1日乗車券で1月2日も
楽しめたのである。

しかも...

そんなときに、わざわざ車両オーナー向けの、つまり、特典でいただいた乗車券を。
そんな、常識をはるかに超えた<ケチ鉄>こそが自分なのであった。
いただいた切符で2日間乗り放題にしているのだから...どうしようもないヤツである。
(普段は窓口で買っていますよ。むしろ、この“車両オーナー特典”は毎年使い切れずに貯まってしまうのです!!! 念のため。)

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【2015年12月31日13時22分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

さぁ、日付印を入れてもらって、昼下がりの大多喜駅ホーム、
ベンチに座って、コンビニのパンで軽い昼食、13:24発のムーミン列車で向かったのは...

……  ……

2015年12月31日(木)曇り一時雨

鉄道撮影において天気というのは、もちろん重要なファクターである。
列車の通過時刻は、こちらの都合で変えてもらうことはできない、その時間帯に、
その瞬間に晴れているか否か、晴れていれば順光なのか逆光なのかは...

そういった中、<撮り鉄>向けの撮影地ガイドには、時折「曇りの日限定」というのが
掲載されている。つまり、地形や線形の関係上、晴れると常に逆光というポイントが
存在するのだ。一度訪れたいと思っていた、上総東と新田野の間の撮影地も、
そういうものうちの1つ。お昼まで雨の中、小谷松で撮っていて、
午後の「急行3号」「急行4号」は、そこで撮ろうと思ったのだが...

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【2015年12月31日13時22分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

昼下がりの大多喜駅には青空が戻っていた。
しかも、ホームの向かい側、検修庫の前には最古参「いすみ200'形」の
最後の1両となった206号車がエンジンをかけてスタンバイ。

「これは、もしかしたら、夕方出庫の運用、久々に206が入るのか??」

密かに<変態鉄>の妄想は膨らんでいったのである。
まぁ、世の中、欲求不満男の妄想ほどコワイものはない。(← 何だ、そりゃ??)

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【2015年12月31日13時22分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

入線してきた352号車と206号車、新旧ムーミン列車の並びを強引に...
さぁ、これほど晴れてしまうと「曇り限定」の撮影地に向かうのにはリスクが...
ここは“安全策”、周囲が開けていて撮りやすそうな新田野駅付近へ。

キハは「急行3号」として14時頃、つまり30分ほどでやって来る。
撮影地を探して、カメラをセットして...、30分というのは決して余裕のある
時間ではない。かつて撮ったことがある国吉側の直線区間へ。

とりあえず、冬枯れの水田地帯にカメラをセット。直線区間をゆくキハを
サイドがちに撮るという、何の変哲もない列車写真のポイント。
それだけに、車両中心に2両ピッタリの構図を...

踏切の音が聞こえて、いよいよキハがEOSくんのファインダーの中に飛び込んできた。

「うぎゃ~~~っ!!」
背後のポールや電柱をカットすべくズームを望遠側にし過ぎていた。

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【2015年12月31日13時58分】 いすみ鉄道・新田野-風そよぐ谷 国吉

“ケツ切れ撃沈”、そう確信した瞬間、咄嗟の判断でズームを広角側に回し
必死にシャッターを切った。その結果がコレ。
慌てて撮ったことがバレバレな中途半端な1枚になってしまった。
「急行3号」は“完敗”である。しかも、このキハがやって来る直前になって
再び太陽は厚い雲の影に隠れてしまった。それなら「曇り限定」でも...
何だかうまく噛み合わない日である。

足取りも重くトボトボと新田野駅に引き返したのだった。

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【2015年12月31日14時43分】 いすみ鉄道・新田野駅

この時間帯、14:44に下り大多喜ゆき、14:51に上り大原ゆきと両方向の列車が
続けてやって来る。このまま大多喜に戻っても良かったのだが、
次のキハは、15時半過ぎにやって来る「急行4号」。最後の「急行5号」は16時半、
日の短いこの時期、すでに撮影可能時間帯を外れている。つまり、2015年最後の撮影。
慎重に撮影地を検討...だが、やはり、最後は予定していた「曇りの日限定」の場所。
新田野駅からも歩こうと思えば歩ける場所だが、次の上総東駅の方が少し近い。

という訳で、大多喜ゆき第65D列車はベンチから見送った。

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【2015年12月31日14時50分】 いすみ鉄道・新田野駅

その大多喜ゆきと、隣の国吉駅で交換した大原ゆき第64D列車で1駅、上総東へ。
上総東駅から新田野方面に戻って、道なりに川を渡り郵便局の前の交差点を
右折すると築堤の小さな踏切に出る。

踏切の先の斜面には1人がやっと通れる幅の獣道のような...
鬱蒼と木々が生い茂る中、滑らないように気をつけつつ足場を確保して
三脚をセットすれば、山深いローカル線を“演出”できる。

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【2015年12月31日15時31分】 いすみ鉄道・上総東-新田野

ロケーションとしては良いのだが、「曇りの日限定」ということは陽が射せば、
必ず逆光、薄暗い中での撮影を強いられる訳で...
すでにISO1600設定、肉眼で見る限り、列車の通過速度は大したことないのだが、
それでもこの感度に設定しても若干被写体ブレしてしまっている...

もう、撮影は限界に近いコンディション。
あとは、これ以上暗くならないようにと祈るだけだった。

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【2015年12月31日15時44分】 いすみ鉄道・新田野-上総東(後追い)

16時になろうとするとき、キハがやって来た。
上り列車はこのあたりで徐行しているみたいで...それも幸いした。
何とか、まぁ、何とか、お見せできるような画を。
「禁断のISO1600」ながら、何とか撮ることができただけでもひと安心だった。

さぁ、そんな感慨に耽っているわけにはいかなかった。
20分後、上総東駅を16:17発の上り第66D列車で大原に向かわないと...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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