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9月の臨鉄キハ20(2)はじめての港東線 [水島臨海鉄道キハ20]

昨日、仕事を終えて帰宅したのは23時頃。
自宅の近くには、あまり高い建物もなく、そんな空にはひときわ明るい月が。
そういえば、ニュースで「スーパー・ムーン」だと言っていたのを思い出した。

という訳で、三脚とEOSくんを連れて自宅前へ。

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【2015年9月28日23時02分】 東京都杉並区久我山付近

う~ん、ピン甘。やはり、月とはいえ天体撮影は難しかった。
<鉄>用のこの三脚では南の高い空に上った月を捉えるのは、なかなかしんどかった。

WBを「オート」で撮影したら、気味悪いくらい青白くなってしまったので、
RAW現像の際に「曇り」に変更してみたが...

実は、自分、小さい頃は<天体少年>だった。
夜空に見える星座が、ギリシャ神話に関連していると知って、関連する本を読み漁り...
南半球でしか見えないものも含めて、全天の星座の名前も、その中の1等星の名前も
すべて覚えてしまったのだった。
そんなヘンな小学生だったのは30年近く前の話。

いまでは、<天体少年>転じて、<変態オッサン>。

だから、確か、小学校の卒業文集には「将来は天文学者に...」とか書いたような。
もし、自分が何かスゴイ事件を起こしたら、そんなことが報道されるかも。
それにしても、TVの事件報道の“定番”、「子どもの頃の卒業文集」って、
容疑者にせよ被害者にせよ、わざわざ紹介する必要があるのか、いつもTVを視ていて
ギモンに思う、犯罪者予備軍(?)の<変態鉄>である。

さて...


……  ……

忙しいのにそんなことをして時間を使っていたら...

今日はNTTフレッツ光のメンテナンス工事の日だったことを忘れていた。
「ネットに繋がらない!!!」、大慌てだった。そんなわけで持ち帰った仕事が遅れて、
ブログを書くのも遅れてしまったのである(書き貯めて“予約投稿”にする余裕など...)。

記事更新が遅れまして、申し訳ありませんでした。

さて、9月5・6日の「水島臨海鉄道」撮影記。

※ 今日の記事を参考に撮影に行かれる皆さま、わがEOSくんの時刻設定は
6~7分遅れているみたいです。 ← いい加減、直せよ!!

2015年9月5日(土)曇り

10時半頃、臨鉄水島本線・栄駅近くのホテルに荷物を預けて、
高架下の道路を急いだのだった。そう、今日は、この小さな機関車を追った話。

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【2015年9月5日10時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

さて、その前に。今日は、ちょっと長い説明から。

臨鉄、水島臨海鉄道の他にも、全国には“臨海鉄道”と名の付く路線がある。
その多くが貨物専業の鉄道のため、一般に知られていないだけ。

これらはちょっと難しい話をすると、1962年(昭和37年)「日本国有鉄道法施行令」を改正、
これを根拠に、当時の国鉄・沿線自治体と臨海部の工業地帯に進出する企業の3者が
出資することで発足した鉄道会社を指す。いまでいう「第3セクター」のはしり。

つまり、戦後の高度経済成長期、臨海部の埋め立てによる重工業地帯の整備が進められると
国鉄から分岐して、臨海部の工業地帯を結ぶ貨物線の敷設の必要性が高まった。
しかし、日本国有鉄道法では、国鉄は他企業への出資が厳しく制約されていた。
国鉄線として建設しようにも国会での審議(鉄道敷設法の改正)が、その都度、必要となり
人口希薄な臨海部の埋め立て地への貨物路線の建設が、議員さんに納得してもらえる
可能性は極めて低かった(当時、“念願”“悲願”の鉄道開業を待ちわびる地方は
各地にあった。国会議員がそんな声をさしおいて貨物専用線の建設に同意する訳がなかった)

そこで、国会での法改正ではなく、国鉄が“例外的に”出資できる対象を定めていた
「日本国有鉄道法施行令」を改正することで、このような臨海部の工業地帯を結ぶ
主に貨物輸送を目的とする鉄道会社にも出資できるようにしたのである。

そんな経緯もあって、水島臨海鉄道もJR貨物の他、岡山県や倉敷市、さらには
沿線(水島地区)にある石油会社などが株主に名を連ねる。
中でも、水島臨海鉄道というのは臨海鉄道の中では“変わりダネ”。
旅客営業をしているのは、ここと鹿島臨海鉄道くらいなもの。

という訳で、キハばかりでなく工業地帯への輸送の任務に黙々と励む機関車たちを。

……  ……

水島駅を過ぎると、最初の交差点付近で線路は二股に分かれる。

右へ進めば、お馴染みの三菱自工前、そしてキハと機関車たちの車庫、倉敷貨物ターミナル。
反対に分かれていくのが港東線。こちらは貨物列車専用、東水島駅までの路線。

事前に調べた情報では、

  第133列車 水島 10:58 → 11:06 東水島

直後に、その折返しの第134列車というのが設定されていた。

「大急ぎで行けば、港東線沿いで撮れるのでは??」

甘い見込みで向かったのだが、歩いても歩いても港東線の線路は高架のまま。
11時が近くなり、「もう無理だ。嗚呼」、諦めて歩くペースを落としたときだった。
前方に高架区間の終端部が見えた。濠を挟んで道路と並走する。
雑草をうまくかわせば、何とか貨物列車が撮れそう...

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【2015年9月5日11時31分】 岡山県倉敷市水島付近

幅も広くない道路、工場と港湾施設が並ぶエリア、大型トレーラーが勢いよく
走っていく中を自分も大急ぎで、危険も顧みず、カメラを抱え全速力で歩いた(笑)。

ようやく。高架のコンクリート壁をかわすことができる場所で1枚。
もう、ここ以外に選択の余地はなかった。

お店のヨコに、ちょっと広くなった場所を見つけて三脚にEOSくんを置いた、
まさに、そのとき。

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【2015年9月5日10時53分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

ゆっくりとゆっくりと水島駅から下り勾配を進んできたのは、DD501ディーゼル機関車。
後ろには、数両だけのコキ車(コンテナ貨車)を従えていた。

このDD50型ディーゼル機関車というのは水島臨海鉄道オリジナルの形式、
自社発注車であり、JR乗り入れの水島本線の貨物運用には充当されない。
なかなか、その動きは捕捉できず、<変態鉄>としても「何とか一度は撮ってみたい」、
そんな思いをずっと持っていた機関車だった。

前の訪問時に、水島駅のホームで待って、駅撮りには成功していたが、
線路沿いでコキ車を牽引して走る姿を撮ったのはこれが初めて。

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【2015年9月5日10時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

ゆっくり走っていたので、望遠で撮った後、ズームを引いてもう1枚。
これが、この記事のトップ写真になった訳である。

これを撮り終えて、感動に浸っていると、自分の背後に1台のトラックが。
「叱られるのかなぁ」、小心者の自分でなくても、<撮り鉄>への
世間の風当たりは冷たいのである。

「ほぅ、貨物列車撮っているのか。たまにココで撮っている人、見かけるよ。」
とのこと。内心、ホッとしたのである。

さて、ゆっくりしては居られない。
11:24には、さきほどのDD501が倉敷貨物ターミナルゆき、第134列車を牽いて戻ってくる。

周囲をちょっと探したが、思ったほどの撮影地には出会えず、同じポジションで回れ右。

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【2015年9月5日11時20分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島

定刻。遠くから踏切の音が聞こえてきて...
意外にも単機回送だった。とはいえ、穏やかに煙を吐きながら、一仕事終えて
クラに帰って行く、小さな機関車の姿に<変態鉄>は大コーフンだった。

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【2015年9月5日11時20分】 水島臨海鉄道港東線・東水島-水島(後追い)

後追いでも目立たないのが単機回送の嬉しいところ。視界から消えるまで
小さな機関車を見送ったのだった。

続けざまに貨物列車がやって来るのは、さすがとしか言いようがない。
次は正午過ぎに、JR線・西岡山からの直通のコンテナ列車、第3093列車がやってくる。
キハとのすれ違いシーンなどを撮ったこともある列車である。
こちらは、JR貨物のDE10型ディーゼル機関車がコキ車を20両ほど牽引してやってくる
“長大列車”。

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【2015年9月5日12時00分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

DD501を撮った地点のすぐ先、同じカーブの反対側、東京製鐵の正門前で撮った。
次に来る時は、間違いなく、水島駅前(→ 常駐あり)からタクシーで来るはず。
「東京製鐵正門前」とお願いすれば、この地点はドンピシャだと思う。

どうせ、コキ車20両、全長400メートル近い長大列車、編成全景を入れようなどと
そんな大それた事は思っていなかったが、でも、カーブは避けて撮った方が正解か??

この第3093列車で、この地点での撮影は終了。でも、DD501が撮れて大満足だった。
足取りも軽やかに水島駅まで戻って次のポイントに向かうのだった。

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【2015年9月5日12時31分】 岡山県倉敷市水島付近

往きと違って気持ちにゆとりもあり、歩きながらこんな写真を撮る余裕も。
写真右奥に海上保安庁の巡視船が停泊しているが、その後ろのギザギザ屋根、
三菱自動車の工場だろうか、よく見れば、水島本線の高架も見えている。

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【2015年9月5日12時48分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷貨物ターミナル付近

さぁ、いよいよ次はキハに再会である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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