ピロピロ音色の「♪ 汽笛一声」2002年4月「さざなみ」号車内放送 [車内放送]
久々に、今日は<変態鉄>が列車に乗って車内放送を録音したコレクションの中から。
2002年4月の、内房線183系特急「さざなみ」の車内放送を。
【2015年1月2日7時29分】 小湊鐵道・海士有木駅(後追い)
「いつでも行ける」「いつでも撮れる」というのは、この趣味にとって意外と難敵。
内房線の五井から養老渓谷を経て、大多喜町の上総中野駅に至る小湊鐵道。
国鉄キハ20の“兄弟”ともいえるキハ200が活躍する、この路線、車両だけでなく
その沿線風景など、<変態鉄>としてもお気に入りの路線である。
…… ……
ただ、悩みは...
いすみ鉄道のキハ52+キハ28とも、臨鉄のキハ20とも違っているのは、
1年365日、全列車がそのキハ200形で運転されているのである。
それから、もう1つ。都心から1時間程度でアクセス可能な場所にあること。
まさに「いつでも行ける」「いつでも撮れる」存在。
休みの前の日の夜、<変態鉄>のアタマの中で、いつも“出撃先候補”には
挙がるのだが、それが実行される確率は極めて低いのである。
ヒコーキの予約が必要な、そんな出撃先との大きな違いである。
小湊鐵道のキハを撮りに行きたいと思いつつ、連休中も
「人が多いときに撮りに行くのもイヤだ!!」などと自宅でゴロゴロして過ごしそう。
【2014年12月31日6時59分】 内房線・五井駅
そんな小湊鐵道の始発駅はJR内房線の五井駅。
“東京郊外のベッドタウン”といったところか。大半の列車は千葉止まりながら、
総武快速線や京葉線に直通して東京まで乗り入れる列車もある。
小湊鐵道に撮りに行きたいと考えているうちに、
その「五井」という駅名の入ったアナウンスを録音していたことを思い出した。
【1994年4月頃】 京葉線・葛西臨海公園駅
内房線を走る特急は「さざなみ」、1972年の東京地下駅開業に合わせて製造された
183系特急型電車が長らく使われていた。中学の時の臨海学校が、そんな内房線の
岩井駅近くの民宿。当時は、毎年「房総夏ダイヤ」というのが行われていた時代、。
中学1年生の時の担任が、実はかなりディープな<鉄>で、183系「さざなみ」で
往復するだけではつまらない...と無理を言って、復路は特急「あずさ」にしてくれた。
当時、白地の車体に窓回りに赤と緑の細いラインを配した「グレードアップ車」が
登場しつつあった頃。当時、流行だったハイデッカー構造の指定席車で新宿まで
過ごした。むろん、同級生は誰も気にもとめていなかったが、あとでその先生、
自分には“舞台裏”をちょっと教えてくれた。いま、復刻色として登場している
183系「グレードアップあずさ」色、自分にとっては内房線での懐かしい思い出。
さて、話が逸れている。
【2003年8月頃】 内房線・館山駅
その183系「さざなみ」号、車内放送のチャイムは“鉄道唱歌”のオルゴールだが、
製造元の企業が鉄道用のオルゴール製作から撤退したこともあって、廃止前の数年は
電子音チャイムの“鉄道唱歌”が使われていた。
(現行のE257系は“4打音チャイム+二カ国語自動放送”)
ピロピロ音色の電子チャイムより、アコースティックなオルゴールの音色の方が
好きな<変態鉄>だが、これはこれで録ってみようと、録れそうな列車を探した。
(当時はMD、でも廉価版のこんなICレコーダでも結構良い感じに録れるものなのです)
車内録音をする<鉄>にも、さまざまなタイプが居て、他の乗客の話し声などが
収録されている方が臨場感があって良いという考え方の方もいらっしゃるが、
自分はそういうものは極力入れたくないタイプ。理想は乗客が自分1人だけの状態。
乗車率の低そうな列車、しかも車内放送にチャイムを流すのは基本的に始終発駅、
だから、始発駅・終着駅の前後の区間で乗車率が低そうな列車を何とか探し出して...
わざわざホテルを確保してまで、朝4時台の列車を狙って...なども数知れず。
そんな中、夕ラッシュ時に、君津 → 東京という短区間設定、謎の「さざなみ」を
時刻表で見つけたのだった。単独で見れば謎の列車、でも、どうやら、その運用、
夕方以降に 東京 → 君津 → 東京 → 君津 と、なっているみたいで、
2本の下り特急を運転するための、いわば、折返しの回送も客扱いする...という性格の
特急だろうと睨んだのである。
それならば、特に最初の一区間、君津 → 木更津は“空気輸送”の可能性も!?
そんな淡い期待を胸に、夕方、君津駅で待ち構えたのだった。
“決行”に移したのは、2002年4月3日のことだったらしい。
「らしい」と書いたのは、メモをとらない自分、この記事も“日付不詳”として
書こうと思っていたのだが、先日、ほかのものを探して、引き出しの中の“発掘”を
行っていたら、偶然、こんな特急券が出てきたのである。まさに奇跡。
君津駅から特急で帰ってきたことなど、たぶん、これ以外には一度もなかった。
さて、ホームに停まる「さざなみ24号」に乗り込む人はわずか。
自由席でも各車2~3名程度だった。特に、指定席車は無人。
車掌さんに許可をいただき、木更津までの1区間、その無人の指定席車で
録音させていただくことができたのだった。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
「停まります駅は、木更津、五井、蘇我、海浜幕張、終点の東京の順に...」
ピロピロ音色の電子チャイム版「鉄道唱歌」に続いてアナウンスが入る。
マニア目線(耳線??)では、アナウンスの内容にも時代を感じる。
当時は、まだ「禁煙車は1号車...」と、禁煙の号車番号が案内されていた時代。
後に「おタバコを吸うことができる車両は...」のアナウンスが主流となり、
現在では基本的に全車禁煙車となり、この放送を聴くこともなくなった。
8両編成で3両が座席指定というのも。かつてはグリーン車組込だったが、
すでに、房総特急も、海水浴や行楽から通勤特急にシフトして久しかった。
…… ……
録音したのは、まだMDを使っていた時代。2002年春のこと。
房総特急の元祖183系も、スカ色113系も姿を消して久しい。
こんな車内録音も懐かしいものになりつつある。
【2006年7月頃】 内房線・木更津駅
内房特急「さざなみ」も、モノクラス5連のE257系を経て、とうとう今春のダイヤ改正では
平日は朝晩の通勤時間帯、休日は行楽客向けの特急が走るだけになってしまった内房線。
かつては、「房総夏ダイヤ」と呼ばれる特別ダイヤを編成して、
各区所の余剰車を総動員して海水浴客輸送に当たったというのも、いまはむかし。
レジャーの多様化とアクアライン経由で東京から1時間程度でアクセス可能になれば
房総特急も“万事休す”の様相か!?
冒頭で、小湊キハの話題か...と見せかけておいて、
いつもにも増してマニアックな話題をご紹介してみたのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2002年4月の、内房線183系特急「さざなみ」の車内放送を。
【2015年1月2日7時29分】 小湊鐵道・海士有木駅(後追い)
「いつでも行ける」「いつでも撮れる」というのは、この趣味にとって意外と難敵。
内房線の五井から養老渓谷を経て、大多喜町の上総中野駅に至る小湊鐵道。
国鉄キハ20の“兄弟”ともいえるキハ200が活躍する、この路線、車両だけでなく
その沿線風景など、<変態鉄>としてもお気に入りの路線である。
…… ……
ただ、悩みは...
いすみ鉄道のキハ52+キハ28とも、臨鉄のキハ20とも違っているのは、
1年365日、全列車がそのキハ200形で運転されているのである。
それから、もう1つ。都心から1時間程度でアクセス可能な場所にあること。
まさに「いつでも行ける」「いつでも撮れる」存在。
休みの前の日の夜、<変態鉄>のアタマの中で、いつも“出撃先候補”には
挙がるのだが、それが実行される確率は極めて低いのである。
ヒコーキの予約が必要な、そんな出撃先との大きな違いである。
小湊鐵道のキハを撮りに行きたいと思いつつ、連休中も
「人が多いときに撮りに行くのもイヤだ!!」などと自宅でゴロゴロして過ごしそう。
【2014年12月31日6時59分】 内房線・五井駅
そんな小湊鐵道の始発駅はJR内房線の五井駅。
“東京郊外のベッドタウン”といったところか。大半の列車は千葉止まりながら、
総武快速線や京葉線に直通して東京まで乗り入れる列車もある。
小湊鐵道に撮りに行きたいと考えているうちに、
その「五井」という駅名の入ったアナウンスを録音していたことを思い出した。
【1994年4月頃】 京葉線・葛西臨海公園駅
内房線を走る特急は「さざなみ」、1972年の東京地下駅開業に合わせて製造された
183系特急型電車が長らく使われていた。中学の時の臨海学校が、そんな内房線の
岩井駅近くの民宿。当時は、毎年「房総夏ダイヤ」というのが行われていた時代、。
中学1年生の時の担任が、実はかなりディープな<鉄>で、183系「さざなみ」で
往復するだけではつまらない...と無理を言って、復路は特急「あずさ」にしてくれた。
当時、白地の車体に窓回りに赤と緑の細いラインを配した「グレードアップ車」が
登場しつつあった頃。当時、流行だったハイデッカー構造の指定席車で新宿まで
過ごした。むろん、同級生は誰も気にもとめていなかったが、あとでその先生、
自分には“舞台裏”をちょっと教えてくれた。いま、復刻色として登場している
183系「グレードアップあずさ」色、自分にとっては内房線での懐かしい思い出。
さて、話が逸れている。
【2003年8月頃】 内房線・館山駅
その183系「さざなみ」号、車内放送のチャイムは“鉄道唱歌”のオルゴールだが、
製造元の企業が鉄道用のオルゴール製作から撤退したこともあって、廃止前の数年は
電子音チャイムの“鉄道唱歌”が使われていた。
(現行のE257系は“4打音チャイム+二カ国語自動放送”)
ピロピロ音色の電子チャイムより、アコースティックなオルゴールの音色の方が
好きな<変態鉄>だが、これはこれで録ってみようと、録れそうな列車を探した。
(当時はMD、でも廉価版のこんなICレコーダでも結構良い感じに録れるものなのです)
車内録音をする<鉄>にも、さまざまなタイプが居て、他の乗客の話し声などが
収録されている方が臨場感があって良いという考え方の方もいらっしゃるが、
自分はそういうものは極力入れたくないタイプ。理想は乗客が自分1人だけの状態。
乗車率の低そうな列車、しかも車内放送にチャイムを流すのは基本的に始終発駅、
だから、始発駅・終着駅の前後の区間で乗車率が低そうな列車を何とか探し出して...
わざわざホテルを確保してまで、朝4時台の列車を狙って...なども数知れず。
そんな中、夕ラッシュ時に、君津 → 東京という短区間設定、謎の「さざなみ」を
時刻表で見つけたのだった。単独で見れば謎の列車、でも、どうやら、その運用、
夕方以降に 東京 → 君津 → 東京 → 君津 と、なっているみたいで、
2本の下り特急を運転するための、いわば、折返しの回送も客扱いする...という性格の
特急だろうと睨んだのである。
それならば、特に最初の一区間、君津 → 木更津は“空気輸送”の可能性も!?
そんな淡い期待を胸に、夕方、君津駅で待ち構えたのだった。
“決行”に移したのは、2002年4月3日のことだったらしい。
「らしい」と書いたのは、メモをとらない自分、この記事も“日付不詳”として
書こうと思っていたのだが、先日、ほかのものを探して、引き出しの中の“発掘”を
行っていたら、偶然、こんな特急券が出てきたのである。まさに奇跡。
君津駅から特急で帰ってきたことなど、たぶん、これ以外には一度もなかった。
さて、ホームに停まる「さざなみ24号」に乗り込む人はわずか。
自由席でも各車2~3名程度だった。特に、指定席車は無人。
車掌さんに許可をいただき、木更津までの1区間、その無人の指定席車で
録音させていただくことができたのだった。
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「停まります駅は、木更津、五井、蘇我、海浜幕張、終点の東京の順に...」
ピロピロ音色の電子チャイム版「鉄道唱歌」に続いてアナウンスが入る。
マニア目線(耳線??)では、アナウンスの内容にも時代を感じる。
当時は、まだ「禁煙車は1号車...」と、禁煙の号車番号が案内されていた時代。
後に「おタバコを吸うことができる車両は...」のアナウンスが主流となり、
現在では基本的に全車禁煙車となり、この放送を聴くこともなくなった。
8両編成で3両が座席指定というのも。かつてはグリーン車組込だったが、
すでに、房総特急も、海水浴や行楽から通勤特急にシフトして久しかった。
…… ……
録音したのは、まだMDを使っていた時代。2002年春のこと。
房総特急の元祖183系も、スカ色113系も姿を消して久しい。
こんな車内録音も懐かしいものになりつつある。
【2006年7月頃】 内房線・木更津駅
内房特急「さざなみ」も、モノクラス5連のE257系を経て、とうとう今春のダイヤ改正では
平日は朝晩の通勤時間帯、休日は行楽客向けの特急が走るだけになってしまった内房線。
かつては、「房総夏ダイヤ」と呼ばれる特別ダイヤを編成して、
各区所の余剰車を総動員して海水浴客輸送に当たったというのも、いまはむかし。
レジャーの多様化とアクアライン経由で東京から1時間程度でアクセス可能になれば
房総特急も“万事休す”の様相か!?
冒頭で、小湊キハの話題か...と見せかけておいて、
いつもにも増してマニアックな話題をご紹介してみたのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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オロロ~ン涙・・・涙・・・涙・・・
「さざなみ」のメロディー懐かしいです。
いろんな思い出が、走馬燈状態になります。
by hanamura (2015-05-01 13:48)
hanamuraさん
コメントありがとうございます。
その当時としては気にも止めていなかったことが、時間が経つにつれて懐かしく感じられたりすることもあって...
何だか不思議な感じがしますね。
by あるまーき (2015-05-02 01:16)