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「窓の大きな京急電車」に逢いに行ったり... [保存車・廃線跡]

昨日の記事では、21世紀になった頃のコトデンの模様をご紹介した。
その記事を書きながら、思い出したことがあった。

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【2015年4月29日12時44分】 東京都新宿区・ホビーセンターカトー

当時、志度線の海辺の区間で撮った、窓の大きな優雅な姿の電車。
それは、京急からの譲渡車だった。そして、そんな「窓の大きな京急電車」が、
都内で、美しい状態で保存されているはず。

朝3時半起きで出発、その帰り道に、そんな保存車に立ち寄ったのだった。

……  ……

2015年4月29日(水)晴れ

朝3時半に起床、西荻窪駅を4:36発の中央線各駅停車・東京ゆきで出発。
御茶ノ水で乗り換えて、向かった先は両国だった。

でも、写真は無し。

総武線のドアが開いた途端、それが、まさにマラソンの号砲のような。
一斉に全速力で駆け出す乗客たち、自分は階段近くのドア付近に居た。ラッキー!!
自動改札機を1番か2番で通過、駅前広場を全力で駆け抜け、行列に加わった。

そう、この日は、両国国技館の土俵を使って、横綱審議委員会稽古総見一般公開。
毎場所前に行われる「稽古総見」、通常は非公開で国技館内の相撲教習所で
行われるが、5月場所の前の総見だけは、毎年4月29日の祝日に一般に公開して。
いわゆるマス席、イス席とも全席自由席で開放される。
(前3列くらいのマス席は協会関係者席となる)

前方のマス席を確保するには始発電車で行っても難しいくらいなのだ。
午前7時の開場は数分早まった。「押さないで下さい」「絶対に走らないで!」
スタッフが、メガホンを通して何度も繰り返していたが...
殺気だった観客が、一気になだれ込むのは、毎度のことなのだ。

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【2015年4月29日6時56分】 東京都墨田区・両国国技館

テレビで見るのは十両以上の取組。
幕下申し合い稽古というのは、初めて見る力士が多くて...

富栄という名前は、自分はこの日初めて知ったのだった。
帰宅後に調べてみたら、兵庫県出身の23歳、横綱 日馬富士と同じ伊勢ヶ濱部屋
とのこと。初土俵から7年余り、決して恵まれた体格ではないが、積極的に
土俵に上がって稽古していたことが印象的だった。

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【2015年4月29日8時44分】 東京都墨田区・両国国技館

周囲の枡席には若い女性の姿も多く、話している内容も、なかなか、お詳しい様子で。
やはり、最近話題の千代丸関が土俵に上がれば「かわいい~!!」の声が。

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【2015年4月29日9時51分】 東京都墨田区・両国国技館

十両の稽古が始まる頃から土俵下では横綱 鶴竜が準備運動を始めていたが、
やはり、盛り上がったのは、この横綱の姿が見えてから。
正面、ちょっと東寄りというビミョーな場所をとってしまった自分。
このカットを選ぶあたりに、<変態鉄>の好みが反映されている?!

これは横綱が、横綱審議委員の先生方と北の湖理事長のもとへ挨拶に向かうとき。

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【2015年4月29日10時22分】 東京都墨田区・両国国技館

やがて、幕内申し合いが終われば、いよいよ大関申し合い。
大関 豪栄道、横綱 鶴竜は土俵下で見ているだけ。体調が万全でないので、
仕方ないと言えば仕方ないが。

大関申し合いとはいえ、大関以下の番付の関取も参加できるのだが、
2大関、2横綱とともに土俵に上がっていたのは逸ノ城と照ノ富士。
ただ、逸ノ城はガッカリするような相撲内容だった。

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【2015年4月29日10時52分】 東京都墨田区・両国国技館

横綱 白鵬ととった逸ノ城、ケタ違いという感じ、相撲と言うよりは
子どもが遊んでもらっているような感じ。そのまま、ぶつかり稽古。
横綱のかわいがりにフラフラになっていたのだった。

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【2015年4月29日11時29分】 東京都墨田区・両国国技館

と、なぜか、相撲ブログになってしまった拙ブログ。
稽古総見が終わったのは、正午前。ここから総武線に乗るのではなく、
ちょっと歩いて、都営大江戸線に乗ったのだった。

……  ……

さすがにウトウトしている間に、都庁前。向かいのホームに乗り換えて
やってきたのは...

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【2015年4月29日10時52分】 都営大江戸線・落合南長崎駅付近

落合南長崎駅。そう、目的地は<模型鉄>の皆さんが“総本山”と呼ぶ場所。
駅から歩いて5分ほど。新青梅街道から住宅街に入ったところに...

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【2015年4月29日12時43分】 東京都新宿区・ホビーセンターカトー

突如として現れた京急電車。さすが、鉄道模型のトップ企業のショウルーム前に
保存されているだけあって、露天での保存ながら保存状態は良好。
車内は非公開ながら台車や床下機器も観察しやすい形で保存されている。

リベット(鋲打ち)の目立つ車体は、車体高の半分はあるのではないかと
思うような大きな窓。優雅な感じのする車体外観だけではない。
当時としては走行機器も最新技術が盛り込まれた“名車”。

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【2015年4月29日12時45分】 東京都新宿区・ホビーセンターカトー

この230形268号車、1936年(昭和11年)製造、1978年(昭和53年)廃車。
ちょうど<変態鉄>が生まれた頃に廃車になったわけである。
品川-横浜を猛スピードで走り抜けた時代もあっただろうが、
この姿で、最後は大師線や空港線の線内ローカルで過ごしていたのだろうか。
吊り掛けサウンドを撒き散らしながら爆走する姿を味わってみたかった。

自分は、京急と言えば羽田空港の行き帰りに乗る程度だが、でも、他の私鉄とは違う
関東私鉄には見られない魅力を感じるのだ。

“♪ 赤い電車は白い線”と百恵ちゃんが唄っていたのも印象的。
それにしても、“汐入、追浜、金沢八景、金沢文庫~”という歌詞を書いた
阿木耀子も凄いが。

さて、ここまで来て268号車だけ撮って引き返しては<鉄>失格。
もちろん、総本山に入ってみたのである。ここに来るのは多分20年ぶりくらい。
当時は、こんなオシャレなショールームといった感じの建物ではなかった。

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【2015年4月29日13時03分】 東京都新宿区・ホビーセンターカトー

もちろん、立派なレイアウトにも圧倒された。
さらに、ショーウィンドウの中の1/150スケールの車両たちにヨダレだらだら状態。
Nゲージに嵌っていた高校・大学時代、既製品が無くて改造しないと手に入らなかった
車両が多かった。でも、材料を買いそろえて、3桁に上る「仕掛品」をつくって
投げ出してしまって、いつしか、15年余りの時間が経過したのだった。
それらが...、商品化されてショーウィンドウの中に並んでいたのである。
(特価品コーナーを漁ってしまった関係で「仕掛品」は2両増加!!!)

そして、さっそく、2015年度版の「KATO総合カタログ」を衝動買いしてしまった。
<模型鉄>諸氏が言う通り、これから、“総本山”に“お布施”を繰り返して
散在する日々が始まりそうな...そんなイヤな予感がした1日だった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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いっぷく

逗子公園の旧600形と違い状態はきれいですね
でも車内がいいんですけどね
木とニスのにおいが。
by いっぷく (2015-04-30 02:18) 

ぼんさん

私も4月29日(水)11時前後に「稽古総見」を見学していました(^^)
by ぼんさん (2015-04-30 08:07) 

あるまーき

コメントありがとうございます。

☆ いっぷくさん
KATOはどういう方針かは聞いてきませんでしたが、他で聞いたところ、保存車の車内を公開した場合、「吊革や手摺りにぶら下がって破損する」「車内で飲食して散らかされる」のが悩みだそうで、特に前者は簡単に交換部品が入手できない旧型車の場合は大きな悩みのようです。
とはいえ、子どもを連れた見学者には、旧型車も“おもちゃ”としてしか認識されず、保存側はアタマを悩ませているようです。
それから、親世代でも「木とニスのにおい」を知らない世代が増えて、木の床の独特の臭いに対してもクレームの原因になると聞いたことがあります。なお、KATOの268号は「車内清掃イベント」などとして、車内が公開されたことがあります。

☆ ぼんさん
11時頃ですと、横綱が土俵に上がって、それから逸ノ城と照ノ富士へのぶつかり稽古のあたりでしょうか?
何だか、自分としては大関以上の申し合いが“不完全燃焼”な気がしました。
by あるまーき (2015-04-30 10:38) 

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