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或るバスの晴れ舞台(6)最後は有峰口、でも... [路線バスの旅]

東京での台風の雨風のピークは昨日の深夜だったようで、
夜中に風の音で何度も目が覚めたほど。だから、今日は仕事中、ずっと眠かった。

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【2014年7月6日14時43分】 富山市小見付近

さて、まだまだ続く、先月6日の富山地鉄バスでのイベントの話。
今回のメイン、称名滝周辺を回った後は、この95号車のいまの“ホームグラウンド”へ。
このとき、今シーズンの運行開始直前だったのだが、その有峰線の有峰口へ。

☆ おことわり ☆
「地鉄バス95号車で行く、称名滝と立山駅周辺の旅(7月6日)」は、
地鉄バスをこよなく愛する、あんぷてぃ氏を中心に企画したイベントであり、
富山地鉄および地鉄バスが催したイベントではありません。
なお、イベントの性格上、普段は撮影が許可されない場所や、このバスが
走らない地点で撮影した画像が含まれます。

……  ……

2014年7月6日(日)晴れ一時雨

地鉄立山線は、立山駅から常願寺川に沿う形で、本宮、有峰口と走る。
バスは、常願寺川を挟んで、ちょうどその対岸を行く形で芦峅寺の集落を抜け、
千垣方面へ。

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【2014年7月6日14時06分】 富山県中新川郡立山町芦峅寺付近

立山は長い間、登山の対象ではなく、まさに信仰の山だった。当時は女人禁制。
そんな時代の風習にも関係の深い、この「布橋」、そんなことも説明を受けて...
<変態鉄>は「へぇ~」の連続だった。

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【2014年7月6日14時10分】 富山地鉄立山線・千垣-有峰口(バス車内から撮影)

そして、千垣鉄橋では図らずも(実は、狙っていたの??)、地鉄電車と並走。
千垣鉄橋を行くのは17480型、もと東急大井町線の8590系2連。

一昨日の記事で、立山駅留置線での3形式並びのシーンをご紹介したが、
そのとき、後ろの立山駅ホームにはレッドアローの16010系が居た。
もちろん、自分たちはその姿も撮っていた訳で、地鉄で日中稼動している全形式を
この半日間で撮ることができたという、何ともラッキーな日だった。

千垣鉄橋の先、すぐ左手に見えてくるのが有峰口駅。

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【2014年7月6日14時14分】 富山市小見付近

でも、有峰口駅は通りから細い路地に入った先、ちょっと高台のようになった所。
夏期運行の有峰線の登山バス、そう、この老兵95号車にとって最後の活躍の場でも
ある有峰線の有峰口バス停は、駅から徒歩数分の県道43号線沿いに設置される。
すでにバス停標識も準備され、今夏の運転開始に向けた準備がなされていた。

まずは、そこで降車。
ここから、路地に入って階段を上がって少し進んだところが有峰口駅。

という訳で、参加者を下ろしたバスは、迂回して有峰口駅へと続く細い道へ。
先行したわれわれは、さきほど降車した地点のすぐ先でカメラを構えて...

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【2014年7月6日14時10分】 富山市小見付近

バスが道路をオーバークロスしてゆく、ちょっと珍しいシーンを撮影できた。

ちなみに有峰線登山バスだが、富山駅前発着便は県道沿いの停留所だが、
1往復だけ有峰口駅前発着便が設定されており、このときは、細い道路を通って、
そして、県道から入った道をオーバークロスして、駅前まで乗り入れる。

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【2014年7月6日14時12分】 富山地鉄立山線・有峰口駅

その有峰口駅が、何とも言えない佇まい。無人化されて久しいのだが、
駅舎は古いながらも荒廃した感じではなく、駅前には店はとうに閉めていても、
立派な看板建築の商店。かつては、この駅も登山客で賑わいを見せたのだろうか。

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【2014年7月6日14時31分】 富山地鉄立山線・有峰口駅

この有峰口駅は、岩峅寺-立山間では唯一の交換可能駅。
ちょうど、この時間帯、「アルペン特急1号」宇奈月温泉ゆきと立山ゆき急行列車が
交換となる。14760系“だいこん電車”2本と並んだ地鉄バス95号車。

駅前広場は実はかなり狭くて、全然、引きのとれない場所。
広角28 mmでもこれが限度、それにしても「アルペン特急」をポールに絡めてしまったのは
写真としてはいただけない。

さぁ、このシーンを撮ったら、あとは解散となる富山駅北口に向かうだけ!?
(実は、この後に大きなサプライズがあるのだが...、このとき知る由もなく)

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【2014年7月6日14時35分】 富山市小見付近

でも、その前に、折角だから地鉄バス95号車をもう少し撮影。
山間の集落の中に建つ小さな駅を発車する登山バス...、そんなシーンを路地から。

バスの背に見えている瓦屋根の建物が地鉄・有峰口駅。
壁面に掲げられた駅名が、「有峰口」と違うのは...

この駅の所在地は「富山市小見」、近くには小見小学校などもある。
かつては、この駅も小見駅を名乗っていた。1970年に「小見」から「有峰口」に
駅名が改称された際、「小見驛」の上から新駅名の看板をそのまま貼り付けたが、
後にそれが落下、“見”もなくなり、そのまま「小■驛」として残存しているのは
地鉄ファンの間では有名な話。

……  ……

さて、この朝、受け取ったパンフレットには、
ここから「トイレ休憩を挟みつつ富山駅北口へ」という風になっていた。
しかし、いくら休憩を挟んでも、有峰口から富山駅まで2時間強を要するという
スケジュールには、何か“裏”がありそう...などと思いつつ。

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車内では、あんぷてぃ氏が中心になって、地鉄バスグッズや、
何やら、ちょっと「???」なものまでプレゼント抽選会。
大盛り上がりを見せたのだが、<変態鉄>は、参加者中たった3人だけの「ハズレ」

だんだん最後に近づくにしたがって、参加記念証、裏面の自分の番号だけ呼ばれないことに
何ともない気持ち。
そう、大学4年生のとき就職活動で周りがみんな内定を確保していく中、自分だけ...
あの気持ちに似ているような(笑)...、まぁ、それはかなりオーバーだが。

さて、いつしかバスは富山市中心部にさしかかり、見覚えのある沿道風景。
そんなときだった。富山駅方向に向かっていたバスは、突如として左折したのだ。

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【2014年7月6日16時17分】 富山地鉄バス・富山自動車営業所内

そこは何と地鉄バスの富山自動車営業所、つまり地鉄バスの車庫であった。
何と、そこには、自分にもお馴染みの“青バス”が約10両も並べられていた。

このツアーのサプライズとして、旧塗装車、通称・青バスを運用変更までして、
車庫に一列に揃えて下さったとのこと。いまや残り僅かになった「青バス」、
マニアならずとも夢中になって撮ったのであった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

suzuran6

バスファンで無くとも鉄系の人間、基本は乗り物好き、残り少ない旧塗装が勢揃い。そんな事やられたらたまりませんね。
by suzuran6 (2014-08-12 18:46) 

あるまーき

suzuran6さん

コメントありがとうございます。
小さい頃から見慣れていた地鉄バスは、青いバスだったので、その残り僅かな車両が勢揃いしてくれたのには、ちょっと驚きでした。
やはり、夢中になって撮っていました。
by あるまーき (2014-08-12 19:51) 

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