或るバスの晴れ舞台(5)実は、はじめての称名滝 [路線バスの旅]
今日の東京地方は、1日中、断続的に強い雨が降っていたものの、時折晴れ間も見えた、
そんな1日だった。仕事の方も、影響無さそうで。
【2014年7月6日12時00分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
さて、今日の話題。7月6日だから、もう1ヶ月以上前の
「地鉄バス95号車で行く、称名滝と立山駅周辺の旅」の話題。
立山駅で地鉄電車の貴重なシーンを撮影、大満足でいよいよ今回のメイン、
称名滝に向かうのだった。
☆ おことわり ☆
「地鉄バス95号車で行く、称名滝と立山駅周辺の旅(7月6日)」は、
地鉄バスをこよなく愛する、あんぷてぃ氏を中心に企画したイベントであり、
富山地鉄および地鉄バスが催したイベントではありません。
なお、イベントの性格上、普段は撮影が許可されない場所や、このバスが
走らない地点で撮影した画像が含まれます。
【2014年7月6日11時20分】 富山地鉄立山線・立山駅前
幼稚園に通っていた頃に見た地鉄バス、その頃から、昔もいまも変わっていない。
この「スバ鉄地山富」、赤坂の豊川稲荷の近くにあった和菓子屋さん「らやと」と
同じということだろうか。何か、コレが気になる<変態鉄>。
…… ……
2014年7月6日(日)晴れ一時雨
立山駅を後にバスは常願寺川の支流、称名川を渡って、その流れに沿って
坂道を登っていく。アルペンルートのケーブルカーはちょうど対岸。
途中に料金所が設けられており、アルペンルートに合流する立山有料道路が分岐、
でも、このバスは引き続き県道170号線を称名川に沿って登っていく。
やがて、2階建ての建屋がある駐車場がここが中部国立公園・称名平休憩所。
ここの一角に「称名滝」バス停がある。夏のシーズンの間だけは、
立山駅前から称名滝まで、立山黒部貫光の路線バスが運転される。
なお、隣接して売店や食堂を併設したレストハウスがある。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
丸みを帯びた、白地に青帯のバスが立山黒部貫光が運行する称名滝線の路線バス。
ハイブリッド車による運転である。その隣に親子ほど歳の離れた大先輩、
地鉄バス95号車が停車。かつては黒部開発鉄道(→ 立山黒部貫光に合併)にいた
このバスも、昔は称名滝線の路線バスとして走っていたこともあったのか。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
交換する形で、称名滝線の路線バスが発車。ここで暫しの撮影タイム。
幕回しはなかったが、ヘッドライトを点灯してくれるサービスも。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
障害物も少なく、形式写真には最適な場所ということだろうか。
曇ってしまったのは残念といえば残念だが、それでも光線状態を考えずに撮れるので
気楽といえば気楽だった。
さて、撮影タイムの後は自由時間。レストハウスで簡単な昼食を済ませると、
12:20頃に、みんなで集合して称名滝に向かった。
【2014年7月6日12時24分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
称名滝バス停のあるレストハウスから先は、立派な舗装道路は続いているものの、
車両通行止めとなる。ここから片道約25分、滝壺付近までは徒歩で。
称名滝は落差350メートル、1年を通して水が流れ落ちる滝としては、日本一の落差。
でも、それだけではない。雪解け期にだけ、その隣に落差500メートルの
「ハンノキ滝」を見ることができる。そんなV字型の2つの流れを見ることができる...
とのこと。これを見るのを楽しみにしていたのだ。
ちなみに、これだけ富山ネタを書きながら、称名滝を訪れるのは初めての<変態鉄>。
正面には立派な滝が見えているのだが...
まだ、その迫力は伝わってこないような。どんどん先を急いだ。
【2014年7月6日12時34分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
とにかくダラダラ登りの続く道。老若男女、古今東西、さまざまな観光客の姿。
みんなめいめいのペースで歩いていた。道路脇にあるこのベンチ、
施工不良でもなければ傾いているわけでもない。これだけの勾配のダラダラ登り。
これが約2 kmに渡って続くのだが...
【2014年7月6日13時07分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
参加者の中には、地鉄フォトランなどでご一緒した<鉄>の方で、よく顔をみかける
皆さんの姿も多く、周囲の観光客の冷たい視線も何のその、
こんな光景に「おおっ、ダブルヘッダーですよ!!」
「延伸用のレールが積んでありますよ~~」、沿道に伸びる工事用の簡易モノレール。
「形式写真が撮りたい!!」と代わる代わるに撮影したのだった。
【2014年7月6日12時33分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
そして、いよいよ滝が近づいてきた。
では、その称名滝について、
文化庁と県教委、立山町教委の連名で設置してあった説明板より。
…… …… ……
国指定 名勝・天然記念物 称名滝
称名滝は、立山にその源を発する称名川の流れが立山の大噴火による溶結凝灰岩を
V字型に150米も深く侵蝕した称名廊下の末端から落下する大瀑布である。
この滝は四段に分かれ、第一段は四〇米、第二段は五八米、第三段は九六米、
第四段は一二六米で、これが連続して一条の滝となり、最上部の瀑流落差三〇米を
含め、その全落差は三五〇米を有している。
また、直径六〇米、水深六米の滝壺に落下する水は、すざましい自然の力を
誇示している。(以下略)
…… …… ……
【2014年7月6日12時42分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
ふと見れば、称名川の静かな流れの真ん中に、こんな大きな岩が。
やはり、自然の力というのはスゴイなぁ...と。そんなことに感心しつつ。
でも、やはり、この先だった。
いよいよ、V字型の2本の滝が目の前に迫ってくると、まだ100メートル以上手前なのに、
霧雨が降り出した(笑)...のである。
周囲の草地も石もグッショリと濡れていた。「嗚呼、また降ってきたのか...」と。
もちろん、それが<変態鉄>のバカさ加減。
そう350メートルの落差で滝壺に叩きつける水、その水しぶきがかなり遠くまで。
カメラのレンズが濡れないように気をつけて歩いたのだが...
【2014年7月6日12時41分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
この1枚も、「良く撮れたかな」と後で見直してみたら...。
滝のすぐ目の前で、遊歩道は川を渡る小さな橋に繋がっている。
迫力いっぱいのシーンだが、水滴をどれだけ拭ってからカメラを向けても、
数秒ともたずに、前面のフィルター面には水滴がビッシリ。
ファイダー越しに見る景色も白くなるのだった。
【2014年7月6日12時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
気を取り直して、橋の向こうへ。足下に気をつけながら、滝壺が見渡せる
展望台のようなところまで。一応、ここで撮り直し。
シャッター速度を振ってみたり、いろいろと試してみたのだが、
滝の写真って、どう撮ったら上手く撮れるのだろう????
…… ……
もと来た道を引き返して、95号車のもとへ。
称名滝まで往復しなかった参加者の皆さんは、少人数で思う存分、
95号車の撮影を楽しんでいた模様。
そんな皆さんと合流して、次の撮影ポイントへ。
車内では、昭和の頃のアルペンルートのバス車内で使われていた車内放送テープの
音源が流されたり...、いろいろと楽しめたのだ。
【2014年7月6日13時38分】 富山県中新川郡立山町(車内より撮影)
さて、この称名滝、河岸段丘地形のこの地域で、長い年月をかけて移動しているとか。
少しずつ岩壁を削りながら、上流方向に動いているという。
かつての滝の跡が称名滝線のルート上で車窓から見えるとか、見えないとか。
さて、途中の道路上で停車。ここに間もなく称名滝ゆきの立山黒部貫光バスが
通りかかるとのこと。その離合シーンを撮ることになったのだが...
【2014年7月6日13時39分】 富山県中新川郡立山町・桂台料金所付近
称名滝ゆきのバス、思っていたより早めにやってきてしまったようで...
撮影準備中にあえなく通過。自分は、とりあえず、この1枚を撮ったのだが...
【2014年7月6日13時51分】 富山県中新川郡立山町・桂台料金所付近
「雲上の立山」ならぬ“雲中の立山”だったような気もするが、
<変態鉄>的には、大満足の称名滝散策だったのだ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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そんな1日だった。仕事の方も、影響無さそうで。
【2014年7月6日12時00分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
さて、今日の話題。7月6日だから、もう1ヶ月以上前の
「地鉄バス95号車で行く、称名滝と立山駅周辺の旅」の話題。
立山駅で地鉄電車の貴重なシーンを撮影、大満足でいよいよ今回のメイン、
称名滝に向かうのだった。
☆ おことわり ☆
「地鉄バス95号車で行く、称名滝と立山駅周辺の旅(7月6日)」は、
地鉄バスをこよなく愛する、あんぷてぃ氏を中心に企画したイベントであり、
富山地鉄および地鉄バスが催したイベントではありません。
なお、イベントの性格上、普段は撮影が許可されない場所や、このバスが
走らない地点で撮影した画像が含まれます。
【2014年7月6日11時20分】 富山地鉄立山線・立山駅前
幼稚園に通っていた頃に見た地鉄バス、その頃から、昔もいまも変わっていない。
この「スバ鉄地山富」、赤坂の豊川稲荷の近くにあった和菓子屋さん「らやと」と
同じということだろうか。何か、コレが気になる<変態鉄>。
…… ……
2014年7月6日(日)晴れ一時雨
立山駅を後にバスは常願寺川の支流、称名川を渡って、その流れに沿って
坂道を登っていく。アルペンルートのケーブルカーはちょうど対岸。
途中に料金所が設けられており、アルペンルートに合流する立山有料道路が分岐、
でも、このバスは引き続き県道170号線を称名川に沿って登っていく。
やがて、2階建ての建屋がある駐車場がここが中部国立公園・称名平休憩所。
ここの一角に「称名滝」バス停がある。夏のシーズンの間だけは、
立山駅前から称名滝まで、立山黒部貫光の路線バスが運転される。
なお、隣接して売店や食堂を併設したレストハウスがある。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
丸みを帯びた、白地に青帯のバスが立山黒部貫光が運行する称名滝線の路線バス。
ハイブリッド車による運転である。その隣に親子ほど歳の離れた大先輩、
地鉄バス95号車が停車。かつては黒部開発鉄道(→ 立山黒部貫光に合併)にいた
このバスも、昔は称名滝線の路線バスとして走っていたこともあったのか。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
交換する形で、称名滝線の路線バスが発車。ここで暫しの撮影タイム。
幕回しはなかったが、ヘッドライトを点灯してくれるサービスも。
【2014年7月6日11時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
障害物も少なく、形式写真には最適な場所ということだろうか。
曇ってしまったのは残念といえば残念だが、それでも光線状態を考えずに撮れるので
気楽といえば気楽だった。
さて、撮影タイムの後は自由時間。レストハウスで簡単な昼食を済ませると、
12:20頃に、みんなで集合して称名滝に向かった。
【2014年7月6日12時24分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
称名滝バス停のあるレストハウスから先は、立派な舗装道路は続いているものの、
車両通行止めとなる。ここから片道約25分、滝壺付近までは徒歩で。
称名滝は落差350メートル、1年を通して水が流れ落ちる滝としては、日本一の落差。
でも、それだけではない。雪解け期にだけ、その隣に落差500メートルの
「ハンノキ滝」を見ることができる。そんなV字型の2つの流れを見ることができる...
とのこと。これを見るのを楽しみにしていたのだ。
ちなみに、これだけ富山ネタを書きながら、称名滝を訪れるのは初めての<変態鉄>。
正面には立派な滝が見えているのだが...
まだ、その迫力は伝わってこないような。どんどん先を急いだ。
【2014年7月6日12時34分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
とにかくダラダラ登りの続く道。老若男女、古今東西、さまざまな観光客の姿。
みんなめいめいのペースで歩いていた。道路脇にあるこのベンチ、
施工不良でもなければ傾いているわけでもない。これだけの勾配のダラダラ登り。
これが約2 kmに渡って続くのだが...
【2014年7月6日13時07分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
参加者の中には、地鉄フォトランなどでご一緒した<鉄>の方で、よく顔をみかける
皆さんの姿も多く、周囲の観光客の冷たい視線も何のその、
こんな光景に「おおっ、ダブルヘッダーですよ!!」
「延伸用のレールが積んでありますよ~~」、沿道に伸びる工事用の簡易モノレール。
「形式写真が撮りたい!!」と代わる代わるに撮影したのだった。
【2014年7月6日12時33分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
そして、いよいよ滝が近づいてきた。
では、その称名滝について、
文化庁と県教委、立山町教委の連名で設置してあった説明板より。
…… …… ……
国指定 名勝・天然記念物 称名滝
称名滝は、立山にその源を発する称名川の流れが立山の大噴火による溶結凝灰岩を
V字型に150米も深く侵蝕した称名廊下の末端から落下する大瀑布である。
この滝は四段に分かれ、第一段は四〇米、第二段は五八米、第三段は九六米、
第四段は一二六米で、これが連続して一条の滝となり、最上部の瀑流落差三〇米を
含め、その全落差は三五〇米を有している。
また、直径六〇米、水深六米の滝壺に落下する水は、すざましい自然の力を
誇示している。(以下略)
…… …… ……
【2014年7月6日12時42分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
ふと見れば、称名川の静かな流れの真ん中に、こんな大きな岩が。
やはり、自然の力というのはスゴイなぁ...と。そんなことに感心しつつ。
でも、やはり、この先だった。
いよいよ、V字型の2本の滝が目の前に迫ってくると、まだ100メートル以上手前なのに、
霧雨が降り出した(笑)...のである。
周囲の草地も石もグッショリと濡れていた。「嗚呼、また降ってきたのか...」と。
もちろん、それが<変態鉄>のバカさ加減。
そう350メートルの落差で滝壺に叩きつける水、その水しぶきがかなり遠くまで。
カメラのレンズが濡れないように気をつけて歩いたのだが...
【2014年7月6日12時41分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
この1枚も、「良く撮れたかな」と後で見直してみたら...。
滝のすぐ目の前で、遊歩道は川を渡る小さな橋に繋がっている。
迫力いっぱいのシーンだが、水滴をどれだけ拭ってからカメラを向けても、
数秒ともたずに、前面のフィルター面には水滴がビッシリ。
ファイダー越しに見る景色も白くなるのだった。
【2014年7月6日12時47分】 富山県中新川郡立山町・称名滝付近
気を取り直して、橋の向こうへ。足下に気をつけながら、滝壺が見渡せる
展望台のようなところまで。一応、ここで撮り直し。
シャッター速度を振ってみたり、いろいろと試してみたのだが、
滝の写真って、どう撮ったら上手く撮れるのだろう????
…… ……
もと来た道を引き返して、95号車のもとへ。
称名滝まで往復しなかった参加者の皆さんは、少人数で思う存分、
95号車の撮影を楽しんでいた模様。
そんな皆さんと合流して、次の撮影ポイントへ。
車内では、昭和の頃のアルペンルートのバス車内で使われていた車内放送テープの
音源が流されたり...、いろいろと楽しめたのだ。
【2014年7月6日13時38分】 富山県中新川郡立山町(車内より撮影)
さて、この称名滝、河岸段丘地形のこの地域で、長い年月をかけて移動しているとか。
少しずつ岩壁を削りながら、上流方向に動いているという。
かつての滝の跡が称名滝線のルート上で車窓から見えるとか、見えないとか。
さて、途中の道路上で停車。ここに間もなく称名滝ゆきの立山黒部貫光バスが
通りかかるとのこと。その離合シーンを撮ることになったのだが...
【2014年7月6日13時39分】 富山県中新川郡立山町・桂台料金所付近
称名滝ゆきのバス、思っていたより早めにやってきてしまったようで...
撮影準備中にあえなく通過。自分は、とりあえず、この1枚を撮ったのだが...
【2014年7月6日13時51分】 富山県中新川郡立山町・桂台料金所付近
「雲上の立山」ならぬ“雲中の立山”だったような気もするが、
<変態鉄>的には、大満足の称名滝散策だったのだ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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おぉ~スゴイd(>_< )Good!!
滝好きなので、一度は見に行きたいと思っています。
by johncomeback (2014-08-11 05:28)
johncomebackさん
コメントありがとうございます。
称名滝は、春から夏前までのシーズンの「ハンノキ滝」が見えているときが、やはり、良さそうです。来年には新幹線も開業しますし、ぜひ、入らしてみては如何でしょうか。
by あるまーき (2014-08-11 19:00)