夏の来た北東北へ(8)ウマヅラくん、キミに会いたかったんだ [鉄分の濃い旅行記録]
三陸鉄道北リアス線を巡った翌日、25日もスッキリとした青空がひろがった。
【2014年6月25日8時40分】 岩手県花巻市・材木町公園
盛岡駅前のホテルをチェックアウト、朝ラッシュの盛岡駅へ。
この日は、寄り道しながら東北本線を南下、仙台に向かった。
…… ……
2014年6月25日(水)晴れ
【2014年6月25日7時30分】 東北本線・盛岡駅付近
盛岡駅には朝7時半。
【2014年6月25日7時47分】 東北本線・盛岡駅
盛岡 7:53発の東北本線・北上ゆきは“いわて銀河鉄道”のIGR7000系4連。
そう、新幹線八戸延伸時に並行在来線として経営分離されたかつての東北本線、
その岩手県内の区間を引き続いた第3セクターの車両。もちろん、盛岡からは
JR東日本の乗務員が乗り込んだ。車両もJRの701系の“色違い”。
ロングシートの車内は高校生で満員。幸いにもドア脇の席が空いていた。
その車内の混雑も矢幅まで。その後はガラガラの車内。朝の陽の光を浴びながら
のびのびと過ごした。
【2014年6月25日9時14分】 東北本線・花巻駅付近
花巻には8:31着。向かう先は、材木町公園(笑)。わざわざ途中下車して
町の公園に向かおうというあたり、すでに<変態鉄>の本領を遺憾なく発揮。
予め調べておいた道順では、駅を背に右手に進み、駅南側の陸橋で東北本線を
跨ぐとすぐ。徒歩10分ほどの予想だったが...
【2014年6月25日8時34分】 岩手県花巻市
歩き出してすぐだった。何と、駅前広場は廃線跡だと判明。
岩手県のさまざまな事物が、宮澤喜一、ではなかった、宮澤賢治の作品の中に登場する。
だから、その案内看板が随所にある。
「銀河鉄道の夜」は読んだこともあるし、映画化されたのを家族で見にいった記憶も。
<変態鉄>が読んだ数少ない文学(?)の1つ。そのモチーフとなったのが岩手軽便鉄道、
その駅があったところ、とのこと。
ちなみに、宮澤喜一は第15代自民党総裁で、不人気な内閣総理大臣だったオッサン(笑)。
あの事実無根の“河野談話”は宮澤政権崩壊時のドサクサで発表されたシロモノ。
(※ 意見には個人差があります)
【2014年6月25日8時35分】 岩手県花巻市
駅ヨコの広場が岩手軽便鉄道の花巻駅跡とのこと。整備されて廃線跡らしき
雰囲気は感じられなかったのだが...
【2014年6月25日8時35分】 岩手県花巻市
頭上には釜石線のSL列車のペナントが揺れていた。
それにしても、いくら50系客車を出自にもつとはいえ...、蒸気機関車がキハを
牽引して営業運転とは...、<変態鉄>としては正直ガッカリなのである。
それなら、“SL風”外観のディーゼルカー(機関車である必要もない)を新製して、
駅出発時だけダミーの煙を上げ、スピーカーからドラフト音を流しておけば良い...
とすら思ってしまうのだ。“ハイブリッド式SL風列車”なんて、いかが?? と。
【2014年6月25日8時37分】 岩手県花巻市
さて、気を取り直して花巻駅前を歩くと、地元商店街の案内看板が。
何と岩手軽便鉄道の写真が載っていた。ちなみに、看板上部の2枚の写真の境界線を
延長した付近に上の写真の軽便鉄道花巻駅の碑があった。
東北本線の線路を跨ぐ陸橋を進んでいくと、道路の向こう側に公園が見えてきた。
【2014年6月25日8時43分】 岩手県花巻市・材木町公園
その入口脇に、この“ウマヅラ電車”を発見!!
フェンスに囲まれているとはいえ、思ったよりも保存状態も良好で...。
【2014年6月25日8時39分】 岩手県花巻市・材木町公園
さて、この電車が、花巻電鉄デハ3号車。ついたアダ名が“馬面電車”。
大正時代に国鉄花巻駅と周辺に点在する温泉地を結ぶ路線を開業させた。
県道上に敷設された併用軌道を走る路面電車だったので、自動車とのすれ違いを
考えて、車体幅が1.6メートルに制限されたことから、「馬面」となった。
(ちなみに大雑把に言えば、標準的な電車の車体幅は2.8メートル前後)
この電車の活躍した鉛温泉線は1969年(昭和44年)に廃線となった。
【2014年6月25日8時53分】 岩手県花巻市・材木町公園
フェンス越しに観察すれば、軽便鉄道のシンボル“アサガオ連結器”も健在。
【2014年6月25日8時53分】 岩手県花巻市・材木町公園
上屋で見づらいが、トロリーポールもきちんと残っていた。
【2014年6月25日8時40分】 岩手県花巻市・材木町公園
さらに、EOSくんでタテで撮っても、やはり、かなりの馬面なのであった。← 当たり前!!
【2014年6月25日8時42分】 岩手県花巻市・材木町公園
さて、今日の記事、冒頭の1枚にも写っていた何だか古めかしい建物。
こちらも興味をそそられずには居られない...
【2014年6月25日8時42分】 岩手県花巻市・材木町公園
説明看板によれば、市民の家、旧花巻町庁舎の一部とのこと。
昭和3年(1928年)に建てられた花巻町庁舎であり、その後、花巻市となった後も
昭和45年(1970年)の市役所移転まで市議会議事堂などとして使われた。
それが、この公園に移築され、現在では「市民の家」として使われているという。
町内のイベントなどで使っているのか、このときは玄関は閉じられたまま、
内部は見ることができなかった。
【2014年6月25日8時59分】 東北本線・花巻駅付近
そんなところで、材木町公園を後に、もと来た道を花巻駅に引き返した。
ちょうど、JR線を跨ぐ陸橋まで来ると、釜石線運用だろうか、
キハ100の入換え作業に遭遇。ちょっと窮屈ながら、コンデジで俯瞰撮影。
【2014年6月25日9時02分】 岩手県花巻市
陸橋を渡り終えて、少し先に行くと「銀河鉄道の夜」にも登場する活版印刷所跡。
知っている物語に出てくる場所...というのは、やはり、気になってしまう。
尤も、本を殆ど読まない<変態鉄>には、あまりない経験だが...
【2014年6月25日9時32分】 東北本線・花巻駅
そんなスポットにも立ち寄って、再び花巻駅へ。
【2014年6月25日9時37分】 東北本線・花巻駅
9:38発の一ノ関ゆきは、今度は正真正銘の701系電車で、平泉へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2014年6月25日8時40分】 岩手県花巻市・材木町公園
盛岡駅前のホテルをチェックアウト、朝ラッシュの盛岡駅へ。
この日は、寄り道しながら東北本線を南下、仙台に向かった。
…… ……
2014年6月25日(水)晴れ
【2014年6月25日7時30分】 東北本線・盛岡駅付近
盛岡駅には朝7時半。
【2014年6月25日7時47分】 東北本線・盛岡駅
盛岡 7:53発の東北本線・北上ゆきは“いわて銀河鉄道”のIGR7000系4連。
そう、新幹線八戸延伸時に並行在来線として経営分離されたかつての東北本線、
その岩手県内の区間を引き続いた第3セクターの車両。もちろん、盛岡からは
JR東日本の乗務員が乗り込んだ。車両もJRの701系の“色違い”。
ロングシートの車内は高校生で満員。幸いにもドア脇の席が空いていた。
その車内の混雑も矢幅まで。その後はガラガラの車内。朝の陽の光を浴びながら
のびのびと過ごした。
【2014年6月25日9時14分】 東北本線・花巻駅付近
花巻には8:31着。向かう先は、材木町公園(笑)。わざわざ途中下車して
町の公園に向かおうというあたり、すでに<変態鉄>の本領を遺憾なく発揮。
予め調べておいた道順では、駅を背に右手に進み、駅南側の陸橋で東北本線を
跨ぐとすぐ。徒歩10分ほどの予想だったが...
【2014年6月25日8時34分】 岩手県花巻市
歩き出してすぐだった。何と、駅前広場は廃線跡だと判明。
岩手県のさまざまな事物が、宮澤喜一、ではなかった、宮澤賢治の作品の中に登場する。
だから、その案内看板が随所にある。
「銀河鉄道の夜」は読んだこともあるし、映画化されたのを家族で見にいった記憶も。
<変態鉄>が読んだ数少ない文学(?)の1つ。そのモチーフとなったのが岩手軽便鉄道、
その駅があったところ、とのこと。
ちなみに、宮澤喜一は第15代自民党総裁で、不人気な内閣総理大臣だったオッサン(笑)。
あの事実無根の“河野談話”は宮澤政権崩壊時のドサクサで発表されたシロモノ。
(※ 意見には個人差があります)
【2014年6月25日8時35分】 岩手県花巻市
駅ヨコの広場が岩手軽便鉄道の花巻駅跡とのこと。整備されて廃線跡らしき
雰囲気は感じられなかったのだが...
【2014年6月25日8時35分】 岩手県花巻市
頭上には釜石線のSL列車のペナントが揺れていた。
それにしても、いくら50系客車を出自にもつとはいえ...、蒸気機関車がキハを
牽引して営業運転とは...、<変態鉄>としては正直ガッカリなのである。
それなら、“SL風”外観のディーゼルカー(機関車である必要もない)を新製して、
駅出発時だけダミーの煙を上げ、スピーカーからドラフト音を流しておけば良い...
とすら思ってしまうのだ。“ハイブリッド式SL風列車”なんて、いかが?? と。
【2014年6月25日8時37分】 岩手県花巻市
さて、気を取り直して花巻駅前を歩くと、地元商店街の案内看板が。
何と岩手軽便鉄道の写真が載っていた。ちなみに、看板上部の2枚の写真の境界線を
延長した付近に上の写真の軽便鉄道花巻駅の碑があった。
東北本線の線路を跨ぐ陸橋を進んでいくと、道路の向こう側に公園が見えてきた。
【2014年6月25日8時43分】 岩手県花巻市・材木町公園
その入口脇に、この“ウマヅラ電車”を発見!!
フェンスに囲まれているとはいえ、思ったよりも保存状態も良好で...。
【2014年6月25日8時39分】 岩手県花巻市・材木町公園
さて、この電車が、花巻電鉄デハ3号車。ついたアダ名が“馬面電車”。
大正時代に国鉄花巻駅と周辺に点在する温泉地を結ぶ路線を開業させた。
県道上に敷設された併用軌道を走る路面電車だったので、自動車とのすれ違いを
考えて、車体幅が1.6メートルに制限されたことから、「馬面」となった。
(ちなみに大雑把に言えば、標準的な電車の車体幅は2.8メートル前後)
この電車の活躍した鉛温泉線は1969年(昭和44年)に廃線となった。
【2014年6月25日8時53分】 岩手県花巻市・材木町公園
フェンス越しに観察すれば、軽便鉄道のシンボル“アサガオ連結器”も健在。
【2014年6月25日8時53分】 岩手県花巻市・材木町公園
上屋で見づらいが、トロリーポールもきちんと残っていた。
【2014年6月25日8時40分】 岩手県花巻市・材木町公園
さらに、EOSくんでタテで撮っても、やはり、かなりの馬面なのであった。← 当たり前!!
【2014年6月25日8時42分】 岩手県花巻市・材木町公園
さて、今日の記事、冒頭の1枚にも写っていた何だか古めかしい建物。
こちらも興味をそそられずには居られない...
【2014年6月25日8時42分】 岩手県花巻市・材木町公園
説明看板によれば、市民の家、旧花巻町庁舎の一部とのこと。
昭和3年(1928年)に建てられた花巻町庁舎であり、その後、花巻市となった後も
昭和45年(1970年)の市役所移転まで市議会議事堂などとして使われた。
それが、この公園に移築され、現在では「市民の家」として使われているという。
町内のイベントなどで使っているのか、このときは玄関は閉じられたまま、
内部は見ることができなかった。
【2014年6月25日8時59分】 東北本線・花巻駅付近
そんなところで、材木町公園を後に、もと来た道を花巻駅に引き返した。
ちょうど、JR線を跨ぐ陸橋まで来ると、釜石線運用だろうか、
キハ100の入換え作業に遭遇。ちょっと窮屈ながら、コンデジで俯瞰撮影。
【2014年6月25日9時02分】 岩手県花巻市
陸橋を渡り終えて、少し先に行くと「銀河鉄道の夜」にも登場する活版印刷所跡。
知っている物語に出てくる場所...というのは、やはり、気になってしまう。
尤も、本を殆ど読まない<変態鉄>には、あまりない経験だが...
【2014年6月25日9時32分】 東北本線・花巻駅
そんなスポットにも立ち寄って、再び花巻駅へ。
【2014年6月25日9時37分】 東北本線・花巻駅
9:38発の一ノ関ゆきは、今度は正真正銘の701系電車で、平泉へ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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