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水島臨海鉄道「鉄道の日」イベント(1)ぷろろーぐ [鉄分の濃い旅行記録]

いまから四半世紀前...になってしまうのだが、<変態鉄>が高校生の頃だったと
記憶している。役所が音頭をとる形で10月14日が「鉄道の日」となって。

もともと、明治の初めに新橋-横浜間の官営鉄道が開業した日...に由来している。
(旧暦の関係でちょっと分かりづらいのだが...)

だから、国鉄内部のお祝い事として「鉄道記念日」があった訳なのだが...

なぜか知らないが、全国の鉄道事業者に、この10月14日の前後に“何かする”のを
推奨しているような...していないような...。
この時期、毎年、各週末には各地の車両基地や主要駅の駅前で<鉄>向けのものも
ファミリー層向けのものも含めて多くのイベントが開催され。

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【1994年10月】 JR東日本・大宮工場

1994年(平成6年)がその第1回。このときは“目玉企画”として
「新旧つばめの出会うとき」というイベントがJR東日本大宮工場で。

ぬぁんと...、JR九州の(当時の)新型787系特急「つばめ」号、
JR西日本が梅小路で保存しているC62 2 蒸気機関車、JR東日本が保存していた
EF58型電気機関車“青大将”と、当時は動態保存だったEF55型電気機関車。

東京-大阪を結んだ国鉄の特急「つばめ」、それから、それを受け継いでJR九州が
博多-西鹿児島(当時)を結ぶ特急として投入した「つばめ」まで。

それに比べたらスケールダウンというかマンネリ化は見えなくもないのだが...
……  ……

それから25年、いまも毎年、数多くのイベントが。

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【2017年10月7日10時04分】 東京都千代田区・日比谷公園

その“総本山”的なのが日比谷公園で行われるイベント。日本全国の各地の
鉄軌道事業者がグッズ類などを持ち込み、その販売が行われる。

ただ、そう、毎年10月は大型台風がやってくるシーズンでもあって。
今年は特に。千葉県の深刻な被害は記憶に新しいところだが、なぜか週末に台風が
直撃する巡り合わせになっていたみたいで...

その、10月13・14日の日比谷公園のイベントも、台風でそれどころではない状況。
早々と中止が発表された。

それが、<変態鉄>にもビミョーな影響を及ぼしていたのである。

某鉄道会社の担当者さんのように
「どうせ10月に(イベントを)やったって、皆さんうちに来ないで大手さんに...」
と言ってしまうところのように“時差開催”で来場者数アップを狙う鉄道会社も。
(実際は、かなり注目度の高い鉄道会社なのだが...)

その“某社”がどこなのかはさておき。

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【2019年10月27日14時25分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

今シーズンも<変態鉄>が「絶対に外せない」と思っていたイベントが、
岡山県倉敷市を走る水島臨海鉄道の「鉄道の日イベント」。

昨年までは基本的に、10月14日に一番近い日曜日に開催されることが多く、
今年は10月13日が日曜日だったので、てっきりその日かと思っていたら...

同社の<変態鉄>にとってありがたいところはイベントの日程を早めに発表して
くれるところ。ぬぁんと...今年に限って27日と“半月遅れ”の開催とされて。

前日には、もしかしたら、ことでん長尾線でレトロ電車の特別運行があるかも...
(実際には、行われなく。また、10月の長尾線レトロは今後も無さそうな気配で。)
倉敷市内のホテルを予約して、26日に高松入りする方向で準備していたのだった。

しかし...

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こちらの記事https://gohachinihachi0309.blog.ss-blog.jp/2019-10-10でも書いたように、
13日・14日に関東に台風が直撃したわけで。仕事が1週間ずつ繰り下がって...
予め26日・27日は休みの予定にしていたのだが、それも...

ということで、26日は妥協して会社に行くとして...

その晩の特急寝台「サンライズ」号を確保しようと。
東京を2列車併結の14両編成で発車する特急寝台「サンライズ」、朝6時の岡山駅で
前7両「サンライズ瀬戸」高松(琴平)ゆきと後7両「サンライズ出雲」出雲市ゆきに
分かれる。そのうち、実際に倉敷を通るのは「出雲」号だけ。

ただ、<変態鉄>の感覚的なものとしては「瀬戸」の方が乗車率が低いような...
「倉敷まで」と希望してダメだった場合には「岡山まで」とお願いすれば、
「瀬戸」号の方に空席がある場合が多くて。

26日は着替えとカメラバッグを新宿駅のコインロッカーに入れてから会社に
向かったのだった。


2019年10月26日(土)晴れ

ということで、早めに仕事を切り上げて向かったのは東京駅だった。
「車内販売・食堂車などは...、シャワールームのタオルなどのアメニティも...」
車内では一切の販売は行われず、ジュースの自販機があるだけ。必要なものは
東京駅ホームのコンビニで買っておくように、と、注意放送が繰り返され。

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【2019年10月26日21時17分】 東海道本線・東京駅

何とも寂しい...というか、これなら寝台列車も廃れていくだろうというのが
納得できてしまう、そんな東京駅の風景なのである。「上野東京ライン」というのは
思っていた以上に「東京駅」というものを変えてしまったような気がする。
新幹線ホームは別にしても、在来線ホームはどこに行っても、単なる通勤電車の
途中駅という感じで。“ターミナル駅の風格”のようなものはスッカリなくなり。

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【2019年10月26日21時34分】 東海道本線・東京駅

それでも、21時半過ぎ。特急寝台「サンライズ瀬戸・出雲」号の入線放送が流れると
老若男女、みんなスマホのカメラを向けて。お土産物だろうか、大きな紙袋を
提げた人も多く、かろうじて長距離列車のホーム...という感じになって。

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【2019年10月26日21時43分】 東海道本線・東京駅

「本日は寝台・指定席とも満席になっており...」
自分の寝台は2号車、それでも3号車の列に並んでいたのは
“シャワーカード争奪戦”に“参戦”するため。

1枚330円のシャワーカード。以前は車内改札のときに車掌さんにお願いしていたが
シャワー室横の自動販売機で買う形に変更になり。そう、皆さんよくご存じで
ドアが開くのと同時にラウンジ横の、シャワー室前に一斉になだれ込むのである。
東京駅を発車してまもなく販売機には「販売終了」の文字が出るのが“恒例”。

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【2019年10月26日21時47分】 5031M「サンライズ瀬戸」(モハネ285-202車内)

ホームのコンビニで翌朝用のパンとPETボトルのお茶を買って。
22時ちょうど定刻で発車、ベッドの上にパソコンをひろげて会社から持ち出してきた
仕事を片付けている間に...

22:50過ぎ、神奈川県内を通過中に“おやすみ放送”が流れて。
そこからシャワー室に行って、ベッドに入って消灯したのは静岡県内に入ってから。

でも...

仕事柄、早朝4時に寝て10時に起きるのが基本パターンの<変態鉄>、揺れる車内で
1時前に消灯しても眠れるわけがなくて。ほとんど寝ることができないまま
起き出して窓のカーテンを上げたら、列車は姫路駅を出て兵庫県内を走っていた
みたいで。そとは薄暗く、しかもドン曇り??

6時過ぎ、和気駅付近だろうか、岡山駅到着20分前を告げる“おはよう放送”を
聞いたら洗面所に歯磨きに。

それと...

急いで向かったのは7号車の車掌室だったのである。

「倉敷...、たぶん大丈夫ですが...。“出雲”の車掌に言って下さい」(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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