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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(後半2)LAST RUN いよいよ、主役が... [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

9月29日に行われた「10025号 LAST RUN」イベント。
そのわずか3日前に“上滝朝3”で最後の活躍をする同車の姿を撮っていて。
でも、その出発直前には今度のイベントの“当選”ハガキを受け取っていた。

ヒコーキも変更・キャンセルが可能な予約にしていたし、「えきねっと」だって
キャンセルは可能な訳で。だから、25日・26日の、拙ブログで一昨日まで紹介していた
あの“出撃”はドタキャンでも良かったような感じだが...

あのときキャンセルしなかったのには理由があった。
そう、週間天気予報。29日(日)の欄には無情にも青い傘のマークが。
だから、29日の「10025号 LAST RUN」イベントではマトモな写真は
撮れなさそうだから、惜別乗車に専念し、撮影は26日の朝で終わりに...
そういう考えだった。でも、直前になって...

青い傘のマークはグレーの雲のマークになり、前日あたりになると雲のマークの
後ろに小さくオレンジ色のお日様マークまで登場してきて。
でも、「午後からは一時雨」の文字は最後まで残っていて。

「午前中にどれだけ撮れるかが勝負!!」、そう思って出発したのだった。

そんな9月29日の「10025号 LAST RUN」イベント。

電鉄富山駅で8時半から受付。ハガキを見せて名前の確認、それから参加証と資料、
フリーきっぷを受け取って。

161_IMG_20191018_0003_1.jpg

今回、“オマケ”というか、地鉄からのプレゼントとして袋の中に入っていたのは
この10020形が登場した時のパンフレット(復刻)。

裏面には日本車輌製造を筆頭に、メーカー3社の名前が記され。
表面には、旧塗装のオレンジ濃淡をまとって、3つ目ヘッドライト時代の10021編成??

そして、

  新型ロマンスカー

の文字が躍り。何とも“昭和テイスト”な活字と印刷。ちょっと嬉しくなって...

……  ……

中を開ければ...

162_IMG_20191018_0001_1.jpg

   この電車は三輌基本編成で観光急行用電車およ
   び通勤、通学用としても兼用し充分なる運用効果
   を発揮し得る高性能電動客車であり、乗客サービ
   スの点は勿論のこと安全にして快的な最も合理的
   に設計製作された電車であります。
(原文ママ)


とのこと。当時としては意欲的な...オール転換クロスシート、新型台車...
地方私鉄が、まだまだ地域輸送の主役だった時代。意欲的な新型車輌を自社発注で。

9時過ぎに発車予定の臨時列車の車内でも、発車前にイベントの担当者から
車内放送で、この10025-10026編成の歩みが紹介された。


2019年9月29日(日)曇り

朝8時半過ぎ、順番に受付を済ませると、臨時電車として10025-10026編成が
出発する9:22までは自由時間。もちろん、コンビニに買い物に行ったり、
参加証を受け取ったら、そのまま改札を出て、あとはクルマで追いかける...
という方も、何名かいたようだが、大半はホームに残って。

学生さんの参加が多い都心部のイベントなら、怒号と罵声が飛びかう...ことも
あるだろうが、年季の入ったベテラン<鉄>が多いイベントだけあって、
皆さん、お互い譲り合いながら。でも、それぞれの“こだわり”の1枚を。

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【2019年9月29日8時49分】 富山地鉄・電鉄富山駅(後追い)

そんなタイミングで14722編成の宇奈月温泉ゆきを設定してくれた地鉄の
運用担当者さん、さりげなくサプライズが入っているのが地鉄のイベントのスゴさ。

そして、<変態鉄>が一番、嬉しかったのは...

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【2019年9月29日8時56分】 富山地鉄・電鉄富山駅

8:56着の普通電車から、折返し特急TY3列車「立山3号」の、このシーン。
慌ただしい折返し時間なので、掲出省略...の可能性もあるのだが。

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【2019年9月29日8時59分】 富山地鉄・電鉄富山駅

前後に掲げられたのは「特急 立山号」の大型ヘッドマーク。
なぜか、<変態鉄>が撮るときは「かぼちゃ電車」に当たる確率が高いのだが...

この朝は「だいこん電車」...本来の“雷鳥色”の14760形電車で。

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【2019年9月29日9時00分】 富山地鉄・電鉄富山駅

というわけで60形電車の顔をアップで。

来年から、<変態鉄>の地鉄電車撮影の“お目当て”はこの「立山号」看板に
なりそうで。

さて...

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【2019年9月29日9時10分】 富山地鉄・電鉄富山駅

入線時刻は9:10頃と伝えられており。

4番ホームの車止め付近には多くの参加者がスタンバイ。
もちろん、<変態鉄>もその中で。

稲荷町車両基地から回送で到着である。

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【2019年9月29日9時11分】 富山地鉄・電鉄富山駅

正面にはラストランのヘッドマーク。助士席側、窓の内側にも「LAST RUN」の文字。

昨日の記事でも写真を貼った14722編成とは“同僚”ではあるが、半世紀間に渡る
活躍の中でさまざまな改造が行われ。14722編成は車体裾のラインがストレートに
変更されていたので、こちらの方が「地鉄20形電車」本来の丸みを帯びたデザインが
より引き立っているのである。

しかも、地鉄電車の中で唯一ワンマン対応改造を受けなかった編成。
その分、活躍の場は他車の検査時の代走を除けば、上滝不二越線の朝の1往復だけ。
それだからだろうか、厳しい富山の気候でも車体の汚れが目立ちにくかったのも、
この車輌ならでは...かも知れない。(昨秋、検査出場したばかりだし...)

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【2019年9月29日9時12分】 富山地鉄・電鉄富山駅

とはいえ、<変態鉄>。すぐに乗り込むわけでは無かった。

大急ぎで向かったのは隣の3番ホームの先端。そう、どうしても撮りたいのは
コチラなのである。

地鉄を撮る者として「最難関の被写体」に、常に挙がり続けたのがモハ10026号の
“顔”だったのである。

臨時電車の発車7分前。立山ゆき第313列車が9:15発、その発車を待って...

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【2019年9月29日9時15分】 富山地鉄・電鉄富山駅

モハ10026号を先頭にした2両編成の姿である。

コレ、地鉄電車を撮る者にとって間違いなく最難関の被写体である。
増結クハ(制御車)を併結して3両編成で走れるように走行機器をチューニング
している...ということで、これまで撮影会のときなど、担当者の方に訊いてみても
「2両で走らせるのは、ちょっと...」ということで。

それでも何度か実現した2両運転。

イベントでも貸切撮影会でも、2両編成での運転は富山平野の平坦な区間だけ。
本線の越中舟橋までと、あとは上滝不二越線の月岡まで。

それ以遠の区間は勾配があるので心配だから...という話で。

だから、自分も2~3回しか撮ったことが無かった。

それが、ぬぁんと...

最後の最後に。この日は1日中、ずっと2両編成で走り続けるとのことで。

でも、それは<変態鉄>には非常に悩ましいことでもあった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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