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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(前半11)77年の時をこえて... [富山で撮った]

昨日は台風で...。「岸辺のアルバム」と言っても分かる人は居ないかも知れないが
多摩川の方は大変だったみたい。幸い、<変態鉄>の自宅周辺は目立った問題は無く
前回(台風15号のとき)復旧に手間取った井の頭線も、他線との乗り入れがない
という特徴を遺憾なく発揮、朝から通常運転...とのことで。

<変態鉄>の仕事復帰は月曜の夕方から。日曜日は溜まっていた洗濯物を干すなど
一人暮らしのオッサンとしての日常に戻っていたのだった。

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【2019年9月25日14時01分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅付近

さて、拙ブログ、引き続き9月末の富山地鉄撮影記。

電鉄富山-稲荷町の複線区間を撮って駅前に戻って。お目当ては駅北のホテルの
ランチだったのだが、そのついでに...

70年越しの“悲願”。「富岩線」が地鉄電車に帰ってくる。
来年3月に控えた路面電車の南北接続工事。線路の敷設工事も始まっており...

……  ……

2019年9月26日(木)晴れ

複線区間の撮影は、もうちょっと工夫が必要な感じだった。

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【2019年9月26日11時18分】 富山地鉄本線・稲荷町駅

朝の時間帯、どうだろうか、千歳町付近の...
もうちょっと電鉄富山寄りの区間の方で西を向いて撮る方が良かったのかも...

ちょっと撮影結果は不本意なものだったが、11時過ぎの稲荷町駅。
ランチタイム。いったん富山に戻るのだった。

……  ……

4年前、新幹線の開業を控えて、地鉄市内軌道線の富山駅直下への乗り入れが実現。
“ヒゲ線”的にスイッチバックが必要な不思議な線形になってしまったが...

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【2015年5月24日17時46分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停

そのかわり、新幹線改札の正面、駅構内に路面電車乗り場がある...という
日本で最も新幹線から路面電車への乗り換えが便利な電停になって。

そんな「富山駅」電停、そのすぐ先には...

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【2015年5月24日17時44分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停

線路を横切る通路があって、その向こうは工事フェンス。その先にはJR時代から
使われていた地平の仮設ホームがあったのだが...。


あれから4年の月日が流れ...


在来線(高山本線と「あいの風とやま線」)も続けて高架化され、地平の仮設ホームは
あっという間に撤去され。先日、訪れた時は、まだ、その仮設ホーム時代の跨線橋が
通路として残っていた。

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【2019年9月26日11時25分】 北陸新幹線・富山駅

だが、それも撤去されて南側の正面玄関から駅に入れば、新幹線のコンコースを
挟んで向こう側が明るかったのである。これは富山駅を知る者の1人として
画期的なことなのである。

この写真では伝わらないだろうが、でも、コレ、感動したのである。

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【2019年9月26日11時26分】 北陸新幹線・富山駅

何もなかったかのように、みんなフツーに歩いているのだが、駅の南北が繋がって
いるというのは...

ちょうど、地平の仮設ホームがあった付近に、あいの風とやま線の改札口ができて。

そして、いよいよ、<変態鉄>も、その通路を歩いて...

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【2019年9月26日11時26分】 あいの風とやま鉄道・富山駅

地下道を経由せず、駅の正面側から駅北へと、歩いてまっすぐ抜ける...
あの地下道、本当に長く感じられた。「飛越ゴハチ」のときから何度歩いたか...
地上で歩けば、拍子抜けするくらいあっという間。

見慣れた駅北の風景がすぐ目の前にあったのである。

そして、その左手。工事用の覆いがついているのが...

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【2019年9月25日14時03分】 富山地鉄市内軌道線・富山駅電停

そう、前日、富山駅電停で撮ったこの写真。
在来線の仮線の撤去とともに路面電車の南北接続工事も本格化して。

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【2019年9月26日11時27分】 あいの風とやま鉄道・富山駅付近

1つ上の写真で明るく見えている付近、ちょうど駅舎の北側にあたる位置。
工事用フェンスの向こう側では軌道の敷設作業、たけなわだった。

駅の南側、今日のトップ写真に見られるのと“おそろい”の門形の架線柱が
立っており、レールも確認できる。ちなみに近くで見てみると、やはり、いわゆる
インファンド軌道での敷設となるようで。

それに合わせて、ライトレール線の始発駅だった「富山駅北」電停が...

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【2016年8月27日10時53分】 富山ライトレール線・富山駅北電停

このホームは痕跡もないくらいに撤去されており。そう、ここも“通過点”と
なるはずで。ちょっと不便だったのは、工事のため、まっすぐ道路の向こう側に
渡ることができず、迂回しないといけないこと。

それならば...

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【2019年9月26日11時29分】 富山県富山市牛島町付近

いったん北陸電力本店の方に渡ってから、いつものホテルに向かうルートを選択。
工事のため、ここの横断歩道が使えなくなっている旨の看板が出ており。

この図で、ちょうど赤く塗られているのが旧駅北電停の場所。
信号待ちしているシルバーの乗用車があるが、その真後ろに当たる位置に
駅北電停のホームがあった。

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【2019年9月26日11時30分】 富山県富山市牛島町付近

横断歩道のところから正面がちに見ると、この真っ正面にあたる位置に電停ホームが
あったのだが、こう見ると、これから駅舎の中へと伸びていく線路の様子が
ちょっとわかるような...

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【2019年9月26日11時30分】 富山県富山市牛島町付近

そして、あのホテルの方を見れば...

ぬぁんと...

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【2019年9月26日11時31分】 富山ライトレール線・富山駅北(仮)電停

ホテルのテラスの正面付近に、仮説の駅北電停が置かれているのである。

簡易な車止めの手前側も、これまで電車が通っていたのだが...
あと5ヶ月くらいすると、ここにTLR0600形の他、地鉄に籍を置く電車たちも
やってくるわけで。(ただ、デ7000形は来ないはず)

急速に変貌を遂げていく富山駅、これだけは楽しみでならないシーンなのである。

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【2019年9月26日11時31分】 富山ライトレール線・富山駅北(仮)電停

この、いかにも「仮設」というホームが、その役目を終えるとき。
そのときには、絶対に撮りに来たいと思っている。

……  ……

ちょうど、この頃、県内のニュースではトップに近い扱いで、この南北接続工事が
完成してポートラム(富山港線)が地鉄市内軌道線と繋がるのが3月21日に
決定したことが伝えられていた。

それに先立ち、2020年2月には富山ライトレールが富山地鉄に合併されて。

1924年(大正13年)に「富岩鉄道」が富山口-岩瀬港の運転を開始、
その後、1941年(昭和16年)に地鉄の前身となる富山電鐵に譲渡され。

富山地方鉄道の創業者、佐伯宗義氏の「全県一市街化の交通網」を通じた
“富山県一市街地化”という夢。富岩鉄道も富山電鐵の傘下に収めて...
でも、軍事上の重要性から、その直後に国鉄に買収されてしまう。
何度も払い下げの請願を出しつつ却下され続け...

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【2016年8月27日11時23分】 富山ライトレール線・岩瀬浜駅

JR西日本に承継された富山港線だったが、すでに閑散路線で。
それをLRT化して引き継ぎたい...という富山市の意向に“手切れ金”まで付けて
譲り渡したのである。そのときから運転士の養成や車輌の検修など、多くの分野で
地鉄が協力する関係になっていた...ということだが、とうとう77年ぶりに
正式に「富岩線」が地鉄の路線として帰ってくるのである。

岩瀬浜-富山駅-南富山駅前、岩瀬浜-富山駅-大学前、岩瀬浜-富山駅-環状線
と、市内の各所とダイレクトに繋がるようになる(しかも運賃は全線210円)のは
ちょっと小ぶりになったが“富山県一市街地化”の1つの形なのかも。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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