さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(前半9)早朝の月岡に...最終章!? <後編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]
「50年に一度」「100年に一度」というのも、最近聞くことが増えたけれど。
某新聞の電子版の記事には「地球史上最大級」という文字があった。そんな台風19号が
まもなく<変態鉄>の住む東京へと襲来するのである。
さすがに、今度ばかりは諦めたのか...<変態鉄>の勤務先も早々と“全休”が
決まって。いつもは電話や来客対応のために社員が出社していたのだが、今回は
全て閉めるということで。<変態鉄>にとっては、その代わりに...
26日の「ことでん」が消えたのである。いや...「長尾線レトロ」が無かったとしても
仏生山も行きたいし...、他にも気になっている撮影地はあって。
そんな中...
Ya※oo!のトップに出てくる天気予報、豪雨のマークを久しぶりに見たような...
降水確率の「100%」というのも、意外と珍しく。
ということで、臨時の休みになった土曜日は自宅に籠もって過ごすことになりそう
というか、そうするほか無い。嗚呼...
さて、9月26日の富山地鉄撮影記。6時半の3両編成はダブルデッカーエキスプレス。
そのあとの、月岡駅 7:04発の電車が、2本目の3両編成...、こちらが10020形の
運用になっていて。
…… ……
2019年9月26日(木)晴れ
普段の撮影なら、朝6時半より7時の方が明るくなる分、シャッター速度も稼げて
撮りやすくなるわけで、2本目の運用に入ってくれるというのは大助かりだが、
今度ばかりは...
雲の間から太陽が顔を出すと北アルプス、立山の稜線がクッキリと見えてきて。
そう、“ド”が付くほどの完全なまでの逆光なのである。
【2019年9月26日6時35分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
もう“悪あがき”以外の何でもないのだが、6時半の“東急さん”を撮った1枚、
これを見ると、写真の左隅、もちろんピントが来ていないので見づらいのだが
大庄駅に向かって線路はちょっとだけ右に曲がっているのである。そして、そこに
踏切があるのが確認できる。
カメラを担いで、再び畦道を。“車両通行禁止”の標識が出ている割に地元の人の
抜け道になっているようで...、途中、1~2回クルマが来たが田園地帯の小さな踏切、
ただ、こちらは最近、踏切機が更新されたようで。そのカブリツキに三脚を置いて。
【2019年9月26日7時00分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
思いっきり望遠で正面がちに切り取ることに決めて。
7時ちょうど、向こうの方の踏切機の音が聞こえてきて。遙か向こうから二条の
ヘッドライトの光。岩峅寺駅で折り返してダブルデッカーエキスプレスが
戻ってきた。大庄駅に到着すると制服姿の男女が大勢、乗り込む様子が。
通学列車として3両編成、輸送力列車の本領発揮...という場面。
自分のすぐ横でも踏切機の警報音。遮断竿が下りてきて...
【2019年9月26日7時00分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
向こうから近づいてくるダブルデッカーエキスプレス。
逆光だから電車の“顔”が暗く沈んでしまうのも“織り込み済み”。
でも、逆光だからこそ線路回りの草が光ってくれて。これはこれで朝らしい1枚。
そして、この電車と月岡駅ですれ違うのが第605列車、10020形とクハ175号車、
新旧“だいこん電車”3両編成である。
再び踏切機が鳴って。<変態鉄>のすぐヨコを通り抜けた電車、ファインダーの
中にその姿が見えてきて。
【2019年9月26日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
後追い撮影というのはシャッターチャンスが意外と難しいのである。
もう夢中でレリーズスイッチを握り続けて。丸みを帯びた優雅なフォルム、
それに昭和30年台の鉄道車両に流行した前面2枚窓“湘南フェイス”、
山吹色の「岩峅寺」看板...
思い描いていた...あるいは、それ以上の1枚を手にすることができて。
ヘッドライトを煌々と...よりも、テールライトの赤い光の方が“最後の撮影”と
しては何だか印象的な1枚になったような気がして。
自分としてはかなり満足度の高い1枚になったのである。
【2019年9月26日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
その余韻を...、10020形が大庄駅に到着するところまで、ずっと目で追って。
さぁ、30分後に折り返して戻ってくる。今度はサイドがちに...
連続で後追い撮影になってしまうが、上り第608列車として戻ってくるのは7時半過ぎ
太陽も高くなってきて、正面ドカンを狙おうとすれば、完全なまでに逆光、
電車の顔は黒潰れ、レンズフレアが発生してメチャクチャな写真になるはずで...
ということで、今度はクハ175号車側から“順光重視”の1枚。
【2019年9月26日7時34分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡(後追い)
やはり、10020形の引退が近いとあって“上滝朝3”史上最大の人の数!?
あの月岡の畦道に県外ナンバーのクルマが何台も乗り入れてきて。
そういう皆さんは、やはり逆光覚悟でも10020形側を撮ろうと、最初に<変態鉄>が
撮っていた踏切周辺に集結していて。
それを避けつつ、サイドから。
クハ175形は昭和60年台に新製された14760形グループ、昭和30年代後半に製造された
「20形」からは30年ほどの経過があり、前面は大型ガラスの連続窓風になり、
その窓の大型化に合わせて、側面の、ちょうど乗務員室扉のところで、
グレーの部分に段差が生じているのが確認できる。それがストレートになっていて
車体全体の丸みが強い2両が、10020形。この併結風景を撮るのも、これが最後!?
クルマ派の方は、3両編成の通過と同時にカメラを仕舞って、たぶん追い越して
どこかでもう1回撮るのだろうか。サッと行ってしまって。
その中で<変態鉄>はそのまま残って。
【2019年9月26日7時36分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄
月岡駅で、あの3両編成とすれ違って下ってきたのは第607列車、これに14722編成が
来てくれるのでは無いか...と、ちょっとだけ期待していたのだが、やって来たのは
「60かぼちゃ」だった。
ここまで来ていたら、月岡駅まで歩くよりも実は大庄駅の方が近いのである。
畦道を反対側へ。
【2019年9月26日7時48分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄駅
そして大庄駅へ。月岡駅が田んぼの中にあるのに対して、こちらの駅は棒線式ながら
集落の中にある分、乗降客も多いようで。10年ほど前に失火(放火??)で木造駅舎が
全焼してしまい、待合室だけの簡素な駅舎に建て替えられてしまったのだが、
それでもサクラの木は健在で。一度、サクラと絡めて撮ってみたいと思いつつ、
その思いは叶わなかった。
【2019年9月26日8時42分】 富山地鉄・電鉄富山駅
先ほど撮った「60かぼちゃ」で電鉄富山駅に戻ってきたのは、8:38着。
<変態鉄>が改札を出た後、運転士さんが「60かぼちゃ」に掲出したのは
「特急 立山号」の大型ヘッドマーク。
その姿を撮ったら、いったんホテルに戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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某新聞の電子版の記事には「地球史上最大級」という文字があった。そんな台風19号が
まもなく<変態鉄>の住む東京へと襲来するのである。
さすがに、今度ばかりは諦めたのか...<変態鉄>の勤務先も早々と“全休”が
決まって。いつもは電話や来客対応のために社員が出社していたのだが、今回は
全て閉めるということで。<変態鉄>にとっては、その代わりに...
26日の「ことでん」が消えたのである。いや...「長尾線レトロ」が無かったとしても
仏生山も行きたいし...、他にも気になっている撮影地はあって。
そんな中...
Ya※oo!のトップに出てくる天気予報、豪雨のマークを久しぶりに見たような...
降水確率の「100%」というのも、意外と珍しく。
ということで、臨時の休みになった土曜日は自宅に籠もって過ごすことになりそう
というか、そうするほか無い。嗚呼...
さて、9月26日の富山地鉄撮影記。6時半の3両編成はダブルデッカーエキスプレス。
そのあとの、月岡駅 7:04発の電車が、2本目の3両編成...、こちらが10020形の
運用になっていて。
…… ……
2019年9月26日(木)晴れ
普段の撮影なら、朝6時半より7時の方が明るくなる分、シャッター速度も稼げて
撮りやすくなるわけで、2本目の運用に入ってくれるというのは大助かりだが、
今度ばかりは...
雲の間から太陽が顔を出すと北アルプス、立山の稜線がクッキリと見えてきて。
そう、“ド”が付くほどの完全なまでの逆光なのである。
【2019年9月26日6時35分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
もう“悪あがき”以外の何でもないのだが、6時半の“東急さん”を撮った1枚、
これを見ると、写真の左隅、もちろんピントが来ていないので見づらいのだが
大庄駅に向かって線路はちょっとだけ右に曲がっているのである。そして、そこに
踏切があるのが確認できる。
カメラを担いで、再び畦道を。“車両通行禁止”の標識が出ている割に地元の人の
抜け道になっているようで...、途中、1~2回クルマが来たが田園地帯の小さな踏切、
ただ、こちらは最近、踏切機が更新されたようで。そのカブリツキに三脚を置いて。
【2019年9月26日7時00分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
思いっきり望遠で正面がちに切り取ることに決めて。
7時ちょうど、向こうの方の踏切機の音が聞こえてきて。遙か向こうから二条の
ヘッドライトの光。岩峅寺駅で折り返してダブルデッカーエキスプレスが
戻ってきた。大庄駅に到着すると制服姿の男女が大勢、乗り込む様子が。
通学列車として3両編成、輸送力列車の本領発揮...という場面。
自分のすぐ横でも踏切機の警報音。遮断竿が下りてきて...
【2019年9月26日7時00分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡
向こうから近づいてくるダブルデッカーエキスプレス。
逆光だから電車の“顔”が暗く沈んでしまうのも“織り込み済み”。
でも、逆光だからこそ線路回りの草が光ってくれて。これはこれで朝らしい1枚。
そして、この電車と月岡駅ですれ違うのが第605列車、10020形とクハ175号車、
新旧“だいこん電車”3両編成である。
再び踏切機が鳴って。<変態鉄>のすぐヨコを通り抜けた電車、ファインダーの
中にその姿が見えてきて。
【2019年9月26日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
後追い撮影というのはシャッターチャンスが意外と難しいのである。
もう夢中でレリーズスイッチを握り続けて。丸みを帯びた優雅なフォルム、
それに昭和30年台の鉄道車両に流行した前面2枚窓“湘南フェイス”、
山吹色の「岩峅寺」看板...
思い描いていた...あるいは、それ以上の1枚を手にすることができて。
ヘッドライトを煌々と...よりも、テールライトの赤い光の方が“最後の撮影”と
しては何だか印象的な1枚になったような気がして。
自分としてはかなり満足度の高い1枚になったのである。
【2019年9月26日7時04分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄(後追い)
その余韻を...、10020形が大庄駅に到着するところまで、ずっと目で追って。
さぁ、30分後に折り返して戻ってくる。今度はサイドがちに...
連続で後追い撮影になってしまうが、上り第608列車として戻ってくるのは7時半過ぎ
太陽も高くなってきて、正面ドカンを狙おうとすれば、完全なまでに逆光、
電車の顔は黒潰れ、レンズフレアが発生してメチャクチャな写真になるはずで...
ということで、今度はクハ175号車側から“順光重視”の1枚。
【2019年9月26日7時34分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄-月岡(後追い)
やはり、10020形の引退が近いとあって“上滝朝3”史上最大の人の数!?
あの月岡の畦道に県外ナンバーのクルマが何台も乗り入れてきて。
そういう皆さんは、やはり逆光覚悟でも10020形側を撮ろうと、最初に<変態鉄>が
撮っていた踏切周辺に集結していて。
それを避けつつ、サイドから。
クハ175形は昭和60年台に新製された14760形グループ、昭和30年代後半に製造された
「20形」からは30年ほどの経過があり、前面は大型ガラスの連続窓風になり、
その窓の大型化に合わせて、側面の、ちょうど乗務員室扉のところで、
グレーの部分に段差が生じているのが確認できる。それがストレートになっていて
車体全体の丸みが強い2両が、10020形。この併結風景を撮るのも、これが最後!?
クルマ派の方は、3両編成の通過と同時にカメラを仕舞って、たぶん追い越して
どこかでもう1回撮るのだろうか。サッと行ってしまって。
その中で<変態鉄>はそのまま残って。
【2019年9月26日7時36分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-大庄
月岡駅で、あの3両編成とすれ違って下ってきたのは第607列車、これに14722編成が
来てくれるのでは無いか...と、ちょっとだけ期待していたのだが、やって来たのは
「60かぼちゃ」だった。
ここまで来ていたら、月岡駅まで歩くよりも実は大庄駅の方が近いのである。
畦道を反対側へ。
【2019年9月26日7時48分】 富山地鉄上滝不二越線・大庄駅
そして大庄駅へ。月岡駅が田んぼの中にあるのに対して、こちらの駅は棒線式ながら
集落の中にある分、乗降客も多いようで。10年ほど前に失火(放火??)で木造駅舎が
全焼してしまい、待合室だけの簡素な駅舎に建て替えられてしまったのだが、
それでもサクラの木は健在で。一度、サクラと絡めて撮ってみたいと思いつつ、
その思いは叶わなかった。
【2019年9月26日8時42分】 富山地鉄・電鉄富山駅
先ほど撮った「60かぼちゃ」で電鉄富山駅に戻ってきたのは、8:38着。
<変態鉄>が改札を出た後、運転士さんが「60かぼちゃ」に掲出したのは
「特急 立山号」の大型ヘッドマーク。
その姿を撮ったら、いったんホテルに戻るのだった。(つづく)
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