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暑くて熱い、8月の「ことでんレトロ」(5)複線化工事進行中 [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

何事にしても、永遠に変わらないものなど、あるはずも無く。
と、アタマの中では分かっていても、新しいモノができると古いモノが消えていく
のは、世の常であって。

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【2019年8月11日8時26分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

高松市民病院が「みんなの病院」に名を変えて、仏生山駅のヨコに移転してきて。
それに合わせたかのように仏生山駅の南側には真新しい住宅ができてきて...

そんな中で、ことでん琴平線の複線化工事と新駅設置も本格的に動き出して。
10年少し前、太田-三条間の国道11号線との交差部分が高架化されたが、
その時点でも複線用の高架が設置されていた。それより昔から、一宮までの区間は
複線用地が確保されてはいたが、まさか実現するとは...というのが<変態鉄>の
正直な印象だった。一宮駅と仏生山駅の手前は、(見た目は)複線になっており。

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【2019年3月6日11時24分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山-太田

その仏生山駅北側の“複線風”のところ、その使われていない線路上に
レトロ電車2両が留置されているのだが...。そう、複線化工事の“波”は間もなく
ここにも押し寄せてくることが決まっており。その「留置線がなくなること」も
レトロ廃車計画の中で理由の1つとして挙がっており。

複線化工事と引き換えに、レトロ電車が廃車になる...というのも<鉄>として
何だか複雑な心境なのである。

ということで、8月11日、いよいよ「ことでんレトロ」の朝。
……  ……

2019年8月11日(日)晴れ

7時半、ホテルで朝食を済ませてからチェックアウト。

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【2019年8月11日7時43分】 高松琴平電鉄志度線・春日川駅

まだ朝なのに、ホテルのエントランスを出るのと同時に汗が噴き出してくる。
朝から猛烈な暑さだった。

汗だくになりながら、たどり着いたのは志度線・春日川駅。

ホームだけの無人駅。上りホームは、構内踏切側のベンチのところだけ簡易な
上屋があって。でも、影になるその部分に皆さん、集まっているのは当然で。

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【2019年8月11日7時56分】 高松琴平電鉄志度線・瓦町駅

まもなくやって来た瓦町ゆき。東讃電気軌道...路面電車に端を発する路線だけ
あってか、民家の軒先を掠めるような急カーブも多くて。そういうところが
私鉄らしさかも知れない。志度街道に寄って離れて...

渋滞する国道を横目に8時前に瓦町駅へ。

偶然、この朝も「ことちゃん源平号」だったのである。

ということで、ホーム上が落ち着くのを待って...

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【2019年8月11日7時56分】 高松琴平電鉄志度線・瓦町駅

この1枚。琴平線の「ことちゃんひやく号」が終了して、ことちゃんが描かれた
電車は、いまや、この「ことちゃん源平号」だけである。

無人駅からの乗車だったので、まずは瓦町駅の2階改札コンコースの精算窓口。
ここで1日フリーきっぷを購入したのである。

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前日の琴電琴平駅では通常バージョン(ことちゃんのイラストの入ったもの)
だったが、瓦町駅の窓口には京急1000形と長尾線1300形のコラボ・デザインの
バージョンも在庫しているとのことで。

乗り換え時間が短く、精算窓口に寄っていたら無理だろうと思っていたのだが...

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【2019年8月11日8時03分】 高松琴平電鉄琴平線・瓦町駅

滑り込みセーフで8:05発の琴電琴平ゆき。なぜか昨日から1100形によくあたる
ような気がする。穴吹グループの広告ラッピング電車。

運良く、最後部のカブリツキ席を確保っ!!

現在の琴平線は、栗林公園駅までが複線で運転されている。そして、そこから
仏生山を経て一宮までは長らく複線用地が確保されているだけで、そこは空き地
というか、住民向けの通路のような使われ方だった。

東側の将来、下り線になるであろう側が空き地、上り線を使っての単線運転だった
ので、朝のレトロ電車の送込み回送を撮るには建物の影が落ちにくくて、
しかもロケーションの自由度も高くて...、市街地区間だからスッキリ撮るのは
難しくても、編成の記録として撮るにはうってつけだったのである。

でも...

一足早く複線化工事が進んでいるのは三条-太田間。その様子をご紹介...

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【2019年8月11日8時11分】 高松琴平電鉄琴平線・第9列車(1105号車)内

三条駅南側には小さな川にかかる小さな鉄橋があるのだが...
コレも複線化に合わせて増設されるわけで、大々的に工事が進められており。
時速10キロほどに制限されていて、そろりそろりと通過する。

長らく未舗装で、近くの方だろうか、植木鉢などがあったり...
そんな線路沿いで自由に撮れたのだが、舗装されており。すでに多くの区間で
バラストが敷かれており。

三条-太田のちょうど中間部分で国道11号線と高松自動車道と交差する。
その高架部分が一番早く工事が進んでいる。

高架の頂上部分、ちょうど国道と交差する部分には...

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【2019年8月11日8時12分】 高松琴平電鉄琴平線・第9列車(1105号車)内

新駅ができることが発表されており、その駅の形もハッキリと確認できるまで
工事が進んできた。

徳島方面や大鳴門橋から明石海峡大橋を経由して関西方面に向かう高速バスも
「ゆめタウン高松前」を過ぎて、国道11号線に入り、インターチェンジまで...
この琴平線との交差部分付近で渋滞して遅れが出ることが少なくない。

そういうときに、ここが乗換駅となれば非常にありがたいのである。
東京でも、都心に向かう高速バスで東名なら用賀、常磐道なら八潮のパーキングで
希望すれば電車の割引券を受け取って降車できるサービスがある訳で。
そういう形で琴平線の電車と高速バスが乗り換え可能なシステムが導入されれば...

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【2019年8月11日8時12分】 高松琴平電鉄琴平線・第9列車(1105号車)内

太田側は、すでに架線柱が建って、一部ではレールも敷かれており。
残念ながら、いや、当然ながらPC枕木にイマドキの架線柱である。
「木製架線柱+木製枕木」なら、<変態鉄>としては鼻血ものだったが...
さすがにそれは無理。

ユンボといっしょに軌陸車が止まっていたり...

マニアックな視点からは楽しいのだが、昔ながらの「私鉄電車」の雰囲気から
イマドキの都市型電車へと衣替えしていく「ことでん」の姿にマニアとしては
やや複雑な思いもあるわけで。

そう、この影でレトロ電車が廃車になるというのも。

ちなみに、琴平線の車掌さん、乗務中は<変態鉄>が座った席の真ん前、助士席側に
立っている方が多く、この朝の車掌さんもそうだったのだが...

三条駅を発車したところで“空気を読んで(??)”貫通扉側にちょっと動いてくれた
のだった。そんな“マニア心”を分かって下さる、この担当車掌さんにも感謝。

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【2019年8月11日8時22分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

ということで、仏生山駅。
レトロ電車の高松築港への送込み回送が、仏生山駅を10:20発(<変態鉄>の実測)
まだ2時間前とあって、まだ<鉄>も少なめだが...

この時間帯、東工場前留置線はまだキレイに光が回っておらず。

周囲を見渡すと...

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【2019年8月11日8時26分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

駐車場の片隅で「ことちゃん」が怒っていたのである。
もちろん、自分が立ち入って怒らせた訳では無い。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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