お正月の大阪で(15)撮影を終えて?? 初詣に。 [ちん電[阪堺電気軌道]]
節分に“恵方巻き”なるものを食すようになったのは、いつの頃からなのか??
小学生の頃、豆まきならした記憶があるが、太巻き寿司に丸カブリ...など聞いた
ことが無かった。関西の風習と言うが母(→ 兵庫県明石市出身)に聞いてみても
「知らない」とのこと。
お昼、会社の帰りに弁当を買おうかと立ち寄ったお店は、今日は恵方巻きに専念
しているそうで、他の商品は1つも置かず。今日だけは“恵方巻き専門店”の
ような感じになっていたのだった。クリスマスに苺の載ったケーキを食べるのも
バレンタインデーにチョコレートを貰っただの...、本来、あるエリア、ある宗教の
行事が特定商品の販促イベントに変容しており。何だか、そういうのもどうか...と
思ってしまう<変態鉄>である。渋谷の商店会長さん(?)が“変態仮装行列”なる
コトバでその惨状を表現した、ハロウィーンだってそうである。
まぁ、お正月だから有名な寺社仏閣に初詣...というのも、昭和初期に始まった
ある種の“販促イベント”だったとする説もあり。「初詣」という語が使われる
ようになったこと自体、大正時代から昭和初期と言われている。
(某電鉄会社が、旅客需要が落ち込む正月に沿線の寺社仏閣を訪れる、いまで言う企画乗車券を発売したことが、いまに続く「初詣」の“起源”だとする説がある)
【2019年1月3日16時15分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
ということは、阪堺モ161形車の歩んできた歴史は「初詣」というコトバの歴史と
ほぼ等しいことになるわけで。つまり、“住吉大社初詣輸送”を最初期から
ずっと見続けてきた存在なのかも知れない。
1月3日の日の入りも近づき、同車にとって91回目の初詣輸送、その終盤戦に
差し掛かっており...
…… ……
2019年1月3日(木)晴れのち曇り
16時を過ぎると線路際でカメラを構えて待っていても、見ていて分かるくらい、
数分ごとにドンドン暗くなってきて。
お目当てのモ161号車が通過した直後、たぶん住吉電停付近ですれ違ったのだろうか
次にやって来たのは...
【2019年1月3日15時57分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
“金太郎塗り”のモ166号車だった。満員の乗客を乗せて急勾配を駆け上がる姿。
晴れれば“ギラリ”の可能性がある場所(← カーブしているので...)だという
予想もあっての訪問だったが、空はドン曇り。期待したようにはならず、
単なる薄暗い写真なのだが...
それと入れ替わるような形で天王寺駅前からやってくるのは...
【2019年1月3日16時04分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
同じく“金太郎塗り”のモ501号車だった。
「次の機会に、“金太郎並び”を狙おう!!」と、そのときは思っていたのだが、
つい最近、モ501形車、モ351形車への“補助ステップ追設工事”が始まり...
ネット情報によるとモ505号車の前面に「補助ステップ取付」と大書きされて
しまったみたいで。何とも無粋な...う~ん。
このとき、神ノ木では無く帝塚山で撮っていたら、無事、“金太郎並び”を
ものにできていたかも知れない。
でも、そんなこと、このときは知るよしも無く。
【2019年1月3日16時15分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
その10分後に戻ってきたのが、“青い雲”モ164号車だった。
もう既に、周囲はかなり暗くなってきており、“正面ドカン”以外は、大半が
被写体ブレしてしまって。
モ161“昭和40年台復刻仕様”、モ166“金太郎塗り”、モ164“青い雲”まで
撮れたのなら、やはりモ162号車の通過を期待して待ちたくなるのが<変態鉄>。
間もなく周囲は真っ暗になるはずで。せめて、それまでモ162号車が来るのを待とう
と、そう思って。
でも...
【2019年1月3日16時23分】 阪堺電軌上町線・神ノ木電停
意外にも、モ162号車もすぐにやって来たのである。
「赤・あびこ道」を表示して神ノ木電停に到着する姿を。先ほどから同じ場所で
撮っているのに、この車両だけ引きつけての“正面ドカン”を貼らなかった理由は...
察していただきたい。
それにしても、30分ほどの滞在で、モ161形車4両全てを撮ることができたというのは
これは奇跡にも近い出来事で。もう、大満足でカメラを仕舞って線路沿いの道を。
5分ほど歩けば住吉大社の横に出るわけで。
屋台の焼きそば...ではなく、初詣っ!!
初詣輸送を撮りに来て初詣をしないというのも。でも、そのときだった。
カメラはバッグの中。そんなタイミングで住吉電停近くの踏切を通過していく
モ161号車の鉛丹色の屋根が見えて。
いや、仮にカメラを構えたとしても暗くてマトモな写真は撮れていなかったはず。
しかも、この日はモ161号車とはいえ、何度も撮影機会があったわけで。
でも、「撮り逃した」と思うと悔しいというか、勿体ないというか...。
1時間ほどで天王寺駅前から戻ってくるのは“確定”だから...。
まずは住吉大社の境内へ。
【2019年1月3日16時44分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
鳥居前電停のところの、あの正面の大きな鳥居をくぐって入れば良かったのだが
住吉電停の所...つまり北側から入ったので、屋台が並ぶ参道を歩いて。
【2019年1月3日16時46分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
ようやくここまでやって来て。
でも、社殿に近づくまでにかかった時間は予想したほどでも無く。
【2019年1月3日16時47分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
それにしても、20台くらいだろうか、若いお兄さん2人組。お賽銭に高額紙幣。
「すげぇ~」と思ったら、1人がその紙幣を投げ入れる瞬間を、もう1人に動画撮影
させていて。「高額紙幣を賽銭箱に入れる様子」をSNSで発信するということ
だろうか、意外なシーンに驚いていたオッサンだったのである。ちなみに自分は...
1円玉では無かったということだけは発表しておきたい。
尤も、お賽銭の金額の多寡ではないと思うのだが。
【2019年1月3日16時57分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
「立ち止まらないで~~」とユニホーム姿の警備員さんが呼びかけ続けていても、
この“水鏡”、皆さん、同じで一斉にカメラを向けており。
<変態鉄>としてもコンデジを向けていたのだった。
【2019年1月3日16時57分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
空腹には違いなかったが、ついさっき、神ノ木のカーブで撮っているときに
近くのコンビニで買ってきた甘いものをつまんでいたのである。
その後味が口に残っているところで、焼きそばを食べる気分にはならず。
何となくこのエリアも“通過”して。
多くの参拝客でごった返す電車通りに戻ってきて、住吉鳥居前電停の電車待ちの
列に加わったのである。やって来た、我孫子道ゆきに乗り込む人は少なくて。
そう、皆さん、堺市内からの初詣客。超満員を予想していたら、ゆったり座れて。
本当ならこのまま堺東駅前のホテルに戻るはずだが...
【2019年1月3日17時12分】 阪堺電軌阪堺線・我孫子道電停
やはり、あとしばらくでモ161号車が戻ってくると分かっている状況で帰ることは
<変態鉄>として、あってはならないこと。
「4段式アルミ軽量三脚」というのは持ち運びがラクだし、ヒコーキに乗るときの
持ち込み手荷物でも大丈夫...ということで買ったのだった。いつも書いているように
路面電車撮影では三脚を使わないのが<変態鉄>の“流儀”。
でも、まさかの事態に備えて、軽量三脚だけは携行していたのである。
我孫子道電停の下り(降車)ホームの向かい側は、周囲の住民の通路となるような
細い路地が続いており、広告看板の間からうまく抜けばホームに停車中の姿を...
頼りない三脚だけでは失敗必死ではあるものの、バルブ(正式には長時間露光)で
モ161号車を撮れないか...と。「ダメ元」のような気持ちで、我孫子道電停の
向かい側の路地に三脚を立てた<変態鉄>だった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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小学生の頃、豆まきならした記憶があるが、太巻き寿司に丸カブリ...など聞いた
ことが無かった。関西の風習と言うが母(→ 兵庫県明石市出身)に聞いてみても
「知らない」とのこと。
お昼、会社の帰りに弁当を買おうかと立ち寄ったお店は、今日は恵方巻きに専念
しているそうで、他の商品は1つも置かず。今日だけは“恵方巻き専門店”の
ような感じになっていたのだった。クリスマスに苺の載ったケーキを食べるのも
バレンタインデーにチョコレートを貰っただの...、本来、あるエリア、ある宗教の
行事が特定商品の販促イベントに変容しており。何だか、そういうのもどうか...と
思ってしまう<変態鉄>である。渋谷の商店会長さん(?)が“変態仮装行列”なる
コトバでその惨状を表現した、ハロウィーンだってそうである。
まぁ、お正月だから有名な寺社仏閣に初詣...というのも、昭和初期に始まった
ある種の“販促イベント”だったとする説もあり。「初詣」という語が使われる
ようになったこと自体、大正時代から昭和初期と言われている。
(某電鉄会社が、旅客需要が落ち込む正月に沿線の寺社仏閣を訪れる、いまで言う企画乗車券を発売したことが、いまに続く「初詣」の“起源”だとする説がある)
【2019年1月3日16時15分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
ということは、阪堺モ161形車の歩んできた歴史は「初詣」というコトバの歴史と
ほぼ等しいことになるわけで。つまり、“住吉大社初詣輸送”を最初期から
ずっと見続けてきた存在なのかも知れない。
1月3日の日の入りも近づき、同車にとって91回目の初詣輸送、その終盤戦に
差し掛かっており...
…… ……
2019年1月3日(木)晴れのち曇り
16時を過ぎると線路際でカメラを構えて待っていても、見ていて分かるくらい、
数分ごとにドンドン暗くなってきて。
お目当てのモ161号車が通過した直後、たぶん住吉電停付近ですれ違ったのだろうか
次にやって来たのは...
【2019年1月3日15時57分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
“金太郎塗り”のモ166号車だった。満員の乗客を乗せて急勾配を駆け上がる姿。
晴れれば“ギラリ”の可能性がある場所(← カーブしているので...)だという
予想もあっての訪問だったが、空はドン曇り。期待したようにはならず、
単なる薄暗い写真なのだが...
それと入れ替わるような形で天王寺駅前からやってくるのは...
【2019年1月3日16時04分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
同じく“金太郎塗り”のモ501号車だった。
「次の機会に、“金太郎並び”を狙おう!!」と、そのときは思っていたのだが、
つい最近、モ501形車、モ351形車への“補助ステップ追設工事”が始まり...
ネット情報によるとモ505号車の前面に「補助ステップ取付」と大書きされて
しまったみたいで。何とも無粋な...う~ん。
このとき、神ノ木では無く帝塚山で撮っていたら、無事、“金太郎並び”を
ものにできていたかも知れない。
でも、そんなこと、このときは知るよしも無く。
【2019年1月3日16時15分】 阪堺電軌上町線・神ノ木-住吉
その10分後に戻ってきたのが、“青い雲”モ164号車だった。
もう既に、周囲はかなり暗くなってきており、“正面ドカン”以外は、大半が
被写体ブレしてしまって。
モ161“昭和40年台復刻仕様”、モ166“金太郎塗り”、モ164“青い雲”まで
撮れたのなら、やはりモ162号車の通過を期待して待ちたくなるのが<変態鉄>。
間もなく周囲は真っ暗になるはずで。せめて、それまでモ162号車が来るのを待とう
と、そう思って。
でも...
【2019年1月3日16時23分】 阪堺電軌上町線・神ノ木電停
意外にも、モ162号車もすぐにやって来たのである。
「赤・あびこ道」を表示して神ノ木電停に到着する姿を。先ほどから同じ場所で
撮っているのに、この車両だけ引きつけての“正面ドカン”を貼らなかった理由は...
察していただきたい。
それにしても、30分ほどの滞在で、モ161形車4両全てを撮ることができたというのは
これは奇跡にも近い出来事で。もう、大満足でカメラを仕舞って線路沿いの道を。
5分ほど歩けば住吉大社の横に出るわけで。
屋台の焼きそば...ではなく、初詣っ!!
初詣輸送を撮りに来て初詣をしないというのも。でも、そのときだった。
カメラはバッグの中。そんなタイミングで住吉電停近くの踏切を通過していく
モ161号車の鉛丹色の屋根が見えて。
いや、仮にカメラを構えたとしても暗くてマトモな写真は撮れていなかったはず。
しかも、この日はモ161号車とはいえ、何度も撮影機会があったわけで。
でも、「撮り逃した」と思うと悔しいというか、勿体ないというか...。
1時間ほどで天王寺駅前から戻ってくるのは“確定”だから...。
まずは住吉大社の境内へ。
【2019年1月3日16時44分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
鳥居前電停のところの、あの正面の大きな鳥居をくぐって入れば良かったのだが
住吉電停の所...つまり北側から入ったので、屋台が並ぶ参道を歩いて。
【2019年1月3日16時46分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
ようやくここまでやって来て。
でも、社殿に近づくまでにかかった時間は予想したほどでも無く。
【2019年1月3日16時47分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
それにしても、20台くらいだろうか、若いお兄さん2人組。お賽銭に高額紙幣。
「すげぇ~」と思ったら、1人がその紙幣を投げ入れる瞬間を、もう1人に動画撮影
させていて。「高額紙幣を賽銭箱に入れる様子」をSNSで発信するということ
だろうか、意外なシーンに驚いていたオッサンだったのである。ちなみに自分は...
1円玉では無かったということだけは発表しておきたい。
尤も、お賽銭の金額の多寡ではないと思うのだが。
【2019年1月3日16時57分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
「立ち止まらないで~~」とユニホーム姿の警備員さんが呼びかけ続けていても、
この“水鏡”、皆さん、同じで一斉にカメラを向けており。
<変態鉄>としてもコンデジを向けていたのだった。
【2019年1月3日16時57分】 大阪市住吉区住吉・住吉大社
空腹には違いなかったが、ついさっき、神ノ木のカーブで撮っているときに
近くのコンビニで買ってきた甘いものをつまんでいたのである。
その後味が口に残っているところで、焼きそばを食べる気分にはならず。
何となくこのエリアも“通過”して。
多くの参拝客でごった返す電車通りに戻ってきて、住吉鳥居前電停の電車待ちの
列に加わったのである。やって来た、我孫子道ゆきに乗り込む人は少なくて。
そう、皆さん、堺市内からの初詣客。超満員を予想していたら、ゆったり座れて。
本当ならこのまま堺東駅前のホテルに戻るはずだが...
【2019年1月3日17時12分】 阪堺電軌阪堺線・我孫子道電停
やはり、あとしばらくでモ161号車が戻ってくると分かっている状況で帰ることは
<変態鉄>として、あってはならないこと。
「4段式アルミ軽量三脚」というのは持ち運びがラクだし、ヒコーキに乗るときの
持ち込み手荷物でも大丈夫...ということで買ったのだった。いつも書いているように
路面電車撮影では三脚を使わないのが<変態鉄>の“流儀”。
でも、まさかの事態に備えて、軽量三脚だけは携行していたのである。
我孫子道電停の下り(降車)ホームの向かい側は、周囲の住民の通路となるような
細い路地が続いており、広告看板の間からうまく抜けばホームに停車中の姿を...
頼りない三脚だけでは失敗必死ではあるものの、バルブ(正式には長時間露光)で
モ161号車を撮れないか...と。「ダメ元」のような気持ちで、我孫子道電停の
向かい側の路地に三脚を立てた<変態鉄>だった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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