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8月の富山に「ちてつ」を追って(18)エスタの上から。<前編> [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

会社から帰宅して夕飯を済ませて、シャワーを浴びたら、だいたい零時くらい。
ブログを書こうとしていたときだった。

マナーモードになっているはずの<変態鉄>のケータイが突然叫びだしたのである。
一瞬何だか分からなかったが...

久々の「緊急地震速報」に、あわてて...。でも、東京は震度1だったということで
千葉と茨城の一部で震度4とのこと。震度5以上の時に出されることになっている
「緊急地震速報」だけに、結果的には“空振り”ということになろうが、まぁ、
それはさておき、ホッと胸をなで下ろしたところ。

そういえば、夏が過ぎて...

01_DPP_00003186.JPG
【2018年4月5日14時03分】 阪堺電軌阪堺線・天神ノ森-東玉出(後追い)

そろそろ、この電車が“再始動”するシーズンが訪れるはず。<変態鉄>としても
今シーズン、何回か訪れたいと思っているところ。動き出すのは来月だろうか!?

でも、その前に90周年の記念乗車券が出るとか、出ないとか...
というか発売の告知は同社の公式サイトに出ているのだが、価格がちょっと...
<変態鉄>としては、ちょっと躊躇してしまう水準で。

そして、ナニワのモ161形車が動き出す...ということは、富山地鉄は冬ダイヤへ。
特急TY列車の大型ヘッドマークを撮りたかった...のが、今シーズンの<変態鉄>、
残念ながら“だいこん電車”の「立山号」マークは納得できる写真が残せず。
そして、この日...。

……  ……

2018年8月26日(日)晴れ

もともと一般の人が立ち入ることを想定した場所でも無く、空調機器などが並び、
柵などもない、本当に“ビルの屋上”。手狭な上にちょっと危なっかしい
場所だけに3交代での班ごとの撮影ということになっていた。

でも、前の班の撮影中、見れば、電鉄富山駅を俯瞰できる方角にちょっとだけ
隙間があったのである。ということで、待っている間に紛れ込んだら...

79_DPP_00004268.JPG
【2018年8月26日15時24分】 富山地鉄本線・電鉄富山-稲荷町(後追い)

15時半、電鉄富山駅を出発していくのは14722編成だった。
10025-10026編成のおよその発着時刻だけは立ち会った地鉄の職員から伝えられて
いたのだが...

だから、目を離して油断していた人たちからは「あれっ、もう行ったの?!」
車体裾の形状とか、いくつか識別ポイントはあるのだが、遠めには区別しづらく。
本来、両形式は走行機器がちょっと違うだけで同型車体を持つ電車である。

81_DPP_00004280.JPG
【2018年8月26日15時31分】 富山地鉄本線・電鉄富山-稲荷町(後追い)

続けて“30かぼちゃ”、リサイズする前の大きな画像では、「寺田経由岩峅寺」の
方向幕の文字が読み取れた。10030形編成は、第1335列車。15:36発の岩峅寺ゆき。

それにしても、こういう“大俯瞰”。憧れるのだが、<徒歩鉄>には、アクセスに
なかなかハードルが高いケースが多く、あまり撮ったことが無い。
しかも...、俯瞰撮影で困るのが架線柱やら架線やらをどうやって被せずに撮るか。
現地で見た印象と、後から撮影した画像を見るのでも、ちょっと気になるポイントが
違っていて。

そして、いよいよ。

82_DPP_00004281.JPG
【2018年8月26日15時34分】 富山地鉄本線・電鉄富山-稲荷町(後追い)

電鉄富山駅のホームで待機していた10020形編成が発車である。一度、この場を
離れていた人たちも集まってきて。皆さん、夢中で撮ったら交代である。
(と言っても、そのあたり、結構、ゆるい感じの撮影会なので...)

83_DPP_00004282.JPG
【2018年8月26日15時44分】 富山地鉄本線・稲荷町-電鉄富山

撮っていて飽きることが無いのは、電車が頻繁に発着しているから。
もちろん、お目当ては10025-10026編成だが、その間に多様な形式の電車が
ひっきりなしに発着する訳で。

東急から来た17480形は、地鉄で初めてのステンレス車体、陽もだいぶ傾いてきて
西からの夕方の陽射しが銀色の車体を輝かせている。

84_DPP_00004284.JPG
【2018年8月26日15時49分】 富山市桜町・電鉄富山駅ビル「エスタ」屋上

でも、この場所、撮りたいものは下ばかりでは無い。エンジン音を響かせて
上空を通過していくのは、ANAのヒコーキ。富山空港まではあと3分ほどだろうか。
すでにランディングギアも顔を出しており。札幌(新千歳)からのNH1182便、
少しだけ遅れての到着だろうか。

望遠300ミリではヒコーキを撮るには、ちょっともの足りないのだが、それでも
これだけハッキリ写るのは、かなり低いところを飛んでいるから。ちなみに、
レジ番が“JA60AN”ということまで読み取れた。

さてさて、16時前の電鉄富山駅、特急電車が2本続けて到着する。
そう、この前日、迫り来る“ゲリラ豪雨”に怯えつつ、寺田駅近くの踏切で
カメラを構えたのと同じ列車。特急TY2列車と特急UN10列車である。

まずは、立山からの特急TY2列車、フツーに言えば(?)、「立山2号」である。

85_DPP_00004285.JPG
【2018年8月26日15時50分】 富山地鉄本線・稲荷町-電鉄富山

16010形、もと西武レッドアローの編成で運転である。今シーズン、ここまで、
<変態鉄>がカメラを向けた“TY2”は100%この編成が充当されている。
観光列車と違って固定運用にはなっていないはずだが、でも、事実上、この編成を
限定運用にしているのだろうか!?

この編成だと撮って残念なのは...

51_DPP_00004153.JPG
【2018年8月25日15時37分】 富山地鉄本線・寺田駅付近

他の形式とはヘッドマークの形が違うので、「うなづき」「アルペン」とも
16010形専用の長方形のものが掲出されるが、「立山」と「エリア特急くろべ」は
銀色の下地をそのまま見せているだけなので、特急電車だと気づかせてくれるのは
方向幕の「特急」の緑文字だけ。それも色の関係上、映えないのでローカル運用と
変わり映えしなくて、何とも寂しいのである。

でも...

ひとり、この場面で“驚愕”していた<変態鉄>だったのである。
いまのカットを拡大すると...

86_DPP_00004278.JPG

ぬ、ぬ、ぬ、ぬぁんと...
「えっ!!」と思わず声が出そうになった。16010形にも「立山号」のマークが
存在していたことを、このとき初めて知った<変態鉄>なのである。

新幹線開業に伴う観光需要の高まりを見込んで復活した特急TY列車、10年以上前に
いったん廃止...というか休止...というか、いったん時刻表から消えていた。
その、「立山号」がいったん消滅したときには、すでに西武5000形は譲渡されて
地鉄16010形として活躍していたわけで、当時、「立山号」のマークが準備されて
いたのは、不自然ではないが、<変態鉄>にとっては、初めて見るのであった。
ちなみにこのマーク、電鉄富山駅のホーム上の、あの場所でも見かけたことが
なかったので、まさに“驚愕”だった。

というわけで、もう1回。

87_DPP_00004286.JPG
【2018年8月26日15時50分】 富山地鉄本線・電鉄富山駅

ホームに進入するところで、特急TY2列車である。

そして、この場所で撮れるのは地鉄電車だけでは無い。かつては、この付近に
JR北陸本線と地鉄の渡り線が設けられており。その当時の面影は残っていないが
でも、北陸本線は、現在、新幹線の高架に生まれ変わっており。

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【2018年8月26日15時51分】 北陸新幹線・富山駅付近

ということで、富山駅に進入してくるのは「はくたか565号」だろうか!?

それにしても、最近の新幹線というのは撮るのが非常に難しいのである。
富山駅のホームに進入せんとするタイミング、十分に減速しているのだが、
でも、最近の新幹線は、天狗もビックリ。高速化と空気抵抗軽減のために、
どんどん、ドンドン、鼻が長くなっていって。その部分に架線柱の影をかけず、
うまくクリアするのは、まさに針の穴に糸を通すが如く...なのである。

ちなみに、この間、特急TY2列車の到着と「はくたか565号」の到着は約1分差。
タッチの差で“並走シーン”は撮れなかったのである。

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【2018年8月26日15時55分】 富山地鉄本線・電鉄富山-稲荷町(後追い)

せっかくだから、新幹線も撮っておきたいし、地鉄電車はひっきりなしに発着
しているし...

16:00発の第145列車は“だいこん電車”の宇奈月温泉ゆき。
これが発車していくと、いよいよ... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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