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阪堺モ161形を追った1日(2)わかれみち [ちん電[阪堺電気軌道]]

今日の話題に入る前に。

ことでん...高松琴平電鉄がとうとうやってくれたのである。

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【2017年12月17日13時20分】 髙松琴平電鉄琴平線・円座-一宮(後追い)

“マニアの妄想”として、常々、沿線で出会う<鉄>の皆さんとも話してきたこと。
「京急から来た車両が多いのだから、赤に白帯に塗り替えて...」、ようやく実現。

でも...

ただ...

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【2016年10月24日10時39分】 京浜急行電鉄本線・神奈川新町駅

京急1000形の塗色と言えば、赤、窓下に細い白帯1本。
でも、今回は事情により...というか、広告ラッピングの関係上、快特電車の、
窓回りを白にしたパターンが再現されるとのこと。

京急1000形を京急バーミリオンにしつつ、でも、塗り分けパターンが“あり得ない”。
これは<鉄>としては複雑な心境。いままでは、全然違う黄色とクリームの塗色
だったので諦めもついたのだが...、ホンのちょっとの惜しいところを掠めながら、
ピッタリとはならず...。<鉄>としては、やはりフラストレーション。

<鉄>の中でも、非常に熱いファンが多い京浜急行電鉄。どなたか、ドーーーンッ
と、思いっきり出資して、ことでんの1編成を塗り替えるなんて方向に持っていって
くれたら、<変態鉄>としては嬉しい限り。いつも、バッグに札束を入れて持ち歩く
ような<鉄>がいたら、ぜひ、「ことでん京急化」へのご協力をお願いしたい。
(※ 安月給の<変態鉄>はまったく余裕がありません。あしからずご了承下さい)

その「ことでん」を訪れるのは来月アタマの大型連休。
まずは、その前に4月5日の阪堺電気軌道撮影記。
……  ……

2018年4月5日(木)曇り一時晴れ

9時前の松虫、いきなり、お目当てのモ161形2両に立て続けに出会って。

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【2018年4月5日8時55分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫(後追い)

阿倍野筋を下ってきた電車は、松虫電停のすぐ手前から専用軌道に入る。
ここから、何だか時間がちょっと止まったような、下町情緒の区間が始まるのである。

そんな専用軌道に入っていくモ164号車の姿を後追いして。

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【2018年4月5日8時55分】 阪堺電軌上町線・松虫電停

松虫電停に到着したところで、向こうからやって来た天王寺駅前ゆきはモ701号車。
和歌山県のアドベンチャーワールドの広告電車で、パンダをイメージした塗装、
「パンダ電車」として、これまた人気の車両である。

自分もすぐに松虫電停に戻って、後続の浜寺駅前ゆきに乗って、予定通りの住吉に
向かったのである。あとから考えれば、このときの判断が...

でも...

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【2018年4月5日9時13分】 阪堺電軌上町線・住吉電停付近

10分少々で住吉電停に到着である。定点比較のように何度も撮ってきたこの地点。
正面に見えるコインパーキングが、かつての住吉公園駅へと伸びていた線路の廃線跡。
やはり、この大都会だけあって、2年あまりでここに線路があったと言うことを
感じさせてくれるものは...、救いは住吉公園駅舎がそのまま残されていることか。

そんなことを思いつつ、電車通りにでてみたら...

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【2018年4月5日9時15分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停付近

思ったよりも早かった。先ほど、松虫電停近くで撮ったモ166号車が帰ってきた。

「よしっ!!」、気合いを入れてカメラを向けるのだが、ここで“困りごと”が...。
それは電車の方向幕。天王寺駅前ゆきを“想定”していたのだが、ぬぁんと...
「えびす町」、通天閣のすぐ近く、大阪でも最もディープなエリアの始発駅に入る
阪堺線系統で折返しだった。これは想定外の事態。

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むかしの記事で使った地図なので、2016年1月に廃線となった区間が描かれたままだが、
阪堺電軌の大阪市内区間は、天王寺駅前からの上町線と恵美須町からの阪堺線の2系統。
どちらも、起点から住吉までの距離は約 4.5km ということは...

書類上は本線格の阪堺線と支線のような上町線、でも、阪堺線(恵美須町発着)は
運転本数が少なくて。続けて折り返してくるモ164号車が「えびす町」ゆきで来る
可能性は無さそうで。つまり、ここで“究極の選択”を迫られることになったのである。

でも、まずは兎に角、住吉の電車通りをゆくモ166号“金太郎”塗りを撮らないと。

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【2018年4月5日9時15分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停付近

幸い、クルマが来ないタイミングで連写することができて。
その中から、住吉電停に停車する1枚を。1ヶ月ぶり、先月、ここで夜になってから
貸切運用で通りかかった姿をISO3200で無理矢理写し止めて以来。
事実上、金太郎塗装の運行中のシーンを撮るのは、この日が初めてだったわけで。

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【2018年4月5日9時15分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停付近(後追い)

さらに、後追いで東粉浜に向かって北上していくモ166号車の姿を。
自分の撮り方だと、車両を正面がちに引きつけて撮ることが多いのだが、こうして
50 mmで引いて撮ると、路面電車にしては意外と大型なのである。

住吉大社の初詣輸送など、多客輸送でその収容力が遺憾なく発揮されることが、
この古豪が長らく生き残っている1つの理由でもあるのだとか。

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【2018年4月5日9時24分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停付近

続いて、1001形「堺トラム」の1002号車“紫おん”である。3車体超低床連接車だが
これよりも、多客時にはモ161形の方が詰め込みが効くのだとか。
ちなみに、諸元表上での定員はモ161形が90名、堺トラムが76名なのである。

それにしても、この「堺トラム」、晴れていると露出設定に悩んでしまう色。
でも、この日は「晴れ」の予報は、やはり外れて雲に覆われていて、難しい色合いの
「堺トラム」を撮るのにはもってこいだった。

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【2018年4月5日9時28分】 阪堺電軌阪堺線・住吉鳥居前電停付近

いよいよ、お待ちかねの。“金太郎塗り”が恵美須町に向かって10分後、
今度は“青い雲塗装”のモ164号車がやって来た。

クルマや歩行者、それからちょっと恐怖感すら覚える、大阪名物(?)、高速自転車を
うまくかわしながら、どんどんシャッターを切るのである。

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【2018年4月5日9時29分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停

最近では、ちょっと懐かしい感じのホンモノの電球を使ったヘッドライト。
道路上にある電停ホームから多くの乗客が乗り込む...、路面電車らしいシーンである。

う~ん、堪らん!!
薄曇りというのも、ヘンに影が落ちたりしなくて一番撮りたかった1枚である。

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【2018年4月5日9時30分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停付近

先ほど“金太郎塗り”モ166号車は真っ直ぐ進んで阪堺線を恵美須町に向かったが、
今度は上町線に入って天王寺駅前に向かうのである。自分のすぐ目の前を通って...

さぁ、どちらを追いかけるべきか?!

まさに“究極の選択”を迫られていたのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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