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小湊「里山トロッコ」乗車記(3)いよいよ「トロッコ」。 [小湊鐵道キハ200と鉄道情景]

いよいよ、来週に迫っているのが、この古豪。「行きたい、行きたい」と思いつつ
結局、1年ぶりの訪問となってしまうわけで。12月に「ことでんレトロ → ちん電」
というのが、ルーティーンのようになっていて。昨年と同じ...という気もするが、
でも、また新しいシーンを撮ってきたい...と、そう思っている。

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【2017年1月1日12時42分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停付近

でも、仕事の方がちょっとマズい雲行きで。忙しい時期に3日間の休みを捻出するために
もしかしたら、来週は地獄のような日々が...、と憂鬱な気分の土曜日の夜。

実は明日は、ちょっと近場に出撃。でも、路線バスで行くか、<ケチ鉄>として
歩いて行くべきか...と悩むような近場だが...

そんなわけで(?)、今日も引き続き、小湊鐵道「里山トロッコ号」乗車記。

ということで、14:02発「里山トロッコ4号」が養老渓谷駅に入ってくるところから。

……  ……

2017年12月1日(金)曇り一時晴れ

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【2017年12月1日13時36分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前

駅前の「お土産屋さん兼食堂」のような、何だか懐かしい感じのお店で“山菜そば”、
お店を出ると、ぬぁんと、朝の小雨模様は...、一転、青空が広がって。

そこに...

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【2017年12月1日13時52分】 小湊鐵道・養老渓谷駅付近

「里山トロッコ3号」が到着、10分ほどで、そのまま折返しの「4号」として発車する。
改札前のホームに停まった機関車と4両の客車。

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【2017年12月1日14時00分】 小湊鐵道・養老渓谷駅

さっそく、自分もホームへ。

停車中の姿を慌ただしく撮影、機関車次位の「ハフ101」号車に乗り込むのだった。
小湊鐵道の開業は、いまから約100年前。その当時は、もちろん蒸気機関車牽引の
客車列車だった訳で、その様子を再現したのだろうか、最新の客車ながら羽目板風の
線が入っており、リベット(鋲)風の凹凸も見られ。

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【2017年12月1日14時00分】 小湊鐵道・養老渓谷駅

幅広の外吊りドアから車内へ入れば...

……  ……

さて、「里山トロッコ」は、機関車が(動力のない)客車を牽く“客車列車”。

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【2017年4月14日14時37分】 小湊鐵道線・高滝-上総久保

下り「3号」は、先頭から、機関車 + ハフ + ハテ + ハテ + クハ の客車4両。
ちなみに、「ハ」は普通車(かつての三等車)、「フ」は緩急車(ブレーキ弁のある
車掌室が付いた客車)、「テ」は展望車、「ク」は制御車、つまり運転台付き。

そう、“客車列車”といえども、折返し駅での、いわゆる“機回し”作業は不要。
上り「4号」は客車に設置された運転台に運転士さんが乗り込み、機関車は一番後ろ。

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【2016年1月8日14時17分】 小湊鐵道・飯給駅

こんな感じでやってくるので、撮っていると何だか“違和感”なのである。
海外では一般的とされる運転方法なのだが、日本の国鉄では採用されず。
そのあたり、いろいろと“オトナの事情”もあったのか...と思ったりもするが、
それはさておき。

<録り鉄>としては、機関車次位の客車がベストポジションということで、
クハ101号車を選択したのだが...

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【2017年12月1日13時57分】 小湊鐵道・ハフ101号車内

上総牛久側に広幅の客ドア(もちろん自動)があって、連結面側が車掌台。
そして、客室側は木製の、公園のベンチのようなシートが、ちょっと狭めの
ボックスシート状に並んでいて。

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予約サイトで見たとき、予約状況はそれほどでも無かったが、予約無しで
窓口に並んで整理券を購入する人がかなり多く。

中間2両の「ハテ」、つまり窓無しのオープン客車の予約を持っていた人が
やはり、12月の肌寒さに恐れをなして(?)、移動してきたこともあって、
発車前の時点で車内は「ハフ101」号車はほぼ満席になり。

ボックスを“占拠”するわけにもいかず、ドア横の座席へ。

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【2017年12月1日14時21分】 小湊鐵道・ハフ101号車内

女性の客室乗務員(アテンダント)さんが2名と男性の車掌さんが1名。
男性の車掌さんが車内放送担当、写真で細長いロッカーのような...、何か扉が
開いているが、両サイドのこの縦長の“箱”の中に車内放送マイクやドアスイッチが
格納されていて。<車内放送マニア>としては、乗り込む前にチラッと目をやって
確認していたのである。イマドキの新型車と同じ小型のマイクだったが、その下には
「チャイム」というボタンがあって。

ちょっと昔の話になるが、某鉄道誌の編集長のブログ「編集長軽薄」...
おっと失礼。「編集長敬白」でこの列車のことが紹介されたときに(→ こちら
『懐かしい客車チャイムが流れる』との一言があって。<車内放送マニア>として
そこが気になっていたのだった。

もちろん、<録り鉄>としては、機関車に押されながら走る2軸客車のソリッドな
感じの乗り心地...と、そのサウンドも、もちろん気になっていたわけだが。

と、長々と語った割に、録音状態は良いとは到底言えず。
来シーズン、“リベンジ”に出向かないといけないこと確定である。
ちなみに、車内放送には「アルプスの牧場」チャイムが流れた。自分の耳には
アナログの、本来のオルゴールにかなり近いように聞こえたのだが...

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【2017年12月1日14時45分】 小湊鐵道・ハフ101号車内

発車前にICレコーダのスイッチを押して。でも、走行音のほとんどは、
隣のボックスの中年女性グループの声にかき消され...嗚呼。

発車後すぐに車内改札。整理券を確認すると、引き換えに「里山トロッコ」の
パンフレットをいただけるのだった。

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中にはイラストで沿線風景の紹介。最近、話題になっている地磁気逆転地層、
“チバニアン”も描かれており。ちなみに月崎駅から徒歩40分ほどのところになる
そうだが...

方位磁針のN極が北極を指すのも長い地球の歴史の中でも、いつもそうだという訳でも
なく、長い年月の間に移り変わっていく...というのは、小学生の頃に子ども向けの
科学図鑑のようなもので読んだのを記憶していたが、でも...

結局、現地に行っても見えるのは“土砂の堆積した崖だけ”であるはず。
話題になったからといって、慌てて駆けつける人って...
(※ 意見には個人差があります)

さてさて、話がヘンな方に...

普段のキハと比べても、明らかにノンビリ、ノンビリ走って行く。
ちなみに、途中、ドア扱いのある停車駅は里見だけだが、やはり、全駅で安全確認の
停車をしているそうで。普段、撮る側としては、汽笛が聞こえてもなかなか列車の
姿が見えてこなくて、ちょっとイライラするのも確かである。

さて、時折、車掌さんがマイクをとって車窓風景の案内放送を。

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【2017年12月1日14時08分】 小湊鐵道・ハフ101号車内

最初の見所は、上総大久保駅手前の第四養老川鉄橋。

同線の橋梁の中で水面から線路まで一番の高低差があり、ポスターにも使われている
というようなことが案内され。窓越しの撮影ではあるものの、EOSくんを向けて...。

ちなみに、その様子を地上から撮ると...

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【2017年11月10日11時39分】 小湊鐵道・養老渓谷-上総大久保

先日のこのカットである。

この時期に乗りに来たことの“正解”だったと思うのは、紅葉がキレイだったこと。

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【2017年12月1日14時08分】 小湊鐵道・ハフ101号車内

小湊鐵道沿線では、随所で色づいた木々が見られた。
せっかくの天窓付きの客車である。紅葉も撮っておきたくて...。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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hanamura

天窓付きの客車もステキですが、千葉都市モノレールの床窓に大興奮!
昨日、某缶詰講習の一環で、千葉県庁に行きました。
青春立県森田健作知事より、北欧女子オーサが見つけた千葉市の不思議
by hanamura (2017-12-10 09:43) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
お疲れ様です。千葉都市モノレール、自分も何度か訪れておりますが、残念ながら、あの車両、まだ乗ったことは無く。アニメとのコラボ企画をはじめ、かなり積極的な施策を展開しており...。“ギネス公認” の路線でもありますし、もう少し、注目されても良いように思うのですが。千葉県の鉄道、個性派揃いで<鉄>にとっても興味が尽きません。
by あるまーき (2017-12-10 10:26) 

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