小湊「里山トロッコ」乗車記(2)養老渓谷駅 [小湊鐵道キハ200と鉄道情景]
冬至より少し早く、いまの時期が1年間で最も昼の長さが短いのだとか...
ということは、つまり“バルブ”が一番やりやすい時期と言うことで。
夜の帳が下りたホームに停まるキハの姿を長時間露光で。上手く撮るのが難しい分、
何度でも挑戦したくなるのだが...
【2017年12月1日12時42分】 小湊鐵道・上総中野駅
この日も“バルブ”に備えて三脚持参だったのである。
その成果は数日後の記事で。
その前に。この日、予約していたのは14:02発の上総牛久ゆき「里山トロッコ4号」、
上り便である。
その始発駅・養老渓谷駅、<変態鉄>としても注目している駅で。
…… ……
2017年12月1日(金)曇り一時晴れ
12時半、キハ200形2両編成が到着。このまま12:56発の五井ゆきとして折返し。
【2017年12月1日12時34分】 小湊鐵道・上総中野駅
養老渓谷と上総中野の駅間に市原市と大多喜町の境界がある。外房との結びつきが
強い大多喜町と東京湾に面する市原市、その境と言うことで人の行き来も一番少なく。
養老渓谷の温泉街や紅葉の見どころは両駅間にあるものの、アクセスは養老渓谷駅
の方が便利で、“房総半島横断鉄道”に乗ってみようという<鉄>や観光客以外、
地元客の行き来は一番少なく。
ということで...
【2017年12月1日12時39分】 小湊鐵道・上総中野駅
「もしかして...」
淡い期待を抱きながら、上総中野駅へ。
小さな駅舎、列車の到着を待って発車する路線バス、そしてチラッとキハの姿。
これぞ、「正しいローカル線の駅」なのである。
【2017年12月1日12時41分】 小湊鐵道・上総中野駅
さて、キハの車内へ。
キハの暖房は座席の下に入っている。その暖房の効いた車内はシートが熱いくらいで。
発車までの時間、ちょっとドキドキしながら...
そう、<車内放送マニア>の<変態鉄>、他のお客さんが誰もいない車内というのは
“録音し放題”ということで、さっそくレコーダーを取り出して。
小湊鐵道は全列車に車掌さんが乗務している。この日は「車掌見習い」の名札を付けた
若い車掌さんとベテランの方で2名乗務。発車の直前に
「あの~ぅ、発車したときの放送にオルゴールを入れていただくわけには...」
と、ダメ元でお願いしてみたら...
「わかりました」
車掌さん、オルゴールのゼンマイをちょっとずつ巻いてマイクを耳にあて“頭出し”
までして下さって。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
録音したデータから放送のところだけを切り出して。オルゴールも1コーラス流れきり、
さらに簡潔ながら明瞭なアナウンスの好放送が録れた...と<変態鉄>としては
大満足だったのである。
エンジンの点検蓋の前の座席で、スピーカーの位置も確認、レコーダーをセット。
「里山トロッコ」の車内録音をしようとレコーダーを持参していたが、意外にも
キハの方で、自分なりには良いサウンドが録れた。むふふふ。
…… ……
養老渓谷駅構内に入るところの踏切で、キハの警笛の音。急ブレーキがかかって。
手笛を吹きながら、連結部の運転台から身を乗り出して、車掌さんが観光客に注意。
どうやら踏切付近の線路内に入って写真撮影している中高年グループ。
車掌さんが注意しても立ち退く様子も無く。養老渓谷駅の駅員さんも駆けつけて...
【2017年12月1日13時10分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
1駅間だけでもキハを楽しんだ...ところだが、ちょっと後味の悪いような。
大勢の観光客で賑わう養老渓谷駅に到着した。このキハが里見駅まで行かないと
後続の列車は入線できない。次の「里山トロッコ」は14時前に到着予定。
それまで1時間の待ち時間ができて。窓口で予約メールを見せて、
「トロッコ整理券(500円)」に引き換えたら、ちょっと駅前を散策。
【2017年12月1日13時32分】 小湊鐵道・養老渓谷駅
もちろん、この駅舎もなかなか渋い訳で。日中は駅員さんもいて硬券の乗車券に
鋏を入れてくれる。それだけではなく、木製の改札ラッチ、入口上に掲示された時刻表、
この駅舎もは国の登録有形文化財に登録されているのだが...
それだけでは無い。いま、この駅の周囲の“変化”、<変態鉄>としてもちょっと
注目しているのである。
【2017年12月1日13時08分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
初めてこの駅前を訪れたとき、もちろん駅舎のところまで舗装されていて、
バス停があった。でも、バス停が後退し...
駅舎が少し見えにくくはなったが“逆開発”が進められているのである。
舗装を剥がして木々を植える...というのも、あまり他に例を見ないような。
【2017年12月1日13時13分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
だからといって不自然さが無いのも好感が持てて。
駅前広場の片隅には、昔ながらの、おばあちゃんが店番している(ホントに!!)
お土産物屋さん兼食堂。紅葉の時期と言うこともあって、店内は大賑わい。
こういうときに“お一人様”というのも、ちょっと肩身が狭いような...
でも、お薦めの“山菜そば”(850円)で暖まったのだった。
食べ終わって外に出てみれば、青空が見え始めて。
【2017年12月1日13時52分】 小湊鐵道・養老渓谷駅付近
13:53、定刻通り「里山トロッコ3号」がわずかな乗客を乗せて到着である。
その様子を駅ヨコの足湯の裏、ロケーション二の次でとりあえず撮ったのだった。
さぁ、いよいよ「里山トロッコ」に。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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ということは、つまり“バルブ”が一番やりやすい時期と言うことで。
夜の帳が下りたホームに停まるキハの姿を長時間露光で。上手く撮るのが難しい分、
何度でも挑戦したくなるのだが...
【2017年12月1日12時42分】 小湊鐵道・上総中野駅
この日も“バルブ”に備えて三脚持参だったのである。
その成果は数日後の記事で。
その前に。この日、予約していたのは14:02発の上総牛久ゆき「里山トロッコ4号」、
上り便である。
その始発駅・養老渓谷駅、<変態鉄>としても注目している駅で。
…… ……
2017年12月1日(金)曇り一時晴れ
12時半、キハ200形2両編成が到着。このまま12:56発の五井ゆきとして折返し。
【2017年12月1日12時34分】 小湊鐵道・上総中野駅
養老渓谷と上総中野の駅間に市原市と大多喜町の境界がある。外房との結びつきが
強い大多喜町と東京湾に面する市原市、その境と言うことで人の行き来も一番少なく。
養老渓谷の温泉街や紅葉の見どころは両駅間にあるものの、アクセスは養老渓谷駅
の方が便利で、“房総半島横断鉄道”に乗ってみようという<鉄>や観光客以外、
地元客の行き来は一番少なく。
ということで...
【2017年12月1日12時39分】 小湊鐵道・上総中野駅
「もしかして...」
淡い期待を抱きながら、上総中野駅へ。
小さな駅舎、列車の到着を待って発車する路線バス、そしてチラッとキハの姿。
これぞ、「正しいローカル線の駅」なのである。
【2017年12月1日12時41分】 小湊鐵道・上総中野駅
さて、キハの車内へ。
キハの暖房は座席の下に入っている。その暖房の効いた車内はシートが熱いくらいで。
発車までの時間、ちょっとドキドキしながら...
そう、<車内放送マニア>の<変態鉄>、他のお客さんが誰もいない車内というのは
“録音し放題”ということで、さっそくレコーダーを取り出して。
小湊鐵道は全列車に車掌さんが乗務している。この日は「車掌見習い」の名札を付けた
若い車掌さんとベテランの方で2名乗務。発車の直前に
「あの~ぅ、発車したときの放送にオルゴールを入れていただくわけには...」
と、ダメ元でお願いしてみたら...
「わかりました」
車掌さん、オルゴールのゼンマイをちょっとずつ巻いてマイクを耳にあて“頭出し”
までして下さって。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
録音したデータから放送のところだけを切り出して。オルゴールも1コーラス流れきり、
さらに簡潔ながら明瞭なアナウンスの好放送が録れた...と<変態鉄>としては
大満足だったのである。
エンジンの点検蓋の前の座席で、スピーカーの位置も確認、レコーダーをセット。
「里山トロッコ」の車内録音をしようとレコーダーを持参していたが、意外にも
キハの方で、自分なりには良いサウンドが録れた。むふふふ。
…… ……
養老渓谷駅構内に入るところの踏切で、キハの警笛の音。急ブレーキがかかって。
手笛を吹きながら、連結部の運転台から身を乗り出して、車掌さんが観光客に注意。
どうやら踏切付近の線路内に入って写真撮影している中高年グループ。
車掌さんが注意しても立ち退く様子も無く。養老渓谷駅の駅員さんも駆けつけて...
【2017年12月1日13時10分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
1駅間だけでもキハを楽しんだ...ところだが、ちょっと後味の悪いような。
大勢の観光客で賑わう養老渓谷駅に到着した。このキハが里見駅まで行かないと
後続の列車は入線できない。次の「里山トロッコ」は14時前に到着予定。
それまで1時間の待ち時間ができて。窓口で予約メールを見せて、
「トロッコ整理券(500円)」に引き換えたら、ちょっと駅前を散策。
【2017年12月1日13時32分】 小湊鐵道・養老渓谷駅
もちろん、この駅舎もなかなか渋い訳で。日中は駅員さんもいて硬券の乗車券に
鋏を入れてくれる。それだけではなく、木製の改札ラッチ、入口上に掲示された時刻表、
この駅舎もは国の登録有形文化財に登録されているのだが...
それだけでは無い。いま、この駅の周囲の“変化”、<変態鉄>としてもちょっと
注目しているのである。
【2017年12月1日13時08分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
初めてこの駅前を訪れたとき、もちろん駅舎のところまで舗装されていて、
バス停があった。でも、バス停が後退し...
駅舎が少し見えにくくはなったが“逆開発”が進められているのである。
舗装を剥がして木々を植える...というのも、あまり他に例を見ないような。
【2017年12月1日13時13分】 小湊鐵道・養老渓谷駅前
だからといって不自然さが無いのも好感が持てて。
駅前広場の片隅には、昔ながらの、おばあちゃんが店番している(ホントに!!)
お土産物屋さん兼食堂。紅葉の時期と言うこともあって、店内は大賑わい。
こういうときに“お一人様”というのも、ちょっと肩身が狭いような...
でも、お薦めの“山菜そば”(850円)で暖まったのだった。
食べ終わって外に出てみれば、青空が見え始めて。
【2017年12月1日13時52分】 小湊鐵道・養老渓谷駅付近
13:53、定刻通り「里山トロッコ3号」がわずかな乗客を乗せて到着である。
その様子を駅ヨコの足湯の裏、ロケーション二の次でとりあえず撮ったのだった。
さぁ、いよいよ「里山トロッコ」に。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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逆開発賛成です。その前に上総中野のへんなの撤去ですね。
by Cedar (2017-12-10 01:29)
Cedarさん
コメントありがとうございます。
養老渓谷駅の“逆開発”は、各方面から注目されているようで。
この駅前の変化、自分としても今後に期待しています。
上総中野の...ですが、大多喜町の名産でもある筍をイメージしています。確かに、キハを撮るときは邪魔になるのですが、でも、内部はウォシュレット付き。いすみ鉄道沿線では駅周辺にトイレがないところが多く、自分も何度か助けられていますので...。
by あるまーき (2017-12-10 01:45)