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都電荒川線「ありがとう7000形」(2)まずは撮影タイム!! [都電を追って[都電荒川線]]

<変態鉄>の撮影記は...は、というより、こういう記事というのは時系列に
まとめてご紹介するのが一般的なスタイルだと思うのだが、撮影会の話題まで
非常に長くかかりそうな気がするので、メインのところを最初に。

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【2017年6月11日11時57分】 都電荒川線・荒川電車営業所

<変態鉄>にとって“勝負の時”は、12時ちょうどからの10分間。
入退場の時間も考慮したのか、「撮影時間は今から8分間」と告げられた。
……  ……

2017年6月11日(日)くもり

6月10日の「路面電車の日」、それと10月の「荒川線の日」、毎年2回、荒川車庫で
イベントが開催される。<変態鉄>としても何度か訪れているのだが、今回は
何から何まで“異例ずくめ”に思われたのだった。

メイン会場たる7000形が展示されるのが車庫北側のトラバーサ前。
普段は、運転台記念撮影とかチビッコ向けの体験イベントなどが行われることが多く
車両の展示は正面側、荒川線の車窓から見える方で行われるのだが...
今回は撮影会中心。子ども向けの体験イベントや展示は一切無し。

それに、展示される電車も7000形3両だけ、車庫北側、トラバーサの手前に3両が
並べて展示され、その周囲はバーとコーンで立ち入り自体が規制され、
“家族連れが電車の前で記念撮影”より、“<鉄>がしっかりと形式写真”に
照準を合わせた企画。ちょっと驚きだった。

しかも、その撮影スペースというのが...

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【2017年6月11日10時35分】 都電荒川線・荒川電車営業所

普段、レール切断など保線系の体験イベントが行われる付近に受付のテント。
そこからは当選ハガキのチェックを受けた人だけが入れるスペース。

その通路の先には仮設のスロープ。

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【2017年6月11日10時32分】 都電荒川線・荒川電車営業所

撮影会はトラバーサの中というか軌道内で行われていた。
ちなみに、「トラバーサ」というのはコレ。

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【2015年10月18日10時51分】 都電荒川線・荒川電車営業所

車庫や工場構内にあり、車両を載せて水平移動しながら転線させる装置である。
都心部にあって敷地が限られる路面電車の車庫には必須の装置と言える。
荒川車庫のイベントでは、「幸せの黄色い都電」とか「花電車」とか、人気車両を
トラバーサに載せて右へ左へ、デモンストレーションが行われることが多いが...

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【2017年6月11日12時05分】 都電荒川線・荒川電車営業所

今回は、初めて「トラバーサの軌道内」が撮影スペースになったのだった。
イベント時にも絶対に撮れないこのアングルで撮れたのは<速報版>でも。

……  ……

ほかの展示を見て回った後、11時半過ぎにこの列に加わったのだった。

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【2017年6月11日11時26分】 都電荒川線・荒川電車営業所

何だか大人げなく...、自分と同じ「K」グループは最大で50名のはずのところ
別に先着順でもないのだが、なぜか一番乗り。

ちなみに、待ち合わせのとき、集合時間より20~30分早く集合場所に着かないと
落ち着かない性格の<変態鉄>である。ただ、仕事の時だけは集合時間通りに
行かないのが特徴。9時集合と書いてあれば、9時10分の職場到着を目指して
自宅をでるタイプである。

さてさて。

車庫の東側に位置する保守庁舎前にいったん集合、前の「J」グループが
撮影場所に移動したら、いよいよ移動開始。

都バスの後ろ側のテントで当選ハガキのチェックと身分証の確認作業。
なかなか徹底しているのである。ちなみに、こういうときに何を出すのか困るのが
<変態鉄>なのである。殆どの人は運転免許証なのだが...、持ってない。
“顔写真が無いとダメ”と言われるか、ちょっと不安だったが健康保険証で大丈夫
だった。この瞬間、緊張するのである。

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【2017年6月11日11時40分】 都電荒川線・荒川電車営業所

偶然なのだが、JとKの撮影時間の間に10分間の「調整タイム」があった。
だから、ちょっとだけ待ち時間の長いグループだったのだが、この間も不安だった。

というのも、車庫の北側から南向きにカメラを構えるから。
この日の天気予報、当初は梅雨空...だったが、直前に予報が変わって「晴れ」に。
少し前まで陽射しもあって、「晴れると逆光になる位置だなぁ...」と憂鬱だった。

さて、時間!!

正午に先ほどの写真に写っている通路を通って。

それにしても「入れ替え時間を含めて10分間」というのは、正直言って当初、
「無理っ!! そりゃないだろ~っ!!」という印象だった。でも始まってみれば...

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【2017年6月11日11時59分】 都電荒川線・荒川電車営業所

『やっぱり、イ※バ』では無いが“50人で撮っても大丈夫!!”、尤も100名は無理だが。 
そんな撮影スペースの広さ、でも、皆さん、時間が限られている分、
譲り合って手際よい撮影。

「あおおび」サイドからの3両並び。ズームを広角側にして。

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【2017年6月11日11時57分】 都電荒川線・荒川電車営業所

トラバーサの軌道内を歩き回りながら、もちろん「あかおび」側からも。

さらに復刻塗装2両と標準色の1両、それぞれを...

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【2017年6月11日12時01分】 都電荒川線・荒川電車営業所

7001号「あかおび」。
昨日の記事でも書いたとおり、この塗色は「荒川線近代化」まで、
昭和53年までのツーマン(← 不思議な和製英語。でも、<鉄>では一般的)時代の
もの。だから、この「7000形更新車体」がこの塗色を纏ったことはないのである。

と、五月蠅いことを言っていても。コレはコレで存在感抜群の1両だった。

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【2017年6月11日12時05分】 都電荒川線・荒川電車営業所

真ん中に展示されたのはクリーム色に緑色濃淡の帯の7002号車。
自分の中では、初めて見た、幼稚園時代の絵本の中で見て、小学1年生の時に
乗りに行った時の黄色に青の「あおおび」塗色が印象的だが、昭和60年台には
冷房化改造に合わせて、この塗色への変更が進められていたはず。

だから、このクリーム色に緑帯というスタイルで約30年走っていたということ。
7000形にとって、その“車生”で一番長く纏っていた塗色はこの色だった...
と、この記事を書きながら気づいた<変態鉄>だったのである。

でも、何度も言うが、<変態鉄>にとっての“都電7000形”は...

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【2017年6月11日12時02分】 都電荒川線・荒川電車営業所

間違いなく「あおおび」なのである。
数年前、7022号がこの塗色に塗り戻されたのは嬉しかった。
長らくのブランクの後、再び都電荒川線にカメラを向けるようになった
キッカケでもあった。

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【2017年6月11日12時03分】 都電荒川線・荒川電車営業所

新旧2種類、この車体になってからの7000形、40年の歩みを振り返る、
この2両の並び。

これだけ撮っても、十分、時間は余るのであった。

むしろ、これが逆に「撮影時間は30分間」などとなっていたら、三脚とか持ち込んで
皆さん気合いを入れて、あれこれ撮ろうとする余り、場所の取り合いが起こり...
だったのかも知れない。

だから「撮影時間10分間」というのは、実は絶妙のバランスだったのかも知れない。

あと2~3分残したところで...

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【2017年6月11日12時04分】 都電荒川線・荒川電車営業所

「あかおび」のヨコを通る「順路(一方通行)」の先、車庫を抜けて反対側の
出口へと繋がっているのである。これで、7000形ともお別れ。

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【2017年6月11日12時06分】 都電荒川線・荒川電車営業所

最後の最後の1枚は「あかおび」の横顔。

こうして、10分間の撮影時間はあっという間に過ぎていったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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