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関鉄常総線「のんびり乗車会&撮影会」20160521(7)車両基地 [常総線のキハとその仲間たち[関東鉄道]]

何だかイギリスが大変なことになっているみたいだが...
小学生の頃、友達と社会科の地図帳の後ろのページにある国別の資料を見ながら、
「イギリス」の正式名称が「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」
だと知り、無意味に暗唱しては自慢していたのを思い出した。
イギリスのEU離脱決定は、結果的にスコットランドや北アイルランドを
“刺激”することになり、そんな懐かしい国名も変わってしまうかも知れないという。
ちょうど中学に上がる頃に「ベルリンの壁」が壊されるのをTVで視た世代。
あのときのような大きな動きになるのだろうか??
まぁ、そんな情勢なんかよりも保有している株式の価格の動きが気になるが...

ちなみに、中学受験を経験した自分、当時、必ず覚えるように言われていた国名に
「ソビエト社会主義共和国連邦」というのがあった。
自分の上司、名前に「邦」の字がある。
いまだに「どういう漢字ですか?」と電話口で訊かれると「ソビエト連邦の“邦”」
と答えているらしい。「歳がバレますよ!!」と言って笑ったのだが...
自分の、<変態鉄>の本名で説明に困る漢字は「剛」だろうか。
“質実剛健”の「ゴー」、というのだが、分かってくれる人は意外と少ない。
“岡山のオカに縦線2本”と言い替えてようやく...といったところ。

と、今日は最新の世界の動きからスタートした拙ブログ。
でも、ここからは茨城県を走るローカル私鉄に戻って...

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【2016年5月21日11時07分】 関東鉄道常総線・石下駅

それでは、5月21日の関東鉄道常総線「のんびり乗車会&DD撮影会」の話題。
キハ310系3連の乗車会列車は、13時少し前に水海道車両基地に到着した。

……  ……

2016年5月21日(土)晴れ

本線からポイントを渡って、本線を横に見ながら、いよいよ水海道車両基地に進入。

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【2016年5月21日12時49分】 関東鉄道常総線・キハ314号車内(水海道車両基地内)

今回の撮影会のメインは、塗装修復の終わったディーゼル機関車DD502号機のお披露目。
でも、朝ラッシュ時のみ運行のキハ0系も、撮りやすい位置にスタンバイ。

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【1997年5月5日】 茨城交通湊線・那珂湊駅構内

ちなみに、このキハ0系というのは車体は新造の上で走行機器などは
このキハ10系からの流用...とはいえ、その後、機関更新を実施しているので、
車体も足回りも、あまりキハ10系の面影は残っていないが...

平日の朝早くに水海道を訪れる機会...など、なかなかないため、じっくり撮れる
チャンスもあまりなかったのである。停車直前の車窓から1枚。

……  ……

事務所と工場建屋のすぐ前、洗車機の直前の位置に仮設の階段が置かれ、
先頭の扉から下車するように指示された。なぜか、自分の乗るキハ314号車の
参加者から先に下車せよ、とのこと。車内を通り抜けてキハ313の先頭ドアから。

工場内の職員食堂の壁にはヘッドマーク類が展示されていた。

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【2016年5月21日12時56分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

まずは常総線100周年マーク。ステッカータイプも含めていろいろな車両に
掲出されているのを撮って、拙ブログでもご紹介した。あの頃は、
もと国鉄キハ30のキハ100形が水海道-下館間で定期列車に充当されており、
たびたび撮りに訪れたのだった。

それから、こちらは「つくば」。

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【2016年5月21日12時56分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

現在は「関東鉄道常総線」だが、茨城県の非電化私鉄の変遷、その歴史はすでに
<変態鉄>のアタマでは理解のできないくらい、複雑怪奇なものになっている。

いちいち、てもとの資料を確認しながらでないと書けないほど。

終戦直前の1945年(昭和20年)3月、常総鉄道(いまの常総線)と
筑波鉄道(筑波線:廃止)が合併して常総筑波鉄道になった。
さらに、1965年には鹿島参宮鉄道(現在の龍ヶ崎線と後の鹿島鉄道:廃止)と
合併して関東鉄道になった。

そのうちの筑波線、常磐線の土浦と水戸線の岩瀬駅の間、約40キロを結んでいた。
廃止は1987年(昭和62年)4月1日付。国鉄常磐線からの直通も含めて行楽客向けの
優等列車が設定されており、その中に「つくば」号があった。
ちなみに、筑波線の車両基地は土浦駅近くの真鍋機関区にあった。
いまの関東鉄道本社もその位置に所在している。

こちらの「つくば」号、ヘッドマークの下部に「筑波鉄道」の文字が見える。
これがまた複雑で...、いったん常総筑波鉄道を経て関東鉄道筑波線になった後、
1979年(昭和54年)に再び筑波鉄道が設立され、関東鉄道から分離独立。
その8年後には全廃、つまり同線にとっては末期に掲げられたマークだと思われる。

「つくば」号は、上野から電気機関車牽引の客車列車...EF80かEF81あたりが
オハ12系などを牽いたのだろうか!?
土浦から真鍋機関区のディーゼル機関車が筑波駅まで牽引する行楽列車だった。

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【2016年5月21日10時40分】 関東鉄道常総線・水海道駅

ちなみに、今回の乗車会列車に掲げられたヘッドマークの「つくばね」号も、
約60年前、筑波線を走った急行列車の名称。木製のヘッドマークは、使われなく
なってからもずっと倉庫で眠っていたとのこと。数年前のイベント時に公開された。

さらに...

調べないと書けないマークが並んでいた。何十年も前のローカル私鉄の列車となれば
ネットを検索しても、なかなか資料が見つからず、撮影記を書くのに
これほど苦労するのも...う~ん。何をやっているのだか...。

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【2016年5月21日12時56分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

こちらは急行「鬼怒風」号のマーク。こちらは昭和30年台の常総線で、
下館-取手間を直通する優等列車の名称だったとのこと。
下館やその北に位置する益子方面から東京に向かう場合、国鉄利用だと下館から
水戸線で小山に出て東北本線、または友部に出て常磐線。いずれもかなりの迂回。
ということで、常総線はその短絡ルートを目指そうとして頑張っていたみたい。
同じ頃には特急「しもだて」も運行、女性アテンダントがお茶のサービスを
行っていたとか。いまでは考えられないような時代である。

そして、こちら。
ようやく自分も知っている、撮ったことのある時代に戻ってきた。

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【2016年5月21日12時56分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

沿線の宅地化ですっかり通勤路線となり、<変態鉄>が生まれる頃に取手-水海道間の
複線化工事が行われた。朝晩にはディーゼル動車の長編成が走り...
旧国鉄では持て余し気味で“嫌われ者”だった通勤型ディーゼル動車キハ35系が
国鉄清算事業団とJR東日本から大量転入。ようやく、本来の使命を果たした。
「つくばエクスプレス」開業に伴う通勤客の転移と車両の老朽化で、
<変態鉄>が常総線を初めて訪問したときはキハ350形の最末期。

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拙ブログ開設直前、このヘッドマークを付けて、普段は入線しない水海道以北への
特別運行に入ったキハ350系(もと国鉄キハ35系)を撮りに訪れたものだった。

……  ……

でも、そんなのに立ち止まってカメラを向けていたのは<変態鉄>くらい。
構内ではDD502とキハたちを並べての撮影会が始まる。1時間ほどの短い時間。

ベストポジションでカメラを構えるべく、皆さん急ぎ足だった。

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【2016年5月21日12時58分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

構内通路から1枚。

右側、車庫の奥にあたる方から「乗車会列車」のキハ310系、この日のメインDD502、
そして事実上、現役を退いた“最後のキハ35系”首都圏色(タラコ色)のキハ101号車。
すでにDDの前面に掛けられていたブルーシートが外され、塗装の終わった美しい姿を
見せていた。

でも、皆さんがDDの周囲に集まっているとキハが撮りたくなるのが<変態鉄>。

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【2016年5月21日13時02分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

何度も撮りに訪れたキハ101号車である。
昨秋の「関東・東北豪雨」で水海道車両基地も浸水被害。そのニュース映像に
ポツンと寂しく水に浸かるキハ101号の姿が写っていた。
「そのまま復旧せずに廃車 → 解体 ??」と心配していたが、とりあえず
美しい姿を見せてくれてホッとしていたのである。

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【2016年5月21日13時15分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

そんな「通勤型ディーゼル動車キハ35系」のシンボルとも言えるのが、車体側面に
並んだ外吊り扉。国鉄から転入後、ドアをステンレス製に交換したため、見た目が
ちょっと変わったが、それでも、このゴツゴツした感じが堪らないのである。

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【2016年5月21日12時48分】 関東鉄道常総線・キハ314号車内(水海道車両基地内)

この日は撮影会のために、かつてのものと思われる筆文字の「水海道-取手」の
サボが挿されていた。

そして、もちろん...

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【2016年5月21日13時10分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

改めてキハの斜め前から、マジメに形式写真である。
青空の下で、この写真を撮ることができただけでも大満足の<変態鉄>だった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

hanamura

「鬼怒風」HM!カッケー!鼻血トロンチョ・・・ビロウでスミマセン
「しもだて」で女性アテンダントお茶のサービス!接待されたい。
by hanamura (2016-06-26 09:17) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
昭和30年台は、地方私鉄もまだまだ元気だったみたいで、いまでは考えられないような路線でも優等列車が運転され、多彩な旅客サービスが行われていたようです。
当時の常総筑波鉄道のキハで受けるお茶のサービス、どんな感じだったのか、自分もちょっと興味があります。

by あるまーき (2016-06-26 10:37) 

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